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第34話:この人たちはバカなのですか?
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「皆様、お初にお目にかかります。アリシア・カーラルと申します。どうぞお見知りおきを」
今までのマナーレッスンで培った渾身のカーテシーを決めた。
「彼女が…魔王を…」
皆が目を丸くしてこちらを見ている。
「ここからは私が話をさせていただきます」
現れたのは、昨日森にまで来ていた魔術師だ。魔術師が今回の経緯を説明していた。
「魔王の亡骸もしっかり回収しております。当時の様子をヴィーノ公爵令息が録画しておりました。その映像には、確かにアリシア嬢が魔王を倒す姿がバッチリと収められておりました。それにしても、本当に光の魔力とはすばらしい」
相変わらず鼻息荒く迫って来る魔術師から、すっと私を遠ざけてくれるルーカス様だ。それにしても、お兄様ったらあの緊迫した場面を録画していたなんて…
「あの、せっかくならその映像を見たいのですが」
何を思ったのか、お義姉様がそんな事を言いだしたのだ。他の貴族たちも同意している。その結果、あの時の様子が映し出された。そこには確かに、ものすごい魔力を放出している私と魔王が戦っている姿が映し出されていた。
こうやって映像として見ると、やはり恥ずかしいわね…映像が終わると、一斉に拍手と歓声が…ちょっと、こんな映像を流すために、わざわざ貴族たちを集めたの?そんな疑問が湧きあがった時だった。
「アリシア嬢は、とても魅力的な令嬢なんだね。僕、アリシア嬢が好きになっちゃった。ねえ、こんな男となんて婚約を破棄して、僕と婚約しようよ。そうすれば、間違いなく王妃になれるよ」
何を思ったのか、そんな事を言いだしたのは第二王子だ。こいつ、私を舐めているのかしら?一瞬にしてその場が凍り付いた。
さらに
「さすがアーロンだわ。そうよね、アリシア嬢、あなたは2歳の時に、両親に無理やりルーカスと婚約をさせられたのよね。可哀そうに、魔物討伐にまで送られて。でも、もう大丈夫よ。アーロンがあなたを見初めたのだから、あなたはローガンの花嫁になれるの。よかったわね。陛下、アリシア嬢は、ルーカスと婚約破棄をさせ、新たにローガンの婚約者にして下さい」
と、王妃様までふざけた事を言いだしたのだ。こいつら、私を舐めているのかしら!
「あの…私は…」
我慢の限界に来た私は、一言文句を言ってやろうと思った時だった。なぜかルーカス様に止められたのだ。
「王妃殿下、アーロン、悪いが彼女は、私の大切な婚約者です。どうか他を当ってください」
はっきりと王妃様とアーロン殿下に向かって、断りを入れたのだ。すると…
「ルーカス、誰に向かってものを言っているのかしら?何が私の婚約者よ!ふざけないで頂戴!この際だからはっきりと言わせていただくわ。あなたは邪魔者なのよ!魔物討伐部隊に送った時点で察しなさいよ。魔物に殺されると思っていたのに、のうのうと生きて帰って来るなんて!あなたの顔を見るだけで、こっちは虫唾が走るの。さっさと消えて頂戴!」
顔を真っ赤にして叫ぶ王妃様。さらに扇でルーカス様を叩こうとしている。
「ルーカス様に何をしようとしているのよ!」
バチンと王妃様の手を叩き、扇を落としてやった。
「ちょっとあんた、何をするのよ!」
私に怒鳴りつける王妃様。いいえ、こんな女、様なんていらないわ。
「何をするのよは、こっちのセリフだわ。黙って聞いていれば、いい気になって。ふざけているのは、あなたの方でしょう!ルーカス様は、陛下の血を受け継いだ正当な王子なのよ。それなのに、邪魔者?魔物に殺されたらよかった?ふざけるのも大概にしなさいよ!これは立派な国家反逆罪よ!第一私は、ルーカス様を助けたい一心で、5年かけて訓練を積んだの。それもこれも、ルーカス様が大好きだから!私の大切なルーカス様をこれ以上傷つけ、侮辱するなら、私が許さないわ。それから、アーロン殿下、私はあんたの様な甘ちゃんは大嫌いなの!悔しかったら魔物の1匹でも倒して見なさいよ!」
「何なの!この女!魔王を倒したからって、いい気にならないで頂戴。何が国家反逆罪よ。あなたこそ、王妃でもある私を侮辱したのだから、国家反逆罪じゃない。この女を牢に連れて行きなさい!」
騎士に向かって叫んでいる王妃。
「ちょっと、私の娘が国家反逆罪ですって!いい加減にしなさいよ、あなた。もう我慢できないわ!あなたが私の大切なメリッサを毒殺した犯人って事は知っているのよ!何が王妃よ。いい加減にしなさいよ」
なぜかお母様まで乱入してきた。さらにお義姉様まで参戦しようと、こちらに向かっている。
「お前たち、いい加減にしろ!」
そんな私たちを止めたのは、お父様だ。
「王妃殿下、妻と娘が大変失礼いたしました」
そう言って頭を下げたのはお父様だ。さすがにちょっと言い過ぎたかしら?そんな思いから、私も頭を下げようとしたのだが、なぜかお母様に制止された。
「公爵は妻と娘の再教育を行った方がよろしいのではなくって。王妃の私の暴言を吐いたのだから、ただで済むとお思いではないでしょうね」
王妃がお父様に詰め寄っている。その瞬間、ニヤリと笑ったお父様。
今までのマナーレッスンで培った渾身のカーテシーを決めた。
「彼女が…魔王を…」
皆が目を丸くしてこちらを見ている。
「ここからは私が話をさせていただきます」
現れたのは、昨日森にまで来ていた魔術師だ。魔術師が今回の経緯を説明していた。
「魔王の亡骸もしっかり回収しております。当時の様子をヴィーノ公爵令息が録画しておりました。その映像には、確かにアリシア嬢が魔王を倒す姿がバッチリと収められておりました。それにしても、本当に光の魔力とはすばらしい」
相変わらず鼻息荒く迫って来る魔術師から、すっと私を遠ざけてくれるルーカス様だ。それにしても、お兄様ったらあの緊迫した場面を録画していたなんて…
「あの、せっかくならその映像を見たいのですが」
何を思ったのか、お義姉様がそんな事を言いだしたのだ。他の貴族たちも同意している。その結果、あの時の様子が映し出された。そこには確かに、ものすごい魔力を放出している私と魔王が戦っている姿が映し出されていた。
こうやって映像として見ると、やはり恥ずかしいわね…映像が終わると、一斉に拍手と歓声が…ちょっと、こんな映像を流すために、わざわざ貴族たちを集めたの?そんな疑問が湧きあがった時だった。
「アリシア嬢は、とても魅力的な令嬢なんだね。僕、アリシア嬢が好きになっちゃった。ねえ、こんな男となんて婚約を破棄して、僕と婚約しようよ。そうすれば、間違いなく王妃になれるよ」
何を思ったのか、そんな事を言いだしたのは第二王子だ。こいつ、私を舐めているのかしら?一瞬にしてその場が凍り付いた。
さらに
「さすがアーロンだわ。そうよね、アリシア嬢、あなたは2歳の時に、両親に無理やりルーカスと婚約をさせられたのよね。可哀そうに、魔物討伐にまで送られて。でも、もう大丈夫よ。アーロンがあなたを見初めたのだから、あなたはローガンの花嫁になれるの。よかったわね。陛下、アリシア嬢は、ルーカスと婚約破棄をさせ、新たにローガンの婚約者にして下さい」
と、王妃様までふざけた事を言いだしたのだ。こいつら、私を舐めているのかしら!
「あの…私は…」
我慢の限界に来た私は、一言文句を言ってやろうと思った時だった。なぜかルーカス様に止められたのだ。
「王妃殿下、アーロン、悪いが彼女は、私の大切な婚約者です。どうか他を当ってください」
はっきりと王妃様とアーロン殿下に向かって、断りを入れたのだ。すると…
「ルーカス、誰に向かってものを言っているのかしら?何が私の婚約者よ!ふざけないで頂戴!この際だからはっきりと言わせていただくわ。あなたは邪魔者なのよ!魔物討伐部隊に送った時点で察しなさいよ。魔物に殺されると思っていたのに、のうのうと生きて帰って来るなんて!あなたの顔を見るだけで、こっちは虫唾が走るの。さっさと消えて頂戴!」
顔を真っ赤にして叫ぶ王妃様。さらに扇でルーカス様を叩こうとしている。
「ルーカス様に何をしようとしているのよ!」
バチンと王妃様の手を叩き、扇を落としてやった。
「ちょっとあんた、何をするのよ!」
私に怒鳴りつける王妃様。いいえ、こんな女、様なんていらないわ。
「何をするのよは、こっちのセリフだわ。黙って聞いていれば、いい気になって。ふざけているのは、あなたの方でしょう!ルーカス様は、陛下の血を受け継いだ正当な王子なのよ。それなのに、邪魔者?魔物に殺されたらよかった?ふざけるのも大概にしなさいよ!これは立派な国家反逆罪よ!第一私は、ルーカス様を助けたい一心で、5年かけて訓練を積んだの。それもこれも、ルーカス様が大好きだから!私の大切なルーカス様をこれ以上傷つけ、侮辱するなら、私が許さないわ。それから、アーロン殿下、私はあんたの様な甘ちゃんは大嫌いなの!悔しかったら魔物の1匹でも倒して見なさいよ!」
「何なの!この女!魔王を倒したからって、いい気にならないで頂戴。何が国家反逆罪よ。あなたこそ、王妃でもある私を侮辱したのだから、国家反逆罪じゃない。この女を牢に連れて行きなさい!」
騎士に向かって叫んでいる王妃。
「ちょっと、私の娘が国家反逆罪ですって!いい加減にしなさいよ、あなた。もう我慢できないわ!あなたが私の大切なメリッサを毒殺した犯人って事は知っているのよ!何が王妃よ。いい加減にしなさいよ」
なぜかお母様まで乱入してきた。さらにお義姉様まで参戦しようと、こちらに向かっている。
「お前たち、いい加減にしろ!」
そんな私たちを止めたのは、お父様だ。
「王妃殿下、妻と娘が大変失礼いたしました」
そう言って頭を下げたのはお父様だ。さすがにちょっと言い過ぎたかしら?そんな思いから、私も頭を下げようとしたのだが、なぜかお母様に制止された。
「公爵は妻と娘の再教育を行った方がよろしいのではなくって。王妃の私の暴言を吐いたのだから、ただで済むとお思いではないでしょうね」
王妃がお父様に詰め寄っている。その瞬間、ニヤリと笑ったお父様。
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