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第38話:貴族学院の入学式に参加します
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第二王子が訪ねて来てからは、とにかくずっと家の中で過ごした。もちろんレオに外出禁止令を出されたのもあるが、正直また第二王子が訪ねて来るのではないかと思うと、怖くてたまらないからだ。
レオは毎日我が家にやって来て、なぜかルシアナにその日の私の様子を確認している。どうやら、レオに全く信用されていないようだ。
「失礼ね!私だって、言いつけぐらい守れるわよ!」
そう抗議したのだが
「ミシェル程信用できない奴はいない!」
そうはっきりとレオに言われてしまった。確かに何度かレオの言いつけを破った事はあるけれど、だからと言ってそんなにはっきり言わなくてもいいじゃない。本当に失礼しちゃうわ!
ちなみにシュミナにも第二王子が来た事を話したら
「私を見送くってくれたせいで、ごめんね。チャチャも痛かったわよね」
そう言って物凄く申し訳なさそうに謝ってくれた。でもはっきり言って、シュミナに落ち度は全くないのだ。それなのに責任を感じるなんて、本当に優しい子だ!
ちなみに第二王子に蹴られたチャチャはと言うと、翌日から元気に中庭を走り回っていたのでホッとした。
そしていよいよ明日は貴族学院の入学式だ。
そう、第二王子に会う。正直憂鬱だが、明日はレオが迎えに来てくれるという事なので、まあ大丈夫か。
とにかく寝坊しては大変だ。そう思い、早めにベッドに入った。
翌日
「お嬢様、起きてください。1日目から遅刻するおつもりですか?」
ルシアナに叩き起こされた。
「ルシアナ、今何時?」
「もう7時でございます」
嘘でしょう、昨日は早く寝たはずなのに!確かレオは7時30分に迎えに来るって言っていたわよね。後30分しかないじゃない!
「もう、どうしてもっと早く起こしてくれなかったなよ!」
「何度も起こしましたよ!お嬢様は相変わらず寝起きが悪いのですから!その点はチャチャ様を見習ってほしいくらいですわ。チャチャ様は私が来る前には、いつも起きていますよ」
チラッとチャチャの方を見ると、ルシアナからご飯を貰った様で、一生懸命食べていた。
犬と人間は違うのよ…
そう思いつつ、反論できない私…
「とにかく急がないと、後30分でレオが来ちゃうわ!」
急いで顔を洗い、身支度を整えると食堂へと向かった。食堂ではお父様とお母様が既に食事をしていた。
「ミシェル、おはよう。今日は貴族学院の入学式だね。その制服、よく似合っているよ」
そう言ってにっこり微笑んでいるお父様。
「ありがとう、お父様」
正直お父様に構っている暇はない。急いで朝食を食べると、もう一度部屋に戻って、ルシアナに髪の毛を整えてもらう。
最後に姿鏡で全身をチェックした。よし、乱れているところはない。
コンコン
「お嬢様、レオ様がいらっしゃいましたよ」
「わかったわ、すぐに行くわ」
急いで玄関へと向かった。いつもの様に急いでついて来るチャチャ。玄関に着くと、制服に身を包んだレオが、両親と話をしていた。
制服姿のレオもカッコいいわ!って、見とれている場合じゃない。
「レオ、おはよう」
私が挨拶をすると、こっちを振り向いたレオ。
「ミシェル、ちゃんと準備できたみたいだな。それにしても、制服姿、よく似合っているよ」
そう言って褒めてくれた。昔のレオは私の顔を見れば、暴言しか吐かなかったが、随分と大人になったものね。
「レオ、ミシェルを頼んだよ」
「ああ、任せてくれ。おじさん。それじゃあミシェル、行こうか」
「ええ、それじゃあ、お父様、お母様。行って来ます」
差し出されたレオの手を取り、2人でレオの家の馬車へと乗り込む。その時だった。なぜかチャチャも馬車に乗り込んできたのだ。
「チャチャ、あなたはさすがに連れて行けないわ。ごめんね」
そう言ってチャチャを抱きかかえ、外で見送りをしてくれていたお母様に託した。
「キャンキャン」
なんとかお母様の腕から抜け出そうとして吠えるチャチャの頭を撫で
「いい子でお留守番していてね。なるべく早く帰ってくるから」
そう伝えた。
「ミシェル、あまりゆっくりしていると遅刻するぞ」
レオに言われ、急いで馬車へと乗り込んだ。家から学院までは約10分。
「ミシェル、今日から学院に入学するが、あまり他の男に近づくなよ!特にユーグラテスとか」
なぜか馬車が動き出した途端、自分の膝の上に私を座らせたレオが、耳元で呟いた。後ろからギューッと抱きしめられながら。
「第二王子には頼まれても近づかないから大丈夫よ。それよりチャチャは大丈夫かしら?あの子、あまり私と離れた事が無いから心配だわ」
領地に居た時もこっちに戻って来てからも、基本的にずっと一緒だった。貴族学院に入学すれば、長い時間チャチャと離れ離れになる。今日だって、一緒に来ようとしていたし…
「チャチャはお前よりずっと賢いから大丈夫だよ。そんな事より、他の男に近づくなよ。分かったか?」
そんな事だなんて、私にとっては重要な事よ!
「おいミシェル、聞いているのか!」
急に耳元で大きな声を出すレオ。
「うるさいわね!耳元で大きな声を出さないでよ。わかっているわよ!」
本当にしつこいんだから。
ギャーギャー騒いでいるうちに、どうやら貴族学院に着いたようだ。
「ほらミシェル、行くぞ」
レオにエスコートされ、馬車から降りた。目の前には懐かしい貴族学院の校舎が目に入った。1度目の生の時、約3年間通った学院だ。
今度は絶対失敗しない。絶対に家族やレオを不幸になんてさせるものですか。その為には、色々な貴族と仲良くなって反感を買わない様にしないと。それと、第二王子には近づかない事ね。
「よし、レオ、行こう!」
「お…おう…」
私が急に大きな声を出したからか、若干驚いているレオの腕を引っ張り、貴族学院の中へと入って行く。
確か入学式の会場は、ホールだったわよね。3年通った学院ですもの。さすがに覚えているわ。
私がスタスタとホールに向かって歩いて行くので、不審そうな顔をしているレオ。
「ミシェル、よくホールの場所が分かったな。お前、ここに来た事でもあるのか?」
しまった。レオに完全に怪しまれてしまったわ。
「シュミナ経由でディカルド様に学院内の事を少し聞いたの。だから、こっちかなって思って」
「ふ~ん…」
若干怪しんでいるみたいだが、どうやら納得してくれた。
ホールに入ると、既に沢山の新入生が集まっていた。
「ミシェル、スタンディーフォン公爵令息様、こっちよ」
声の方を振り向くと、シュミナとジル様が既に椅子に座っていた。どうやら、私たちの席を取っておいてくれた様だ。
「シュミナ、ジル様もおはよう」
「ガーディアン嬢、ジル、席を取っておいてくれたんだね。ありがとう。後ガーディアン嬢、俺の事はレオと呼んでくれて構わないよ。スタンディーフォン公爵令息だと長いからね」
「わかりましたわ、レオ様。それでしたら私の事も、シュミナとお呼びください。その方がスムーズでしょう」
こうして、お互い名前で呼び合う事になったシュミナとレオ。しばらく4人で雑談をしていると、いよいよ式が始まった。
長い長い学院長の挨拶が終わると、次は新入生代表の挨拶だ。1度目の生の時は、確か第二王子だった。
今回もやはり第二王子だ!壇上に上がった第二王子となぜか目が合った。にっこり微笑む第二王子。その瞬間体が凍り付き、レオにギューッとしがみつく。やっぱりあの笑顔、慣れないわ…
恐怖からか、全く第二王子の挨拶など頭に入って来る訳もなく…いつの間にか式が終わっていたようだ。
「掲示板にクラスが張り出されているみたいだから、早速見に行きましょう。4人共同じクラスだといいわね」
シュミナの言葉で我に返った私は、レオの腕にしっかりしがみつき、4人で掲示板へと向かったのであった。
レオは毎日我が家にやって来て、なぜかルシアナにその日の私の様子を確認している。どうやら、レオに全く信用されていないようだ。
「失礼ね!私だって、言いつけぐらい守れるわよ!」
そう抗議したのだが
「ミシェル程信用できない奴はいない!」
そうはっきりとレオに言われてしまった。確かに何度かレオの言いつけを破った事はあるけれど、だからと言ってそんなにはっきり言わなくてもいいじゃない。本当に失礼しちゃうわ!
ちなみにシュミナにも第二王子が来た事を話したら
「私を見送くってくれたせいで、ごめんね。チャチャも痛かったわよね」
そう言って物凄く申し訳なさそうに謝ってくれた。でもはっきり言って、シュミナに落ち度は全くないのだ。それなのに責任を感じるなんて、本当に優しい子だ!
ちなみに第二王子に蹴られたチャチャはと言うと、翌日から元気に中庭を走り回っていたのでホッとした。
そしていよいよ明日は貴族学院の入学式だ。
そう、第二王子に会う。正直憂鬱だが、明日はレオが迎えに来てくれるという事なので、まあ大丈夫か。
とにかく寝坊しては大変だ。そう思い、早めにベッドに入った。
翌日
「お嬢様、起きてください。1日目から遅刻するおつもりですか?」
ルシアナに叩き起こされた。
「ルシアナ、今何時?」
「もう7時でございます」
嘘でしょう、昨日は早く寝たはずなのに!確かレオは7時30分に迎えに来るって言っていたわよね。後30分しかないじゃない!
「もう、どうしてもっと早く起こしてくれなかったなよ!」
「何度も起こしましたよ!お嬢様は相変わらず寝起きが悪いのですから!その点はチャチャ様を見習ってほしいくらいですわ。チャチャ様は私が来る前には、いつも起きていますよ」
チラッとチャチャの方を見ると、ルシアナからご飯を貰った様で、一生懸命食べていた。
犬と人間は違うのよ…
そう思いつつ、反論できない私…
「とにかく急がないと、後30分でレオが来ちゃうわ!」
急いで顔を洗い、身支度を整えると食堂へと向かった。食堂ではお父様とお母様が既に食事をしていた。
「ミシェル、おはよう。今日は貴族学院の入学式だね。その制服、よく似合っているよ」
そう言ってにっこり微笑んでいるお父様。
「ありがとう、お父様」
正直お父様に構っている暇はない。急いで朝食を食べると、もう一度部屋に戻って、ルシアナに髪の毛を整えてもらう。
最後に姿鏡で全身をチェックした。よし、乱れているところはない。
コンコン
「お嬢様、レオ様がいらっしゃいましたよ」
「わかったわ、すぐに行くわ」
急いで玄関へと向かった。いつもの様に急いでついて来るチャチャ。玄関に着くと、制服に身を包んだレオが、両親と話をしていた。
制服姿のレオもカッコいいわ!って、見とれている場合じゃない。
「レオ、おはよう」
私が挨拶をすると、こっちを振り向いたレオ。
「ミシェル、ちゃんと準備できたみたいだな。それにしても、制服姿、よく似合っているよ」
そう言って褒めてくれた。昔のレオは私の顔を見れば、暴言しか吐かなかったが、随分と大人になったものね。
「レオ、ミシェルを頼んだよ」
「ああ、任せてくれ。おじさん。それじゃあミシェル、行こうか」
「ええ、それじゃあ、お父様、お母様。行って来ます」
差し出されたレオの手を取り、2人でレオの家の馬車へと乗り込む。その時だった。なぜかチャチャも馬車に乗り込んできたのだ。
「チャチャ、あなたはさすがに連れて行けないわ。ごめんね」
そう言ってチャチャを抱きかかえ、外で見送りをしてくれていたお母様に託した。
「キャンキャン」
なんとかお母様の腕から抜け出そうとして吠えるチャチャの頭を撫で
「いい子でお留守番していてね。なるべく早く帰ってくるから」
そう伝えた。
「ミシェル、あまりゆっくりしていると遅刻するぞ」
レオに言われ、急いで馬車へと乗り込んだ。家から学院までは約10分。
「ミシェル、今日から学院に入学するが、あまり他の男に近づくなよ!特にユーグラテスとか」
なぜか馬車が動き出した途端、自分の膝の上に私を座らせたレオが、耳元で呟いた。後ろからギューッと抱きしめられながら。
「第二王子には頼まれても近づかないから大丈夫よ。それよりチャチャは大丈夫かしら?あの子、あまり私と離れた事が無いから心配だわ」
領地に居た時もこっちに戻って来てからも、基本的にずっと一緒だった。貴族学院に入学すれば、長い時間チャチャと離れ離れになる。今日だって、一緒に来ようとしていたし…
「チャチャはお前よりずっと賢いから大丈夫だよ。そんな事より、他の男に近づくなよ。分かったか?」
そんな事だなんて、私にとっては重要な事よ!
「おいミシェル、聞いているのか!」
急に耳元で大きな声を出すレオ。
「うるさいわね!耳元で大きな声を出さないでよ。わかっているわよ!」
本当にしつこいんだから。
ギャーギャー騒いでいるうちに、どうやら貴族学院に着いたようだ。
「ほらミシェル、行くぞ」
レオにエスコートされ、馬車から降りた。目の前には懐かしい貴族学院の校舎が目に入った。1度目の生の時、約3年間通った学院だ。
今度は絶対失敗しない。絶対に家族やレオを不幸になんてさせるものですか。その為には、色々な貴族と仲良くなって反感を買わない様にしないと。それと、第二王子には近づかない事ね。
「よし、レオ、行こう!」
「お…おう…」
私が急に大きな声を出したからか、若干驚いているレオの腕を引っ張り、貴族学院の中へと入って行く。
確か入学式の会場は、ホールだったわよね。3年通った学院ですもの。さすがに覚えているわ。
私がスタスタとホールに向かって歩いて行くので、不審そうな顔をしているレオ。
「ミシェル、よくホールの場所が分かったな。お前、ここに来た事でもあるのか?」
しまった。レオに完全に怪しまれてしまったわ。
「シュミナ経由でディカルド様に学院内の事を少し聞いたの。だから、こっちかなって思って」
「ふ~ん…」
若干怪しんでいるみたいだが、どうやら納得してくれた。
ホールに入ると、既に沢山の新入生が集まっていた。
「ミシェル、スタンディーフォン公爵令息様、こっちよ」
声の方を振り向くと、シュミナとジル様が既に椅子に座っていた。どうやら、私たちの席を取っておいてくれた様だ。
「シュミナ、ジル様もおはよう」
「ガーディアン嬢、ジル、席を取っておいてくれたんだね。ありがとう。後ガーディアン嬢、俺の事はレオと呼んでくれて構わないよ。スタンディーフォン公爵令息だと長いからね」
「わかりましたわ、レオ様。それでしたら私の事も、シュミナとお呼びください。その方がスムーズでしょう」
こうして、お互い名前で呼び合う事になったシュミナとレオ。しばらく4人で雑談をしていると、いよいよ式が始まった。
長い長い学院長の挨拶が終わると、次は新入生代表の挨拶だ。1度目の生の時は、確か第二王子だった。
今回もやはり第二王子だ!壇上に上がった第二王子となぜか目が合った。にっこり微笑む第二王子。その瞬間体が凍り付き、レオにギューッとしがみつく。やっぱりあの笑顔、慣れないわ…
恐怖からか、全く第二王子の挨拶など頭に入って来る訳もなく…いつの間にか式が終わっていたようだ。
「掲示板にクラスが張り出されているみたいだから、早速見に行きましょう。4人共同じクラスだといいわね」
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