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第67話:第二王子が婚約しました
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レベッカ様に会いに行ってから、1ヶ月が経った。来週からまた貴族学院が始まる。そう言えば、マレー王国からベレッサ様がいらしたはずだけれど、あれからレベッカ様から何の連絡もない。通常滞在期間は2週間から1ヶ月程度だから、もしかしたらまだ滞在しているのかもしれないわね。
それにしても気になるわ。結局第二王子とベレッサ様は、今どんな感じなのかしら?悶々とした気持ちのまま、今日もレオの家に来ていた。
「ミシェル、そんな怖い顔をしてどうしたんだ?」
公爵家の稽古場で竹刀を振るっているレオに話しかけられた。随分とレオの足も良くなったようで、ついに先日ギプスが取れた。ただ、まだリハビリ中なので、あまり激しい運動は控えた方がいいと言われている。
「別に怖い顔なんてしていないわ。失礼ね!それよりレオ、稽古はそれくらいにして部屋に戻りましょう。先生にも、あまり激しい運動は控えるよう言われているでしょう」
体を動かすのが好きなレオは、どうしても無理をする傾向がある。そのため、私がしっかり見張っているのだ。
「わかったよ。それじゃあ、部屋に戻ったらお茶にするか。今日はいい天気だし、中庭に準備させよう」
「いいわね、それじゃあ先に行って準備をしているわ!」
急いで中庭に向かおうとした時、レオ専属の執事がやって来た。
「お坊ちゃま、旦那様がお呼びです。ミシェル様も一緒にお越しください」
おじ様が?一体何の用かしら?
2人で首を傾げながら、急いでおじ様の待つ居間へと向かった。そこには、なぜかお父様の姿もあった。
「お父様までどうしたの?」
「どうしたの?じゃないだろう!家に帰ってミシェルを呼ぶように伝えたら、ここに来ていると言うから急いで来たんだ!」
「そうだったの、ごめんなさい。それで、何かあったの?」
「まあとにかく座りなさい」
お父様に促され、レオの隣に座った。
「実はな、第二王子の婚約が決まったんだ!それも相手は、マレー王国の第一王女、ベレッサ王女だよ」
「本当か?それはめでたいな!」
どうやらレベッカ様の作戦はうまくいったようだ。レオも嬉しそうな顔をしている。これでレオが命を狙われることは無くなるわね。
「それで、王女がすぐにでも第二王子と結婚をしたいと言っていてね。ただ第二王子がごねているんだ。絶対に結婚したくないってね…」
ああ…なるほどね。
「相手はかなり乗り気でね。もし第二王子と結婚できるのなら、優先的に資源を提供しても構わないと言っていてね。国としても、どうしても第二王子に婿に行ってもらいたいって事になって!もちろん、私とスタンディーフォン公爵も第二王子の説得に加わったんだ。それで、なんとか婚約にこぎつけたという訳だ」
物凄く嬉しそうなお父様。
「へ~、あいつでも抵抗するんだな!でも結局マレー王国に婿養子に入る事になったんだろ。それで、いつ向こうに行くんだ?」
「先方はすぐにでも来て欲しいって言っているから、3ヶ月後に第二王子がマレー王国に向かう事が決まったよ。その後、マレー王国の王配になる為の教育を1年かけて受けた後、正式に結婚をする予定だ」
という事は、3か月後にはこの国から出て行くのね!
「お父様、3ヶ月後にマレー王国に向かうのであれば、学院はどうするの?」
お父様にそれとなく気になった事を聞いた。
「陛下の話では、学院にはもう行かせないらしい。この3ヶ月は、個別でマレー王国に関する勉強を行う様だ」
「それは本当か?それなら、もうユーグラテスがミシェルに絡んで来る事も無いな!良かったなミシェル。これで安心して学院生活が送れるぞ!」
そう言ってギューッと私を抱きしめるレオ。レオの言う通りだわ。これで平和に暮らせる!
そして翌日、久しぶりにレベッカ様に会う為、シュミナと王宮へと向かった。第二王子の婚約が決まったという事で、今回は女性陣だけで行く事が許された。
「レベッカ様、第二王子の件、本当にありがとうございます」
嬉しくてつい笑顔でレベッカ様にお礼を言った。
「お礼を言われる事は何もしていないわ。案の定、ベレッサがすっかりあの変態を気に入っちゃってね。それに、あなた達のお父様たちも“国の事を考えたら、絶対に今回の縁談を受けるべきだ”て、かなり陛下やユリー様に強く言ってくれたのよ。結局最後まで反対していた王妃様も、最後は折れたし!これでやっと平和な日々が戻るわね。でも、あの変態がマレー王国に行くまでは、油断しちゃダメよ!」
「ええ、分かっていますわ。それにしても、これで一安心ですね。レベッカ様、シュミナ、今まで本当にありがとう。2人が私に協力してくれたおかげよ!」
「何を言っているの、ミシェルちゃん。お互い様よ!私もあの変態に復讐できたし、なんだかスッキリしたわ」
そう言って清々しい顔をしているレベッカ様。
「友達なんだから、協力するのは当然でしょ。私だって、あなたにどれほど助けられたか…」
えっ?私がシュミナを助けた事なんてあったかしら?助けられた記憶しかないのだけれど!
「とにかく、今日は3人でお祝いをしましょう」
その後、時間が許す限り3人でお菓子を食べ紅茶を飲み、話に花を咲かせたのだった。
「そろそろ帰らないと、レオに怒られるわ。それじゃあレベッカ様。今日はありがとうございました」
「相変わらずレオ様は過保護ね。まあ、家もだけれど…こちらこそ、楽しかったわ。また遊びに来てね」
レベッカ様に挨拶をして、急いで馬車に乗り込む。馬車の窓から、真っ赤な夕焼け空が目に入った。なんて奇麗なのかしら!なんだか今の私の心を表しているみたいね。
今まで、第二王子には本当に苦しめられて来た。でも、これでやっと終わる。晴れやかな気持ちのミシェルには、まだ第二王子の本当の恐ろしさを知る由もなかった。
~あとがき~
第二王子の婚約が決まりました!第二王子の婚約者、ベレッサ王女は、真っ赤な髪をした美人さんです。ただ、かなり気が強いので、第二王子は苦手な様です!
それにしても気になるわ。結局第二王子とベレッサ様は、今どんな感じなのかしら?悶々とした気持ちのまま、今日もレオの家に来ていた。
「ミシェル、そんな怖い顔をしてどうしたんだ?」
公爵家の稽古場で竹刀を振るっているレオに話しかけられた。随分とレオの足も良くなったようで、ついに先日ギプスが取れた。ただ、まだリハビリ中なので、あまり激しい運動は控えた方がいいと言われている。
「別に怖い顔なんてしていないわ。失礼ね!それよりレオ、稽古はそれくらいにして部屋に戻りましょう。先生にも、あまり激しい運動は控えるよう言われているでしょう」
体を動かすのが好きなレオは、どうしても無理をする傾向がある。そのため、私がしっかり見張っているのだ。
「わかったよ。それじゃあ、部屋に戻ったらお茶にするか。今日はいい天気だし、中庭に準備させよう」
「いいわね、それじゃあ先に行って準備をしているわ!」
急いで中庭に向かおうとした時、レオ専属の執事がやって来た。
「お坊ちゃま、旦那様がお呼びです。ミシェル様も一緒にお越しください」
おじ様が?一体何の用かしら?
2人で首を傾げながら、急いでおじ様の待つ居間へと向かった。そこには、なぜかお父様の姿もあった。
「お父様までどうしたの?」
「どうしたの?じゃないだろう!家に帰ってミシェルを呼ぶように伝えたら、ここに来ていると言うから急いで来たんだ!」
「そうだったの、ごめんなさい。それで、何かあったの?」
「まあとにかく座りなさい」
お父様に促され、レオの隣に座った。
「実はな、第二王子の婚約が決まったんだ!それも相手は、マレー王国の第一王女、ベレッサ王女だよ」
「本当か?それはめでたいな!」
どうやらレベッカ様の作戦はうまくいったようだ。レオも嬉しそうな顔をしている。これでレオが命を狙われることは無くなるわね。
「それで、王女がすぐにでも第二王子と結婚をしたいと言っていてね。ただ第二王子がごねているんだ。絶対に結婚したくないってね…」
ああ…なるほどね。
「相手はかなり乗り気でね。もし第二王子と結婚できるのなら、優先的に資源を提供しても構わないと言っていてね。国としても、どうしても第二王子に婿に行ってもらいたいって事になって!もちろん、私とスタンディーフォン公爵も第二王子の説得に加わったんだ。それで、なんとか婚約にこぎつけたという訳だ」
物凄く嬉しそうなお父様。
「へ~、あいつでも抵抗するんだな!でも結局マレー王国に婿養子に入る事になったんだろ。それで、いつ向こうに行くんだ?」
「先方はすぐにでも来て欲しいって言っているから、3ヶ月後に第二王子がマレー王国に向かう事が決まったよ。その後、マレー王国の王配になる為の教育を1年かけて受けた後、正式に結婚をする予定だ」
という事は、3か月後にはこの国から出て行くのね!
「お父様、3ヶ月後にマレー王国に向かうのであれば、学院はどうするの?」
お父様にそれとなく気になった事を聞いた。
「陛下の話では、学院にはもう行かせないらしい。この3ヶ月は、個別でマレー王国に関する勉強を行う様だ」
「それは本当か?それなら、もうユーグラテスがミシェルに絡んで来る事も無いな!良かったなミシェル。これで安心して学院生活が送れるぞ!」
そう言ってギューッと私を抱きしめるレオ。レオの言う通りだわ。これで平和に暮らせる!
そして翌日、久しぶりにレベッカ様に会う為、シュミナと王宮へと向かった。第二王子の婚約が決まったという事で、今回は女性陣だけで行く事が許された。
「レベッカ様、第二王子の件、本当にありがとうございます」
嬉しくてつい笑顔でレベッカ様にお礼を言った。
「お礼を言われる事は何もしていないわ。案の定、ベレッサがすっかりあの変態を気に入っちゃってね。それに、あなた達のお父様たちも“国の事を考えたら、絶対に今回の縁談を受けるべきだ”て、かなり陛下やユリー様に強く言ってくれたのよ。結局最後まで反対していた王妃様も、最後は折れたし!これでやっと平和な日々が戻るわね。でも、あの変態がマレー王国に行くまでは、油断しちゃダメよ!」
「ええ、分かっていますわ。それにしても、これで一安心ですね。レベッカ様、シュミナ、今まで本当にありがとう。2人が私に協力してくれたおかげよ!」
「何を言っているの、ミシェルちゃん。お互い様よ!私もあの変態に復讐できたし、なんだかスッキリしたわ」
そう言って清々しい顔をしているレベッカ様。
「友達なんだから、協力するのは当然でしょ。私だって、あなたにどれほど助けられたか…」
えっ?私がシュミナを助けた事なんてあったかしら?助けられた記憶しかないのだけれど!
「とにかく、今日は3人でお祝いをしましょう」
その後、時間が許す限り3人でお菓子を食べ紅茶を飲み、話に花を咲かせたのだった。
「そろそろ帰らないと、レオに怒られるわ。それじゃあレベッカ様。今日はありがとうございました」
「相変わらずレオ様は過保護ね。まあ、家もだけれど…こちらこそ、楽しかったわ。また遊びに来てね」
レベッカ様に挨拶をして、急いで馬車に乗り込む。馬車の窓から、真っ赤な夕焼け空が目に入った。なんて奇麗なのかしら!なんだか今の私の心を表しているみたいね。
今まで、第二王子には本当に苦しめられて来た。でも、これでやっと終わる。晴れやかな気持ちのミシェルには、まだ第二王子の本当の恐ろしさを知る由もなかった。
~あとがき~
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