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第3話:留学する事に決めました
「姉上、本当に大丈夫なのですか?やっぱり引き返した方が…」
心配そうに呟くレイズ。
「ありがとう、でも、本当に大丈夫よ」
そう言って馬車から降りた。するとそこには、デイビッド様の姿が。隣には嬉しそうにデイビッド様に話しかけている、ラミネス様の姿も。幸せそうな2人を見た瞬間、どうしようもないほど悲しくて苦しくて…
早くその場を去りたいのに、どうしても2人から目が離せないのだ。
「姉上、大丈夫ですか?とにかく馬車へ」
「ありがとう、レイズ。私は大丈夫よ。教室に向かうわね」
極力笑顔を作りながらレイズに伝え、教室へと向かう。でも…
気が付くと涙が溢れていた。やっぱりデイビッド様は、ラミネス様の事が好きなんだわ。だから家からの婚約の申し込みにも、断り続けていたのね。
気が付くと校舎の裏に来ていた。
その場にしゃがみ込む。次から次へと溢れる涙を、止める事が出来ない。
その時だった。
「アンジュ様、大丈夫ですか?」
この声は…
ゆっくり声の方を振り向くと、そこにはラミネス様の姿が。
「あの…お見苦しいところをお見せしてしまい、申し訳ございません。私は…その…」
「アンジュ様はずっと、デイビッド様の事を好いていらっしゃったのでしたね。ごめんなさい、私、あなたからデイビッド様を奪うつもりはなかったのよ。でも…デイビッド様から熱烈なアプローチを受けて…それで…」
そう言って申し訳なさそうに頭を下げるラミネス様。
「デイビッド様は、あなた様の事がお好きなのですね…」
聞きたくない、聞きたくないのに、口が勝手に動いてしまうのだ。
「ええ…実は家の父が来年騎士団を引退するのです。それで5ヶ月後、新たに騎士団長を決める試験があるのです。その試験が終わり、デイビッド様が騎士団長に内定したら、私とデイビッド様は婚約する事になっていて…」
言いにくそうにラミネス様が教えてくれた。
「デイビッド様はどうしても騎士団長になってから、私と婚約したい様で…それ今、必死に稽古に励んでくださっておりますの。でも、アンジュ様の気持ちを思うと、なんだか複雑で…昨日デイビッド様の家に、5度目の婚約申込に行かれたと聞いて…そこまでデイビッド様を思っているアンジュ様を差し置いて、私が婚約をしてもいいものかと…」
どうしてラミネス様が、昨日私が5度目の婚約申込に行った事を知っているのだろう…そうか、デイビッド様に聞いたのね。彼はラミネス様には、何でも話しているのだわ。
私ったら、本当にバカね。デイビッド様とラミネス様は、こんなにも愛し合っていたというのに。それなのに私は…
溢れそうになる涙を必死に堪えた。
「ラミネス様、あなた様もご存じの通り、私はデイビッド様にはっきりと断られました。さすがに5度も断られたので、綺麗さっぱり諦めが付きましたわ。それに私、近々留学しようと思っておりまして。私がこんな事を言うのも変ですが、どうかデイビッド様の事を、よろしくお願いしたします」
そう言ってラミネス様に頭を下げた。
「まあ、留学なさるのですね。それはいいですわ、新しい環境で、心機一転ですわね。きっとアンジュ様にも、素敵な殿方が見つかりますわ」
「ありがとうございます。それでは私はこれで」
ラミネス様に別れを告げると、そのまま侯爵家の馬車へと乗り込んだ。
正直知らない国に1人で行くのはちょっと怖いと思っていたが、今日2人の仲睦まじい姿、さらにラミネス様から2人の今後を聞いて、決心がついた。
私はミラージュ王国に留学しよう。そして、もうデイビッド様の事は諦めよう。
屋敷に着くと、すぐにお母様に留学する旨を伝えた。
「そう…アンジュがそう決めたのなら、私は応援するわ。すぐにお父様に言って、留学の手配を進めてもらいましょう」
そう言って寂しそうに笑ったお母様。
デイビッド様とラミネス様が婚約する事が分かった今、さすがに貴族学院に通える勇気はない。それでも今まで仲良くしてくれた友人達には、後で挨拶に行かないと。
心配そうに呟くレイズ。
「ありがとう、でも、本当に大丈夫よ」
そう言って馬車から降りた。するとそこには、デイビッド様の姿が。隣には嬉しそうにデイビッド様に話しかけている、ラミネス様の姿も。幸せそうな2人を見た瞬間、どうしようもないほど悲しくて苦しくて…
早くその場を去りたいのに、どうしても2人から目が離せないのだ。
「姉上、大丈夫ですか?とにかく馬車へ」
「ありがとう、レイズ。私は大丈夫よ。教室に向かうわね」
極力笑顔を作りながらレイズに伝え、教室へと向かう。でも…
気が付くと涙が溢れていた。やっぱりデイビッド様は、ラミネス様の事が好きなんだわ。だから家からの婚約の申し込みにも、断り続けていたのね。
気が付くと校舎の裏に来ていた。
その場にしゃがみ込む。次から次へと溢れる涙を、止める事が出来ない。
その時だった。
「アンジュ様、大丈夫ですか?」
この声は…
ゆっくり声の方を振り向くと、そこにはラミネス様の姿が。
「あの…お見苦しいところをお見せしてしまい、申し訳ございません。私は…その…」
「アンジュ様はずっと、デイビッド様の事を好いていらっしゃったのでしたね。ごめんなさい、私、あなたからデイビッド様を奪うつもりはなかったのよ。でも…デイビッド様から熱烈なアプローチを受けて…それで…」
そう言って申し訳なさそうに頭を下げるラミネス様。
「デイビッド様は、あなた様の事がお好きなのですね…」
聞きたくない、聞きたくないのに、口が勝手に動いてしまうのだ。
「ええ…実は家の父が来年騎士団を引退するのです。それで5ヶ月後、新たに騎士団長を決める試験があるのです。その試験が終わり、デイビッド様が騎士団長に内定したら、私とデイビッド様は婚約する事になっていて…」
言いにくそうにラミネス様が教えてくれた。
「デイビッド様はどうしても騎士団長になってから、私と婚約したい様で…それ今、必死に稽古に励んでくださっておりますの。でも、アンジュ様の気持ちを思うと、なんだか複雑で…昨日デイビッド様の家に、5度目の婚約申込に行かれたと聞いて…そこまでデイビッド様を思っているアンジュ様を差し置いて、私が婚約をしてもいいものかと…」
どうしてラミネス様が、昨日私が5度目の婚約申込に行った事を知っているのだろう…そうか、デイビッド様に聞いたのね。彼はラミネス様には、何でも話しているのだわ。
私ったら、本当にバカね。デイビッド様とラミネス様は、こんなにも愛し合っていたというのに。それなのに私は…
溢れそうになる涙を必死に堪えた。
「ラミネス様、あなた様もご存じの通り、私はデイビッド様にはっきりと断られました。さすがに5度も断られたので、綺麗さっぱり諦めが付きましたわ。それに私、近々留学しようと思っておりまして。私がこんな事を言うのも変ですが、どうかデイビッド様の事を、よろしくお願いしたします」
そう言ってラミネス様に頭を下げた。
「まあ、留学なさるのですね。それはいいですわ、新しい環境で、心機一転ですわね。きっとアンジュ様にも、素敵な殿方が見つかりますわ」
「ありがとうございます。それでは私はこれで」
ラミネス様に別れを告げると、そのまま侯爵家の馬車へと乗り込んだ。
正直知らない国に1人で行くのはちょっと怖いと思っていたが、今日2人の仲睦まじい姿、さらにラミネス様から2人の今後を聞いて、決心がついた。
私はミラージュ王国に留学しよう。そして、もうデイビッド様の事は諦めよう。
屋敷に着くと、すぐにお母様に留学する旨を伝えた。
「そう…アンジュがそう決めたのなら、私は応援するわ。すぐにお父様に言って、留学の手配を進めてもらいましょう」
そう言って寂しそうに笑ったお母様。
デイビッド様とラミネス様が婚約する事が分かった今、さすがに貴族学院に通える勇気はない。それでも今まで仲良くしてくれた友人達には、後で挨拶に行かないと。
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