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第3話:早速トラブル発生です
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早速馬車に乗り込むと、既にお兄様とお姉様が待っていた。
「ジュリア、今日はいよいよ貴族学院の入学式だね。何か嫌な事があったら、遠慮なく俺に言うんだよ」
「そうよ、ジュリア。それから、お母様はああいっていたけれど、マリアナ様もリュカ殿下もとてもお優しくていい方よ。特にリュカ殿下は誰にでも紳士的で、本当に素晴らしい人と聞いているわ。だから、安心して学院へ通いなさいね」
「お兄様もお姉様も、ありがとうございます。はい、気楽に行きますわ」
そもそも公爵令嬢や王族など、面倒そうな人間には関わらないつもりでいるのだ。だから心配はご無用だ。
その後はお兄様とお姉様と3人で他愛もない話しをしている間に、貴族学院に着いてしまった。目の前には、異世界を舞台にしたアニメに出てくる貴族学院そのものの建物が広がっていた。
本当にアニメの世界ね。なんだか増々ワクワクしてきたわ。実は悪役令嬢とかいたりして。そんな事まで考えてしまう。
「さあ、ジュリア。着いたよ。心配だから、俺が入学式の会場でもあるホールまで連れて行ってあげるよ」
そう言うと、スッと手を差し伸べてくれたお兄様。早速お兄様の手を取り、馬車から降りた。
「ちょっと、ジャン。私も一緒に行くわ」
お兄様と繋いでいる手とは反対の手を、お姉様が握った。両脇にお兄様とお姉様。何なのかしら、この光景…
周りの貴族たちも、私たちを見ている。
「お兄様、お姉様、私は1人で会場に行けますわ。それではこれで」
2人の手を振り払い、軽く会釈をすると、そのまま歩き始めた。
「「待(っ)て、ジュリア」」
後ろから2人の声が聞こえた気がしたが、スルーしておいた。とにかく、早く会場に行かないと。そう思って歩いていたのだが…
あれ?ここはどこかしら?
無我夢中で歩いていたせいか、気が付くと人気がないところに来ていた。そういえば、前世でも私、方向音痴だったわね。
とにかく、ホールに向かって歩けばいいのよね。よくわからないが、歩いていればそのうち着くだろう。そう思い、とにかく歩く。ひたすら歩く。でも…
全然ホールみたいな場所に着かない。と言うより、人っ子一人いない。一体ここはどこなのよ!そもそも、貴族学院はどうしてこんなに広いのよ。うちの高校の10倍、いや、20倍はあるわ。
こんなに広大な土地に学院なんて作らないでよ!
とにかく誰かを探さないと!このままでは、入学式に出られないわ。もし迷子になって入学式に出られなかったなんてお母様に知られたら、本当にジャージを没収されてしまう。それにお兄様やお姉様の過保護もひどくなるかもしれない。
とにかく、なんとかしないと!
辺りを見渡しながら、小走りで進む。すると…
あれは、人間だわ!
銀色の髪をした男性を見つけたのだ。天の助け!あの人に、ホールの場所を聞こう。
「あの、すみません」
私が声を掛けると、ゆっくりこちらを振り向いた少年。金色の瞳と目があった。
「あの、私、新入生なのですが、迷子になってしまって。ホールはどうやって行ったらよいですか?」
「えっ?迷子?」
「そうなんです。そもそも、この貴族学院、広すぎると思いませんか?それに案内板もないし、本当に不親切よ」
こんなに広いのなら、せめて案内板を付けてくれたらいいのに。始めて来た人には、分からないわ!
「…本当に迷子になってしまった様だね。ちょうど僕もホールに向かおうと思っていたんだ。一緒に行こう」
「本当ですか?ありがとうございます。これでお母様にジャージを取られなくて済むわ…」
「ジャージ?」
「ええ、私が愛用している洋服なのです。とても楽で、一度着ると病みつきになるのですよ。って、いけない。あまり変な事を言うなと、お母様に言われていたのだったわ」
人間に会えた事が嬉しくて、ついベラベラと話してしまった。とにかく、これ以上は変な事を言わない方がいいわね。
「ねえ、君は僕を見て、何とも思わないのかい?」
「えっ?」
男性の言っている事が分からず、つい彼の顔をまじまじと見た。う~ん、特に変わったところもない。いつもと同じ、アニメ顔よね…
「えっと、特に変わったところはない様に思いますが…」
「プッ、ハハハハ。さすが、噂通りの変わり者だね。でも、君みたいな子、嫌いじゃないよ」
急に笑い出したと思ったら、私の事を変り者と言った。何なの、本人に向かって変り者と言うなんて。失礼な男ね。
「ちょっと、笑うなんて失礼ですわよ!それにあなた、私の事を知っているのですか?」
「ああ、知っているよ。スリーティス侯爵家の次女、ジュリア嬢だろう。逆に聞きたいのだけれど、僕の事は知らないのかい?」
「あなたの様な失礼な令息、存じ上げませんわ!それでは、私はこれで失礼いたします!」
何なのよ、この失礼な男は!そう思い、彼の元を去ろうとしたのだが…
「どこに行くんだい?ホールはあっちだよ。まさか、また自ら迷子になるつもりかい?」
私が歩き出した方向とは反対側の方を指さし、お腹を抱えて笑っている男性。どれだけ失礼な男なのよ!
「ご忠告ありがとうございます。それでは、今度こそ私はこれで!それから、少しお言葉に気を付けた方がよろしいですわよ。あなたの様な失礼な令息、初めて会いましたわ。それでは、失礼いたします」
ふん!言ってやったわ。あぁ、すっきりした。そもそも、令嬢をからかうなんて失礼なのよ。
令息の指さす方向に向かって、爽快に歩き出したのであった。
「ジュリア、今日はいよいよ貴族学院の入学式だね。何か嫌な事があったら、遠慮なく俺に言うんだよ」
「そうよ、ジュリア。それから、お母様はああいっていたけれど、マリアナ様もリュカ殿下もとてもお優しくていい方よ。特にリュカ殿下は誰にでも紳士的で、本当に素晴らしい人と聞いているわ。だから、安心して学院へ通いなさいね」
「お兄様もお姉様も、ありがとうございます。はい、気楽に行きますわ」
そもそも公爵令嬢や王族など、面倒そうな人間には関わらないつもりでいるのだ。だから心配はご無用だ。
その後はお兄様とお姉様と3人で他愛もない話しをしている間に、貴族学院に着いてしまった。目の前には、異世界を舞台にしたアニメに出てくる貴族学院そのものの建物が広がっていた。
本当にアニメの世界ね。なんだか増々ワクワクしてきたわ。実は悪役令嬢とかいたりして。そんな事まで考えてしまう。
「さあ、ジュリア。着いたよ。心配だから、俺が入学式の会場でもあるホールまで連れて行ってあげるよ」
そう言うと、スッと手を差し伸べてくれたお兄様。早速お兄様の手を取り、馬車から降りた。
「ちょっと、ジャン。私も一緒に行くわ」
お兄様と繋いでいる手とは反対の手を、お姉様が握った。両脇にお兄様とお姉様。何なのかしら、この光景…
周りの貴族たちも、私たちを見ている。
「お兄様、お姉様、私は1人で会場に行けますわ。それではこれで」
2人の手を振り払い、軽く会釈をすると、そのまま歩き始めた。
「「待(っ)て、ジュリア」」
後ろから2人の声が聞こえた気がしたが、スルーしておいた。とにかく、早く会場に行かないと。そう思って歩いていたのだが…
あれ?ここはどこかしら?
無我夢中で歩いていたせいか、気が付くと人気がないところに来ていた。そういえば、前世でも私、方向音痴だったわね。
とにかく、ホールに向かって歩けばいいのよね。よくわからないが、歩いていればそのうち着くだろう。そう思い、とにかく歩く。ひたすら歩く。でも…
全然ホールみたいな場所に着かない。と言うより、人っ子一人いない。一体ここはどこなのよ!そもそも、貴族学院はどうしてこんなに広いのよ。うちの高校の10倍、いや、20倍はあるわ。
こんなに広大な土地に学院なんて作らないでよ!
とにかく誰かを探さないと!このままでは、入学式に出られないわ。もし迷子になって入学式に出られなかったなんてお母様に知られたら、本当にジャージを没収されてしまう。それにお兄様やお姉様の過保護もひどくなるかもしれない。
とにかく、なんとかしないと!
辺りを見渡しながら、小走りで進む。すると…
あれは、人間だわ!
銀色の髪をした男性を見つけたのだ。天の助け!あの人に、ホールの場所を聞こう。
「あの、すみません」
私が声を掛けると、ゆっくりこちらを振り向いた少年。金色の瞳と目があった。
「あの、私、新入生なのですが、迷子になってしまって。ホールはどうやって行ったらよいですか?」
「えっ?迷子?」
「そうなんです。そもそも、この貴族学院、広すぎると思いませんか?それに案内板もないし、本当に不親切よ」
こんなに広いのなら、せめて案内板を付けてくれたらいいのに。始めて来た人には、分からないわ!
「…本当に迷子になってしまった様だね。ちょうど僕もホールに向かおうと思っていたんだ。一緒に行こう」
「本当ですか?ありがとうございます。これでお母様にジャージを取られなくて済むわ…」
「ジャージ?」
「ええ、私が愛用している洋服なのです。とても楽で、一度着ると病みつきになるのですよ。って、いけない。あまり変な事を言うなと、お母様に言われていたのだったわ」
人間に会えた事が嬉しくて、ついベラベラと話してしまった。とにかく、これ以上は変な事を言わない方がいいわね。
「ねえ、君は僕を見て、何とも思わないのかい?」
「えっ?」
男性の言っている事が分からず、つい彼の顔をまじまじと見た。う~ん、特に変わったところもない。いつもと同じ、アニメ顔よね…
「えっと、特に変わったところはない様に思いますが…」
「プッ、ハハハハ。さすが、噂通りの変わり者だね。でも、君みたいな子、嫌いじゃないよ」
急に笑い出したと思ったら、私の事を変り者と言った。何なの、本人に向かって変り者と言うなんて。失礼な男ね。
「ちょっと、笑うなんて失礼ですわよ!それにあなた、私の事を知っているのですか?」
「ああ、知っているよ。スリーティス侯爵家の次女、ジュリア嬢だろう。逆に聞きたいのだけれど、僕の事は知らないのかい?」
「あなたの様な失礼な令息、存じ上げませんわ!それでは、私はこれで失礼いたします!」
何なのよ、この失礼な男は!そう思い、彼の元を去ろうとしたのだが…
「どこに行くんだい?ホールはあっちだよ。まさか、また自ら迷子になるつもりかい?」
私が歩き出した方向とは反対側の方を指さし、お腹を抱えて笑っている男性。どれだけ失礼な男なのよ!
「ご忠告ありがとうございます。それでは、今度こそ私はこれで!それから、少しお言葉に気を付けた方がよろしいですわよ。あなたの様な失礼な令息、初めて会いましたわ。それでは、失礼いたします」
ふん!言ってやったわ。あぁ、すっきりした。そもそも、令嬢をからかうなんて失礼なのよ。
令息の指さす方向に向かって、爽快に歩き出したのであった。
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