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第10話:マリアナ様にお茶に誘われました
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お腹を空かせたまま、なんとか午後の授業を終えた。結局あの令嬢たち、戻ってこなかったわね。さあ、早く帰ってお弁当を食べよう。いいや、我慢できない、今から裏庭に行って食べようかしら?
そんな事を考えていると、マリアナ様が話しかけて来たのだ。
「ジュリア様、聞きましたわ。あの後、令嬢4人に酷い暴言を吐かれたのですってね。ごめんなさい、私が一緒にいれば、そんな事は起きなかったのに…」
申し訳なさそうに頭を下げるマリアナ様。
「マリアナ様のせいではございませんわ。とにかく、頭をお上げください」
慌ててマリアナ様にそう伝えた。
「まあ、ジュリア様はお優しいのですね。そうだわ、今から一緒にお茶でもしましょう」
「でも、王太子殿下が…」
きっと教室の外で待っているであろう王太子殿下。また睨まれるのは御免だ。
「そうですわね。またリューゴ様がジュリア様に無礼を働くと大変ですものね。そうだわ、テラスで待っていて下さいますか?一旦リューゴ様を追い払ってまいりますので」
えっ?王太子殿下を追い払うですって…そんな恐れ多い事をサラッとおっしゃるマリアナ様。さすがだわ…
「私は後で参りますので、お先に行っていてくださいね。それでは」
そう言い残して、教室から出て行ったマリアナ様。とにかく公爵令嬢からのお誘いをお断りする訳には行かない。先に行って、お弁当でも食べていよう。そう思い、教室から出ると
「ジュリア」
私の側にやって来たのは、お姉様だ。
「よかった。中々出てこないから心配していたのよ。さあ、帰りましょう」
私の腕を掴み、歩き出したお姉様。
「お姉様、実はマリアナ様に誘われておりまして。今からテラスに向かわないといけないので」
「あら、そうなの?でも、マリアナ様なら今王太子殿下と一緒に、帰って行ったわよ」
「それが…殿下を一度まいてから来るとの事で…」
「ああ、なるほどね。それにしてもあなた、いつからマリアナ様と仲良くなったの?リュカ殿下といい、あなた、随分と高貴な身分の方に好かれるのね」
そう言ってクスクスと笑っている。
「別に好かれてなどおりませんわ。きっと今日差し上げたおせんべいが気に入ってくれたのでしょう」
随分とおせんべいを気に入っていたものね。あんなに喜んで貰えるなんて、嬉しいわ。つい頬が緩む。
「わかったわ。それじゃあ、気を付けて帰ってくるのよ」
そう言うと、お姉様は1人で帰って行った。よし、私も早くテラスに向かわないと。急いでテラスに向かい、1人で席に付いた。周りには何人かの生徒がいる。
とりあえず、お腹ペコペコだ。マリアナ様が来るまでに、お弁当を食べてしまおう。早速お弁当を広げて食べようと思ったのだが…
「ジュリア嬢、こんなところで何をしているんだい?」
話しかけて来たのは、第二王子だ。そうだ、今日の件、一応お礼を言っておかないと。
「ここでマリアナ様と待ち合わせをしているのです。そうそう、お昼の時はお助けいただき、ありがとうございました。お昼ご飯を食べそびれてしまいましたので、急いで食べてしまおうと思いまして…」
とにかく腹ペコなのだ。さっさとどこかに行ってほしい。それにこの人と一緒にいると、また令嬢たちに目を付けられる。正直、もうあんな思いはしたくないのだ。
「マリアナ嬢をかい?兄上は彼女に相当執着しているから、来られるかどうか分からないよ。そうだ、また変な令嬢が君に絡むといけないから、僕が見張っていてあげるよ」
何を思ったのか、向かいの席に座った第二王子。あなたがいる方が、令嬢たちに絡まれるわよ!そう言いたいが、さすがにそんな事は言えない。
「あの…殿下。私は大丈夫ですわ。人もまばらですし…それに、私と殿下が2人でいるところを誰かに見られたら、ある事ない事噂をされるかもしれません。そうなると、殿下に迷惑が掛かります。ですから、どうか私の事は、お気になさらず」
とにかくもう私には絡まないで!そんな思いを込めて、第二王子に伝えたのだが…
「僕は別にそんな事は気にしないよ。それにしても、変わったお弁当だね。その黒い丸い物は何だい?」
「これはおにぎりと呼ばれるお料理ですわ。お米の中に具を入れ、ノリで巻いたものです」
「へ~、美味しそうだね。これも君が作ったのかい?」
「はい、料理人と一緒に作りましたの」
「ジュリア嬢の手作りか…ねえ、1つ貰ってもいいかな?」
「おにぎりをですか?でも、殿下のお口には合わないかと…」
「そんなの、食べてみないとわからないだろ?おせんべいも、結局食べられなかったし…」
「でも…」
その時だった。
「リュカ殿下、ここで何をなさっているのですか?ジュリア様は私と約束をしているのですよ」
やって来たのは、マリアナ様だ。
「マリアナ嬢、兄上はいいのかい?」
笑顔で対応する第二王子。でも、なぜだろう。目が笑っていない気がする。
「あなた様が心配する事ではございませんわ。さあ、ジュリア様、女性だけでゆっくりお話しをしましょう。リュカ殿下、それではごきげんよう」
シッシッと言わんばかりに、リュカ殿下を追い払うマリアナ様。さすが王太子殿下の婚約者。強いわね。
「それじゃあ、ジュリア嬢。また明日」
一切マリアナ様の方を見ず、そう言って去って行った第二王子。あの人、一体何だったのかしら…
そんな事を考えていると、マリアナ様が話しかけて来たのだ。
「ジュリア様、聞きましたわ。あの後、令嬢4人に酷い暴言を吐かれたのですってね。ごめんなさい、私が一緒にいれば、そんな事は起きなかったのに…」
申し訳なさそうに頭を下げるマリアナ様。
「マリアナ様のせいではございませんわ。とにかく、頭をお上げください」
慌ててマリアナ様にそう伝えた。
「まあ、ジュリア様はお優しいのですね。そうだわ、今から一緒にお茶でもしましょう」
「でも、王太子殿下が…」
きっと教室の外で待っているであろう王太子殿下。また睨まれるのは御免だ。
「そうですわね。またリューゴ様がジュリア様に無礼を働くと大変ですものね。そうだわ、テラスで待っていて下さいますか?一旦リューゴ様を追い払ってまいりますので」
えっ?王太子殿下を追い払うですって…そんな恐れ多い事をサラッとおっしゃるマリアナ様。さすがだわ…
「私は後で参りますので、お先に行っていてくださいね。それでは」
そう言い残して、教室から出て行ったマリアナ様。とにかく公爵令嬢からのお誘いをお断りする訳には行かない。先に行って、お弁当でも食べていよう。そう思い、教室から出ると
「ジュリア」
私の側にやって来たのは、お姉様だ。
「よかった。中々出てこないから心配していたのよ。さあ、帰りましょう」
私の腕を掴み、歩き出したお姉様。
「お姉様、実はマリアナ様に誘われておりまして。今からテラスに向かわないといけないので」
「あら、そうなの?でも、マリアナ様なら今王太子殿下と一緒に、帰って行ったわよ」
「それが…殿下を一度まいてから来るとの事で…」
「ああ、なるほどね。それにしてもあなた、いつからマリアナ様と仲良くなったの?リュカ殿下といい、あなた、随分と高貴な身分の方に好かれるのね」
そう言ってクスクスと笑っている。
「別に好かれてなどおりませんわ。きっと今日差し上げたおせんべいが気に入ってくれたのでしょう」
随分とおせんべいを気に入っていたものね。あんなに喜んで貰えるなんて、嬉しいわ。つい頬が緩む。
「わかったわ。それじゃあ、気を付けて帰ってくるのよ」
そう言うと、お姉様は1人で帰って行った。よし、私も早くテラスに向かわないと。急いでテラスに向かい、1人で席に付いた。周りには何人かの生徒がいる。
とりあえず、お腹ペコペコだ。マリアナ様が来るまでに、お弁当を食べてしまおう。早速お弁当を広げて食べようと思ったのだが…
「ジュリア嬢、こんなところで何をしているんだい?」
話しかけて来たのは、第二王子だ。そうだ、今日の件、一応お礼を言っておかないと。
「ここでマリアナ様と待ち合わせをしているのです。そうそう、お昼の時はお助けいただき、ありがとうございました。お昼ご飯を食べそびれてしまいましたので、急いで食べてしまおうと思いまして…」
とにかく腹ペコなのだ。さっさとどこかに行ってほしい。それにこの人と一緒にいると、また令嬢たちに目を付けられる。正直、もうあんな思いはしたくないのだ。
「マリアナ嬢をかい?兄上は彼女に相当執着しているから、来られるかどうか分からないよ。そうだ、また変な令嬢が君に絡むといけないから、僕が見張っていてあげるよ」
何を思ったのか、向かいの席に座った第二王子。あなたがいる方が、令嬢たちに絡まれるわよ!そう言いたいが、さすがにそんな事は言えない。
「あの…殿下。私は大丈夫ですわ。人もまばらですし…それに、私と殿下が2人でいるところを誰かに見られたら、ある事ない事噂をされるかもしれません。そうなると、殿下に迷惑が掛かります。ですから、どうか私の事は、お気になさらず」
とにかくもう私には絡まないで!そんな思いを込めて、第二王子に伝えたのだが…
「僕は別にそんな事は気にしないよ。それにしても、変わったお弁当だね。その黒い丸い物は何だい?」
「これはおにぎりと呼ばれるお料理ですわ。お米の中に具を入れ、ノリで巻いたものです」
「へ~、美味しそうだね。これも君が作ったのかい?」
「はい、料理人と一緒に作りましたの」
「ジュリア嬢の手作りか…ねえ、1つ貰ってもいいかな?」
「おにぎりをですか?でも、殿下のお口には合わないかと…」
「そんなの、食べてみないとわからないだろ?おせんべいも、結局食べられなかったし…」
「でも…」
その時だった。
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やって来たのは、マリアナ様だ。
「マリアナ嬢、兄上はいいのかい?」
笑顔で対応する第二王子。でも、なぜだろう。目が笑っていない気がする。
「あなた様が心配する事ではございませんわ。さあ、ジュリア様、女性だけでゆっくりお話しをしましょう。リュカ殿下、それではごきげんよう」
シッシッと言わんばかりに、リュカ殿下を追い払うマリアナ様。さすが王太子殿下の婚約者。強いわね。
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