変わり者転生令嬢は国一番の美少年王子に溺愛される

Karamimi

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第48話:自分に正直になります

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翌朝、いつも以上に早起きした私は、早速厨房でお弁当を作る。

「お嬢様、なんだか今日は嬉しそうですね。新鮮なイチゴも準備しておきましたよ」

「ありがとう。早速イチゴ大福も作って行かないとね」

リュカ様、喜んでくれるかしら?

リュカ様の喜ぶ顔を思い浮かべながら作っていたら、つい作りすぎてしまった。でもせっかくなので、入るだけ持って行く事にした。

思った以上に料理に時間が掛かってしまい、急いで朝食を食べるため食堂に向かった。

「おはよう、ジュリア。あなた、随分とすがすがしい顔をしているわね。マリアナ嬢のお陰かしら」

「お母様、心配を掛けてごめんなさい。今日から、貴族学院に行きますわ。お兄様もお姉様も、色々とありがとうございます。今日は一緒に行きますので、よろしくお願いします」

「ジュリア、元気になってよかったわ」

「久しぶりにジュリアと一緒に学院に行けるのか。それは楽しみだな」

家族にも随分と心配を掛けてしまった。でも私の気持ちに寄り添い、私が学院に行きたいと言うまで待っていてくれた家族には感謝しかない。

「さあ、早く朝食を食べてしまいなさい。遅刻するわよ」

そうだったわ。時間が押しているのだった。急いで朝食を食べ、着替えを済ませる。

「お嬢様、制服姿、とてもよくお似合いですよ」

そう言ってほほ笑んでくれたファリサ。彼女にも随分と心配かけた。

「ありがとう。ファリサ。そうだわ、今日はたくさんイチゴ大福を作ったから、後であなたも食べてね」

そう言い残し、急いで馬車へと乗り込んだ。久しぶりにお兄様とお姉様の3人で学院に向かう。

「ジュリア、大丈夫かい?辛いなら無理していかなくてもいいんだぞ」

心配そうにお兄様が訪ねて来た。お姉様も不安そうにこちらを見ている。

「ありがとうございます、お兄様。でも、大丈夫ですわ。今日はきちんとリュカ様と向き合いたいと考えております」

「そうか…わかったよ。でも無理だと思ったら、そのまま侯爵家に帰ったらいいからね」

お兄様ったら、相変わらず過保護ね。

気が付くと、もう貴族学院の前に着て来た。

「私たちがそばにいるから、大丈夫よ。さあ、行きましょう」

お姉様がすかさず手を出してくれた。お兄様も手を出している。なんだか入学式の時を思い出すわね。

差し出された手を取り、馬車から降りた。すると…

「ジュリア…」

この声は!

声の方をゆっくり振り向くと、不安そうな顔のリュカ様が。しばらく見ない間に、なぜかとてもやつれている。

「リュカ様!」

お兄様とお姉様の手を振り払い、そのままリュカ様に抱き着いた。

「リュカ様、ごめんなさい。リュカ様は今まで私にたくさんの愛情を下さっていたのに。それなのに私は、もしかしたらマリーゴールド殿下の言う通り、2人は愛し合っているのかもしれないと、頭のどこかで考えておりました。考えれば考えるほどショックで…でもそれと同時に、リュカ様が私にとってどれほど大切な存在か、改めて認識しました」

ゆっくりと離れ、リュカ様の方を真っすぐ見つめた。

「リュカ様、私はリュカ様が大好きです。大大大好きです。世界で一番好きです!本当は領地から帰って来る時に伝えるべきでした。でも、あの時は恥ずかしくて…それに、どこかでリュカ様なら、私の気持ちをわかってくれていると言う甘えもあったのです。ですが昨日、マリアナに叱られました。言葉にしないと相手には伝わらないと。リュカ様、ずっと言葉にできなくてごめんなさい。私はもう、あなたと歩む未来しか考えられません。どうかずっとそばにいて下さい!」

リュカ様に向かって頭を下げた。周りの人たちがザワザワと騒いでいる。でも、正直に自分の気持ちを伝えられた今、恥ずかしいどころか清々しい気持ちでいっぱいだ。最初からこうすればよかったのよね。

ふとリュカ様の方を見ると、瞳から涙が流れていた。あら?私、何かまずい事を言ったかしら?

「あの…リュカ様?」

「ごめん…まさか今日、ジュリアからこんなうれしい言葉を聞けるとは思わなくて…僕はずっと不安だったんだ。君との婚約も、僕から無理やり結んだものだった。もしかしたら、ジュリアは僕と一緒にいる事を、苦痛に感じているのではないか…僕と一緒にいる事で、本当に君は幸せになれるのか…そんな事ばかり考えていた。でも…今ジュリアの気持ちが聞けて、なんだか今までの不安が嘘の様に消えていくのを感じた。ジュリア、ありがとう。僕も君が大好きだよ」

そう言うと、私を強く強く抱きしめてくれた。久しぶりに感じる、リュカ様の温もり。やっぱり私は、この腕の中が一番落ち着く。

「リュカ様、今まで不安にさせてごめんなさい。これからは、きちんと自分の気持ちは言葉にして伝えますわ。リュカ様、大好きです。リュカ様に会えない時間は、とても寂しかったのですよ。毎日リュカ様の事ばかり考えていたのですから」

「僕だって、ジュリアに会いたくてたまらなかった。食事も喉を通らなかったくらいだ」

「だからこんなにやつれていらっしゃるのですね。今日はリュカ様の好きな、唐揚げとポテトサラダ、さらにイチゴ大福を作ってきましたわ。お昼に一緒に食べましょう」

「それは楽しみだ。あぁ、このままジュリアと一緒に、どこかに行きたい…」

「さすがにそれはマズいですわね。そういえば、どうしてマリーゴールド殿下を抱きしめたのですか?ずっとその事が気になっていたのです」

「そうだったね、その件について説明しないと」

抱き合ったまま、2人で話をしていると

「コホン、取り込み中のところ悪いんだが、その件に関しては僕から説明させてもらってもいいだろうか?」

話に入って来たのは、リューゴ王太子殿下だ。隣でマリアナがニヤニヤしている。周りにもたくさんの人たちが集まっていた。よく見ると、マリーゴールド殿下とゴーン王太子殿下の姿もある。

リューゴ王太子殿下から話すだなんて、一体何があるというのだろう…
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