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第51話:変わり者令嬢は第二王子と幸せになります
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後日、フェリース王国からわざわざ陛下と王妃様がやって来た。今回の事件を受け、こんな短期間で問題を起こした事、第二王子のリュカ様を陥れようとした事など、丁重に謝罪を受けた。
特にマリーゴールド殿下に対し、王妃様が激怒し
「本当にこの度は、バカな娘が申し訳ございませんでした。他国の王族を陥れようとしたのです。しばらく修道院に預け、根性を叩き直そうと考えております」
そう言って私たちに頭を下げた。さらにゴーン王太子殿下も、王族の婚約者でもある私に手を出そうとしていた?と認識された様で、彼もまた厳しいと有名な騎士団に入団する事になったらしい。
2人とも真っ青な顔をして、何度も私たちに謝ってきたが、もちろん私たちにはどうする事も出来ない。挙句の果てには
「あんたのせいで、私の人生めちゃくちゃよ!」
と、なぜかリュカ様に飛びかかろうとしたマリーゴールド殿下。すかさず王妃様に首根っこを掴まれ
「これ以上私たちに恥をかかすのではありません。とにかく、国に帰ったらすぐに修道院に入ってもらいますからね」
そう怒鳴られ、シクシクと泣きながら帰っていった。王妃様、あれほどまでにしっかりしていて逞しいのに、どうして子供たちは、あんな我が儘な子になったのかしら?本当に理解できない…
こうして、嵐の様に去って行ったフェリース王国の王族達。これでやっと平和な日々が取り戻され、穏やかな生活を送っている。
ちなみに私はというと、あの後お姉様から「いくら王女様が悪くても、相手の悪口を言うのは良くないわ」と、お叱りを受けた。確かに王女の悪口を皆の前で行ったのは良くなかったわね。その点は反省している。
そうそう、今回の事件をきっかけに、私はやっぱり変り者令嬢として皆に認識された。ただ、令嬢としてはちょっと変わっているが、自分の意見をしっかり言え、次々と珍しい料理を生み出せる人と言う認識らしい。
まあ、変わっている事には変わりないのだけれどね。
さらにあの後、ジャガイモの専門店が王都にオープンした。ポテトチップスの大量生産に向け、研究も進められている。
スナック菓子大好きなマリアナからは
「前世で大好きだったポテトチップスが、また食べられるかもしれないのね。私、コンソメが好きなの。早く手軽にいつでも食べられる様にしてね」
そう期待されている。私は海苔塩が好きなのよね。梅干し味なんてのもいいわよね。色々な味を開発しながら、商品化できる日を楽しみにしているのだ。
そして気になるリュカ様との関係だが…
誰もが認める、バカップルになってしまった。あの日以来、リュカ様からの愛情表現が止まらない。
今も
「ジュリア、アーンして」
そう言って私の口に食べ物を入れてくれている。
「リュカ様が食べさせて下さるお料理は、格別に美味しいですわ。さあ、リュカ様も口を開けて下さい」
もちろん、私もリュカ様の口に食べ物を入れる。
「やっぱりジュリアが食べさせてくれる料理は格別だ。ジュリア、口にソースが付いているよ」
そう言うと、私の唇をペロリと舐めたリュカ様。それを見たマリアナが
「あんたたち!毎回毎回、イチャイチャして。いい加減にして、見ているこっちが恥ずかしくなるわよ」
そう言って怒っている。今はお昼休み、いつもの様にマリアナと王太子殿下も一緒なのだ。
「うるさいなぁ。君は兄上と2人で食事をすればいいだろう。邪魔しないでくれるかい?それから、ジュリアを僕の許可なく家に呼ぶのは止めてくれ」
「なんですって!そもそも、ジュリアは私の親友なのですよ!あなたこそ、ちょっとジュリアを束縛しすぎではなくって。その耳の通信機、いい加減外させたらどうなのですか?ちょっと姿が見えないだけで、すぐに通信してくるのだから…」
リュカ様に貰ったこのエメラルドのイヤリング。実は通信機になっている様で、少しでも私の姿が見えないと、すぐに通信を入れてくる。イヤリングから自動的にリュカ様の声が聞こえてくるうえ、こちらの声も筒抜けだ。その為、拒否する事は出来ない。
「本当に、どれだけジュリアを縛り付けるおつもりなのかしら。大体気持ちが通じ合ったのなら、リューゴ様みたいに、少しは自由にしてあげたらどうなのですか?」
「僕は今まで、散々我慢していたんだ。やっと心が通じ合ったのだから、今まで我慢していた分好きな事をさせてもらう事にしたんだよ。その件に関しては、ジュリアにも了承してもらっている」
「マリアナ、確かに私は自分の気持ちを伝えなかった事で、大切なリュカ様を傷つけてしまったの。だから、今はリュカ様が安心してくれるなら、このままでいいと思っているのよ。それに、お料理の開発には積極的に協力してくださるし。これでも随分と私のやる事を、尊重してくれているの」
「ハイハイ…もう、完全に殿下に惚れているのね。ジュリアがいいならそれでいいわ。でも、少しは私とも遊んでよ」
「分かっているわ。ねえ、リュカ様」
「…そうだね…」
「そう、それじゃあ、早速今日にでも、一緒に街に行きましょう」
「なんで今日なんだ。最低でも1週間前に報告をしてくれ!」
すかさず文句を言うリュカ様。頬を膨らますマリアナを、優しく宥める王太子殿下。なんだか完全に性格が逆転した王太子殿下とリュカ様。以前は私に嫉妬して、マリアナに近づくなとまで言った王太子殿下は、今ではすっかり大人しくなった。
代わりにリュカ様が、マリアナに文句を言っている。
「とにかく、ジュリアは僕の大切な婚約者なんだからね」
そう言って、私を抱き寄せたリュカ様。変り者令嬢として友達すらいなかった私が、いつの間にか大切な友達が出来た。そして何より、心から愛し愛される大切な存在にも恵まれた。
私の胸には、今でもユニコーンの玉が光っている。永遠の幸せを与えてくれると言うユニコーン。気持ちがすれ違い、傷ついた事もあった。でもこれからはきっと、リュカ様と幸せに暮らしていけるだろう。
リュカ様の笑顔が、ずっと私の側にありますように。
おしまい
~あとがき~
これにて完結です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました(*^-^*)
特にマリーゴールド殿下に対し、王妃様が激怒し
「本当にこの度は、バカな娘が申し訳ございませんでした。他国の王族を陥れようとしたのです。しばらく修道院に預け、根性を叩き直そうと考えております」
そう言って私たちに頭を下げた。さらにゴーン王太子殿下も、王族の婚約者でもある私に手を出そうとしていた?と認識された様で、彼もまた厳しいと有名な騎士団に入団する事になったらしい。
2人とも真っ青な顔をして、何度も私たちに謝ってきたが、もちろん私たちにはどうする事も出来ない。挙句の果てには
「あんたのせいで、私の人生めちゃくちゃよ!」
と、なぜかリュカ様に飛びかかろうとしたマリーゴールド殿下。すかさず王妃様に首根っこを掴まれ
「これ以上私たちに恥をかかすのではありません。とにかく、国に帰ったらすぐに修道院に入ってもらいますからね」
そう怒鳴られ、シクシクと泣きながら帰っていった。王妃様、あれほどまでにしっかりしていて逞しいのに、どうして子供たちは、あんな我が儘な子になったのかしら?本当に理解できない…
こうして、嵐の様に去って行ったフェリース王国の王族達。これでやっと平和な日々が取り戻され、穏やかな生活を送っている。
ちなみに私はというと、あの後お姉様から「いくら王女様が悪くても、相手の悪口を言うのは良くないわ」と、お叱りを受けた。確かに王女の悪口を皆の前で行ったのは良くなかったわね。その点は反省している。
そうそう、今回の事件をきっかけに、私はやっぱり変り者令嬢として皆に認識された。ただ、令嬢としてはちょっと変わっているが、自分の意見をしっかり言え、次々と珍しい料理を生み出せる人と言う認識らしい。
まあ、変わっている事には変わりないのだけれどね。
さらにあの後、ジャガイモの専門店が王都にオープンした。ポテトチップスの大量生産に向け、研究も進められている。
スナック菓子大好きなマリアナからは
「前世で大好きだったポテトチップスが、また食べられるかもしれないのね。私、コンソメが好きなの。早く手軽にいつでも食べられる様にしてね」
そう期待されている。私は海苔塩が好きなのよね。梅干し味なんてのもいいわよね。色々な味を開発しながら、商品化できる日を楽しみにしているのだ。
そして気になるリュカ様との関係だが…
誰もが認める、バカップルになってしまった。あの日以来、リュカ様からの愛情表現が止まらない。
今も
「ジュリア、アーンして」
そう言って私の口に食べ物を入れてくれている。
「リュカ様が食べさせて下さるお料理は、格別に美味しいですわ。さあ、リュカ様も口を開けて下さい」
もちろん、私もリュカ様の口に食べ物を入れる。
「やっぱりジュリアが食べさせてくれる料理は格別だ。ジュリア、口にソースが付いているよ」
そう言うと、私の唇をペロリと舐めたリュカ様。それを見たマリアナが
「あんたたち!毎回毎回、イチャイチャして。いい加減にして、見ているこっちが恥ずかしくなるわよ」
そう言って怒っている。今はお昼休み、いつもの様にマリアナと王太子殿下も一緒なのだ。
「うるさいなぁ。君は兄上と2人で食事をすればいいだろう。邪魔しないでくれるかい?それから、ジュリアを僕の許可なく家に呼ぶのは止めてくれ」
「なんですって!そもそも、ジュリアは私の親友なのですよ!あなたこそ、ちょっとジュリアを束縛しすぎではなくって。その耳の通信機、いい加減外させたらどうなのですか?ちょっと姿が見えないだけで、すぐに通信してくるのだから…」
リュカ様に貰ったこのエメラルドのイヤリング。実は通信機になっている様で、少しでも私の姿が見えないと、すぐに通信を入れてくる。イヤリングから自動的にリュカ様の声が聞こえてくるうえ、こちらの声も筒抜けだ。その為、拒否する事は出来ない。
「本当に、どれだけジュリアを縛り付けるおつもりなのかしら。大体気持ちが通じ合ったのなら、リューゴ様みたいに、少しは自由にしてあげたらどうなのですか?」
「僕は今まで、散々我慢していたんだ。やっと心が通じ合ったのだから、今まで我慢していた分好きな事をさせてもらう事にしたんだよ。その件に関しては、ジュリアにも了承してもらっている」
「マリアナ、確かに私は自分の気持ちを伝えなかった事で、大切なリュカ様を傷つけてしまったの。だから、今はリュカ様が安心してくれるなら、このままでいいと思っているのよ。それに、お料理の開発には積極的に協力してくださるし。これでも随分と私のやる事を、尊重してくれているの」
「ハイハイ…もう、完全に殿下に惚れているのね。ジュリアがいいならそれでいいわ。でも、少しは私とも遊んでよ」
「分かっているわ。ねえ、リュカ様」
「…そうだね…」
「そう、それじゃあ、早速今日にでも、一緒に街に行きましょう」
「なんで今日なんだ。最低でも1週間前に報告をしてくれ!」
すかさず文句を言うリュカ様。頬を膨らますマリアナを、優しく宥める王太子殿下。なんだか完全に性格が逆転した王太子殿下とリュカ様。以前は私に嫉妬して、マリアナに近づくなとまで言った王太子殿下は、今ではすっかり大人しくなった。
代わりにリュカ様が、マリアナに文句を言っている。
「とにかく、ジュリアは僕の大切な婚約者なんだからね」
そう言って、私を抱き寄せたリュカ様。変り者令嬢として友達すらいなかった私が、いつの間にか大切な友達が出来た。そして何より、心から愛し愛される大切な存在にも恵まれた。
私の胸には、今でもユニコーンの玉が光っている。永遠の幸せを与えてくれると言うユニコーン。気持ちがすれ違い、傷ついた事もあった。でもこれからはきっと、リュカ様と幸せに暮らしていけるだろう。
リュカ様の笑顔が、ずっと私の側にありますように。
おしまい
~あとがき~
これにて完結です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました(*^-^*)
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