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第22話:夜会に参加したくありません
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「お嬢様、殿下から素敵なドレスが届きましたよ。殿下の瞳の色に合わせて、エメラルドグリーンのドレスですわ。なんて素敵なのでしょう。今日の夜会が楽しみですわね」
夜会か…
面倒以外何物でもないわ…
「クロハ、その夜会、私が出ないといけないのかしら?なんだか体がだるくてたまらないの。もしかしたら、王宮生活で気苦労がたたって、体調を崩してしまったのかもしれないわ」
フラフラとソファに横になる。
「お嬢様、顔が真っ青です。さすがお嬢様、顔の色まで変えられるだなんて。今夜の夜会は、お妃候補者たちを紹介する場でもある大切な場所です。旦那様が、お嬢様が面倒がって仮病を使うかもしれないが、何が何でも参加させろとの事ですので、今夜は必ず参加してもらいますわ」
笑顔でクロハが呟いた。
「お父様は鬼なのよ…クロハはこんなに体調の悪そうな私を、無理やり夜会に参加させようと言うの?酷いわ…」
シクシクと涙を流し、その場に倒れ込むように横になった。息遣いも荒めにして、いかにも辛いですアピールをする。
「お嬢様、本当に体調が悪いのですか?とにかくすぐにベッドに、医者も呼んできますわ」
よしよし、私の演技にまんまと騙されているわね。後は医者も騙して夜会を欠席できれば完璧ね。そう思っていたのだが…
「ヴィクトリア、体調が悪いのだってね。可哀そうに。僕が今から看病をしてあげるよ。大丈夫だよ、夜会までにはきっと元気になるからね」
どこからともなく湧いて来た殿下が、私の元にやって来たのだ。そしてなぜか抱きしめたり頬ずりをしている。
「殿下、おやめください。私は体調が悪いので、ゆっくり休みたいのです。どうか部屋から出て行ってください」
シッシッと追い払ってみるが
「あれ?ヴィクトリア、熱はない様だね。それに以外と元気そうじゃないか。まんまと君の演技に騙されるところだったよ。さあ、こんなところに寝っ転がっていないで、今日も丘に行こう」
満面の笑みで殿下がふざけたことを抜かしている。ちょっと、誰が演技よ。て、演技なんだけれどね。
「殿下、私は…」
「ヴィクトリア、今日こそ僕を倒すのだろう?こんなところで寝ていては、いつまでたっても倒せないよ。もしかして、僕を倒すのはもう諦めたのかい?」
何ですって!この男、黙って聞いていれば好き勝手言って。
「誰が諦めるものですか!今日こそ殿下をコテンパンにやっつけて差し上げますわ。さあ、参りましょう。クロハ、あなたも一緒に来て。今日こそ私の勝利を、あなたにも見て欲しいの」
殿下の手を引き、丘へと向かった。
「お嬢様…やはり仮病だったのですね…まんまと騙されてしまいましたわ…」
後ろでがっくりと肩を落とすクロハの姿が目に入る。しまった、ついこの男の口車に乗せられて仮病とバレてしまったわ。でも、まあいいか。
ただ…殿下との勝負は全敗。今日も悔しい結果に終わってしまった。
殿下に連れられ、部屋に戻ると
「ヴィクトリア様、申し訳ございません。私が少し目を話した隙に、殿下から贈って頂いた大切なドレスが盗まれてしまった様です」
血相を変えてやってきたメイド。
「あら、そう。それはめでたいわね。殿下、どうやらドレスが無くなってしまったようなので、私は今日の夜会には参加できませんわ。申し訳ございません」
すかさず殿下に頭を下げた。
「ヴィクトリア、君って子は…それにしても、お妃候補者のドレスを盗むだなんて、とんでもない令嬢が紛れ込んでいた様だ。ヴィクトリア、大丈夫だよ。それから君もそんな顔をしなくてもいいよ。既に関係者は集めてあるから、行こうか」
殿下に連れられ、別室へと連れて行かされる。部屋に着くと、怖い顔の陛下と王妃殿下、泣きながら座り込んでいるカルティア様の姿が。さらに数名のメイドたちが捕らえられ、真っ青な顔をしていた。
近くには、ズタズタに引き裂かれたエメラルドグリーンのドレスもある。あれでは着られないわね。
「カルティア嬢、君はメイドにヴィクトリア嬢のドレスを盗ませ、ズタズタに引き裂いた犯人で間違いないね」
珍しく低い声でカルティア様に語り掛ける殿下。彼の声でびくりとすると、カルティア様が肩を震わせた。
「黙っていても無駄だよ。ここにいるメイドたちがヴィクトリアの部屋からドレスを盗む映像、さらに君とメイドのやり取りの音声も残っているのだから」
「も…申し訳ございません。本当にごめんなさい。でも、ヴィクトリア様も悪いのですわ。殿下には既にマーリン様という女性がいらっしゃるのに、2人の仲を裂くような事をなさるから。だから私は…」
「2人の仲を裂くだって。そもそも僕とマーリン嬢はそんな関係ではないし、僕はヴィクトリアとけっ…」
「ディーノ、落ち着け。カルティア嬢、他のお妃候補に危害を加える事はご法度だと言う事は知っているだろう?それにもかかわらず、君はヴィクトリア嬢のドレスを盗み、ボロボロにした。さすがにこれを見逃すことはできない。先ほど侯爵家に連絡を入れ、君を迎えに来てもらう手配を整えた。カルティア嬢、君は今この場を持って、お妃候補者の資格をはく奪する」
夜会か…
面倒以外何物でもないわ…
「クロハ、その夜会、私が出ないといけないのかしら?なんだか体がだるくてたまらないの。もしかしたら、王宮生活で気苦労がたたって、体調を崩してしまったのかもしれないわ」
フラフラとソファに横になる。
「お嬢様、顔が真っ青です。さすがお嬢様、顔の色まで変えられるだなんて。今夜の夜会は、お妃候補者たちを紹介する場でもある大切な場所です。旦那様が、お嬢様が面倒がって仮病を使うかもしれないが、何が何でも参加させろとの事ですので、今夜は必ず参加してもらいますわ」
笑顔でクロハが呟いた。
「お父様は鬼なのよ…クロハはこんなに体調の悪そうな私を、無理やり夜会に参加させようと言うの?酷いわ…」
シクシクと涙を流し、その場に倒れ込むように横になった。息遣いも荒めにして、いかにも辛いですアピールをする。
「お嬢様、本当に体調が悪いのですか?とにかくすぐにベッドに、医者も呼んできますわ」
よしよし、私の演技にまんまと騙されているわね。後は医者も騙して夜会を欠席できれば完璧ね。そう思っていたのだが…
「ヴィクトリア、体調が悪いのだってね。可哀そうに。僕が今から看病をしてあげるよ。大丈夫だよ、夜会までにはきっと元気になるからね」
どこからともなく湧いて来た殿下が、私の元にやって来たのだ。そしてなぜか抱きしめたり頬ずりをしている。
「殿下、おやめください。私は体調が悪いので、ゆっくり休みたいのです。どうか部屋から出て行ってください」
シッシッと追い払ってみるが
「あれ?ヴィクトリア、熱はない様だね。それに以外と元気そうじゃないか。まんまと君の演技に騙されるところだったよ。さあ、こんなところに寝っ転がっていないで、今日も丘に行こう」
満面の笑みで殿下がふざけたことを抜かしている。ちょっと、誰が演技よ。て、演技なんだけれどね。
「殿下、私は…」
「ヴィクトリア、今日こそ僕を倒すのだろう?こんなところで寝ていては、いつまでたっても倒せないよ。もしかして、僕を倒すのはもう諦めたのかい?」
何ですって!この男、黙って聞いていれば好き勝手言って。
「誰が諦めるものですか!今日こそ殿下をコテンパンにやっつけて差し上げますわ。さあ、参りましょう。クロハ、あなたも一緒に来て。今日こそ私の勝利を、あなたにも見て欲しいの」
殿下の手を引き、丘へと向かった。
「お嬢様…やはり仮病だったのですね…まんまと騙されてしまいましたわ…」
後ろでがっくりと肩を落とすクロハの姿が目に入る。しまった、ついこの男の口車に乗せられて仮病とバレてしまったわ。でも、まあいいか。
ただ…殿下との勝負は全敗。今日も悔しい結果に終わってしまった。
殿下に連れられ、部屋に戻ると
「ヴィクトリア様、申し訳ございません。私が少し目を話した隙に、殿下から贈って頂いた大切なドレスが盗まれてしまった様です」
血相を変えてやってきたメイド。
「あら、そう。それはめでたいわね。殿下、どうやらドレスが無くなってしまったようなので、私は今日の夜会には参加できませんわ。申し訳ございません」
すかさず殿下に頭を下げた。
「ヴィクトリア、君って子は…それにしても、お妃候補者のドレスを盗むだなんて、とんでもない令嬢が紛れ込んでいた様だ。ヴィクトリア、大丈夫だよ。それから君もそんな顔をしなくてもいいよ。既に関係者は集めてあるから、行こうか」
殿下に連れられ、別室へと連れて行かされる。部屋に着くと、怖い顔の陛下と王妃殿下、泣きながら座り込んでいるカルティア様の姿が。さらに数名のメイドたちが捕らえられ、真っ青な顔をしていた。
近くには、ズタズタに引き裂かれたエメラルドグリーンのドレスもある。あれでは着られないわね。
「カルティア嬢、君はメイドにヴィクトリア嬢のドレスを盗ませ、ズタズタに引き裂いた犯人で間違いないね」
珍しく低い声でカルティア様に語り掛ける殿下。彼の声でびくりとすると、カルティア様が肩を震わせた。
「黙っていても無駄だよ。ここにいるメイドたちがヴィクトリアの部屋からドレスを盗む映像、さらに君とメイドのやり取りの音声も残っているのだから」
「も…申し訳ございません。本当にごめんなさい。でも、ヴィクトリア様も悪いのですわ。殿下には既にマーリン様という女性がいらっしゃるのに、2人の仲を裂くような事をなさるから。だから私は…」
「2人の仲を裂くだって。そもそも僕とマーリン嬢はそんな関係ではないし、僕はヴィクトリアとけっ…」
「ディーノ、落ち着け。カルティア嬢、他のお妃候補に危害を加える事はご法度だと言う事は知っているだろう?それにもかかわらず、君はヴィクトリア嬢のドレスを盗み、ボロボロにした。さすがにこれを見逃すことはできない。先ほど侯爵家に連絡を入れ、君を迎えに来てもらう手配を整えた。カルティア嬢、君は今この場を持って、お妃候補者の資格をはく奪する」
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