55 / 82
第55話:素敵な1日になりました
しおりを挟む
私達の挨拶が終わると、皆がお祝いの言葉を言いに来てくれた。クラスメートたちも沢山話しかけてくれる。
少し挨拶が落ち着いたころ
「オリビア!」
この声は!
「メアリー、来てくれたのね」
「当たり前じゃない。今日は大切な親友の婚約披露パーティーなのよ。そうそう、紹介しないとね。私の養父と養母よ」
「初めまして、オリビア殿下。いつも娘が仲良くして頂き、ありがとうございます」
優しそうなメアリーのご両親。そういえばメアリーは養子だと聞いたことがある。でも優しそうなご両親を見ると、きっとメアリーの事を大切に思っているのだろう。そんな気がした。
「それにしても、すごい数の人ね。さすが王女様と公爵家嫡男の婚約披露パーティーだわ」
「ねえ、メアリー。あなたは婚約の予定とかないの?」
「私は特にないわね…それよりも私には、どうしても成し遂げたい事があるの…そのために私は、今まで生きて来たのだから」
真っすぐ私を見つめ、そう言い切ったメアリー。その瞳からは、強い意志を感じる。
「メアリーそれって一体…」
「内緒よ。それよりも今日は、オリビアの誕生日でしょう。はいこれ、誕生にプレゼントよ。このブローチ、私がデザインしたの。私のブローチとお揃いなのよ」
牡丹の花の形に模られ、中には複雑な模様が入った綺麗なブローチだ。
「こんな素敵なブローチを、どうもありがとう。大切にするわ」
この国に来て初めて出来た女性の友人からのプレゼントだ。嬉しくてたまらない。私の宝物にしよう。早速胸元にブローチを付けた。
「オリビア、よく似合っているよ。よかったね」
レオナルド様も嬉しそうだ。
「それじゃあ、またね」
「ええ、また学院で」
メアリーと別れた後、再びブローチを見つめる。とても素敵なブローチね。
「オリビア、よかったね。今日はオリビアの15歳の誕生日なのに、どうしても婚約のお披露目の方が目立ってしまって。オリビアの大切な誕生日が少しおろそかになってしまったね。それでも君の誕生日を覚えてくれていた大切な友人に、感謝しないと」
「そうね、メアリーったら、わざわざ私の為にお誕生日のプレゼントを準備してくれたのよね。そういえば私、メアリーの誕生日がいつか知らないわ」
「ジュノーズ侯爵家から、メアリー嬢の誕生日パーティーの招待状も来なかったし…」
「まあ、そうなのね。普通の貴族は、誕生日パーティーというものを開くものなの?」
私は今まで王宮からほとんど出た事がなかったので、貴族が誕生日パーティーを開催している事すら知らなかった。もちろん、私の誕生日も今までは家族だけで祝っていたし…
「そうだね、特に小さい頃はたくさんの貴族を集め、パーティーをするのだが…まあ、彼女も15歳だし、この歳になるとやらない貴族も多いからね。僕ももう10歳からやっていなかったし」
「そう、それならいいのだけれど…今度メアリーの誕生日を聞いて、次の誕生日のときには必ずプレゼントを準備しないと。だってこんなにも素敵なプレゼントを準備してくれたのですもの」
「そうだね。そうするといい」
レオナルド様もほほ笑んでくれている。
その後も貴族たちに挨拶をしたりして過ごし、夕方ごろにはお開きになった。たくさんの人にお祝いしてもらい、幸せな気持ちで王宮へと戻る。
今日は疲れたわ、少しゆっくりしたい。そう思っていたのだが…
「殿下、陛下がお呼びです」
なぜかお父様に呼び出されたのだ。もう、私は疲れているのに一体何かしら?そう思い、メイドに連れられお父様の元に向かう。すると
「「「オリビア(殿下)15歳のお誕生日、おめでとう!!」」」
パンパンというクラッカーの音と共に、お祝いの言葉が聞こえた。そこには両親とシャルル、レオナルド様とそのご両親の姿が。後ろにはたくさんの使用人も笑顔で迎えてくれている。
「オリビア、今日は君の大切な誕生日なのに、婚約の披露がメインになってしまってすまなかったね。だから、君の誕生日パーティーを開く事にしたんだ。オリビアの大好きな大きなケーキも準備したよ。それから、たくさんの貴族からもプレゼントが届いている。全てオリビアへのプレゼントだよ」
お父様がにっこりとほほ笑んでいる。
「これは私たちからのプレゼントよ」
「これは家からのプレゼントだ」
「ぼくからもあるよ」
皆が次々とプレゼントをくれた。
「皆様、ありがとうございます」
嬉しくてつい頬が緩む。
「さあ、せっかく料理長がオリビアの為に美味しい料理を準備してくれたんだ。早速頂こう」
席に座り、お料理を頂く。私の好物ばかりを準備してくれていた様で、どれも美味しくてたまらない。食事の後は、みんなの前でプレゼントを開けた。
中には手紙も入っていて“オリビア殿下が婚約しても、僕はずっと君の事を思い続けています”や、“ずっと好きでした。殿下が婚約しても、ずっと思い続けています”といった事も書かれており、レオナルド様が怒り狂っていた。
きっと冗談で書いてくれたのだろうが、それでもなんだか嬉しくてつい頬が緩む。
「オリビアはたくさんの人に愛されているのね。よかったわね」
お母様が私に微笑みかけてくれる。
「あら?オリビアちゃんの胸に付いているブローチ、素敵ね。どうしたの?」
話しかけてきたのは、お義母様だ。
「友人のメアリーに頂きましたの。本人がデザインしたものです」
「そうなの?すごいわね、ちょっと見せてくれる?」
お義母様にブローチを渡した。
「とても手が込んでいるわね。ねえ、このブローチ、今日1日貸してくれないかしら?私、このブローチのデザインが気に入っちゃって。自分でも作りたいの。もちろん、そっくりには作らないから安心して。ちょっとマネするだけだから」
「ええ、もちろんいいですよ。このデザイン、素敵ですよね。私もとても気に入っています」
まさか公爵夫人のお義母様が気に入るなんて。なんだかメアリーが褒められたみたいで、とても嬉しかった。
その後も和やかな空気の中、お誕生日を祝ってくれた皆。
今日はたくさんの人に祝福されて、本当に幸せな1日だった。今日の出来事はきっと、一生忘れないだろう。それくらい、私にとって幸せな時間だったから…
少し挨拶が落ち着いたころ
「オリビア!」
この声は!
「メアリー、来てくれたのね」
「当たり前じゃない。今日は大切な親友の婚約披露パーティーなのよ。そうそう、紹介しないとね。私の養父と養母よ」
「初めまして、オリビア殿下。いつも娘が仲良くして頂き、ありがとうございます」
優しそうなメアリーのご両親。そういえばメアリーは養子だと聞いたことがある。でも優しそうなご両親を見ると、きっとメアリーの事を大切に思っているのだろう。そんな気がした。
「それにしても、すごい数の人ね。さすが王女様と公爵家嫡男の婚約披露パーティーだわ」
「ねえ、メアリー。あなたは婚約の予定とかないの?」
「私は特にないわね…それよりも私には、どうしても成し遂げたい事があるの…そのために私は、今まで生きて来たのだから」
真っすぐ私を見つめ、そう言い切ったメアリー。その瞳からは、強い意志を感じる。
「メアリーそれって一体…」
「内緒よ。それよりも今日は、オリビアの誕生日でしょう。はいこれ、誕生にプレゼントよ。このブローチ、私がデザインしたの。私のブローチとお揃いなのよ」
牡丹の花の形に模られ、中には複雑な模様が入った綺麗なブローチだ。
「こんな素敵なブローチを、どうもありがとう。大切にするわ」
この国に来て初めて出来た女性の友人からのプレゼントだ。嬉しくてたまらない。私の宝物にしよう。早速胸元にブローチを付けた。
「オリビア、よく似合っているよ。よかったね」
レオナルド様も嬉しそうだ。
「それじゃあ、またね」
「ええ、また学院で」
メアリーと別れた後、再びブローチを見つめる。とても素敵なブローチね。
「オリビア、よかったね。今日はオリビアの15歳の誕生日なのに、どうしても婚約のお披露目の方が目立ってしまって。オリビアの大切な誕生日が少しおろそかになってしまったね。それでも君の誕生日を覚えてくれていた大切な友人に、感謝しないと」
「そうね、メアリーったら、わざわざ私の為にお誕生日のプレゼントを準備してくれたのよね。そういえば私、メアリーの誕生日がいつか知らないわ」
「ジュノーズ侯爵家から、メアリー嬢の誕生日パーティーの招待状も来なかったし…」
「まあ、そうなのね。普通の貴族は、誕生日パーティーというものを開くものなの?」
私は今まで王宮からほとんど出た事がなかったので、貴族が誕生日パーティーを開催している事すら知らなかった。もちろん、私の誕生日も今までは家族だけで祝っていたし…
「そうだね、特に小さい頃はたくさんの貴族を集め、パーティーをするのだが…まあ、彼女も15歳だし、この歳になるとやらない貴族も多いからね。僕ももう10歳からやっていなかったし」
「そう、それならいいのだけれど…今度メアリーの誕生日を聞いて、次の誕生日のときには必ずプレゼントを準備しないと。だってこんなにも素敵なプレゼントを準備してくれたのですもの」
「そうだね。そうするといい」
レオナルド様もほほ笑んでくれている。
その後も貴族たちに挨拶をしたりして過ごし、夕方ごろにはお開きになった。たくさんの人にお祝いしてもらい、幸せな気持ちで王宮へと戻る。
今日は疲れたわ、少しゆっくりしたい。そう思っていたのだが…
「殿下、陛下がお呼びです」
なぜかお父様に呼び出されたのだ。もう、私は疲れているのに一体何かしら?そう思い、メイドに連れられお父様の元に向かう。すると
「「「オリビア(殿下)15歳のお誕生日、おめでとう!!」」」
パンパンというクラッカーの音と共に、お祝いの言葉が聞こえた。そこには両親とシャルル、レオナルド様とそのご両親の姿が。後ろにはたくさんの使用人も笑顔で迎えてくれている。
「オリビア、今日は君の大切な誕生日なのに、婚約の披露がメインになってしまってすまなかったね。だから、君の誕生日パーティーを開く事にしたんだ。オリビアの大好きな大きなケーキも準備したよ。それから、たくさんの貴族からもプレゼントが届いている。全てオリビアへのプレゼントだよ」
お父様がにっこりとほほ笑んでいる。
「これは私たちからのプレゼントよ」
「これは家からのプレゼントだ」
「ぼくからもあるよ」
皆が次々とプレゼントをくれた。
「皆様、ありがとうございます」
嬉しくてつい頬が緩む。
「さあ、せっかく料理長がオリビアの為に美味しい料理を準備してくれたんだ。早速頂こう」
席に座り、お料理を頂く。私の好物ばかりを準備してくれていた様で、どれも美味しくてたまらない。食事の後は、みんなの前でプレゼントを開けた。
中には手紙も入っていて“オリビア殿下が婚約しても、僕はずっと君の事を思い続けています”や、“ずっと好きでした。殿下が婚約しても、ずっと思い続けています”といった事も書かれており、レオナルド様が怒り狂っていた。
きっと冗談で書いてくれたのだろうが、それでもなんだか嬉しくてつい頬が緩む。
「オリビアはたくさんの人に愛されているのね。よかったわね」
お母様が私に微笑みかけてくれる。
「あら?オリビアちゃんの胸に付いているブローチ、素敵ね。どうしたの?」
話しかけてきたのは、お義母様だ。
「友人のメアリーに頂きましたの。本人がデザインしたものです」
「そうなの?すごいわね、ちょっと見せてくれる?」
お義母様にブローチを渡した。
「とても手が込んでいるわね。ねえ、このブローチ、今日1日貸してくれないかしら?私、このブローチのデザインが気に入っちゃって。自分でも作りたいの。もちろん、そっくりには作らないから安心して。ちょっとマネするだけだから」
「ええ、もちろんいいですよ。このデザイン、素敵ですよね。私もとても気に入っています」
まさか公爵夫人のお義母様が気に入るなんて。なんだかメアリーが褒められたみたいで、とても嬉しかった。
その後も和やかな空気の中、お誕生日を祝ってくれた皆。
今日はたくさんの人に祝福されて、本当に幸せな1日だった。今日の出来事はきっと、一生忘れないだろう。それくらい、私にとって幸せな時間だったから…
11
あなたにおすすめの小説
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
【完結】二度目の子育て~我が子を可愛がったら溺愛されました
三園 七詩
恋愛
私は一人娘の優里亜の母親だった。
優里亜は幼い頃から体が弱く病院でほとんどの時間を過ごしていた。
優里亜は本が好きでよく私にも本の話をしてくれた。
そんな優里亜の病状が悪化して幼くして亡くなってしまう。
絶望に打ちひしがれている時事件に巻き込まれ私も命を落とした。
そして気がつくと娘の優里亜が大好きだった本の世界に入り込んでいた。
辺境伯夫人は領地を紡ぐ
やまだごんた
恋愛
王命によりヴァルデン辺境伯に嫁ぐことになった、前ベルンシュタイン公爵令嬢のマルグリット。
しかし、彼女を待っていたのは60年にも及ぶ戦争で荒廃し、冬を越す薪すら足りない現実だった。
物資も人手も足りない中、マルグリットは領地の立て直しに乗り出す。
戦しか知らなかったと自省する夫と向き合いながら、少しずつ築かれていく夫婦の距離。
これは、1人の女性が領地を紡ぎ、夫と共に未来を作る「内政×溺愛」の物語です。
全50話の予定です
※表紙はイメージです
※アルファポリス先行公開(なろうにも転載予定です)
盲目王子の策略から逃げ切るのは、至難の業かもしれない
当麻月菜
恋愛
生まれた時から雪花の紋章を持つノアは、王族と結婚しなければいけない運命だった。
だがしかし、攫われるようにお城の一室で向き合った王太子は、ノアに向けてこう言った。
「はっ、誰がこんな醜女を妻にするか」
こっちだって、初対面でいきなり自分を醜女呼ばわりする男なんて願い下げだ!!
───ということで、この茶番は終わりにな……らなかった。
「ならば、私がこのお嬢さんと結婚したいです」
そう言ってノアを求めたのは、盲目の為に王位継承権を剥奪されたもう一人の王子様だった。
ただ、この王子の見た目の美しさと薄幸さと善人キャラに騙されてはいけない。
彼は相当な策士で、ノアに無自覚ながらぞっこん惚れていた。
一目惚れした少女を絶対に逃さないと決めた盲目王子と、キノコをこよなく愛する魔力ゼロ少女の恋の攻防戦。
※但し、他人から見たら無自覚にイチャイチャしているだけ。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
【番外編も完結】で、お前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか?
Debby
恋愛
ヴェルトが友人からの手紙を手に辺境伯令嬢であるレィディアンスの元を訪れたのは、その手紙に「詳細は彼女に聞け」と書いてあったからだ。
簡単にいうと、手紙の内容は「学園で問題を起こした平民──エボニーを妻として引き取ってくれ」というものだった。
一方その話を聞いてしまった伯爵令嬢のオリーブは動揺していた。
ヴェルトとは静かに愛を育んできた。そんな自分を差し置いて、言われるがまま平民を妻に迎えてしまうのだろうか。
そんなオリーブの気持ちを知るはずもないエボニーは、辺境伯邸で行儀見習いをすることになる。
オリーブは何とかしてヴェルトを取り戻そうと画策し、そのことを咎められてしまう。もう後は無い。
オリーブが最後の望みをかけてヴェルトに自分を選んで欲しいと懇願する中、レィディアンスが静かに口を開いた。
「で、そろそろお前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか」
「はい?」
ヴェルトは自分が何を言われたのか全く理解が出来なかった。
*--*--*
覗いてくださりありがとうございます。(* ᴗ ᴗ)⁾⁾
★2/17 番外編を投稿することになりました。→完結しました!
★★「このお話だけ読んでいただいてもOKです!」という前提のもと↓↓↓
このお話は独立した一つのお話ですが、「で。」シリーズのサイドストーリーでもあり、第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」の「エボニーその後」でもあります(あるいは「最終話」のその後)。
第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」
第二弾「で、あなたが私に嫌がらせをする理由を伺っても?」
第三弾「で、あなたが彼に嫌がらせをする理由をお話しいただいても?」
どれも女性向けHOTランキングに入り、特に第二弾はHOT一位になることが出来ました!(*´▽`人)アリガトウ
もしよかったら宜しくお願いしますね!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる