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第9話:動物たちと仲良くなりました
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翌日、朝食後急いで馬小屋へと向かった。
「マック、おはよう」
“来るのが遅いぞ。今アントニオと一緒に、ひとっ走りしてきたところだ。それよりも今日は人参が食べたい。それから、新鮮な草もだ。後背中がかゆい。ブラッシングをしてくれ”
「朝から注文が多いのね。悪いのだけれど、新鮮な草と、人参を準備してあげてくれるかしら?私はブラッシングをするわ」
近くにいた使用人に、マックの食事を準備する様にお願いした。
「今日は人参ですか?でも、マック様は人参が嫌いなのでは…」
「嫌いなわけではないみたいよ。お願いできるかしら?」
「…はい、ただいま準備いたします」
使用人が人参と草を取りに行っている間に、私はマックの背中をブラッシングする。
「マック、この辺かしら?」
“もっと右だ!右”
「ここ?」
“そうだ、次は左”
マックから指示が飛ぶ。そのたびに、マックの指示通りにブラッシングをしていく。
「レアンヌ様は、本当に動物の気持ちが手に取る様にわかるのですね…あの凶暴な馬が、気持ちよさそうにしておりますわ…」
「本当だな。マックがこんなにもリラックスした顔をするだなんて…」
近くで様子を見ていたリサと、いつの間にかいた旦那様が呟いている。
「子供の頃からずっと動物と一緒に暮らしておりましたので」
そう濁しておいた。昨日みたいに、また困らせたら大変だものね。
私がブラッシングをしている間に、マックの食事がやって来た。嬉しそうに食事をするマック。
“やっぱり朝は新鮮な草と人参に限る。レアンヌ、午後にもう一度走りたいと、アントニオに伝えてくれ”
もう、マックは我が儘なんだから。
「マック、旦那様はお忙しいのよ。私が相手をするのではダメかしら?」
“レアンヌは俺の扱いが下手だから嫌だ!アントニオに頼め!”
そう言ってマックが怒っている。
「どうしたんだ?マックは何て言っているのだ?」
旦那様が話しかけてきてくれた。
「あの…午後も旦那様と一緒に走りたいそうです…」
「そうか、分かったよ。マック、午後も一緒に走ろう。そうだ、せっかくだから、目いっぱい走ろう。この地は自然豊かなんだ。いくらでも走れるぞ」
そう言って旦那様が笑っている。旦那様は、本当にいい人の様だ。
「それでは私はこれで一旦失礼いたします。マック、また後で来るわね」
マックと旦那様に挨拶をして、その場を後にした。そして中庭に向かうと、ティータイムだ。私は美しい花々を見ながら、お茶を飲むのが一番の幸せなのだ。
すると
“やあ、レアンヌ”
話しかけてきてくれたのは、昨日マックを探してくれた鳥たちだ。
「皆、昨日はありがとう。お陰でマックも無事見つかったわ」
“それは良かったよ。それよりこのお庭、素敵だね”
机の上にちょこんと降り立った鳥たち。可愛いわね。そうだわ!
「あなた達、このお菓子食べる?あっ、でも、あまりお菓子は良くないわね。今すぐパンを準備するから、少し待っていてね。リサ、パンを持ってきてくれるかしら?この子達にあげたいの」
「承知いたしました。少々お待ちください」
すぐにパンを取りにってくれたリサ。そして、柔らかそうなパンを持ってきてくれた。早速鳥たちにあげた。
“このパン、美味しいね。レアンヌ、ありがとう”
「こちらこそ、昨日は本当にありがとう。そうだわ、またいつでも遊びに来て。私、あなた達とお友達になりたいの」
“もちろんだよ。また森にも遊びにおいでよ。きっとみんな、喜ぶよ”
「ええ、そうさせてもらうわ。もし何か困った事があったら、何でも言ってね」
“ありがとう。レアンヌ”
やっぱり動物たちと話をするのって、楽しいわね。その時だった。
“あの仮面の男の人、ずっとこっちを見ているけれど、レアンヌの知り合い?”
仮面の男の人?
鳥たちの羽がさす方向を見ると、旦那様の姿が目に入った。どうやら隠れているみたいだが、丸見えだ。
「旦那様、こんなところで何をしていらっしゃるのですか?よかったら一緒にお茶を飲みませんか?」
「イヤ…私はその…」
何やらボソボソと呟いている。一体どうしたのかしら?
「さあ、どうぞこちらへ。そうそう、この鳥たちが、昨日マックを探すのを手伝ってくれましたの…て、いえ…その…なんと申しますか…」
また変な子だと思われるわ。そう思ってごまかそうとしたのだが…
「…私の母も、よく今の君みたいに楽しそうに動物たちと話をしていた…私は子供心にずっと、母上は動物と話ができるのではと考えていたんだ。だから君が昨日、“動物と話が出来る”と言った事、私は信じるよ。現に昨日会ったばかりのマックの事も手に取る様に理解していたし、今だって鳥たちと、楽しそうに話しをしていただろう?」
なんと!ここに来て旦那様が、私の事を信じてくれると言ってくれたのだ。
「旦那様、ありがとうございます!旦那様のお母様も、動物と話がする事が出来たのですね。動物たちは本当に優しくて、困っているとすぐに助けてくれるのですよ。私は7歳で母を亡くしましたが、それ以降は動物たちに支えらえられて生きて来たのです」
「そうだったんだね…君の存在は、この国でも隠されてきたのだろう。現に私も、君の存在を知らなかった。国王も王妃も、一体何を考えているのだか…国王の正当な血を引く王女に対し、あんな扱いをするだなんて…」
「陛下もきっと、王妃様に色々と言われて大変だったのでしょう。それに今私は、この地に来れてとても幸せですわ。それもこれも、旦那様のお陰ですわね。ありがとうございます」
改めて旦那様に頭を下げた。ここに来て、本当に毎日が楽しいのだ。
「私は何もしていない…そう言えば森に行きたいと言っていたな。君さえよければ、午後マックと森に行くかい?」
「よろしいのですか?嬉しいです。よろしくお願いします」
どうやら午後から、森に連れて行ってくれるそうだ。きっと森には、沢山の動物たちがいるだろう。なんだか楽しみになって来たわ。
「マック、おはよう」
“来るのが遅いぞ。今アントニオと一緒に、ひとっ走りしてきたところだ。それよりも今日は人参が食べたい。それから、新鮮な草もだ。後背中がかゆい。ブラッシングをしてくれ”
「朝から注文が多いのね。悪いのだけれど、新鮮な草と、人参を準備してあげてくれるかしら?私はブラッシングをするわ」
近くにいた使用人に、マックの食事を準備する様にお願いした。
「今日は人参ですか?でも、マック様は人参が嫌いなのでは…」
「嫌いなわけではないみたいよ。お願いできるかしら?」
「…はい、ただいま準備いたします」
使用人が人参と草を取りに行っている間に、私はマックの背中をブラッシングする。
「マック、この辺かしら?」
“もっと右だ!右”
「ここ?」
“そうだ、次は左”
マックから指示が飛ぶ。そのたびに、マックの指示通りにブラッシングをしていく。
「レアンヌ様は、本当に動物の気持ちが手に取る様にわかるのですね…あの凶暴な馬が、気持ちよさそうにしておりますわ…」
「本当だな。マックがこんなにもリラックスした顔をするだなんて…」
近くで様子を見ていたリサと、いつの間にかいた旦那様が呟いている。
「子供の頃からずっと動物と一緒に暮らしておりましたので」
そう濁しておいた。昨日みたいに、また困らせたら大変だものね。
私がブラッシングをしている間に、マックの食事がやって来た。嬉しそうに食事をするマック。
“やっぱり朝は新鮮な草と人参に限る。レアンヌ、午後にもう一度走りたいと、アントニオに伝えてくれ”
もう、マックは我が儘なんだから。
「マック、旦那様はお忙しいのよ。私が相手をするのではダメかしら?」
“レアンヌは俺の扱いが下手だから嫌だ!アントニオに頼め!”
そう言ってマックが怒っている。
「どうしたんだ?マックは何て言っているのだ?」
旦那様が話しかけてきてくれた。
「あの…午後も旦那様と一緒に走りたいそうです…」
「そうか、分かったよ。マック、午後も一緒に走ろう。そうだ、せっかくだから、目いっぱい走ろう。この地は自然豊かなんだ。いくらでも走れるぞ」
そう言って旦那様が笑っている。旦那様は、本当にいい人の様だ。
「それでは私はこれで一旦失礼いたします。マック、また後で来るわね」
マックと旦那様に挨拶をして、その場を後にした。そして中庭に向かうと、ティータイムだ。私は美しい花々を見ながら、お茶を飲むのが一番の幸せなのだ。
すると
“やあ、レアンヌ”
話しかけてきてくれたのは、昨日マックを探してくれた鳥たちだ。
「皆、昨日はありがとう。お陰でマックも無事見つかったわ」
“それは良かったよ。それよりこのお庭、素敵だね”
机の上にちょこんと降り立った鳥たち。可愛いわね。そうだわ!
「あなた達、このお菓子食べる?あっ、でも、あまりお菓子は良くないわね。今すぐパンを準備するから、少し待っていてね。リサ、パンを持ってきてくれるかしら?この子達にあげたいの」
「承知いたしました。少々お待ちください」
すぐにパンを取りにってくれたリサ。そして、柔らかそうなパンを持ってきてくれた。早速鳥たちにあげた。
“このパン、美味しいね。レアンヌ、ありがとう”
「こちらこそ、昨日は本当にありがとう。そうだわ、またいつでも遊びに来て。私、あなた達とお友達になりたいの」
“もちろんだよ。また森にも遊びにおいでよ。きっとみんな、喜ぶよ”
「ええ、そうさせてもらうわ。もし何か困った事があったら、何でも言ってね」
“ありがとう。レアンヌ”
やっぱり動物たちと話をするのって、楽しいわね。その時だった。
“あの仮面の男の人、ずっとこっちを見ているけれど、レアンヌの知り合い?”
仮面の男の人?
鳥たちの羽がさす方向を見ると、旦那様の姿が目に入った。どうやら隠れているみたいだが、丸見えだ。
「旦那様、こんなところで何をしていらっしゃるのですか?よかったら一緒にお茶を飲みませんか?」
「イヤ…私はその…」
何やらボソボソと呟いている。一体どうしたのかしら?
「さあ、どうぞこちらへ。そうそう、この鳥たちが、昨日マックを探すのを手伝ってくれましたの…て、いえ…その…なんと申しますか…」
また変な子だと思われるわ。そう思ってごまかそうとしたのだが…
「…私の母も、よく今の君みたいに楽しそうに動物たちと話をしていた…私は子供心にずっと、母上は動物と話ができるのではと考えていたんだ。だから君が昨日、“動物と話が出来る”と言った事、私は信じるよ。現に昨日会ったばかりのマックの事も手に取る様に理解していたし、今だって鳥たちと、楽しそうに話しをしていただろう?」
なんと!ここに来て旦那様が、私の事を信じてくれると言ってくれたのだ。
「旦那様、ありがとうございます!旦那様のお母様も、動物と話がする事が出来たのですね。動物たちは本当に優しくて、困っているとすぐに助けてくれるのですよ。私は7歳で母を亡くしましたが、それ以降は動物たちに支えらえられて生きて来たのです」
「そうだったんだね…君の存在は、この国でも隠されてきたのだろう。現に私も、君の存在を知らなかった。国王も王妃も、一体何を考えているのだか…国王の正当な血を引く王女に対し、あんな扱いをするだなんて…」
「陛下もきっと、王妃様に色々と言われて大変だったのでしょう。それに今私は、この地に来れてとても幸せですわ。それもこれも、旦那様のお陰ですわね。ありがとうございます」
改めて旦那様に頭を下げた。ここに来て、本当に毎日が楽しいのだ。
「私は何もしていない…そう言えば森に行きたいと言っていたな。君さえよければ、午後マックと森に行くかい?」
「よろしいのですか?嬉しいです。よろしくお願いします」
どうやら午後から、森に連れて行ってくれるそうだ。きっと森には、沢山の動物たちがいるだろう。なんだか楽しみになって来たわ。
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