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第37話:皆変わっていませんでした
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馬車は真っすぐ王宮へと向かって行く。そして立派な門の前で停まった。
「レアンヌ、行こうか。大丈夫だ、私がずっと傍にいるから。君を傷つけようものなら、私が許さない!」
「ありがとうございます。私は大丈夫ですわ。ただ…王宮の正門は、こんなに立派だったのだなっと思って…私は離宮を出るときも、裏口から出ましたので」
「そうだったのだな…後でレアンヌが暮らしていた離宮を見せてもらってもいいだろうか?」
「もちろんですわ」
ずっと私を支えてくれた動物たち、元気かしら?なんだか楽しみになって来たわ。
旦那様と一緒に、王宮内に入って行く。
「こちらで陛下たちがお待ちです。どうぞ」
使用人に案内され、部屋に入ると、そこには陛下と不機嫌そうな王妃様、そして同じく不機嫌そうなカトレナ王女がいた。
「スティーファン公爵、よく来てくれたね。今回の隣国の件、改めて感謝する。きみのお陰で、我が国は最小限の被害で済んだ。本当にありがとう。他の貴族たちも、君が隣国の王になる事を強く望んでいるよ!皆明日の就任式を、心待ちにしていてね」
嬉しそうに旦那様に話しかける陛下。ただ王妃様とカトレナ王女は、目を大きく見開き、固まっている。
「陛下、お褒めの言葉感謝いたします。それでは私たちはこれで失礼いたします。長旅で妻も疲れておりますので。食事も私たちは別で頂きます。明日の就任式に向け、色々と準備をしたいので。それでは失礼いたします」
今までとは打って変わって、冷たい表情を浮かべ、陛下にそう伝えた旦那様。
「お待ちください!あなた様があの…スティーファン公爵様なのですか?なんて美しい方なのかしら?」
うっとりと旦那様を見つめるのは、カトレナ王女だ。なんだか嫌な予感がする。
「本当に素敵な殿方ですわ。あなた様程の英雄に、男爵令嬢を母親に持つ娘を嫁がせてしまった事、本当に申し訳なく思っておりますの。つきましては我が娘、カトレナを…」
「王妃殿下、私の妻を侮辱するのはお止めください。私は妻を愛しておりますので。もちろん、彼女は私の妻として、そして隣国の王妃として私と共に隣国へ移り住みます。それでは私たちはこれで」
旦那様が私の肩を抱き、足早に部屋から出ていく。
「お待ちください…」
後ろで王妃様たちが叫んでいたが、よかったのだろうか?
「レアンヌ、嫌な思いをさせてすまなかった。それにしても王妃とあの王女、一体何を考えているのだ!本当に愚かにもほどがある!」
珍しく怒りを露わにしている旦那様。そのまま私たちが今日泊まる予定のお部屋へと案内された。
「いいかい、君たち。万が一王妃や王女がきたら、追い返してくれ!」
我が家から連れて来た護衛たちに、警護してもらう様で、早速指示を出している。それにしても王妃様もカトレナ王女も、相変わらずね。
「レアンヌ、せっかく王宮に来たのだ。君が住んでいた離宮に案内してくれるかい?」
「はい、もちろんですわ」
気を取り直して、旦那様と一緒に離宮へと向かう。後ろからは、リサも付いて来ている。
「随分奥まで行くのだね」
「はい、私の住んでいた離宮は、王宮の一番端っこにありましたので。あっ、あれですわ」
離宮を指さし、旦那様とリサに教えた。
「あれがレアンヌが住んでいた離宮かい?そもそも、あれは離宮と呼べるのか?ここは夏場に離宮の手入れをする庭師たちが、寝泊まりする仮屋ではないか。こんなところに、君は住んでいたのかい?」
「ええ、そうですが…でも、キッチンもありますし、トイレや浴槽もありますわ。特に不自由はありませんでした」
「何という事だ…王女として生まれながら、この様な劣悪な環境で、たった1人で生きていただなんて…王族ども!許せない!」
えっ?一体どうしたの?リサは泣いているし、旦那様は怒っているし…オロオロとしていると。
“やっぱりレアンヌじゃないか。どうしたんだい?また戻って来たのかい?”
嬉しそうに私のもとにやって来た動物たち。
「皆、久しぶりね。元気そうでよかったわ」
動物たちをギュッと抱きしめた。
「旦那様、リサ、この子達は独りぼっちだった私に寄り添い、共に生活をしていた子たちですわ。彼らから外の世界の情報を教えてもらっていたのです。皆、男性の方が私の旦那様で、女性の方が私の娘の様に可愛がってくれているメイドのリサよ」
それぞれに紹介した。
“旦那様とメイドまで一緒に離宮に来たのかい?女性の方はいい人そうだけれど、男性の方は怒っているみたいでなんだか怖いな。大丈夫なのかい?”
「2人ともとてもいい人で、私の事を大切にして下さっているわ。私ね、旦那様の元に嫁いでから、もう独りぼっちじゃなくなったのよ。それで今日は、ちょっと用事があって、ここに来たの」
“そうなんだ。レアンヌ、よかったね。旦那様とリサさんと言ったね。レアンヌはとてもいい子です。どうかレアンヌの事を、よろしくお願いします”
“”“お願いします”“”
動物たちが一斉に旦那様とリサに頭を下げた。
「動物が頭を下げておりますわ…レアンヌ様、動物たちはなんとおっしゃっているのですか?」
「私の事を、よろしくお願いしますと言っております。この子達は、いつも私の幸せを誰よりも考えていてくれていたので…皆、ありがとう。私、幸せになるわ」
動物たちを抱きしめながら、そう伝えた。すると旦那様が
「君たちはずっとレアンヌを支え続けてくれたのだってね。ありがとう、これからは私がレアンヌを支えて行くから、安心して欲しい」
優しい眼差しで、動物たちにそう伝える旦那様。動物たちも嬉しそうだ。なんだか大切な人や動物たちが仲良くしてくれることが嬉しい。
今日旦那様とリサを、離宮に連れてきて本当によかった。
「レアンヌ、行こうか。大丈夫だ、私がずっと傍にいるから。君を傷つけようものなら、私が許さない!」
「ありがとうございます。私は大丈夫ですわ。ただ…王宮の正門は、こんなに立派だったのだなっと思って…私は離宮を出るときも、裏口から出ましたので」
「そうだったのだな…後でレアンヌが暮らしていた離宮を見せてもらってもいいだろうか?」
「もちろんですわ」
ずっと私を支えてくれた動物たち、元気かしら?なんだか楽しみになって来たわ。
旦那様と一緒に、王宮内に入って行く。
「こちらで陛下たちがお待ちです。どうぞ」
使用人に案内され、部屋に入ると、そこには陛下と不機嫌そうな王妃様、そして同じく不機嫌そうなカトレナ王女がいた。
「スティーファン公爵、よく来てくれたね。今回の隣国の件、改めて感謝する。きみのお陰で、我が国は最小限の被害で済んだ。本当にありがとう。他の貴族たちも、君が隣国の王になる事を強く望んでいるよ!皆明日の就任式を、心待ちにしていてね」
嬉しそうに旦那様に話しかける陛下。ただ王妃様とカトレナ王女は、目を大きく見開き、固まっている。
「陛下、お褒めの言葉感謝いたします。それでは私たちはこれで失礼いたします。長旅で妻も疲れておりますので。食事も私たちは別で頂きます。明日の就任式に向け、色々と準備をしたいので。それでは失礼いたします」
今までとは打って変わって、冷たい表情を浮かべ、陛下にそう伝えた旦那様。
「お待ちください!あなた様があの…スティーファン公爵様なのですか?なんて美しい方なのかしら?」
うっとりと旦那様を見つめるのは、カトレナ王女だ。なんだか嫌な予感がする。
「本当に素敵な殿方ですわ。あなた様程の英雄に、男爵令嬢を母親に持つ娘を嫁がせてしまった事、本当に申し訳なく思っておりますの。つきましては我が娘、カトレナを…」
「王妃殿下、私の妻を侮辱するのはお止めください。私は妻を愛しておりますので。もちろん、彼女は私の妻として、そして隣国の王妃として私と共に隣国へ移り住みます。それでは私たちはこれで」
旦那様が私の肩を抱き、足早に部屋から出ていく。
「お待ちください…」
後ろで王妃様たちが叫んでいたが、よかったのだろうか?
「レアンヌ、嫌な思いをさせてすまなかった。それにしても王妃とあの王女、一体何を考えているのだ!本当に愚かにもほどがある!」
珍しく怒りを露わにしている旦那様。そのまま私たちが今日泊まる予定のお部屋へと案内された。
「いいかい、君たち。万が一王妃や王女がきたら、追い返してくれ!」
我が家から連れて来た護衛たちに、警護してもらう様で、早速指示を出している。それにしても王妃様もカトレナ王女も、相変わらずね。
「レアンヌ、せっかく王宮に来たのだ。君が住んでいた離宮に案内してくれるかい?」
「はい、もちろんですわ」
気を取り直して、旦那様と一緒に離宮へと向かう。後ろからは、リサも付いて来ている。
「随分奥まで行くのだね」
「はい、私の住んでいた離宮は、王宮の一番端っこにありましたので。あっ、あれですわ」
離宮を指さし、旦那様とリサに教えた。
「あれがレアンヌが住んでいた離宮かい?そもそも、あれは離宮と呼べるのか?ここは夏場に離宮の手入れをする庭師たちが、寝泊まりする仮屋ではないか。こんなところに、君は住んでいたのかい?」
「ええ、そうですが…でも、キッチンもありますし、トイレや浴槽もありますわ。特に不自由はありませんでした」
「何という事だ…王女として生まれながら、この様な劣悪な環境で、たった1人で生きていただなんて…王族ども!許せない!」
えっ?一体どうしたの?リサは泣いているし、旦那様は怒っているし…オロオロとしていると。
“やっぱりレアンヌじゃないか。どうしたんだい?また戻って来たのかい?”
嬉しそうに私のもとにやって来た動物たち。
「皆、久しぶりね。元気そうでよかったわ」
動物たちをギュッと抱きしめた。
「旦那様、リサ、この子達は独りぼっちだった私に寄り添い、共に生活をしていた子たちですわ。彼らから外の世界の情報を教えてもらっていたのです。皆、男性の方が私の旦那様で、女性の方が私の娘の様に可愛がってくれているメイドのリサよ」
それぞれに紹介した。
“旦那様とメイドまで一緒に離宮に来たのかい?女性の方はいい人そうだけれど、男性の方は怒っているみたいでなんだか怖いな。大丈夫なのかい?”
「2人ともとてもいい人で、私の事を大切にして下さっているわ。私ね、旦那様の元に嫁いでから、もう独りぼっちじゃなくなったのよ。それで今日は、ちょっと用事があって、ここに来たの」
“そうなんだ。レアンヌ、よかったね。旦那様とリサさんと言ったね。レアンヌはとてもいい子です。どうかレアンヌの事を、よろしくお願いします”
“”“お願いします”“”
動物たちが一斉に旦那様とリサに頭を下げた。
「動物が頭を下げておりますわ…レアンヌ様、動物たちはなんとおっしゃっているのですか?」
「私の事を、よろしくお願いしますと言っております。この子達は、いつも私の幸せを誰よりも考えていてくれていたので…皆、ありがとう。私、幸せになるわ」
動物たちを抱きしめながら、そう伝えた。すると旦那様が
「君たちはずっとレアンヌを支え続けてくれたのだってね。ありがとう、これからは私がレアンヌを支えて行くから、安心して欲しい」
優しい眼差しで、動物たちにそう伝える旦那様。動物たちも嬉しそうだ。なんだか大切な人や動物たちが仲良くしてくれることが嬉しい。
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