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第23話:あの女を許す事なんてできない~ルイス視点~
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部屋から出ると、すぐに執事を呼びつけた。そして、アナスタシアから回収した音声を聞かせた。
「何と!それでは王太子妃様が、アナスタシア様を毒殺しようとした犯人だったのですね。でも、困りましたね。殿下と王太子妃様は、既に婚姻を結んでおられます。まさか王太子妃様が、公爵令嬢で当時の殿下の婚約者を毒殺しようとしたと知られたら…」
確かになぜアナスタシアが毒殺されかけた時、もっとしっかりと調査をしなかったのだ!と、責められるだろう。だからと言って、僕はあの女を、このまま僕の妻としてのさばらせるなんて、まっぴらごめんだ!
「とにかく、あんな恐ろしい女が、次期王妃だなんて考えただけで恐ろしい。とにかくあの女を、このままにしておくなんて僕には出来ない」
「分かりました…とにかくこの件は、すぐに陛下と王妃様に報告いたしましょう。この録音のデータ、私にもいただけますでしょうか?」
「もちろんだ、僕も一緒に行くよ」
すぐに父上と母上の元に向かい、音声を聞かせる。
「何という恐ろしい女なんだ!ただ、この音声を公にして、正式にマルモットを裁く事は厳しいな。彼女は既にお前と正式に結婚しているのだから」
「だからと言って、このままにはしておけませんわ。まさか1度ならず2度までも、アナスタシアちゃんの命を奪おうとするなんて…そんな恐ろしい令嬢が、同じ王宮にいて、それもあなたの妻だなんて…第一、どうして3年前、もっときちんと調査をしなかったの?」
「今更そんな事を言っても仕方がないだろう。それでマルモットは、本当に妊娠しているのか?」
「それは僕にも分かりません…ただ、僕は何も聞いていませんが…」
「子供がお腹にいるなら、これまた厄介な事になる。とにかく、明日すぐに医者を呼び、確認させろ。話はそれからだ!それで、アナスタシア嬢は見つかったのか?」
「いいえ、まだ見つかっておりません。とにかくアナスタシアが見つかり次第、彼女を僕の正室として迎え入れたいです」
「落ち着きなさい、ルイス。とにかく、アナスタシア嬢は見つかっていないうえ、マルモットの懐妊疑惑もまださなかではないのだ」
そう言って僕の肩を叩く父上。
「とにかく、全ては明日だ。ルイス、今日はもう部屋に戻りなさい」
父上に促され、一旦自室へと戻る。アナスタシア、今どうしているのだろう。信頼していた親友に裏切られ、絶望の淵にいるのだろうか?考えただけで、胸が張り裂けそうだ。
結局その日は、アナスタシアは見つからなかった。
翌日
「マルモット、医者を呼んできたから、一度受診してくれるかい?」
本当はもう顔すら見たくない女。でも、まだマルモットに真実を話していないため、いつも通り極力優しく話しかける。
「ルイス様、一体どうしたのですか?どうして医者を?」
「とにかく、受診してくれ」
不信がるマルモットを説得して、医者に確認させた。すると…
「殿下、王太子妃様はご懐妊はされていない様です」
「そうか…わかった、ありがとう」
やはり虚偽だったのだな。そうだと思った。もし本当にマルモットが懐妊していたら、きっと一番に僕に報告してくるだろう。でも、彼女は何も言ってこなかった。
僕は至急医師の結果を、両親に報告した。
「そうか…虚偽だったのか…わかった、実は午後からマルモットの実家でもある、ディーズィ侯爵を呼び出しているんだ。今回の件、本人と侯爵に話をしよう。それで、アナスタシア嬢の行方は?」
「まだ見つかっておりません。今朝からアナスタシアを襲った男たちを探しておりますが、これといった情報を得られておりません。もしかしたらもう王都から出てしまったのかもしれませんので、範囲を拡大して捜索しております」
「そうか…アナスタシア嬢は美しい…もしかしたら、他国に売られてしまったのかもしれないし、もうこの世には…」
「縁起でもない事を言わないで下さい。とにかく、他国にも協力要請を出しましょう!」
「落ち着きなさい、とにかく国内を探してみて、それでもどうしても見つからないときは、他国も視野に入れよう。それにまずは、マルモットの処罰からだ」
マルモット…
あの女、どれだけ僕からアナスタシアを奪えば気が済むんだ!さらに自分も親友を失って傷ついた風に見せかけ、僕に近づいて!絶対に許さない!
そして午後、マルモットの父親でもある、ディーズィ侯爵がやって来た。
「陛下、今回はどういったご用件でしょうか?」
不思議そうな顔で、ディーズィ侯爵が訪ねて来た。
「実は昨日、スィーツリィ公爵家の令嬢、アナスタシア嬢が行方不明になっていてね。それで、ちょっと気になる事があって、今日侯爵を呼んだのだよ」
「なんと!アナスタシア嬢がですか?彼女は最近目が覚めたと聞いております。それで、アナスタシア嬢が行方不明になった事と、私と何の関係があると言うのですか?まさか、私たちが誘拐したとでもおっしゃるのですか?」
「陛下、それはあんまりですわ。私とアナスタシアは親友なのです。私はアナスタシアが輿入れしてくることを楽しみにしていたのに。父だって、その件は了承済みです」
スィーツリィ侯爵と一緒に、すかさず抗議の声をあげるマルモット。何が“アナスタシアが輿入れしてくることを楽しみにしていた”だ!ふざけるな!
今までに感じた事のない怒りが、僕を支配した。
「何と!それでは王太子妃様が、アナスタシア様を毒殺しようとした犯人だったのですね。でも、困りましたね。殿下と王太子妃様は、既に婚姻を結んでおられます。まさか王太子妃様が、公爵令嬢で当時の殿下の婚約者を毒殺しようとしたと知られたら…」
確かになぜアナスタシアが毒殺されかけた時、もっとしっかりと調査をしなかったのだ!と、責められるだろう。だからと言って、僕はあの女を、このまま僕の妻としてのさばらせるなんて、まっぴらごめんだ!
「とにかく、あんな恐ろしい女が、次期王妃だなんて考えただけで恐ろしい。とにかくあの女を、このままにしておくなんて僕には出来ない」
「分かりました…とにかくこの件は、すぐに陛下と王妃様に報告いたしましょう。この録音のデータ、私にもいただけますでしょうか?」
「もちろんだ、僕も一緒に行くよ」
すぐに父上と母上の元に向かい、音声を聞かせる。
「何という恐ろしい女なんだ!ただ、この音声を公にして、正式にマルモットを裁く事は厳しいな。彼女は既にお前と正式に結婚しているのだから」
「だからと言って、このままにはしておけませんわ。まさか1度ならず2度までも、アナスタシアちゃんの命を奪おうとするなんて…そんな恐ろしい令嬢が、同じ王宮にいて、それもあなたの妻だなんて…第一、どうして3年前、もっときちんと調査をしなかったの?」
「今更そんな事を言っても仕方がないだろう。それでマルモットは、本当に妊娠しているのか?」
「それは僕にも分かりません…ただ、僕は何も聞いていませんが…」
「子供がお腹にいるなら、これまた厄介な事になる。とにかく、明日すぐに医者を呼び、確認させろ。話はそれからだ!それで、アナスタシア嬢は見つかったのか?」
「いいえ、まだ見つかっておりません。とにかくアナスタシアが見つかり次第、彼女を僕の正室として迎え入れたいです」
「落ち着きなさい、ルイス。とにかく、アナスタシア嬢は見つかっていないうえ、マルモットの懐妊疑惑もまださなかではないのだ」
そう言って僕の肩を叩く父上。
「とにかく、全ては明日だ。ルイス、今日はもう部屋に戻りなさい」
父上に促され、一旦自室へと戻る。アナスタシア、今どうしているのだろう。信頼していた親友に裏切られ、絶望の淵にいるのだろうか?考えただけで、胸が張り裂けそうだ。
結局その日は、アナスタシアは見つからなかった。
翌日
「マルモット、医者を呼んできたから、一度受診してくれるかい?」
本当はもう顔すら見たくない女。でも、まだマルモットに真実を話していないため、いつも通り極力優しく話しかける。
「ルイス様、一体どうしたのですか?どうして医者を?」
「とにかく、受診してくれ」
不信がるマルモットを説得して、医者に確認させた。すると…
「殿下、王太子妃様はご懐妊はされていない様です」
「そうか…わかった、ありがとう」
やはり虚偽だったのだな。そうだと思った。もし本当にマルモットが懐妊していたら、きっと一番に僕に報告してくるだろう。でも、彼女は何も言ってこなかった。
僕は至急医師の結果を、両親に報告した。
「そうか…虚偽だったのか…わかった、実は午後からマルモットの実家でもある、ディーズィ侯爵を呼び出しているんだ。今回の件、本人と侯爵に話をしよう。それで、アナスタシア嬢の行方は?」
「まだ見つかっておりません。今朝からアナスタシアを襲った男たちを探しておりますが、これといった情報を得られておりません。もしかしたらもう王都から出てしまったのかもしれませんので、範囲を拡大して捜索しております」
「そうか…アナスタシア嬢は美しい…もしかしたら、他国に売られてしまったのかもしれないし、もうこの世には…」
「縁起でもない事を言わないで下さい。とにかく、他国にも協力要請を出しましょう!」
「落ち着きなさい、とにかく国内を探してみて、それでもどうしても見つからないときは、他国も視野に入れよう。それにまずは、マルモットの処罰からだ」
マルモット…
あの女、どれだけ僕からアナスタシアを奪えば気が済むんだ!さらに自分も親友を失って傷ついた風に見せかけ、僕に近づいて!絶対に許さない!
そして午後、マルモットの父親でもある、ディーズィ侯爵がやって来た。
「陛下、今回はどういったご用件でしょうか?」
不思議そうな顔で、ディーズィ侯爵が訪ねて来た。
「実は昨日、スィーツリィ公爵家の令嬢、アナスタシア嬢が行方不明になっていてね。それで、ちょっと気になる事があって、今日侯爵を呼んだのだよ」
「なんと!アナスタシア嬢がですか?彼女は最近目が覚めたと聞いております。それで、アナスタシア嬢が行方不明になった事と、私と何の関係があると言うのですか?まさか、私たちが誘拐したとでもおっしゃるのですか?」
「陛下、それはあんまりですわ。私とアナスタシアは親友なのです。私はアナスタシアが輿入れしてくることを楽しみにしていたのに。父だって、その件は了承済みです」
スィーツリィ侯爵と一緒に、すかさず抗議の声をあげるマルモット。何が“アナスタシアが輿入れしてくることを楽しみにしていた”だ!ふざけるな!
今までに感じた事のない怒りが、僕を支配した。
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