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第24話:夜会の準備は順調です
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ブライン様からお叱りを受けた翌日、早速クロエ様に報告をした。
「クロエ様、聞いて下さい。どうやら階段突き落とし大作戦は、密かに成功していた様ですわ」
「オニキス、あなた一体何を言っているの?どう考えても、失敗だったじゃない」
怖い顔をして迫ってくるクロエ様。お可愛らしいお顔が台無しだ。
「それがですね、どうやら私がクロエ様に危害を加えた事を、ブライン様が怒っている様で、昨日お叱りを受けましたわ。もう“クロエ様には近づくな”と言われましたの。きっとそれだけ、クロエ様を愛していらっしゃるのでしょう」
「それは本当?原作通り事は進まなくても、ある程度登場人物の心は、原作通りに進むものなのね。オニキス、よくやったわ。この調子で、夜会の時の扇子で叩く大作戦も、成功させるわよ。そういえば原作でも、ブライン様はクールでシャイだったものね。私ね、最近冷たくあしらわれていたから、本当は愛されていないのではないかって、ちょっと心配していたの。でもそうじゃなかったのね」
そう言って笑ったクロエ様。やっぱり彼女、可愛いわ。
「オニキス、いい報告をありがとう。あなたの婚約破棄の方も、きっとうまく行くわ。だってヒロインの私が付いているのですもの。ヒロインはね、何でも思い通りになるのよ。それがヒロインなの」
「まあ、そうなのですね。ヒロインって素敵ですわ。クロエ様、期待しておりますね」
「それであなた、扇子で頬を叩く練習は進んでいるの?」
「ええ、もちろんですわ。結構豪快に叩ける様、毎日練習をしております」
「そう…オニキスが自信満々のときって、なんだか不安しかないけれど、引き続き練習を続けて頂戴」
「はい、もちろんですわ」
少しずつだけれど、上手くっている様で安心した。よし、次回の夜会も、成功させるぞ!
そして月日は流れ、夜会前日を迎えた。今日も扇子で枕を叩く練習をしている。
「お嬢様…本当にクロエ様の頬を扇子で叩くおつもりですか?」
「ええ、そうよ。その為にも、毎日欠かさず練習をして来たのですもの。どう?私の扇子裁き、素晴らしいでしょう」
扇子でバシバシと枕を叩きながら、得意げにマリンに伝えた。すると、なぜか私の方に近づいて来た。そして
「それなら、私を扇子で叩いてみてください」
真顔でそう言って瞳を閉じたのだ。私にマリンを叩けですって!この子は何を言っているの?
「そんな…マリンを叩けるわけがないでしょう?もう、マリンったら、急に変な事を言わないで頂戴」
「それではお嬢様が一番気に入っている、ウサギのぬいぐるみ、アマリリス様を叩いて下さい」
マリンがアマリリスを手に持った。大きな瞳で見つめてくるアマリリス。
「こんな可愛らしいアマリリスを、叩けるわけないじゃない。可哀そうな事を言わないで」
マリンからアマリリスを奪い取り、ギュッと抱きしめる。
「はぁ~、お嬢様、それではクロエ様を叩けませんよ…」
そう呟くマリン。
「…大丈夫よ、だってこの2ヶ月、必死に叩く練習をしたのだから…枕でだけれど…」
確かに人やぬいぐるみを叩く練習はしていないけれど…なんだかんだ言って、階段突き落とし大作戦も成功したのだ。きっと今回も、クロエ様の言うヒロインパワーで、なんとかなるだろう。そんな事を考えていると、数名のメイドたちが、大きな箱を持って入って来た。
「お嬢様、殿下から明日のドレスと宝石が届いております」
「まあ、ブライン様が?相変わらず律儀な人ね。ありがとう、早速見せてもらうわ」
メイドが持ってきてくれたドレスと宝石を確認する。
美しい緑色のドレスには、これでもかと言うくらい、宝石が散りばめられており、とても豪華だ。生地も非常に肌触りが良い一級品。さすが王太子殿下ね。
「さすが殿下ですわ。今日も素晴らしいドレスですわね。宝石も純金のネックレスとイヤリングですわ。お嬢様、どちらも殿下のお色です。やっぱり殿下は、お嬢様を大切にもおっているのですね」
すかさずメイドたちが、ブライン様を褒める。
「確かに素晴らしいドレスと宝石ね。この純金のネックレス、デザインも細かくて素敵だわ。でも、きっと従者のヴァン様が選んだのよ。ほら、私達貴族もそうだけれど、王族って自分で選ばないでしょう?ヴァン様、相変わらずセンスがいいわね。あっ、でも一応ブライン様には明日、お礼を言っておくわ」
「お嬢様、なぜその様な発想になるのです…殿下はもちろんの事、ヴァン様にも甚大な被害が及びますので、どうか言葉は選んでください…」
なぜか訳の分からない事を呟くメイド。他のメイドも苦笑いしている。マリンに至っては頭を押さえ、フラフラと倒れそうになっているし。一体どうしたのかしら?
何はともあれ、明日の夜会の準備は整ったわ。後は当日を迎えるだけね。
「クロエ様、聞いて下さい。どうやら階段突き落とし大作戦は、密かに成功していた様ですわ」
「オニキス、あなた一体何を言っているの?どう考えても、失敗だったじゃない」
怖い顔をして迫ってくるクロエ様。お可愛らしいお顔が台無しだ。
「それがですね、どうやら私がクロエ様に危害を加えた事を、ブライン様が怒っている様で、昨日お叱りを受けましたわ。もう“クロエ様には近づくな”と言われましたの。きっとそれだけ、クロエ様を愛していらっしゃるのでしょう」
「それは本当?原作通り事は進まなくても、ある程度登場人物の心は、原作通りに進むものなのね。オニキス、よくやったわ。この調子で、夜会の時の扇子で叩く大作戦も、成功させるわよ。そういえば原作でも、ブライン様はクールでシャイだったものね。私ね、最近冷たくあしらわれていたから、本当は愛されていないのではないかって、ちょっと心配していたの。でもそうじゃなかったのね」
そう言って笑ったクロエ様。やっぱり彼女、可愛いわ。
「オニキス、いい報告をありがとう。あなたの婚約破棄の方も、きっとうまく行くわ。だってヒロインの私が付いているのですもの。ヒロインはね、何でも思い通りになるのよ。それがヒロインなの」
「まあ、そうなのですね。ヒロインって素敵ですわ。クロエ様、期待しておりますね」
「それであなた、扇子で頬を叩く練習は進んでいるの?」
「ええ、もちろんですわ。結構豪快に叩ける様、毎日練習をしております」
「そう…オニキスが自信満々のときって、なんだか不安しかないけれど、引き続き練習を続けて頂戴」
「はい、もちろんですわ」
少しずつだけれど、上手くっている様で安心した。よし、次回の夜会も、成功させるぞ!
そして月日は流れ、夜会前日を迎えた。今日も扇子で枕を叩く練習をしている。
「お嬢様…本当にクロエ様の頬を扇子で叩くおつもりですか?」
「ええ、そうよ。その為にも、毎日欠かさず練習をして来たのですもの。どう?私の扇子裁き、素晴らしいでしょう」
扇子でバシバシと枕を叩きながら、得意げにマリンに伝えた。すると、なぜか私の方に近づいて来た。そして
「それなら、私を扇子で叩いてみてください」
真顔でそう言って瞳を閉じたのだ。私にマリンを叩けですって!この子は何を言っているの?
「そんな…マリンを叩けるわけがないでしょう?もう、マリンったら、急に変な事を言わないで頂戴」
「それではお嬢様が一番気に入っている、ウサギのぬいぐるみ、アマリリス様を叩いて下さい」
マリンがアマリリスを手に持った。大きな瞳で見つめてくるアマリリス。
「こんな可愛らしいアマリリスを、叩けるわけないじゃない。可哀そうな事を言わないで」
マリンからアマリリスを奪い取り、ギュッと抱きしめる。
「はぁ~、お嬢様、それではクロエ様を叩けませんよ…」
そう呟くマリン。
「…大丈夫よ、だってこの2ヶ月、必死に叩く練習をしたのだから…枕でだけれど…」
確かに人やぬいぐるみを叩く練習はしていないけれど…なんだかんだ言って、階段突き落とし大作戦も成功したのだ。きっと今回も、クロエ様の言うヒロインパワーで、なんとかなるだろう。そんな事を考えていると、数名のメイドたちが、大きな箱を持って入って来た。
「お嬢様、殿下から明日のドレスと宝石が届いております」
「まあ、ブライン様が?相変わらず律儀な人ね。ありがとう、早速見せてもらうわ」
メイドが持ってきてくれたドレスと宝石を確認する。
美しい緑色のドレスには、これでもかと言うくらい、宝石が散りばめられており、とても豪華だ。生地も非常に肌触りが良い一級品。さすが王太子殿下ね。
「さすが殿下ですわ。今日も素晴らしいドレスですわね。宝石も純金のネックレスとイヤリングですわ。お嬢様、どちらも殿下のお色です。やっぱり殿下は、お嬢様を大切にもおっているのですね」
すかさずメイドたちが、ブライン様を褒める。
「確かに素晴らしいドレスと宝石ね。この純金のネックレス、デザインも細かくて素敵だわ。でも、きっと従者のヴァン様が選んだのよ。ほら、私達貴族もそうだけれど、王族って自分で選ばないでしょう?ヴァン様、相変わらずセンスがいいわね。あっ、でも一応ブライン様には明日、お礼を言っておくわ」
「お嬢様、なぜその様な発想になるのです…殿下はもちろんの事、ヴァン様にも甚大な被害が及びますので、どうか言葉は選んでください…」
なぜか訳の分からない事を呟くメイド。他のメイドも苦笑いしている。マリンに至っては頭を押さえ、フラフラと倒れそうになっているし。一体どうしたのかしら?
何はともあれ、明日の夜会の準備は整ったわ。後は当日を迎えるだけね。
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