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第11話:毎日が楽しいです
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グレッサ王国に来て、3ヶ月が過ぎた。私の魔力を定期的に摂取しているハリー様は、完全に元通りの生活に戻っている。お医者様の話しでは、安定して魔力を提供できている事で、随分と症状も緩和してきているとの事。このままいけば、完治も近いと言われていた。
魔力欠乏症の場合、いかに安定して魔力を提供でき続けれるかで、完治する確率がグンと上がるらしい。毎日楽しそうにグラス様と竹刀の稽古をしたり、勉学に励んだりしているハリー様を見ると、なんだか私も嬉しくなる。
陛下や王妃様、王太子殿下からもかなり感謝されており、ハリー様が完治したとしても、私さえよければずっとここにいてもいいと言ってくれている。特に王妃様は、私を定期的にお茶に誘ってくれたり、洋服やアクセサリーを買ってくださったりする。
きっと大切な息子の命の恩人として気遣ってくれているだけなのだろうが、それでも嬉しくてたまらない。こんな風に私を気遣ってくれるのは、亡くなったお母様以来ね。
時折王妃様の優しい笑顔を見ていると、亡くなったお母様と重なって見える事があるのだ。胸が締め付けられ、どうしようもなく泣きたくなる時がある。それでも、王妃様の前で泣くわけにはいかない。必死でこらえているのだ。
そして今日も、王妃様とお茶を楽しんでいる。
「カトリーナちゃん。本当にハリーの事、ありがとう。あなたの魔力のおかげで、すっかり元の生活に戻れているのよ。最近は、視察にも出かける様になったし。完治も見えて来たわ」
嬉しそうに笑う王妃様。
「私はただ、自分が出来る事をしているだけですので」
「そうそう、3ヶ月後に王宮で夜会があるの。ぜひ、カトリーナちゃんも出席してね。そうだわ、早速ドレスを選ばないと。すぐにデザイナーを呼びましょう。なんだか楽しみになってきたわ」
「あの…私の様な者が、王宮の夜会に参加するのはいかがなものかと…」
私は母国では犯罪者。そんな私が、王宮主催の夜会なんて華やかな場に、出る訳には行かない。
「何を言っているの?あなたはもう、私たちの大切な家族なのよ。そういえば、あなたのお母様はもう亡くなっていると聞いたわ。もしカトリーナちゃんさえよければ、私の事を母親だと思ってくれると嬉しいわ」
「王妃様が…お母様?…」
「そうよ。少なくとも私は、あなたの事を娘だと思っているわ」
そう言うと、それはそれは優しい眼差しを向けてくれる王妃様。その眼差しが、再び亡くなったお母様と重なる。その瞬間、抑えていた感情が一気にあふれ出した。
「ありがとうございます…王妃様…私、ずっと1人で…寂しくて…この国に来られて本当に幸せで…」
自分でも何を言っているかわからない。ただ、王妃様の優しさが孤独だった心を埋めてくれる様な、そんな温かい気持ちに包まれた。声をあげて泣く私の背中を、優しく撫でてくれる王妃様。
しばらく泣いた後、少し落ち着いたところで再びお茶を楽しんだ。そしてまた後日、3ヶ月後に行われる夜会の為のドレスのデザインを、一緒に決める約束をして別れた。
温かい気持ちに包まれたまま次に向かった先は、ラクレス様の元だ。この3ヶ月、何度も何度も研究を重ね、もうすぐで魔力欠乏症の患者に使える魔石が完成すると言うところまで来ているのだ。
なぜか最近、私に護衛騎士を付けようとするハリー様。何度も断っているが、なぜかこっそり私の後を付けさせている様なのだ。でも、まだ王宮魔術師の元に通っていることがバレるのはまずい。
魔力で護衛騎士たちを混乱させている間に、急いで塔へと向かう。塔に着くと、既にグラス様も来ていた。
「カトリーナ殿、やっと来たんだね。見てくれ、ついに魔力欠乏症の患者に魔力が提供できる石が完成したんだ!昨日君が帰った後、早速魔力欠乏症の患者が入院している病院で実験をしたのだが、しっかり魔力が提供できたよ!これを殿下に渡せば、長期間の視察にも行けるようになるし、他の人とふれあっても魔力を奪う事もない!あぁ、こんな素晴らしい物を作れるなんて、私はなんて天才なんだ!このままいけば、大魔術師になれる」
なぜか途中から自分に酔い始めたラクレス様。そんなラクレス様を、ジト目で睨むグラス様。
何はともあれ、やっと魔石が完成したのだ。これはきっと喜ぶべき事よね。
「コホン、それじゃあ、この石を早速ハリー殿下に付けてもらいましょう。それから、あなたの魔力は本当に素晴らしいものです。その溢れるほども魔力で、この国の魔力欠乏症で苦しんでいる患者を助けてほしいのですが」
完全に自分に酔っているラクレス様を放置し、真剣な表情でそう言ったのはグラス様だ。
「ええ。もちろんですわ。私の魔力が人様の役に立つのでしたら、とても嬉しいです」
「ありがとうございます、カトリーナ殿。それにしても、素晴らしい魔石が出来ましたね。この魔石を他国に売ったら、我が国はさらに発展することでしょう」
ニヤリと笑ったグラス様。あら?今人助けの為と言っていた気がするのだけれど…
「それじゃあ、早速陛下にこの魔石を見せて、すぐに増産しましょう。カトリーナ殿も引き続き毎日ここに来て、魔力の提供を頼みますよ。あぁ、これでまたいくら儲かるのだろうか…」
うっとりとした顔をするグラス様。なんだか雲行きが怪しくなってきた。
「グラス殿は、金儲けのことしか考えていないのか?本当に、がめつい男だな…」
今度はラクレス様が、グラス様をジト目で睨んでいる。
「何ががめつい男だ。私は国の発展の為に、尽力を尽くしているだけです。あなたこそ、自分の名誉の為にしか動いていないじゃないか!」
「うるさい!私は天才なんだ!そんな私の才能を認められたいと思って、何が悪いんだ!そもそも、誰のおかげでこの素晴らしい魔石が出来たと思っているんだ。この3ヶ月、ほぼ寝ずに研究をした私のおかげだろう」
なぜか言い合いを始めた2人。普段穏やかな2人が、こんな風に喧嘩をするなんて。それも、2人の意外な素顔も見られたわね。そう思ったら、可笑しくなって1人でこっそり笑ったのであった。
魔力欠乏症の場合、いかに安定して魔力を提供でき続けれるかで、完治する確率がグンと上がるらしい。毎日楽しそうにグラス様と竹刀の稽古をしたり、勉学に励んだりしているハリー様を見ると、なんだか私も嬉しくなる。
陛下や王妃様、王太子殿下からもかなり感謝されており、ハリー様が完治したとしても、私さえよければずっとここにいてもいいと言ってくれている。特に王妃様は、私を定期的にお茶に誘ってくれたり、洋服やアクセサリーを買ってくださったりする。
きっと大切な息子の命の恩人として気遣ってくれているだけなのだろうが、それでも嬉しくてたまらない。こんな風に私を気遣ってくれるのは、亡くなったお母様以来ね。
時折王妃様の優しい笑顔を見ていると、亡くなったお母様と重なって見える事があるのだ。胸が締め付けられ、どうしようもなく泣きたくなる時がある。それでも、王妃様の前で泣くわけにはいかない。必死でこらえているのだ。
そして今日も、王妃様とお茶を楽しんでいる。
「カトリーナちゃん。本当にハリーの事、ありがとう。あなたの魔力のおかげで、すっかり元の生活に戻れているのよ。最近は、視察にも出かける様になったし。完治も見えて来たわ」
嬉しそうに笑う王妃様。
「私はただ、自分が出来る事をしているだけですので」
「そうそう、3ヶ月後に王宮で夜会があるの。ぜひ、カトリーナちゃんも出席してね。そうだわ、早速ドレスを選ばないと。すぐにデザイナーを呼びましょう。なんだか楽しみになってきたわ」
「あの…私の様な者が、王宮の夜会に参加するのはいかがなものかと…」
私は母国では犯罪者。そんな私が、王宮主催の夜会なんて華やかな場に、出る訳には行かない。
「何を言っているの?あなたはもう、私たちの大切な家族なのよ。そういえば、あなたのお母様はもう亡くなっていると聞いたわ。もしカトリーナちゃんさえよければ、私の事を母親だと思ってくれると嬉しいわ」
「王妃様が…お母様?…」
「そうよ。少なくとも私は、あなたの事を娘だと思っているわ」
そう言うと、それはそれは優しい眼差しを向けてくれる王妃様。その眼差しが、再び亡くなったお母様と重なる。その瞬間、抑えていた感情が一気にあふれ出した。
「ありがとうございます…王妃様…私、ずっと1人で…寂しくて…この国に来られて本当に幸せで…」
自分でも何を言っているかわからない。ただ、王妃様の優しさが孤独だった心を埋めてくれる様な、そんな温かい気持ちに包まれた。声をあげて泣く私の背中を、優しく撫でてくれる王妃様。
しばらく泣いた後、少し落ち着いたところで再びお茶を楽しんだ。そしてまた後日、3ヶ月後に行われる夜会の為のドレスのデザインを、一緒に決める約束をして別れた。
温かい気持ちに包まれたまま次に向かった先は、ラクレス様の元だ。この3ヶ月、何度も何度も研究を重ね、もうすぐで魔力欠乏症の患者に使える魔石が完成すると言うところまで来ているのだ。
なぜか最近、私に護衛騎士を付けようとするハリー様。何度も断っているが、なぜかこっそり私の後を付けさせている様なのだ。でも、まだ王宮魔術師の元に通っていることがバレるのはまずい。
魔力で護衛騎士たちを混乱させている間に、急いで塔へと向かう。塔に着くと、既にグラス様も来ていた。
「カトリーナ殿、やっと来たんだね。見てくれ、ついに魔力欠乏症の患者に魔力が提供できる石が完成したんだ!昨日君が帰った後、早速魔力欠乏症の患者が入院している病院で実験をしたのだが、しっかり魔力が提供できたよ!これを殿下に渡せば、長期間の視察にも行けるようになるし、他の人とふれあっても魔力を奪う事もない!あぁ、こんな素晴らしい物を作れるなんて、私はなんて天才なんだ!このままいけば、大魔術師になれる」
なぜか途中から自分に酔い始めたラクレス様。そんなラクレス様を、ジト目で睨むグラス様。
何はともあれ、やっと魔石が完成したのだ。これはきっと喜ぶべき事よね。
「コホン、それじゃあ、この石を早速ハリー殿下に付けてもらいましょう。それから、あなたの魔力は本当に素晴らしいものです。その溢れるほども魔力で、この国の魔力欠乏症で苦しんでいる患者を助けてほしいのですが」
完全に自分に酔っているラクレス様を放置し、真剣な表情でそう言ったのはグラス様だ。
「ええ。もちろんですわ。私の魔力が人様の役に立つのでしたら、とても嬉しいです」
「ありがとうございます、カトリーナ殿。それにしても、素晴らしい魔石が出来ましたね。この魔石を他国に売ったら、我が国はさらに発展することでしょう」
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「それじゃあ、早速陛下にこの魔石を見せて、すぐに増産しましょう。カトリーナ殿も引き続き毎日ここに来て、魔力の提供を頼みますよ。あぁ、これでまたいくら儲かるのだろうか…」
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「グラス殿は、金儲けのことしか考えていないのか?本当に、がめつい男だな…」
今度はラクレス様が、グラス様をジト目で睨んでいる。
「何ががめつい男だ。私は国の発展の為に、尽力を尽くしているだけです。あなたこそ、自分の名誉の為にしか動いていないじゃないか!」
「うるさい!私は天才なんだ!そんな私の才能を認められたいと思って、何が悪いんだ!そもそも、誰のおかげでこの素晴らしい魔石が出来たと思っているんだ。この3ヶ月、ほぼ寝ずに研究をした私のおかげだろう」
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