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第35話:彼らに下った判決~ブラック視点~
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両親と一緒に馬車に乗り込み、家路へと急ぐ。
「ブラック、今日のあなた、とても格好よかったわよ。いつもクールで感情を表に出さないあなたが、あそこまで感情的になるだなんて。きっと他の貴族たちも、驚いているわ。大丈夫よ、あなたの思い、きっと他の貴族にも伝わったはずよ」
母上が俺に声を掛けてくれる。
「陛下や王太子殿下も、ブラックの意見に賛成しているのだから、多分大丈夫だろう。泣いても笑っても、明日には判決がでる。それに明日は、伯爵家の人間もやって来るからな。気を引き締めていこう」
そうだ、明日はあいつらがやって来るんだ。ユリアをボロボロにして命を奪おうとしたあいつらが…
体中から怒りが沸き上がるのを必死に堪えた。あいつら、絶対にユリアと同じ苦しみを味わってもらうからな!
屋敷に戻ると、すぐにユリアの元へと向かった。メイドの話では、ついさっきまで友人たちがいたらしい。
「ユリア、よかったね。友人たちがお見舞いに来てくれて。だからどうか早く目覚めて欲しい。皆君が目覚めるのを待っているのだよ。それに明日は、いよいよあいつらが裁かれる日だ。今まで本当によく頑張ったね。もう何も頑張らなくてもいいから」
俺の問いかけに、全く反応しないユリア。いつも笑顔のユリアが、ずっと無表情で眠っているのだ。そんなユリアにこの日もずっと寄り添い続けたのだった。
翌日、いつもの様にユリアのおでこに口づけをすると、王宮へと向かった。今日はあいつらが正式に裁かれる日。第2回貴族裁判の日だ。
王宮に着くと、既にたくさんの貴族が待っていた。そしてしばらくすると、パラスティ伯爵と夫人、カルディアがやって来た。監獄にいた割には、3人ともやつれている様子はない。
もしかして貴族だからって、それなりの生活を送っていたのか?ユリアは今も、生死の境をさまよっていると言うのに!
ギロリとあいつらを睨むが、全くこちらを見ず、ただ俯いている3人。被告たちがやって来たことで、いよいよ最終審議の時だ。
「それでは第2回、貴族裁判を開催する。昨日の話では、3人の極刑が確定している。ただし、昨日ブラック殿が言った通り、3人にはユリア嬢が受けた苦しみと同じ、7年間毎月魔力の提供、すなわち治癒魔法を掛けた時と同じくらいの体の負担を負ってもらうかどうかの審議を行う事にする」
「ちょっと待って下さい。一体どういう事ですか?ユリアと同じ苦しみを、私たちが受けると言うのは。そもそも、ユリアは自ら治癒魔法を行っていたのです」
「そうですわ。大体あの女、治癒魔法くらいしか我が伯爵家の役に立てる事がなかったのです。本人も私たちの役に立てると、喜んで治癒魔法を掛けていたのですよ」
「大体私たちは、他の貴族には迷惑を掛けておりませんわ。それなのに、極刑自体納得できません!」
こいつら、ふざけているのか?ユリアが自ら望んで治癒魔法を掛けただと?魔法以外で役に立つことがない?そもそも他の貴族に迷惑を掛けていない?こいつら、全く反省していないのだな!
ユリアを一体何だと思っているのだ!体中から今までに感じた事のない怒りがこみ上げて来た。あいつら、許さない。いっそ俺の手で…
“ブラック、耐えろ!お前の気持ちは痛いほどわかる。でも、今は耐えるのだ!”
今にもあの3人に殴りかかろうとしている俺を、父上が必死に宥めている。ただ、隣の母上も俺と同じく、今にも殴りかかろうとしている。よく見ると、姉上に至っては、既に腕まくりをしているのを、王太子殿下が必死に止めている。
さらに他の貴族たちも、眉間に皺を寄せている。
「パラスティ伯爵、夫人、カルディア嬢、君たちに発言権は与えらえていない。それから君たちは、この国の人々に衝撃を与えるほどの罪を犯したのだよ!これ以上騒ぐ様なら、君たちの口を塞ごうか?」
王太子殿下が怖い顔で3人を注意している。王太子殿下の迫力にビビったのか、3人が黙り込んだ。こいつら、本当にゴミ以外なにものでもない!
「それでは昨日のブラック殿の意見に賛成の者は挙手を」
陛下の言葉で、次々と挙手をする貴族たち。ここに集まったほぼ全員の貴族が、挙手をしたのだ。
「それでは正式に、3人には7年間毎月魔力を提供するという罪を与える事にする。もちろん、極刑というのが大前提なので、万が一7年後命があったとしても、それ以降は魔力が尽きるまで、魔力提供を行ってもらうという事でいいな?」
「そんな、あんまりです!私たちはそこまで酷い事をしておりません。そもそもユリアは、誰からも必要とされてない人間ではありませんか?それなのに…」
「黙れ!黙って来入れていれば、ユリアを一体何だと思っているのだ。ユリアが必要とされていないだと?ユリアは皆から愛され、必要とされている人間だ!これ以上ユリアを侮辱する事は許さない!」
我慢していた感情が、一気にあふれ出す。
「さあ、さっさとこの罪人どもを連れて行け!もそもそこいつら、どんな生活をさせていたのだ?こいつらは犯罪者で死刑囚だ!薄暗い地下牢で生活させろ。それから食事も、固いパンとスープで十分だ!ユリアはずっと、そんな食事しか与えられていなかったのだからな。俺はお前たちを絶対に許さない!ユリアが味わった地獄の7年間を、嫌というほど味わうといい」
俺の迫力に、ひるむ3人。そんな3人を、騎士団員たちが連れて行く。刑が決定したからと言って、油断は出来ない。今後も3人の行く末を見届けないと!
最後までユリアに心無い言葉を吐いたあの3人を、俺は絶対に許さないからな。
「ブラック、今日のあなた、とても格好よかったわよ。いつもクールで感情を表に出さないあなたが、あそこまで感情的になるだなんて。きっと他の貴族たちも、驚いているわ。大丈夫よ、あなたの思い、きっと他の貴族にも伝わったはずよ」
母上が俺に声を掛けてくれる。
「陛下や王太子殿下も、ブラックの意見に賛成しているのだから、多分大丈夫だろう。泣いても笑っても、明日には判決がでる。それに明日は、伯爵家の人間もやって来るからな。気を引き締めていこう」
そうだ、明日はあいつらがやって来るんだ。ユリアをボロボロにして命を奪おうとしたあいつらが…
体中から怒りが沸き上がるのを必死に堪えた。あいつら、絶対にユリアと同じ苦しみを味わってもらうからな!
屋敷に戻ると、すぐにユリアの元へと向かった。メイドの話では、ついさっきまで友人たちがいたらしい。
「ユリア、よかったね。友人たちがお見舞いに来てくれて。だからどうか早く目覚めて欲しい。皆君が目覚めるのを待っているのだよ。それに明日は、いよいよあいつらが裁かれる日だ。今まで本当によく頑張ったね。もう何も頑張らなくてもいいから」
俺の問いかけに、全く反応しないユリア。いつも笑顔のユリアが、ずっと無表情で眠っているのだ。そんなユリアにこの日もずっと寄り添い続けたのだった。
翌日、いつもの様にユリアのおでこに口づけをすると、王宮へと向かった。今日はあいつらが正式に裁かれる日。第2回貴族裁判の日だ。
王宮に着くと、既にたくさんの貴族が待っていた。そしてしばらくすると、パラスティ伯爵と夫人、カルディアがやって来た。監獄にいた割には、3人ともやつれている様子はない。
もしかして貴族だからって、それなりの生活を送っていたのか?ユリアは今も、生死の境をさまよっていると言うのに!
ギロリとあいつらを睨むが、全くこちらを見ず、ただ俯いている3人。被告たちがやって来たことで、いよいよ最終審議の時だ。
「それでは第2回、貴族裁判を開催する。昨日の話では、3人の極刑が確定している。ただし、昨日ブラック殿が言った通り、3人にはユリア嬢が受けた苦しみと同じ、7年間毎月魔力の提供、すなわち治癒魔法を掛けた時と同じくらいの体の負担を負ってもらうかどうかの審議を行う事にする」
「ちょっと待って下さい。一体どういう事ですか?ユリアと同じ苦しみを、私たちが受けると言うのは。そもそも、ユリアは自ら治癒魔法を行っていたのです」
「そうですわ。大体あの女、治癒魔法くらいしか我が伯爵家の役に立てる事がなかったのです。本人も私たちの役に立てると、喜んで治癒魔法を掛けていたのですよ」
「大体私たちは、他の貴族には迷惑を掛けておりませんわ。それなのに、極刑自体納得できません!」
こいつら、ふざけているのか?ユリアが自ら望んで治癒魔法を掛けただと?魔法以外で役に立つことがない?そもそも他の貴族に迷惑を掛けていない?こいつら、全く反省していないのだな!
ユリアを一体何だと思っているのだ!体中から今までに感じた事のない怒りがこみ上げて来た。あいつら、許さない。いっそ俺の手で…
“ブラック、耐えろ!お前の気持ちは痛いほどわかる。でも、今は耐えるのだ!”
今にもあの3人に殴りかかろうとしている俺を、父上が必死に宥めている。ただ、隣の母上も俺と同じく、今にも殴りかかろうとしている。よく見ると、姉上に至っては、既に腕まくりをしているのを、王太子殿下が必死に止めている。
さらに他の貴族たちも、眉間に皺を寄せている。
「パラスティ伯爵、夫人、カルディア嬢、君たちに発言権は与えらえていない。それから君たちは、この国の人々に衝撃を与えるほどの罪を犯したのだよ!これ以上騒ぐ様なら、君たちの口を塞ごうか?」
王太子殿下が怖い顔で3人を注意している。王太子殿下の迫力にビビったのか、3人が黙り込んだ。こいつら、本当にゴミ以外なにものでもない!
「それでは昨日のブラック殿の意見に賛成の者は挙手を」
陛下の言葉で、次々と挙手をする貴族たち。ここに集まったほぼ全員の貴族が、挙手をしたのだ。
「それでは正式に、3人には7年間毎月魔力を提供するという罪を与える事にする。もちろん、極刑というのが大前提なので、万が一7年後命があったとしても、それ以降は魔力が尽きるまで、魔力提供を行ってもらうという事でいいな?」
「そんな、あんまりです!私たちはそこまで酷い事をしておりません。そもそもユリアは、誰からも必要とされてない人間ではありませんか?それなのに…」
「黙れ!黙って来入れていれば、ユリアを一体何だと思っているのだ。ユリアが必要とされていないだと?ユリアは皆から愛され、必要とされている人間だ!これ以上ユリアを侮辱する事は許さない!」
我慢していた感情が、一気にあふれ出す。
「さあ、さっさとこの罪人どもを連れて行け!もそもそこいつら、どんな生活をさせていたのだ?こいつらは犯罪者で死刑囚だ!薄暗い地下牢で生活させろ。それから食事も、固いパンとスープで十分だ!ユリアはずっと、そんな食事しか与えられていなかったのだからな。俺はお前たちを絶対に許さない!ユリアが味わった地獄の7年間を、嫌というほど味わうといい」
俺の迫力に、ひるむ3人。そんな3人を、騎士団員たちが連れて行く。刑が決定したからと言って、油断は出来ない。今後も3人の行く末を見届けないと!
最後までユリアに心無い言葉を吐いたあの3人を、俺は絶対に許さないからな。
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