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第74話:何とかしてゼルス様に会いたい
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「リリア、おはよう。今日から2人での生活が始まるね。久しぶりにリリアの手料理が食べたいな。作ってくれるかい?」
「ええ、分かったわ。あの…料理を作るから、食事が終わったらこの辺を見て回ってもいいかしら?ほら、海が近くに見えたでしょう。とても綺麗だから、散歩をしたいなって思って」
「それなら俺も一緒に行くよ。仕事も辞めたし、やる事もないから2人で一緒に買い物にでも行こう。お金なら沢山あるから、好きな物を買ってあげられるよ」
「私1人で…」
「いいや、1人ではいかせられないよ。万が一迷子にでもなったら大変だしね」
「…分かったわ」
やっぱり1人では出かけられないか。クロードには申し訳ないけれど、やっぱり私は、ゼルス様にもう一度会いたい。会って彼の気持ちを確かめたい。もしかしたら私が急にいなくなって、心配しているかもしれないし…
気持ちが重いまま、料理を作った。
「美味しそうな料理だね。早速頂こう」
2人で朝食を頂く。
“リリアの作った料理は、本当に美味しいね。力がみなぎるよ”
ふとゼルス様の言葉が頭によぎった。
「リリア、どうしたのだい?急に泣き出したりして」
「ごめんなさい、色々と思い出してしまって。クロード、ごめんなさい。やっぱり私は、ゼルス様の事が好きなの。だから彼にもう一度…」
「何度も言っているだろう?ゼルス隊長とリリアは、住む世界が違うんだ。いい加減理解してくれ。とにかく、リリアがどう思おうと、ゼルス隊長には会えないんだよ!」
強い口調でクロードがそう言った。確かにクロードの言っている事は分かる。それでも私は…
食後、クロードと一緒に外に出た。
「ここは本当に田舎だね。本当にシャールン市なのかな?まあ、あと少し我慢すれば、大国クレシレス王国に行けるから。クレシレス王国はね、とても栄えているらしいよ。たくさんのお店があるそうだ。早く行けるように、レティ様に頼んでみるよ。君だって、ここにいるとゼルス隊長の事を思い出して、辛いだろう?」
「私はクレシレス王国にはいかないわ。シャールン市にずっといる。たとえゼルス様がレティさんと結婚されたとしても、私はこの街が好きだし、友達もいるから。クレシレス王国には、クロードだけで行って」
「またそんな我が儘を言って!リリア、君は自分の立場を…ちょっとごめん」
どうやらクロードも通信機を持っている様で、ポケットから取り出した通信機を持ってどこかに行ってしまった。きっとレティさんからの連絡だろう。
ちょうどいい、今のうちに…
「あの、すみません。騎士団の基地はどこにありますか?私、どうしても騎士団の基地に行きたいのです」
「騎士団の基地かい?ちょっとわからないな。ここは田舎だから、もっと都会に出て聞いた方がいいのではないのかい?」
「そうですか…ありがとうございます」
男性は騎士団の基地のある場所を知らない様だ。でも、他の人は知っているかも?そう思い、他の人にも片っ端から騎士団の基地の場所を聞くが、皆首を横に振るばかり。
私はゼルス様と一緒に住んでいた場所が分からないため、家に自力で帰る事が出来ない。ただ、騎士団の基地に行けば、何とかなると思ったのだ。ここが本当にシャールン市なら、東西南北どこかの基地にあたるはず。
基地にさえつけば、隊長様にお会いしてゼルス様に連絡を取ってもらおう。幸い前回の事件の時、3人の隊長様とは顔見知りなのだ。あの方たちならきっと、私に協力してくださる。
そう思ったのだが、基地にたどり着けなければ意味がない。どうしよう…
「リリア、こんなところにいたのだな。勝手にウロウロしてはいけないだろう。とにかく家に帰るよ」
「でも…」
「今レティ様から連絡があったんだ。1週間後にクレシレス王国に向かう船に乗る手配を整えて下さったから、1週間は家からリリアを出すなってね。リリアもこの国から出られたら、きっと気持ちも落ち着くだろう」
「何を言っているの!私はこの国から絶対に出ないわ」
「リリア、いい加減にしてくれ。いくら温厚な俺だって、怒るぞ。とにかく、リリアは今日から1週間、部屋から出さないから。そのつもりで」
そんな…
「ええ、分かったわ。あの…料理を作るから、食事が終わったらこの辺を見て回ってもいいかしら?ほら、海が近くに見えたでしょう。とても綺麗だから、散歩をしたいなって思って」
「それなら俺も一緒に行くよ。仕事も辞めたし、やる事もないから2人で一緒に買い物にでも行こう。お金なら沢山あるから、好きな物を買ってあげられるよ」
「私1人で…」
「いいや、1人ではいかせられないよ。万が一迷子にでもなったら大変だしね」
「…分かったわ」
やっぱり1人では出かけられないか。クロードには申し訳ないけれど、やっぱり私は、ゼルス様にもう一度会いたい。会って彼の気持ちを確かめたい。もしかしたら私が急にいなくなって、心配しているかもしれないし…
気持ちが重いまま、料理を作った。
「美味しそうな料理だね。早速頂こう」
2人で朝食を頂く。
“リリアの作った料理は、本当に美味しいね。力がみなぎるよ”
ふとゼルス様の言葉が頭によぎった。
「リリア、どうしたのだい?急に泣き出したりして」
「ごめんなさい、色々と思い出してしまって。クロード、ごめんなさい。やっぱり私は、ゼルス様の事が好きなの。だから彼にもう一度…」
「何度も言っているだろう?ゼルス隊長とリリアは、住む世界が違うんだ。いい加減理解してくれ。とにかく、リリアがどう思おうと、ゼルス隊長には会えないんだよ!」
強い口調でクロードがそう言った。確かにクロードの言っている事は分かる。それでも私は…
食後、クロードと一緒に外に出た。
「ここは本当に田舎だね。本当にシャールン市なのかな?まあ、あと少し我慢すれば、大国クレシレス王国に行けるから。クレシレス王国はね、とても栄えているらしいよ。たくさんのお店があるそうだ。早く行けるように、レティ様に頼んでみるよ。君だって、ここにいるとゼルス隊長の事を思い出して、辛いだろう?」
「私はクレシレス王国にはいかないわ。シャールン市にずっといる。たとえゼルス様がレティさんと結婚されたとしても、私はこの街が好きだし、友達もいるから。クレシレス王国には、クロードだけで行って」
「またそんな我が儘を言って!リリア、君は自分の立場を…ちょっとごめん」
どうやらクロードも通信機を持っている様で、ポケットから取り出した通信機を持ってどこかに行ってしまった。きっとレティさんからの連絡だろう。
ちょうどいい、今のうちに…
「あの、すみません。騎士団の基地はどこにありますか?私、どうしても騎士団の基地に行きたいのです」
「騎士団の基地かい?ちょっとわからないな。ここは田舎だから、もっと都会に出て聞いた方がいいのではないのかい?」
「そうですか…ありがとうございます」
男性は騎士団の基地のある場所を知らない様だ。でも、他の人は知っているかも?そう思い、他の人にも片っ端から騎士団の基地の場所を聞くが、皆首を横に振るばかり。
私はゼルス様と一緒に住んでいた場所が分からないため、家に自力で帰る事が出来ない。ただ、騎士団の基地に行けば、何とかなると思ったのだ。ここが本当にシャールン市なら、東西南北どこかの基地にあたるはず。
基地にさえつけば、隊長様にお会いしてゼルス様に連絡を取ってもらおう。幸い前回の事件の時、3人の隊長様とは顔見知りなのだ。あの方たちならきっと、私に協力してくださる。
そう思ったのだが、基地にたどり着けなければ意味がない。どうしよう…
「リリア、こんなところにいたのだな。勝手にウロウロしてはいけないだろう。とにかく家に帰るよ」
「でも…」
「今レティ様から連絡があったんだ。1週間後にクレシレス王国に向かう船に乗る手配を整えて下さったから、1週間は家からリリアを出すなってね。リリアもこの国から出られたら、きっと気持ちも落ち着くだろう」
「何を言っているの!私はこの国から絶対に出ないわ」
「リリア、いい加減にしてくれ。いくら温厚な俺だって、怒るぞ。とにかく、リリアは今日から1週間、部屋から出さないから。そのつもりで」
そんな…
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