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番外編:クレシレス王国に来ました【4】
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「リリアちゃんは、お父さんに似て本当に絵が上手なのね。こんなにも素敵な絵をもらえるだなんて。私ももっと長生きをして、リリアちゃんが幸せになる姿を見届けないとね。すぐにこの絵を飾って頂戴」
「かしこまりました」
使用人に絵を渡すおばあさん。一番見やすい場所に、絵を飾ってくれる様だ。
「リリアちゃんの顔を見たら、なんだか元気が出てきたわ。ありがとう、リリアちゃん」
「リースおばあさんが少しでも元気になられて、よかったですわ。どうかこれからも、長生きしてくださいね」
「そうね…せっかくリリアちゃんに会えたのですもの。まだまだ長生きしないとね」
シワシワの手で、私の手をギュッと握るリースおばあさん。その温もりが、なんだか心地いい。
「リリア、リース婆さんに絵も渡せたし、俺たちはそろそろ行こう。あまり長居しては、婆さんの負担にもなるだろう。それでは俺たちはこれで、失礼いたします」
「そうですね、それではリースおばあさん、またお見舞いに来ますね」
「ありがとう、リリアちゃん、ゼルス様」
笑顔で見送ってくれるリースおばあさん。どうかリースおばあさんが、少しでも長生きしてくれますように、そう願いながら部屋を後にした。
「リリアさん、ゼルス様も早速おばあさんに会いに行ってくれたのですね。ありがとうございます」
部屋から出ると、マリンさんが嬉しそうにこちらにやって来たのだ。私と同じ、桃色の髪をしたマリンさん。
「はい、リースおばあさんの事が心配で。まさか体調を崩されているだなんて」
「あれでも、随分と元気になったのですよ。少し前までは、ほとんど部屋から出ようとしなかったので…リリアさんの存在を知ってから、随分と元気になって。レア叔母様の事を、おばあ様はずっと気にしていて。
だから今回、我が国にリリアさんが来てくれた事、私もとても嬉しいのです。そうだわ、よかったらレア叔母様のお部屋を見ますか?」
「お母さんのお部屋ですか?私が見てもよろしいのですか?」
「ええ、もちろんですわ。どうぞこちらです」
マリンさんに連れられて、ある部屋へとやって来た。ここが、お母さんがずっと過ごしていたお部屋なのね…
「叔母様が屋敷を去ったままになっているのですよ。この部屋は、20年前からずっと時が止まっているのです。二度と戻らない主を、待ち続けるかのように…ですが今日、娘のリリアさんがいらして、きっとこのお部屋も喜んでおりますわ」
20年前から時が止まっているか…
ここでお母さんは、生活をしていたのね…
整えられた大きなベッド。生活感がある机とイス。立派なクローゼットには、お母さんが当時着ていたであろうドレスがぎっしりと詰まっている。お母さんは本当に侯爵令嬢として、この地で生まれ育ったのね。
その時だった。
「レアお嬢様…」
後ろから誰かの声が聞こえたのだ。
ビックリして振り返ると、そこには年配の女性たち数名が、涙を流しながら立っていたのだ。
「彼女たちは、かつてレア叔母様の専属メイドだった人たちよ。既に侯爵家の使用人を引退していたのだけれど、今日リリアさんが我が家にやって来ると聞いて、駆けつけてくれたの」
「あなた達が、母のお世話をしてくれていた方たちなのですね。初めまして、娘のリリアと申します。あの…母が屋敷を出たせいで、多大なるご迷惑をおかけして、本当にごめんなさい。どうか母の代わりに、謝らせてください」
お母さんの専属メイドだった方たちという事は、きっと主を失くして辛い思いをしたのだろう。そう思い、彼女たちに頭を下げた。
「かしこまりました」
使用人に絵を渡すおばあさん。一番見やすい場所に、絵を飾ってくれる様だ。
「リリアちゃんの顔を見たら、なんだか元気が出てきたわ。ありがとう、リリアちゃん」
「リースおばあさんが少しでも元気になられて、よかったですわ。どうかこれからも、長生きしてくださいね」
「そうね…せっかくリリアちゃんに会えたのですもの。まだまだ長生きしないとね」
シワシワの手で、私の手をギュッと握るリースおばあさん。その温もりが、なんだか心地いい。
「リリア、リース婆さんに絵も渡せたし、俺たちはそろそろ行こう。あまり長居しては、婆さんの負担にもなるだろう。それでは俺たちはこれで、失礼いたします」
「そうですね、それではリースおばあさん、またお見舞いに来ますね」
「ありがとう、リリアちゃん、ゼルス様」
笑顔で見送ってくれるリースおばあさん。どうかリースおばあさんが、少しでも長生きしてくれますように、そう願いながら部屋を後にした。
「リリアさん、ゼルス様も早速おばあさんに会いに行ってくれたのですね。ありがとうございます」
部屋から出ると、マリンさんが嬉しそうにこちらにやって来たのだ。私と同じ、桃色の髪をしたマリンさん。
「はい、リースおばあさんの事が心配で。まさか体調を崩されているだなんて」
「あれでも、随分と元気になったのですよ。少し前までは、ほとんど部屋から出ようとしなかったので…リリアさんの存在を知ってから、随分と元気になって。レア叔母様の事を、おばあ様はずっと気にしていて。
だから今回、我が国にリリアさんが来てくれた事、私もとても嬉しいのです。そうだわ、よかったらレア叔母様のお部屋を見ますか?」
「お母さんのお部屋ですか?私が見てもよろしいのですか?」
「ええ、もちろんですわ。どうぞこちらです」
マリンさんに連れられて、ある部屋へとやって来た。ここが、お母さんがずっと過ごしていたお部屋なのね…
「叔母様が屋敷を去ったままになっているのですよ。この部屋は、20年前からずっと時が止まっているのです。二度と戻らない主を、待ち続けるかのように…ですが今日、娘のリリアさんがいらして、きっとこのお部屋も喜んでおりますわ」
20年前から時が止まっているか…
ここでお母さんは、生活をしていたのね…
整えられた大きなベッド。生活感がある机とイス。立派なクローゼットには、お母さんが当時着ていたであろうドレスがぎっしりと詰まっている。お母さんは本当に侯爵令嬢として、この地で生まれ育ったのね。
その時だった。
「レアお嬢様…」
後ろから誰かの声が聞こえたのだ。
ビックリして振り返ると、そこには年配の女性たち数名が、涙を流しながら立っていたのだ。
「彼女たちは、かつてレア叔母様の専属メイドだった人たちよ。既に侯爵家の使用人を引退していたのだけれど、今日リリアさんが我が家にやって来ると聞いて、駆けつけてくれたの」
「あなた達が、母のお世話をしてくれていた方たちなのですね。初めまして、娘のリリアと申します。あの…母が屋敷を出たせいで、多大なるご迷惑をおかけして、本当にごめんなさい。どうか母の代わりに、謝らせてください」
お母さんの専属メイドだった方たちという事は、きっと主を失くして辛い思いをしたのだろう。そう思い、彼女たちに頭を下げた。
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