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第17話:心はもう限界だった様です
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「止めろ、アントアーネから離れろ」
「アントアーネ、大丈夫かい?足をすりむいているじゃないか!話には聞いていたが、まさかこんなにひどい目に遭っていただなんて」
「お兄様、それに…」
「貴様ら、アントアーネにこんな酷い事をして、絶対に許さないからな。ラドル、君には失望したよ。もう二度と、アントアーネには近づかないでくれ」
「アントアーネ、大丈夫かい?さあ、帰ろう」
私達の前に現れたのは、リューズ王国に留学していたお兄様。そして
「ブラッド様が、どうしてこちらにいらっしゃるのですか?それにお兄様も」
お母様の親友で、リューズ王国に嫁いだリマおば様の息子、ブラッド様だ。どうしてお兄様とブラッド様が、ここにいるのだろう。
「話は後だ。可哀そうに、こんなひどい目に遭っていただなんて」
私を抱きかかえたブラッド様が、そのまま歩き出した。お兄様も隣にぴったりくっついている。
「待ってください!どうしてアントニオ殿がここに?リューズ王国に留学していたのではなかったのですか?それに彼は一体誰ですか?アントアーネから離れろ」
何を思ったのか、ラドル様が追いかけてきたのだ。ただその瞬間、お兄様がラドル様の胸ぐらをつかんだ。
「両親から話は聞いた。貴様、よくもアントアーネを!貴様がやった事、俺は絶対に許さない。二度とアントアーネに近づかないでくれ」
そう叫ぶと、お兄様がラドル様を押し倒し、そのまま私たちの元にやって来た。そしてそのまま、我が家の馬車に乗り込んだ。
「お兄様、それにブラッド様も、どうして貴族学院にいらっしゃるのですか?」
馬車に乗り込むと、すぐに2人に質問した。
「両親に聞いたよ、ラドル殿の事。彼のせいで、アントアーネが1年もの間、苦しめられていたと聞いて、いてもたってもいられなくて飛んで帰ってきたのだよ」
「俺もアントニオ殿にアントアーネの件を聞いて、一緒について来たんだ。それでさっき君の家に着いたのだが、アントアーネが貴族学院に行っていると聞いて、どうしても気になって。それで2人で様子を見に来たのだよ。
まさか、あんな酷い扱いを受けていただなんて」
「飛んで帰って来たって…リューズ王国から我が国までは、船で2日かかりますよね。私がラドル様と婚約を解消したのは、昨日ですよ…」
「ああ、でも父上に話したのは、その前の日だろう?その日のうちに、父上から連絡が入ったのだよ。それでその日の夜に荷物をまとめて、船に飛び乗ったって訳だ。
たまたま近くにブラッド殿もいてね。どうしてもアントアーネが心配だというから、一緒に連れえ来たのだよ」
「そうだったのですね…お兄様、ブラッド様、お見苦しい姿を見せてしまい、申し訳ございませんでした。それから、お助けいただきありがとうございました。どうやら私は、よほど彼らに嫌われている様ですわ。
あの映像を見せても、私が捏造していると決めつけられ、話しすら聞いてもらえませんでした…1年前までは仲良くしてくださった友人たちも、今は親の仇を見る様な目で私を睨みつけていて、それで…」
2人顔を見たら、張りつめていた糸がプツリと切れ、一気に涙が溢れてきた。
「可哀そうに、今までずっと、理不尽な奴らに傷つけられてきたのだね」
そう言って私の頭を撫でてくれる2人の温もりが、私の心にしみわたる。それと同時に、なんだか妙に体がだるい。それに、ものすごく眠いのだ。
「お2人とも、ありがとうございます…」
にっこりと2人にほほ笑むと、そのまま私は意識を飛ばしてしまったのだった。
※次回、ブラッド視点です。
よろしくお願いします。
「アントアーネ、大丈夫かい?足をすりむいているじゃないか!話には聞いていたが、まさかこんなにひどい目に遭っていただなんて」
「お兄様、それに…」
「貴様ら、アントアーネにこんな酷い事をして、絶対に許さないからな。ラドル、君には失望したよ。もう二度と、アントアーネには近づかないでくれ」
「アントアーネ、大丈夫かい?さあ、帰ろう」
私達の前に現れたのは、リューズ王国に留学していたお兄様。そして
「ブラッド様が、どうしてこちらにいらっしゃるのですか?それにお兄様も」
お母様の親友で、リューズ王国に嫁いだリマおば様の息子、ブラッド様だ。どうしてお兄様とブラッド様が、ここにいるのだろう。
「話は後だ。可哀そうに、こんなひどい目に遭っていただなんて」
私を抱きかかえたブラッド様が、そのまま歩き出した。お兄様も隣にぴったりくっついている。
「待ってください!どうしてアントニオ殿がここに?リューズ王国に留学していたのではなかったのですか?それに彼は一体誰ですか?アントアーネから離れろ」
何を思ったのか、ラドル様が追いかけてきたのだ。ただその瞬間、お兄様がラドル様の胸ぐらをつかんだ。
「両親から話は聞いた。貴様、よくもアントアーネを!貴様がやった事、俺は絶対に許さない。二度とアントアーネに近づかないでくれ」
そう叫ぶと、お兄様がラドル様を押し倒し、そのまま私たちの元にやって来た。そしてそのまま、我が家の馬車に乗り込んだ。
「お兄様、それにブラッド様も、どうして貴族学院にいらっしゃるのですか?」
馬車に乗り込むと、すぐに2人に質問した。
「両親に聞いたよ、ラドル殿の事。彼のせいで、アントアーネが1年もの間、苦しめられていたと聞いて、いてもたってもいられなくて飛んで帰ってきたのだよ」
「俺もアントニオ殿にアントアーネの件を聞いて、一緒について来たんだ。それでさっき君の家に着いたのだが、アントアーネが貴族学院に行っていると聞いて、どうしても気になって。それで2人で様子を見に来たのだよ。
まさか、あんな酷い扱いを受けていただなんて」
「飛んで帰って来たって…リューズ王国から我が国までは、船で2日かかりますよね。私がラドル様と婚約を解消したのは、昨日ですよ…」
「ああ、でも父上に話したのは、その前の日だろう?その日のうちに、父上から連絡が入ったのだよ。それでその日の夜に荷物をまとめて、船に飛び乗ったって訳だ。
たまたま近くにブラッド殿もいてね。どうしてもアントアーネが心配だというから、一緒に連れえ来たのだよ」
「そうだったのですね…お兄様、ブラッド様、お見苦しい姿を見せてしまい、申し訳ございませんでした。それから、お助けいただきありがとうございました。どうやら私は、よほど彼らに嫌われている様ですわ。
あの映像を見せても、私が捏造していると決めつけられ、話しすら聞いてもらえませんでした…1年前までは仲良くしてくださった友人たちも、今は親の仇を見る様な目で私を睨みつけていて、それで…」
2人顔を見たら、張りつめていた糸がプツリと切れ、一気に涙が溢れてきた。
「可哀そうに、今までずっと、理不尽な奴らに傷つけられてきたのだね」
そう言って私の頭を撫でてくれる2人の温もりが、私の心にしみわたる。それと同時に、なんだか妙に体がだるい。それに、ものすごく眠いのだ。
「お2人とも、ありがとうございます…」
にっこりと2人にほほ笑むと、そのまま私は意識を飛ばしてしまったのだった。
※次回、ブラッド視点です。
よろしくお願いします。
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