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第1話:そんなに私の事がお嫌いですか?
今日も私は1人、端っこである人物を見つめる。私の視線の先には、大好きな婚約者、シャーロン様と楽しそうに話しをする令嬢たちの姿が…
私、ジャンヌ・マリアーズは15歳の伯爵令嬢。シャーロン様は侯爵令息で私の婚約者。美しい金色の髪に青い瞳をした、この国で3本の指に入るほどの美青年なのだ。その上お優しくて勉学や武術にも優れている為、シャーロン様の周りにはいつも令嬢たちがいる。
ちなみに今日は、シャーロン様の16歳のお誕生日パーティが開かれているのだ。一応婚約者でもある私をエスコートしてくれたが、すぐに令嬢たちの元に行ってしまった。
「シャーロン様、またジャンヌ様がこちらを睨んでいらっしゃいますわ。本当に恐ろしゅうございますわね」
「ジャンヌ様は元騎士団員ですからね。きっとお強いのでしょう。シャーロン様はジャンヌ様に脅されて婚約させられたと聞きましたわ。お可哀そうに…」
令嬢たちの声が聞こえてくる。
オレンジ色の髪に少し吊り上がった真っ赤な瞳をしている私は、なぜか怒っていないのに周りから怒っていると思われているのだ。さらにお父様が現騎士団長で、私もかつて騎士団に所属していたことから、令嬢たちには怯えられている。
確かにお美しいシャーロン様と釣り目でいつも怒っていると思われている私とでは、全く釣り合わない。そんな事は、私も分かっている。
現にシャーロン様は、私を避けている様だし…
きっと私の様な令嬢ではなく、お優しい顔立ちの令嬢と一緒にいたいのだろう。
私だってそんな事は分かっている。でも…それでも私は、シャーロン様の事をお慕いしているのだ。4年前、シャーロン様と婚約を結んだときは、嬉しくて天にも昇る気持ちだった。まさか私が、シャーロン様と婚約出来るだなんてと。
シャーロン様の気持ちに寄り添いたくて、大好きだった騎士団も辞め、令嬢としてのマナーを徹底的に叩き込んだ。見た目にも気を使い、極力上品な振る舞いをする様に心掛けた。
でも…
シャーロン様は、やはり私の様な令嬢を受け入れてはくれなかったのだろう。彼はいつも、他の令嬢と楽しそうに過ごしている。
これでも昔は、仲が良かったのだけれどな…
ふとシャーロン様の方を見ると、この国の第二王女殿下と楽しそうにお話をしている。とても美しい第二王女殿下は、婚約者の私が見てもシャーロン様とお似合いだ。
「あのお2人が一緒にいらっしゃると、本当に絵になりますわね」
「本当ですわ。でも、シャーロン様とご婚約されていらっしゃるのは…」
そう呟いた令嬢と目があった。すると
「申し訳ございません。どうかお許しを!」
そう言って急いでその場を去って行った。きっと私が睨んだと思ったのね。元々私、こういう顔なのだけれど…
周りの婚約している令息や令嬢たちは、2人で仲睦まじく過ごしている。その姿を見ていると、婚約者に相手にされていない自分が、本当に惨めになる。
なんだか今日は猛烈に疲れた。これ以上ここにいても辛いだけ、そろそろ帰ろう。でも、一応エスコートしてくださったシャーロン様にご挨拶をしないといけない。
楽しそうに話しをしているシャーロン様の元に近づいた。
「あの、シャーロン様…」
私が声をかけると
「それではシャーロン様、また後程。ジャンヌ様、あの…ごめんなさい」
なぜか第二王女殿下が私に謝罪し、その場を去って行ったのだ。もしかして、私が文句を言いに来たと思ったのかしら?
「あの…」
違います。そう言おうとしたのだが…
「ジャンヌ、僕はただ、王女殿下と話をしていただけだよ。それなのに嫉妬して、あんな風に殿下を追いやってしまうのだなんて…さすがにまずいのではないのかい?」
「申し訳ございません。私は決して、殿下を追い出そうと思って話しかけたのではありません。そろそろ帰ろうと思いまして…それでシャーロン様にお声がけをと思いまして」
「そうだったのだね。それじゃあ、そろそろ帰ろうか」
「いえ、私1人で帰りますわ。どうかシャーロン様は、この後もお楽しみください。本当に申し訳ございませんでした」
必死に頭を下げた。どうして私は、こうも誤解されるのかしら?
「僕は君の婚約者だ。婚約者を1人で帰す訳には…」
「シャーロン様はお優しのですね。でも、ジャンヌ様は勇ましい令嬢ですので、きっと大丈夫ですわ。あちらで私たちと話をしましょう」
「でも…」
「私は大丈夫ですわ。どうか令嬢たちと話をして下さい。それでは失礼いたします」
ペコリと頭を下げて、急いでその場を立ち去ったのだった。
~あとがき~
新連載始めました。
よろしくお願いします。
私、ジャンヌ・マリアーズは15歳の伯爵令嬢。シャーロン様は侯爵令息で私の婚約者。美しい金色の髪に青い瞳をした、この国で3本の指に入るほどの美青年なのだ。その上お優しくて勉学や武術にも優れている為、シャーロン様の周りにはいつも令嬢たちがいる。
ちなみに今日は、シャーロン様の16歳のお誕生日パーティが開かれているのだ。一応婚約者でもある私をエスコートしてくれたが、すぐに令嬢たちの元に行ってしまった。
「シャーロン様、またジャンヌ様がこちらを睨んでいらっしゃいますわ。本当に恐ろしゅうございますわね」
「ジャンヌ様は元騎士団員ですからね。きっとお強いのでしょう。シャーロン様はジャンヌ様に脅されて婚約させられたと聞きましたわ。お可哀そうに…」
令嬢たちの声が聞こえてくる。
オレンジ色の髪に少し吊り上がった真っ赤な瞳をしている私は、なぜか怒っていないのに周りから怒っていると思われているのだ。さらにお父様が現騎士団長で、私もかつて騎士団に所属していたことから、令嬢たちには怯えられている。
確かにお美しいシャーロン様と釣り目でいつも怒っていると思われている私とでは、全く釣り合わない。そんな事は、私も分かっている。
現にシャーロン様は、私を避けている様だし…
きっと私の様な令嬢ではなく、お優しい顔立ちの令嬢と一緒にいたいのだろう。
私だってそんな事は分かっている。でも…それでも私は、シャーロン様の事をお慕いしているのだ。4年前、シャーロン様と婚約を結んだときは、嬉しくて天にも昇る気持ちだった。まさか私が、シャーロン様と婚約出来るだなんてと。
シャーロン様の気持ちに寄り添いたくて、大好きだった騎士団も辞め、令嬢としてのマナーを徹底的に叩き込んだ。見た目にも気を使い、極力上品な振る舞いをする様に心掛けた。
でも…
シャーロン様は、やはり私の様な令嬢を受け入れてはくれなかったのだろう。彼はいつも、他の令嬢と楽しそうに過ごしている。
これでも昔は、仲が良かったのだけれどな…
ふとシャーロン様の方を見ると、この国の第二王女殿下と楽しそうにお話をしている。とても美しい第二王女殿下は、婚約者の私が見てもシャーロン様とお似合いだ。
「あのお2人が一緒にいらっしゃると、本当に絵になりますわね」
「本当ですわ。でも、シャーロン様とご婚約されていらっしゃるのは…」
そう呟いた令嬢と目があった。すると
「申し訳ございません。どうかお許しを!」
そう言って急いでその場を去って行った。きっと私が睨んだと思ったのね。元々私、こういう顔なのだけれど…
周りの婚約している令息や令嬢たちは、2人で仲睦まじく過ごしている。その姿を見ていると、婚約者に相手にされていない自分が、本当に惨めになる。
なんだか今日は猛烈に疲れた。これ以上ここにいても辛いだけ、そろそろ帰ろう。でも、一応エスコートしてくださったシャーロン様にご挨拶をしないといけない。
楽しそうに話しをしているシャーロン様の元に近づいた。
「あの、シャーロン様…」
私が声をかけると
「それではシャーロン様、また後程。ジャンヌ様、あの…ごめんなさい」
なぜか第二王女殿下が私に謝罪し、その場を去って行ったのだ。もしかして、私が文句を言いに来たと思ったのかしら?
「あの…」
違います。そう言おうとしたのだが…
「ジャンヌ、僕はただ、王女殿下と話をしていただけだよ。それなのに嫉妬して、あんな風に殿下を追いやってしまうのだなんて…さすがにまずいのではないのかい?」
「申し訳ございません。私は決して、殿下を追い出そうと思って話しかけたのではありません。そろそろ帰ろうと思いまして…それでシャーロン様にお声がけをと思いまして」
「そうだったのだね。それじゃあ、そろそろ帰ろうか」
「いえ、私1人で帰りますわ。どうかシャーロン様は、この後もお楽しみください。本当に申し訳ございませんでした」
必死に頭を下げた。どうして私は、こうも誤解されるのかしら?
「僕は君の婚約者だ。婚約者を1人で帰す訳には…」
「シャーロン様はお優しのですね。でも、ジャンヌ様は勇ましい令嬢ですので、きっと大丈夫ですわ。あちらで私たちと話をしましょう」
「でも…」
「私は大丈夫ですわ。どうか令嬢たちと話をして下さい。それでは失礼いたします」
ペコリと頭を下げて、急いでその場を立ち去ったのだった。
~あとがき~
新連載始めました。
よろしくお願いします。
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