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第22話:未だにヒューゴ様に絡まれます
貴族学院に入学してから、2ヶ月が過ぎた。なぜか1度騎士団に見学に行って以降、ライアンから定期的に騎士団の稽古を見に来るよう、誘われるようになった。どうやら毎週一般公開を行っているらしい。
相変わらず人気の高いライアンだが、なぜか休憩時間になると、必ず令嬢たちを押しのけ、私の元にやって来るのだ。先日はライアンのリクエストで、お肉入りサンドウィッチを持って行った。
せっかくなら騎士団員とも仲良くなりたいと思っているのだが、なぜかライアンに邪魔されて、あまり話が出来ていない。ただ同じクラスの令息たちとは、騎士団内でも話をするようになった。
そう、クラスの皆とはすっかり仲良くなった。そのお陰で、毎日楽しい学院ライフを送っている。ただ、相変わらずヒューゴ様が私に絡んでくるので、お妃候補に名乗りを上げている令嬢たちからは、敵意むき出しにされているのだが…
そういえば、そろそろ男爵令嬢のクラシエ様との仲を深めている頃だ。1度目の生の時に、ヒューゴ様が寵愛していたクラシエ様。きっとクラシエ様との仲も深まれば、私には見向きもしなくなるだろう。
それまでの辛抱ね。そう思っているのだが…
「マリア嬢、僕と踊ってくれますか?」
今はダンスの授業中。私たち貴族は、子供の頃からダンスのレッスンを叩き込まれてきた。その為、一応貴族学院にもダンスの授業はあるものの、どちらかと言うと踊りたい人だけ踊るというスタンスなのだ。
1度目の生の時の私は、ヒューゴ様と踊りたくて熾烈なヒューゴ様争奪戦に参加していた。でも今回はリリアやミリアナ、ライアンたちとゆっくり過ごしていいるのだが…
真っすぐと私の方にやって来たヒューゴ様が、スッと私に手を差し伸べて来たのだ。
「あの…私は…」
あなたの後ろで、私をすごい形相で睨みつけている令嬢たちがいますよ。その人たちと踊って差し上げては?そんな思いから断ろうと思ったのだが…
「せっかくダンスの授業があるんだ。踊らないなんて良くないよ」
そう言うと、私の手を掴み、ホールの真ん中までやって来た。仕方ない、1曲踊れば満足するだろう。それに、きっと睨みをきかせている令嬢たちが、後で押し寄せてくるだろうし。
そんな思いから、ヒューゴ様とダンスを踊る。そういえば1度目の生では、何度もダンスを踊ったな…あの時は嬉しくて、ついヒューゴ様に色々と話しかけていた。でも、相槌を打つだけで、ほとんどヒューゴ様からは話をしてくれなかった…
また辛い事を思い出してしまった。ヒューゴ様といると、辛かった1度目の生の時をどうしても思い出す。もうあんな思いはしたくない…
「マリア嬢、どうしたんだい?悲しそうな顔をして…体調でも悪いのかい?」
「いいえ、ちょっと悲しい事を思い出してしまって…気にしないでください」
本当は気にして私から離れて欲しい。でも、王太子殿下でもあるヒューゴ様にそんな事は言えない。
「それならいいんだが…もしかして、令嬢たちの事かい?すまない…彼女たちにはきつく言っておくよ。それよりも、マリア嬢はダンスが上手だね。とても踊りやすいよ。君となら、何曲でも踊れそうだ」
「ありがとうございます。殿下もとてもお上手ですわ。でも、殿下と踊りたい令嬢がたくさんおりますので」
今も私を殺気立った眼差しで睨みつけている令嬢たち。お願いだから、彼女たちと踊ってあげて。ちょうどそう伝えた時、1曲目が終わった。
「殿下、踊って頂きありがとうございます。それでは私はこれで…」
「彼女たちとはいつも踊っているから大丈夫だよ。せっかくだから、もう1曲…」
「殿下!!次は私と!」
「いいえ、私と!」
「キャァ」
案の定、私を押しのけ、令嬢たちがヒューゴ様の周りに押し寄せてきた。どさくさに紛れて、思いっきり突き飛ばされてしまったため、バランスを崩して転びそうになってしまった。
「おい、大丈夫か?マリア」
そんな私を受け止めてくれたのは、ライアンだ。
「ありがとう、ライアン」
「あいつら、わざとマリアを突き飛ばしたよな。一言文句を言ってやる!」
「待って、ライアン。私は大丈夫だから。それよりも、ここを離れましょう」
戦場と化したホールの真ん中から、一刻も早く抜け出したいのだ。
「はぁ~、お前は本当に。せっかくだから、俺たちも踊ろうぜ」
何を思ったのか、急に私と踊り始めたライアン。結局3曲もライアンと踊ったせいで、クタクタだ。そんな私たちのダンスを見た皆も、なぜかダンスを踊っていた。
その上
「マリアちゃん、俺とも踊ってよ」
「俺も」
と、令息たちに声を掛けられる。ただライアンが
「マリアは疲れているんだ。こいつ、体力ないから。また別の機会にしてやってくれ」
と、断っていた。失礼ね、これでも私は体力のある方よ!そう抗議しようと思ったが、久しぶりに踊って疲れたので、何も言わずにそっとしておいた。
それにしてもヒューゴ様は、いつになったらクラシエ様との仲を深めるつもりなのかしら?もうとっくに仲を深めてもいい時期なのに…
相変わらず人気の高いライアンだが、なぜか休憩時間になると、必ず令嬢たちを押しのけ、私の元にやって来るのだ。先日はライアンのリクエストで、お肉入りサンドウィッチを持って行った。
せっかくなら騎士団員とも仲良くなりたいと思っているのだが、なぜかライアンに邪魔されて、あまり話が出来ていない。ただ同じクラスの令息たちとは、騎士団内でも話をするようになった。
そう、クラスの皆とはすっかり仲良くなった。そのお陰で、毎日楽しい学院ライフを送っている。ただ、相変わらずヒューゴ様が私に絡んでくるので、お妃候補に名乗りを上げている令嬢たちからは、敵意むき出しにされているのだが…
そういえば、そろそろ男爵令嬢のクラシエ様との仲を深めている頃だ。1度目の生の時に、ヒューゴ様が寵愛していたクラシエ様。きっとクラシエ様との仲も深まれば、私には見向きもしなくなるだろう。
それまでの辛抱ね。そう思っているのだが…
「マリア嬢、僕と踊ってくれますか?」
今はダンスの授業中。私たち貴族は、子供の頃からダンスのレッスンを叩き込まれてきた。その為、一応貴族学院にもダンスの授業はあるものの、どちらかと言うと踊りたい人だけ踊るというスタンスなのだ。
1度目の生の時の私は、ヒューゴ様と踊りたくて熾烈なヒューゴ様争奪戦に参加していた。でも今回はリリアやミリアナ、ライアンたちとゆっくり過ごしていいるのだが…
真っすぐと私の方にやって来たヒューゴ様が、スッと私に手を差し伸べて来たのだ。
「あの…私は…」
あなたの後ろで、私をすごい形相で睨みつけている令嬢たちがいますよ。その人たちと踊って差し上げては?そんな思いから断ろうと思ったのだが…
「せっかくダンスの授業があるんだ。踊らないなんて良くないよ」
そう言うと、私の手を掴み、ホールの真ん中までやって来た。仕方ない、1曲踊れば満足するだろう。それに、きっと睨みをきかせている令嬢たちが、後で押し寄せてくるだろうし。
そんな思いから、ヒューゴ様とダンスを踊る。そういえば1度目の生では、何度もダンスを踊ったな…あの時は嬉しくて、ついヒューゴ様に色々と話しかけていた。でも、相槌を打つだけで、ほとんどヒューゴ様からは話をしてくれなかった…
また辛い事を思い出してしまった。ヒューゴ様といると、辛かった1度目の生の時をどうしても思い出す。もうあんな思いはしたくない…
「マリア嬢、どうしたんだい?悲しそうな顔をして…体調でも悪いのかい?」
「いいえ、ちょっと悲しい事を思い出してしまって…気にしないでください」
本当は気にして私から離れて欲しい。でも、王太子殿下でもあるヒューゴ様にそんな事は言えない。
「それならいいんだが…もしかして、令嬢たちの事かい?すまない…彼女たちにはきつく言っておくよ。それよりも、マリア嬢はダンスが上手だね。とても踊りやすいよ。君となら、何曲でも踊れそうだ」
「ありがとうございます。殿下もとてもお上手ですわ。でも、殿下と踊りたい令嬢がたくさんおりますので」
今も私を殺気立った眼差しで睨みつけている令嬢たち。お願いだから、彼女たちと踊ってあげて。ちょうどそう伝えた時、1曲目が終わった。
「殿下、踊って頂きありがとうございます。それでは私はこれで…」
「彼女たちとはいつも踊っているから大丈夫だよ。せっかくだから、もう1曲…」
「殿下!!次は私と!」
「いいえ、私と!」
「キャァ」
案の定、私を押しのけ、令嬢たちがヒューゴ様の周りに押し寄せてきた。どさくさに紛れて、思いっきり突き飛ばされてしまったため、バランスを崩して転びそうになってしまった。
「おい、大丈夫か?マリア」
そんな私を受け止めてくれたのは、ライアンだ。
「ありがとう、ライアン」
「あいつら、わざとマリアを突き飛ばしたよな。一言文句を言ってやる!」
「待って、ライアン。私は大丈夫だから。それよりも、ここを離れましょう」
戦場と化したホールの真ん中から、一刻も早く抜け出したいのだ。
「はぁ~、お前は本当に。せっかくだから、俺たちも踊ろうぜ」
何を思ったのか、急に私と踊り始めたライアン。結局3曲もライアンと踊ったせいで、クタクタだ。そんな私たちのダンスを見た皆も、なぜかダンスを踊っていた。
その上
「マリアちゃん、俺とも踊ってよ」
「俺も」
と、令息たちに声を掛けられる。ただライアンが
「マリアは疲れているんだ。こいつ、体力ないから。また別の機会にしてやってくれ」
と、断っていた。失礼ね、これでも私は体力のある方よ!そう抗議しようと思ったが、久しぶりに踊って疲れたので、何も言わずにそっとしておいた。
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