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第5話:カロイド殿下に呼び出されました
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前世の記憶を取り戻してから、3ヶ月が過ぎた。大好きなアルフレッド様と、毎日楽しい日々を過ごしている。
私が惜しみなく愛情を注いでいるお陰か、比較的落ち着いているアルフレッド様。もしかしたら、このまま病むことなく普通に生きてくれるかもしれない。
アルフレッド様の体の事を考えると、心が病んでしまう事は出来るだけ避けたい。だって心が病むという事は、それだけ辛い思いをするという事だもの。
とにかくこれからも、アルフレッド様に寄り添って生きて行こうと思っている。
今日はお父様が登城しているので、アルフレッド様は屋敷でお勉強中だ。
「アルフレッド様、そろそろ休憩しましょう。お茶を準備しましたの」
「ありがとう、クリスティーヌが準備してくれたお茶は、格別に美味しいからね。早速頂こう」
アルフレッド様と一緒にティータイムだ。
「アルフレッド様、このお菓子、今王都で流行っているそうですわ。甘さも控えめですので、是非食べてみてください」
アルフレッド様は甘いものがあまりお好きではない。その為、甘さ控えめのお菓子を探してきて、提供しているのだ。
「本当だ、あまり甘くなくて食べやすいね。クリスティーヌ、いつもありがとう。それから、僕を受け入れてくれてありがとう。時々この幸せな日々は夢なのではないかと、不安になる事があるんだ」
「アルフレッド様ったら、これは現実ですわ。でも…今まであなた様を避けて来たのですから、不安になるのも当然ですわね。本当にごめんなさい」
改めてアルフレッド様に謝罪する。
その時だった。
「お嬢様、旦那様がお呼びです」
「えっ、お父様が?」
今日は登城しているはずだけれど、もう帰って来たのかしら?とにかくお父様の元に向かわないと。
「アルフレッド様、父に呼ばれたので行って参りますわ」
「待って、僕も一緒に行ってもいいかな?」
「ええ、別に構いませんよ」
急に不安そうな顔をして、そう呟いたアルフレッド様。そんな顔をされたら、断る事なんて出来ない。アルフレッド様と一緒に、お父様の元へと向かう。
「お父様、お呼びですか?」
「クリスティーヌ、それにアルフレッドも来たのか。とにかく座ってくれ」
お父様に促され、2人並んで座った。
「実はちょっと面倒な事になってね。クリスティーヌ、3ヶ月ほど前、王宮主催のお茶会に参加しただろう。どうやらあの時、王太子殿下はクリスティーヌを気に入った様で。それで、もう一度クリスティーヌと話がしたいと言われて…」
「えっ?王太子殿下がですか?」
「ああ、そうだ…ただ、クリスティーヌは一人娘だから公爵家を継いでもらわないといけないという事を伝えたのだが。とにかくもう一度会いたいの一点張りで…悪いが一度王宮に行って、殿下のお茶の相手をしてやって欲しい」
なんと!ここに来てヒーローが動き出したとは。確かに漫画でも、カロイド殿下はクリスティーヌに初めて会った時から惹かれていたわね。でも私は、あのうさん臭い笑顔があまり好きではないのだ。
ただ、さすがに王太子殿下の呼び出しを無視する訳にはいかないし、この際だからはっきりとお断りするのもいいかもしれない。
「分かりましたわ、お茶だけしてこればいいのですよね。この際なので、私からはっきりと断りを入れますわ。私はあなた様には、これっぽっちも興味がないと!」
「クリスティーヌ…さすがにそうはっきりと伝えるのはちょっと…今後王族とはかかわりを持って行かないといけないのだし…とにかく、あまり無礼な事を言うのではないぞ」
「…分かりましたわ。それではなるべくやんわりかつ、はっきりとお伝えしてきます」
「あの…お話し中失礼します。王太子殿下とのお茶に、僕も参加してはいけないでしょうか?クリスティーヌが心配なのです。もし王太子殿下に丸め込まれたら…」
アルフレッド様が不安そうにお父様に訴えている。
「アルフレッド、君の気持ちも分かるが、王太子殿下からはクリスティーヌ1人で来る様にと言われているのだよ。私も非常に心配だが、今の2人の仲睦まじい様子を考えると、多分大丈夫だろう」
「お父様の言う通りですわ。しっかり断って来ますので、安心してください」
「…分かりました。クリスティーヌ、どうか僕を捨てないで欲しい」
「そんな悲しそうな顔をしないで下さい。私はアルフレッド様を捨てませんから大丈夫ですわ。それにカロイド殿下は非常にお優しい方だと伺っておりますので、きっと私の気持ちを話せば、諦めて下さるでしょう。それに殿下は、とてもモテますし」
漫画では比較的普通の人間として描かれていた。でも、どこか胡散臭いのよね、あの男。もしかしたら裏の顔があるのかもしれないと、ずっと思っていた。ただ、外面はよさそうだから、上手く丸め込めば問題ないだろう。
「それじゃあ悪いが明日、私と一緒に登城してくれるかい?きっと殿下も、一度クリスティーヌとお茶をすれば満足するだろう」
「そうだといいのですが…」
楽観視する私とお父様に対し、1人深刻そうな顔のアルフレッド様。本当に心配性ね。でも、そんなところも私は好きなのだが。
とにかく明日は、しっかりカロイド殿下に気持ちを伝えないと。
私が惜しみなく愛情を注いでいるお陰か、比較的落ち着いているアルフレッド様。もしかしたら、このまま病むことなく普通に生きてくれるかもしれない。
アルフレッド様の体の事を考えると、心が病んでしまう事は出来るだけ避けたい。だって心が病むという事は、それだけ辛い思いをするという事だもの。
とにかくこれからも、アルフレッド様に寄り添って生きて行こうと思っている。
今日はお父様が登城しているので、アルフレッド様は屋敷でお勉強中だ。
「アルフレッド様、そろそろ休憩しましょう。お茶を準備しましたの」
「ありがとう、クリスティーヌが準備してくれたお茶は、格別に美味しいからね。早速頂こう」
アルフレッド様と一緒にティータイムだ。
「アルフレッド様、このお菓子、今王都で流行っているそうですわ。甘さも控えめですので、是非食べてみてください」
アルフレッド様は甘いものがあまりお好きではない。その為、甘さ控えめのお菓子を探してきて、提供しているのだ。
「本当だ、あまり甘くなくて食べやすいね。クリスティーヌ、いつもありがとう。それから、僕を受け入れてくれてありがとう。時々この幸せな日々は夢なのではないかと、不安になる事があるんだ」
「アルフレッド様ったら、これは現実ですわ。でも…今まであなた様を避けて来たのですから、不安になるのも当然ですわね。本当にごめんなさい」
改めてアルフレッド様に謝罪する。
その時だった。
「お嬢様、旦那様がお呼びです」
「えっ、お父様が?」
今日は登城しているはずだけれど、もう帰って来たのかしら?とにかくお父様の元に向かわないと。
「アルフレッド様、父に呼ばれたので行って参りますわ」
「待って、僕も一緒に行ってもいいかな?」
「ええ、別に構いませんよ」
急に不安そうな顔をして、そう呟いたアルフレッド様。そんな顔をされたら、断る事なんて出来ない。アルフレッド様と一緒に、お父様の元へと向かう。
「お父様、お呼びですか?」
「クリスティーヌ、それにアルフレッドも来たのか。とにかく座ってくれ」
お父様に促され、2人並んで座った。
「実はちょっと面倒な事になってね。クリスティーヌ、3ヶ月ほど前、王宮主催のお茶会に参加しただろう。どうやらあの時、王太子殿下はクリスティーヌを気に入った様で。それで、もう一度クリスティーヌと話がしたいと言われて…」
「えっ?王太子殿下がですか?」
「ああ、そうだ…ただ、クリスティーヌは一人娘だから公爵家を継いでもらわないといけないという事を伝えたのだが。とにかくもう一度会いたいの一点張りで…悪いが一度王宮に行って、殿下のお茶の相手をしてやって欲しい」
なんと!ここに来てヒーローが動き出したとは。確かに漫画でも、カロイド殿下はクリスティーヌに初めて会った時から惹かれていたわね。でも私は、あのうさん臭い笑顔があまり好きではないのだ。
ただ、さすがに王太子殿下の呼び出しを無視する訳にはいかないし、この際だからはっきりとお断りするのもいいかもしれない。
「分かりましたわ、お茶だけしてこればいいのですよね。この際なので、私からはっきりと断りを入れますわ。私はあなた様には、これっぽっちも興味がないと!」
「クリスティーヌ…さすがにそうはっきりと伝えるのはちょっと…今後王族とはかかわりを持って行かないといけないのだし…とにかく、あまり無礼な事を言うのではないぞ」
「…分かりましたわ。それではなるべくやんわりかつ、はっきりとお伝えしてきます」
「あの…お話し中失礼します。王太子殿下とのお茶に、僕も参加してはいけないでしょうか?クリスティーヌが心配なのです。もし王太子殿下に丸め込まれたら…」
アルフレッド様が不安そうにお父様に訴えている。
「アルフレッド、君の気持ちも分かるが、王太子殿下からはクリスティーヌ1人で来る様にと言われているのだよ。私も非常に心配だが、今の2人の仲睦まじい様子を考えると、多分大丈夫だろう」
「お父様の言う通りですわ。しっかり断って来ますので、安心してください」
「…分かりました。クリスティーヌ、どうか僕を捨てないで欲しい」
「そんな悲しそうな顔をしないで下さい。私はアルフレッド様を捨てませんから大丈夫ですわ。それにカロイド殿下は非常にお優しい方だと伺っておりますので、きっと私の気持ちを話せば、諦めて下さるでしょう。それに殿下は、とてもモテますし」
漫画では比較的普通の人間として描かれていた。でも、どこか胡散臭いのよね、あの男。もしかしたら裏の顔があるのかもしれないと、ずっと思っていた。ただ、外面はよさそうだから、上手く丸め込めば問題ないだろう。
「それじゃあ悪いが明日、私と一緒に登城してくれるかい?きっと殿下も、一度クリスティーヌとお茶をすれば満足するだろう」
「そうだといいのですが…」
楽観視する私とお父様に対し、1人深刻そうな顔のアルフレッド様。本当に心配性ね。でも、そんなところも私は好きなのだが。
とにかく明日は、しっかりカロイド殿下に気持ちを伝えないと。
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