8 / 28
8アーロン
明日は貴族学園の卒業パーティー。
俺はそこでエリーゼに婚約破棄を叩きつける。
俺は婚約者のエリーゼが大嫌いだ。
なぜなら、いつも俺を馬鹿にするからだ。
『そんなことも出来ませんの?』
『こんなことも知りませんの?』
小さく首を振ってため息を付く。
俺だって自分の出来が悪いことくらい、自分で分かっている。
だから頑張った。
この体型のせいで剣術は苦手だが、体術は得意だ。
魔法は元々持ってた土魔法と、ほんのちょびっとだけど癒やし魔法や空間魔法も使えるようになった。
勉強だって最初の頃は学年で100番台だったが、三年生になった頃には30番台まで上げることが出来た。
王族としてその程度では全然足りないことは百も承知だが、
『まぁ、殿下にはこの程度が一杯なのでしょうね』
そう言ってまた溜息をつくエリーゼに、俺の頭は爆発しそうになる。
エリーゼは魔法は全属性使えるし、勉強も常に1番だ。
そんなエリーゼから見れば、俺の努力など米粒ほどの意味も持たないのだろう。
俺は出来が悪いだけでなく見た目も悪い。
体は太ってるし、顔も腫れぼったくて不細工だ。
第一王子の兄上と第三王子の弟はシュッとしたハンサムなのに。
しかも剣も魔法も勉強も出来る。
俺は出来の良い兄上と弟に置いて行かれないように頑張ったが全然駄目だった。
そして、いつの間にか俺は影で
『ハズレの第二王子』
と呼ばれるようになっていた。
だからエリーゼは
『何でこのわたくしが『ハズレの第二王子』の婚約者なの?』
と思ってる。
もう嫌だ。
エリーゼとこのまま結婚して、ずっとこんなふうに蔑まれてバカにされて生きていくなんて嫌だ。
婚約破棄したい。
しかしこの婚約は王命だ。
破棄なんて絶対に認められない。
それなら大勢の観衆の前で婚約破棄をすれば、例え国王の父上でも覆せないだろう。
王子という俺の肩書きだけを利用しようとするキャメロンを逆に利用してやろう。
キャメロンも本当は俺のことをデブの不細工だと馬鹿にしている。
学園で他の男子にそんな事を言って笑ってるのを見たんだ。
王命を破って勝手に婚約破棄をすれば、俺はただではすまされない。
馬鹿な事を仕出かした『ハズレの第二王子』など、廃嫡されて王家からも除籍されるだろう。
それでもエリーゼと結婚するよりマシだ!
それに王家には優秀な兄上と弟がいるのだから、俺なんかいなくても何も問題はない。
どうせ最後だ。
明日の卒業パーティーでは、これまでの鬱憤を晴らして派手に散ってやる!
俺はそこでエリーゼに婚約破棄を叩きつける。
俺は婚約者のエリーゼが大嫌いだ。
なぜなら、いつも俺を馬鹿にするからだ。
『そんなことも出来ませんの?』
『こんなことも知りませんの?』
小さく首を振ってため息を付く。
俺だって自分の出来が悪いことくらい、自分で分かっている。
だから頑張った。
この体型のせいで剣術は苦手だが、体術は得意だ。
魔法は元々持ってた土魔法と、ほんのちょびっとだけど癒やし魔法や空間魔法も使えるようになった。
勉強だって最初の頃は学年で100番台だったが、三年生になった頃には30番台まで上げることが出来た。
王族としてその程度では全然足りないことは百も承知だが、
『まぁ、殿下にはこの程度が一杯なのでしょうね』
そう言ってまた溜息をつくエリーゼに、俺の頭は爆発しそうになる。
エリーゼは魔法は全属性使えるし、勉強も常に1番だ。
そんなエリーゼから見れば、俺の努力など米粒ほどの意味も持たないのだろう。
俺は出来が悪いだけでなく見た目も悪い。
体は太ってるし、顔も腫れぼったくて不細工だ。
第一王子の兄上と第三王子の弟はシュッとしたハンサムなのに。
しかも剣も魔法も勉強も出来る。
俺は出来の良い兄上と弟に置いて行かれないように頑張ったが全然駄目だった。
そして、いつの間にか俺は影で
『ハズレの第二王子』
と呼ばれるようになっていた。
だからエリーゼは
『何でこのわたくしが『ハズレの第二王子』の婚約者なの?』
と思ってる。
もう嫌だ。
エリーゼとこのまま結婚して、ずっとこんなふうに蔑まれてバカにされて生きていくなんて嫌だ。
婚約破棄したい。
しかしこの婚約は王命だ。
破棄なんて絶対に認められない。
それなら大勢の観衆の前で婚約破棄をすれば、例え国王の父上でも覆せないだろう。
王子という俺の肩書きだけを利用しようとするキャメロンを逆に利用してやろう。
キャメロンも本当は俺のことをデブの不細工だと馬鹿にしている。
学園で他の男子にそんな事を言って笑ってるのを見たんだ。
王命を破って勝手に婚約破棄をすれば、俺はただではすまされない。
馬鹿な事を仕出かした『ハズレの第二王子』など、廃嫡されて王家からも除籍されるだろう。
それでもエリーゼと結婚するよりマシだ!
それに王家には優秀な兄上と弟がいるのだから、俺なんかいなくても何も問題はない。
どうせ最後だ。
明日の卒業パーティーでは、これまでの鬱憤を晴らして派手に散ってやる!
あなたにおすすめの小説
「お前は妹の身代わりにすぎなかった」と捨てられた養女——でも領民が選んだのは、血の繋がらない姉の方だった
歩人
ファンタジー
孤児のフィーネは伯爵家に引き取られた。
病弱な令嬢エーデルの「代役」として。社交も、領地管理も、使用人の采配も——
全て「エーデル様」の名前で、完璧にこなしてきた。
十一年後。健康を取り戻したエーデルが屋敷に帰還した日、伯爵は言った。
「もう用済みだ、出ていけ」
フィーネは静かに屋敷を去った。
それから一月もしないうちに、領民たちが伯爵に詰め寄った。
「前のお嬢様を返してください」
新米侍女は魔塔主殿下のお気に入り ~なぜか初恋の天使様と勘違いされて寵愛されています~
朱音ゆうひ@『桜の嫁入り』発売中です
恋愛
子爵家養女のリエルは、劣悪な家庭と悪評から逃れるため、家を出て王城住み込みの侍女になった。
「新しい環境で自立して幸せになってみせる!」
そう意気込んでいたら、なぜか魔塔の主である第二王子ハルティシオンに「初恋の天使様だ」と誤認されたようで、過剰な庇護と崇拝を受けることになり……⁉︎
秘密の多い魔塔主殿下×わけあり新米侍女のお仕事から始まる溺愛&救国シンデレラストーリー!
※他のサイトにも投稿しています
【完結】転生したぐうたら令嬢は王太子妃になんかになりたくない
金峯蓮華
恋愛
子供の頃から休みなく忙しくしていた貴子は公認会計士として独立するために会社を辞めた日に事故に遭い、死の間際に生まれ変わったらぐうたらしたい!と願った。気がついたら中世ヨーロッパのような世界の子供、ヴィヴィアンヌになっていた。何もしないお姫様のようなぐうたらライフを満喫していたが、突然、王太子に求婚された。王太子妃になんかなったらぐうたらできないじゃない!!ヴィヴィアンヌピンチ!
小説家になろうにも書いてます。
【完結】仕事のための結婚だと聞きましたが?~貧乏令嬢は次期宰相候補に求められる
仙冬可律
恋愛
「もったいないわね……」それがフローラ・ホトレイク伯爵令嬢の口癖だった。社交界では皆が華やかさを競うなかで、彼女の考え方は異端だった。嘲笑されることも多い。
清貧、質素、堅実なんていうのはまだ良いほうで、陰では貧乏くさい、地味だと言われていることもある。
でも、違う見方をすれば合理的で革新的。
彼女の経済観念に興味を示したのは次期宰相候補として名高いラルフ・バリーヤ侯爵令息。王太子の側近でもある。
「まるで雷に打たれたような」と彼は後に語る。
「フローラ嬢と話すとグラッ(価値観)ときてビーン!ときて(閃き)ゾクゾク湧くんです(政策が)」
「当代随一の頭脳を誇るラルフ様、どうなさったのですか(語彙力どうされたのかしら)もったいない……」
仕事のことしか頭にない冷徹眼鏡と無駄使いをすると体調が悪くなる病気(メイド談)にかかった令嬢の話。
【コミカライズ決定】愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
【コミカライズ決定の情報が解禁されました】
※レーベル名、漫画家様はのちほどお知らせいたします。
※配信後は引き下げとなりますので、ご注意くださいませ。
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
試験でカンニング犯にされた平民ですが、帝国文官試験で首席合格しました
あきくん☆ひろくん
恋愛
魔法学園の卒業試験で、私はカンニング犯に仕立て上げられた。
断罪してきたのは、かつて好意を寄せてくれていた高位貴族の子息。そしてその隣には、私を嫌う貴族令嬢が立っていた。
平民の私には弁明の余地もない。私は試験の順位を辞退し、その場を去ることになった。
――だが。
私にはもう一つの試験がある。
それは、帝国でも屈指の難関といわれる帝国文官試験。
そして数日後。
その結果は――首席合格だった。
冤罪で断罪された平民が、帝国の文官として身を立てる物語。
契約結婚の相手が優しすぎて困ります
みみぢあん
恋愛
ペルサル伯爵の婚外子リアンナは、学園に通い淑女の教育を受けているが、帰宅すれば使用人のような生活をおくっていた。 学園の卒業が近くなったある日、リアンナは父親と変わらない年齢の男爵との婚約が決まる。 そんなリアンナにフラッドリー公爵家の後継者アルベールと契約結婚をしないかと持ちかけられた。
辺境の侯爵令嬢、婚約破棄された夜に最強薬師スキルでざまぁします。
コテット
恋愛
侯爵令嬢リーナは、王子からの婚約破棄と義妹の策略により、社交界での地位も誇りも奪われた。
だが、彼女には誰も知らない“前世の記憶”がある。現代薬剤師として培った知識と、辺境で拾った“魔草”の力。
それらを駆使して、貴族社会の裏を暴き、裏切った者たちに“真実の薬”を処方する。
ざまぁの宴の先に待つのは、異国の王子との出会い、平穏な薬草庵の日々、そして新たな愛。
これは、捨てられた令嬢が世界を変える、痛快で甘くてスカッとする逆転恋愛譚。