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「嘘じゃない!俺は愛妾など作らない!!エリカが好きなんだ!エリカが嫌がると思って言えなかったんだ!!」
アーロンさんがそう叫んで髪をぐしゃぐしゃと掻きむしると、その場に蹲って泣き出した。
「う、うう‥‥だからお願いだから帰るなんて‥言わないでくれ」
「ほ、ホントに?アーロン様も私のこと好きなの?」
蹲って泣いていたアーロンさんは袖口で涙をゴシゴシ拭って膝を立てた。
「頑張るからっ、エリカが毎日楽しく過ごせるように、幸せだと笑って過ごせるように努力するからっ」
縋るような懇願するようなアーロンさんの声は、また泣き出してしまいそうに震えている。
「愛妾など絶対に持たないと約束するから‥‥白い結婚なんか嫌だ。俺はエリカと本当の夫婦になりたい。エリカが好きなんだ。だから、だから俺と結婚してくれ!」
ギュッと目を瞑り、私の前に右手の手のひらを差し出すアーロンさん。
その手は小刻みに震えていて、わたしの手が重なるのを待っている。
差し出されたアーロンさんの手に自分の手を重ねると、アーロンさんの肩が跳ねて私を見た。
「ほ、本当に‥‥いいのか?」
「アーロン様こそホントにいいの?」
「俺はエリカじゃなければ駄目なんだ」
「うん、私もアーロン様じゃなきゃ嫌」
「‥‥エリカ、俺は‥エリカに永遠の愛を誓う‥‥」
急に王子様の顔になったアーロンさんが私の手の甲にそっとキスをした。
こっこれはヤバい!!
アーロンさんが素敵すぎてクラクラする。
腰が抜けてヘナヘナとその場にへたり込んでしまった。
「アーロン様、狡い」
「ず、狡い?なな何故!」
「カッコよくて狡い」
「は?!格好良くないだろう。俺は太ってて不細工な『ハズレの第二王子』だ」
アーロンさんの言葉に腹が立った。
誰だよ、こんな素敵な男捕まえて不細工とか『ハズレ』とかいうヤツは!
ホントにこの世界は馬鹿ばっかりだ。
エリーゼも馬鹿、
嫌味な貴族野郎も馬鹿、
すました貴族女も馬鹿。
馬鹿のくせにアーロンさんのことを見下して『ハズレの第二王子』だなんて、みんなみんな馬鹿ばっかり!!
「カッコいいもん」
そう言って口を尖らせると、アーロンさんは
「‥‥‥ありがとう、エリカ」
くしゃりと泣きそうな顔で笑った。
「好き」
アーロンさんの大っきなお腹に抱きついてギュッてしたら
「俺もす、好きだ!」
アーロンさんも私の背中に手を回してギュッてしてくれた。
誰かを好きになって、その誰かも自分を好きになってくれるって、こんなに嬉しいことだったのか。
同僚の惚気話を聞きながら『何がそんなに楽しいの?』なんて思ってた。
そうか、みんな、こんなに嬉しい思いをしてたんだ。
恋って凄いなぁ。
人生観が一気にひっくり返ったよ。
出会ってたったの数時間でこんな好きになるなんて、これは運命としか思えない。
死にかけたのも運命。
エリーゼが来たことも運命。
私とアーロンさんが出会うための運命だったんだ。
アーロンさんと二人きりになった途端、エリーゼが抜けてエリカに戻っちゃったのもアーロンさんが運命の相手だったから。
25歳にもなって『運命』なんてお花畑みたいで恥ずかしいけど、そもそも入れ替わりとか異世界転移とか夢物語みたいなこと経験したんだもん。
これはもう運命ってことでいいよね!
この世界は馬鹿ばっかりだけどアーロンさんと一緒なら絶対幸せだ。
ねぇ、
お馬鹿なエリーゼ。
貴女の人生はもう私のもの。
アーロンさんの優しさも可愛らしい笑顔も、愛情も。
貴女の捨てたこの馬鹿ばかり世界で、これから起こる幸せの全ては私のもの!!!
絶対絶対、返してなんてあげないから悪しからず!
アーロンさんがそう叫んで髪をぐしゃぐしゃと掻きむしると、その場に蹲って泣き出した。
「う、うう‥‥だからお願いだから帰るなんて‥言わないでくれ」
「ほ、ホントに?アーロン様も私のこと好きなの?」
蹲って泣いていたアーロンさんは袖口で涙をゴシゴシ拭って膝を立てた。
「頑張るからっ、エリカが毎日楽しく過ごせるように、幸せだと笑って過ごせるように努力するからっ」
縋るような懇願するようなアーロンさんの声は、また泣き出してしまいそうに震えている。
「愛妾など絶対に持たないと約束するから‥‥白い結婚なんか嫌だ。俺はエリカと本当の夫婦になりたい。エリカが好きなんだ。だから、だから俺と結婚してくれ!」
ギュッと目を瞑り、私の前に右手の手のひらを差し出すアーロンさん。
その手は小刻みに震えていて、わたしの手が重なるのを待っている。
差し出されたアーロンさんの手に自分の手を重ねると、アーロンさんの肩が跳ねて私を見た。
「ほ、本当に‥‥いいのか?」
「アーロン様こそホントにいいの?」
「俺はエリカじゃなければ駄目なんだ」
「うん、私もアーロン様じゃなきゃ嫌」
「‥‥エリカ、俺は‥エリカに永遠の愛を誓う‥‥」
急に王子様の顔になったアーロンさんが私の手の甲にそっとキスをした。
こっこれはヤバい!!
アーロンさんが素敵すぎてクラクラする。
腰が抜けてヘナヘナとその場にへたり込んでしまった。
「アーロン様、狡い」
「ず、狡い?なな何故!」
「カッコよくて狡い」
「は?!格好良くないだろう。俺は太ってて不細工な『ハズレの第二王子』だ」
アーロンさんの言葉に腹が立った。
誰だよ、こんな素敵な男捕まえて不細工とか『ハズレ』とかいうヤツは!
ホントにこの世界は馬鹿ばっかりだ。
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そう言って口を尖らせると、アーロンさんは
「‥‥‥ありがとう、エリカ」
くしゃりと泣きそうな顔で笑った。
「好き」
アーロンさんの大っきなお腹に抱きついてギュッてしたら
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アーロンさんも私の背中に手を回してギュッてしてくれた。
誰かを好きになって、その誰かも自分を好きになってくれるって、こんなに嬉しいことだったのか。
同僚の惚気話を聞きながら『何がそんなに楽しいの?』なんて思ってた。
そうか、みんな、こんなに嬉しい思いをしてたんだ。
恋って凄いなぁ。
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ねぇ、
お馬鹿なエリーゼ。
貴女の人生はもう私のもの。
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貴女の捨てたこの馬鹿ばかり世界で、これから起こる幸せの全ては私のもの!!!
絶対絶対、返してなんてあげないから悪しからず!
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