1 / 55
1-1♡ 崩壊は淫靡な音律と共に
しおりを挟む
「だめ……っ、それ以上は契約外……んぁっ、でしょうッ……!?」
「ふぅん? でも言い訳をして良いというのも……キミとの契約に無かったよね?」
「むぐっ……!?」
上半身を裸になった男にベッドへ押さえつけられ、止めさせようと開いた口をキスで無理やり塞がれてしまう。
仕事服である彼女の清楚な修道服は乱れ、普段誰にも見せることがない白い四肢は露わになってしまっていた。
神に使える聖職者にあるまじき淫猥な姿だが、そんな事を気にしている余裕は彼女にはない。
むしろ女は拒否の言葉とは裏腹に、男の背中を愛する人を抱くように手を回していた。
何度も自分を護ってきたこの背中を、彼女は知っている。
命懸けの戦闘で鍛えられた、あの逞しい腕も。
鋼のような筋肉で造られた胸を、彼の汗がどのように流れていくかさえも。
共に戦い、死闘の末に魔王を打ち倒した勇者。
救世の英雄と民から尊敬されている彼の事なら、彼女は何でも知っているつもりだった。
なぜなら彼女は、彼を幼い頃からずっと見てきたのだから。
「やめて……お願い……本当の貴方はそんなことをする人じゃない、でしょうっ!?」
何の因果か、現代日本での生を全うしたかと思ったらこの世界に生まれ落ちていた。
前世は旦那にも子どもにも恵まれた人生だったが、今度は聖女として生きていかねばならぬと言われ、魔王やモンスターが蔓延る不自由な生活に不安を覚えていた。
そんな幼かった頃の自分を、底抜けに明るい性格だったこの青年が救ってくれた。
自然と彼に好意を寄せるようになっていったのは、何も不思議なことではないだろう。
だからいつかその手で、己の深い所まで触れてくれることを望んでいた。
眠れない夜に情交を夢想し、自分の手で慰めたことすら幾度もあった。
もしかしたら彼女が世間からは聖女と呼ばれていることも、自慰行為を余計に刺激的にさせるスパイスだったのかもしれない。
そして今、その夢が実現しようとしていた。
……だが彼女をベッドの上で凌辱しているのは、その夢にまで望んだ彼であって――見た目こそ同じだが――中身は全く違う、因縁のアイツだった。
「いい加減に……しなさいよっ、魔王ウル……!」
「その魔王と契約を望んだのはキミだったよね? 聖女のモナさん?」
「くうっ……!!」
勇者と魔王。
正義と悪の代名詞であり、この世界では相反する存在。
それがどうしてこんなことになってしまったのか……
幼馴染である勇者の身体に、なんと殺したはずの魔王の魂が宿ってしまったのだ。
(この、悪魔め……!!)
「それに俺との契約を破ったのはキミだろう? 忘れてはいないはずだよ。契約不履行――その時のルールは?」
「……一度破る度に、自分の大事なモノをひとつ相手に捧げる。だけどっ! だからって、こんなのって! んんっ!? ず、狡いわよぉっ……」
小さい頃の彼の手は、女である彼女ですら羨むような白く嫋やかな手だった。
だが女神に世界を救う勇者として選ばれたあの日から――毎日欠かさず修練を積むようになり、彼の手は次第に男らしくゴツゴツと節くれ立っていった。
その指が今、彼女の太腿をなぞり、昇り、伝って……クチュクチュと水音を立てながら、彼女の秘所にゆっくりと侵入してきた。
「ああっ、あああぁっ!!」
ココロとカラダが別の生き物になってしまったかのように、異なる反応を示してしまう。
己の敏感な部分は魔王に完全に掌握されてしまっているのか、彼女の狭い洞窟のナカを次々に蹂躙し、陥落させ……快楽に従順な奴隷へと堕としていく。
どれだけ身を捩って逃れようとしても、この執念深い蛇のような指は決して逃しはしない。
どこまでも追跡し、ひとたび反応してしまえばしつこく、ねちっこく、時に焦らすように攻められてしまう。
この魔王は既に、完全にオンナの弱点を知り尽くしている。
貞淑に生きてきたはずの聖女ですら、彼の悪魔のようなテクニックには耐え切れず、身体は既に虜になりかけていた。
前世で添い遂げた旦那だって、こんな脳を突き抜けるような快感を教えてなどくれなかった。
そうしている内に、いつの間にか足の間に彼の身体が割り込まれる。
さらには空いていた片手で彼女の両手首が拘束されてしまった。
なんといっても、相手は魔王すら屠った世界最強の勇者だ。
そのポテンシャルを最大限に使われてしまっては、いくら聖女といえど抵抗することはかなわない。
他に手を封じられ、聖女は魔王を睨みつける以外に出来ることが無くなってしまった。
遂に彼女を追い詰めたと満足したのか、魔王はニッコリと笑う。
(も、もう気が済んだのかしら……?)
「そんなワケないでしょ。これからが本番。……覚悟、して?」
「ひっ!?」
そして今度は追撃とばかりに、服の隙間から覗いた胸の先端を容赦なく舐めつけ始める。
くちゅ、じゅるり。決して単調ではなく、舌で鈴を転がすようにねっとりと弄ぶ。
彼の舌先と自分の神経が繋がってしまったかのように、触れられるたびにビリビリとした電気信号が脳を痺れさせてくる。
「んひゅっ、そんな……とこまでっ!!」
(――こんなの、知らない!!)
嬉しい――嬉しくない。
嬉しくない……!! はずなのに……!!
「……すごい。キミの良い所……手に取るように全部分かるよ……」
「もう、やめ……てよっ……!!」
「また嘘を吐いたね。ジュルッ……ホラホラ、キミは聖女の癖に……カラダはこんなにも俺を求めてる」
「それこそっ、んんっ!? う、うそよ……っ」
当然、止めてと言ったところで彼の手は休まることはない。
性格の悪いこの男は、むしろもっと敏感な所を探してやろうと手を変え品を変え、聖女の爵点を的確に攻めてくる。
魔王の言う通り、聖女の身体は快楽を与えてくれる雄をとっくに求め始めていた。
(マズいわ……このままじゃ堕とされる!! どうにか耐えなきゃなのに……なんで……どうしちゃったのよ、私の身体は……!!)
抵抗による汗か、はたまた別の分泌液か。
ほぼ裸の状態の二人の身体からポタポタと体液が流れ出る。
……と同時に、この狭い部屋に淫靡な香りがむわりと充満し始めた。
(だめ、だめなの……これはもう媚薬と同じ。この香りは余りにも危険すぎるわ……)
息を止めてまで吸い込まないようにするが、今の状態の彼女にそんなことは不可能だ。
そもそもアレは不快どころか、不思議な中毒性のある甘い匂いなのである。
むしろ彼女の興奮を押し上げる要因でしかない。
より深く、より強く脳を揺らし、溶かしていく。
次から次へと押し寄せる快楽の波に、聖女の理性はもう限界寸前だった。
そしてそれは至近距離でこの媚薬のような香りを吸っている彼も同様だったようだ。
今すぐにでも熱く滾った肉棒を突き込み、精を吐き出し、孕ませ、自分だけの番にしたい。そんな欲望が顔にありありと現れてしまっていた。
(あのレオが、あんなにもケダモノになっちゃってる……)
あの誰にでも優しかった彼が、目の前の雌を犯すことだけを考えている。
黒い、欲望に塗れた顔をしている。
それを他でもない、自分に向けて。
嫌だ、もっと最初ぐらい優しく、労わるように愛して……
……そう、頭では願っているはずなのに。
(……そんなにも私が欲しいの? グチャグチャにしたいくらいに?)
「ふ、ふふ……レオぉ……」
気付けば二人とも完全に発情しきった表情をしていることに、お互い気付いてはいなかった。
止め処ない興奮は、彼女のカラダに既に更なる快楽を期待させる。
密着していることもあって、つい無意識にチラ、と見てしまったのだ。
そう、さっきから服の上からでも分かるほどに己を主張していた、彼の最大の武器を。
幼い頃に見たものとは比較にもならないような、彼女の腕周りほどもある巨大な雄の象徴。
前世で日本人だった時に見た旦那のアレとは、全く反りも大きさも違っている。
もうここまでくれば、嫌でも理解させられてしまっていた。
今からアレが……自分をオンナにさせるのだ、と。
「愛してるよ、モナ……」
「あああっ……!」
突き出された肉槍が、自分の下腹部にある入り口に突撃をしようと今か今かと待ち構えている。身体の一部とは思えないほどの硬さと熱を持った勇者の雄の部分が、さっさと降参しろと言わんばかりに陰核を擦り上げ刺激する。
もはやどちらの粘液か分からない液体が、口からヨダレのように次から次へと溢れだしていた。
彼女に僅かに残っていた理性の崩壊が――無情にもカウントダウンを始める。
(ああ、女神様……私をお許しください……)
彼女はこの事態を巻き起こした、ひと月前の事件を思い返す。
(あの時、こんな契約さえしなければ……)
「さぁ、聖女モナ。俺のモノになる覚悟はできた?」
「……ッ!!」
薄れゆく意識の中で想い人に懺悔を繰り返しながら……この物語の主人公であるモナは、内なる欲望の解放をするための答えを彼に示すのであった。
「ふぅん? でも言い訳をして良いというのも……キミとの契約に無かったよね?」
「むぐっ……!?」
上半身を裸になった男にベッドへ押さえつけられ、止めさせようと開いた口をキスで無理やり塞がれてしまう。
仕事服である彼女の清楚な修道服は乱れ、普段誰にも見せることがない白い四肢は露わになってしまっていた。
神に使える聖職者にあるまじき淫猥な姿だが、そんな事を気にしている余裕は彼女にはない。
むしろ女は拒否の言葉とは裏腹に、男の背中を愛する人を抱くように手を回していた。
何度も自分を護ってきたこの背中を、彼女は知っている。
命懸けの戦闘で鍛えられた、あの逞しい腕も。
鋼のような筋肉で造られた胸を、彼の汗がどのように流れていくかさえも。
共に戦い、死闘の末に魔王を打ち倒した勇者。
救世の英雄と民から尊敬されている彼の事なら、彼女は何でも知っているつもりだった。
なぜなら彼女は、彼を幼い頃からずっと見てきたのだから。
「やめて……お願い……本当の貴方はそんなことをする人じゃない、でしょうっ!?」
何の因果か、現代日本での生を全うしたかと思ったらこの世界に生まれ落ちていた。
前世は旦那にも子どもにも恵まれた人生だったが、今度は聖女として生きていかねばならぬと言われ、魔王やモンスターが蔓延る不自由な生活に不安を覚えていた。
そんな幼かった頃の自分を、底抜けに明るい性格だったこの青年が救ってくれた。
自然と彼に好意を寄せるようになっていったのは、何も不思議なことではないだろう。
だからいつかその手で、己の深い所まで触れてくれることを望んでいた。
眠れない夜に情交を夢想し、自分の手で慰めたことすら幾度もあった。
もしかしたら彼女が世間からは聖女と呼ばれていることも、自慰行為を余計に刺激的にさせるスパイスだったのかもしれない。
そして今、その夢が実現しようとしていた。
……だが彼女をベッドの上で凌辱しているのは、その夢にまで望んだ彼であって――見た目こそ同じだが――中身は全く違う、因縁のアイツだった。
「いい加減に……しなさいよっ、魔王ウル……!」
「その魔王と契約を望んだのはキミだったよね? 聖女のモナさん?」
「くうっ……!!」
勇者と魔王。
正義と悪の代名詞であり、この世界では相反する存在。
それがどうしてこんなことになってしまったのか……
幼馴染である勇者の身体に、なんと殺したはずの魔王の魂が宿ってしまったのだ。
(この、悪魔め……!!)
「それに俺との契約を破ったのはキミだろう? 忘れてはいないはずだよ。契約不履行――その時のルールは?」
「……一度破る度に、自分の大事なモノをひとつ相手に捧げる。だけどっ! だからって、こんなのって! んんっ!? ず、狡いわよぉっ……」
小さい頃の彼の手は、女である彼女ですら羨むような白く嫋やかな手だった。
だが女神に世界を救う勇者として選ばれたあの日から――毎日欠かさず修練を積むようになり、彼の手は次第に男らしくゴツゴツと節くれ立っていった。
その指が今、彼女の太腿をなぞり、昇り、伝って……クチュクチュと水音を立てながら、彼女の秘所にゆっくりと侵入してきた。
「ああっ、あああぁっ!!」
ココロとカラダが別の生き物になってしまったかのように、異なる反応を示してしまう。
己の敏感な部分は魔王に完全に掌握されてしまっているのか、彼女の狭い洞窟のナカを次々に蹂躙し、陥落させ……快楽に従順な奴隷へと堕としていく。
どれだけ身を捩って逃れようとしても、この執念深い蛇のような指は決して逃しはしない。
どこまでも追跡し、ひとたび反応してしまえばしつこく、ねちっこく、時に焦らすように攻められてしまう。
この魔王は既に、完全にオンナの弱点を知り尽くしている。
貞淑に生きてきたはずの聖女ですら、彼の悪魔のようなテクニックには耐え切れず、身体は既に虜になりかけていた。
前世で添い遂げた旦那だって、こんな脳を突き抜けるような快感を教えてなどくれなかった。
そうしている内に、いつの間にか足の間に彼の身体が割り込まれる。
さらには空いていた片手で彼女の両手首が拘束されてしまった。
なんといっても、相手は魔王すら屠った世界最強の勇者だ。
そのポテンシャルを最大限に使われてしまっては、いくら聖女といえど抵抗することはかなわない。
他に手を封じられ、聖女は魔王を睨みつける以外に出来ることが無くなってしまった。
遂に彼女を追い詰めたと満足したのか、魔王はニッコリと笑う。
(も、もう気が済んだのかしら……?)
「そんなワケないでしょ。これからが本番。……覚悟、して?」
「ひっ!?」
そして今度は追撃とばかりに、服の隙間から覗いた胸の先端を容赦なく舐めつけ始める。
くちゅ、じゅるり。決して単調ではなく、舌で鈴を転がすようにねっとりと弄ぶ。
彼の舌先と自分の神経が繋がってしまったかのように、触れられるたびにビリビリとした電気信号が脳を痺れさせてくる。
「んひゅっ、そんな……とこまでっ!!」
(――こんなの、知らない!!)
嬉しい――嬉しくない。
嬉しくない……!! はずなのに……!!
「……すごい。キミの良い所……手に取るように全部分かるよ……」
「もう、やめ……てよっ……!!」
「また嘘を吐いたね。ジュルッ……ホラホラ、キミは聖女の癖に……カラダはこんなにも俺を求めてる」
「それこそっ、んんっ!? う、うそよ……っ」
当然、止めてと言ったところで彼の手は休まることはない。
性格の悪いこの男は、むしろもっと敏感な所を探してやろうと手を変え品を変え、聖女の爵点を的確に攻めてくる。
魔王の言う通り、聖女の身体は快楽を与えてくれる雄をとっくに求め始めていた。
(マズいわ……このままじゃ堕とされる!! どうにか耐えなきゃなのに……なんで……どうしちゃったのよ、私の身体は……!!)
抵抗による汗か、はたまた別の分泌液か。
ほぼ裸の状態の二人の身体からポタポタと体液が流れ出る。
……と同時に、この狭い部屋に淫靡な香りがむわりと充満し始めた。
(だめ、だめなの……これはもう媚薬と同じ。この香りは余りにも危険すぎるわ……)
息を止めてまで吸い込まないようにするが、今の状態の彼女にそんなことは不可能だ。
そもそもアレは不快どころか、不思議な中毒性のある甘い匂いなのである。
むしろ彼女の興奮を押し上げる要因でしかない。
より深く、より強く脳を揺らし、溶かしていく。
次から次へと押し寄せる快楽の波に、聖女の理性はもう限界寸前だった。
そしてそれは至近距離でこの媚薬のような香りを吸っている彼も同様だったようだ。
今すぐにでも熱く滾った肉棒を突き込み、精を吐き出し、孕ませ、自分だけの番にしたい。そんな欲望が顔にありありと現れてしまっていた。
(あのレオが、あんなにもケダモノになっちゃってる……)
あの誰にでも優しかった彼が、目の前の雌を犯すことだけを考えている。
黒い、欲望に塗れた顔をしている。
それを他でもない、自分に向けて。
嫌だ、もっと最初ぐらい優しく、労わるように愛して……
……そう、頭では願っているはずなのに。
(……そんなにも私が欲しいの? グチャグチャにしたいくらいに?)
「ふ、ふふ……レオぉ……」
気付けば二人とも完全に発情しきった表情をしていることに、お互い気付いてはいなかった。
止め処ない興奮は、彼女のカラダに既に更なる快楽を期待させる。
密着していることもあって、つい無意識にチラ、と見てしまったのだ。
そう、さっきから服の上からでも分かるほどに己を主張していた、彼の最大の武器を。
幼い頃に見たものとは比較にもならないような、彼女の腕周りほどもある巨大な雄の象徴。
前世で日本人だった時に見た旦那のアレとは、全く反りも大きさも違っている。
もうここまでくれば、嫌でも理解させられてしまっていた。
今からアレが……自分をオンナにさせるのだ、と。
「愛してるよ、モナ……」
「あああっ……!」
突き出された肉槍が、自分の下腹部にある入り口に突撃をしようと今か今かと待ち構えている。身体の一部とは思えないほどの硬さと熱を持った勇者の雄の部分が、さっさと降参しろと言わんばかりに陰核を擦り上げ刺激する。
もはやどちらの粘液か分からない液体が、口からヨダレのように次から次へと溢れだしていた。
彼女に僅かに残っていた理性の崩壊が――無情にもカウントダウンを始める。
(ああ、女神様……私をお許しください……)
彼女はこの事態を巻き起こした、ひと月前の事件を思い返す。
(あの時、こんな契約さえしなければ……)
「さぁ、聖女モナ。俺のモノになる覚悟はできた?」
「……ッ!!」
薄れゆく意識の中で想い人に懺悔を繰り返しながら……この物語の主人公であるモナは、内なる欲望の解放をするための答えを彼に示すのであった。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
召しませ、私の旦那さまっ!〜美醜逆転の世界でイケメン男性を召喚します〜
紗幸
恋愛
「醜い怪物」こそ、私の理想の旦那さま!
聖女ミリアは、魔王を倒す力を持つ「勇者」を召喚する大役を担う。だけど、ミリアの願いはただ一つ。日本基準の超絶イケメンを召喚し、魔王討伐の旅を通して結婚することだった。召喚されたゼインは、この国の美醜の基準では「醜悪な怪物」扱い。しかしミリアの目には、彼は完璧な最強イケメンに映っていた。ミリアは魔王討伐の旅を「イケメン旦那さまゲットのためのアピールタイム」と称し、ゼインの心を掴もうと画策する。しかし、ゼインは冷酷な仮面を崩さないまま、旅が終わる。
イケメン勇者と美少女聖女が織りなす、勘違いと愛が暴走する異世界ラブコメディ。果たして、二人の「愛の旅」は、最高の結末を迎えるのか?
※短編用に書いたのですが、少し長くなったので連載にしています
※この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる