創星のレクイエム

有永 ナギサ

文字の大きさ
59 / 114
2章 第1部 水無瀬灯里

58話 灯里の意地

しおりを挟む


「実はね、この答えがリルを手放したくない、本当の理由でもあるんだ。リルは私にとって大切な友達であり、見守ってくれるお姉ちゃんみたいな存在。そんなあの子を、再び絶望しかない破滅の道に進ませたくないの」

 灯里がぽつりと自身の抱く想いを告げてくる。

「再び? どういうことだ?」
「リルって今はゆるふわだけど、初めの方はあまり笑わない魔道一筋の女の子だったんだー。よく熱心に、灯里の素質なら誰もたどり着けない最果てまで行けるって勧誘されまくってさー。姿も誘う時しか現さなかったし、今みたいにじゃれ合うなんて到底だった」
「――リルにそんな時が……」

 今のリルの無邪気な子供のように笑う姿から、なかなか想像できない事実に驚いてしまう。

「あはは、今のリルがあるのは、灯里さんががんばったからなのだよ! あの時は苦労したねー! リルを無理やり呼び出し、強引に連れまわしてさー! そしたら少しずつ笑うようになって、一緒の時間を過ごしてくれだした。そしてご覧の通り、今では仲のいい姉妹みたいな関係になれたの!」

 灯里はほんと苦労したんだよと、クスクス笑いながらなつかしそうに話してくれる。そのどこか幸せそうな表情を見るに、彼女にとってかけがえのない日々だったのだろう。

「たぶんリルは心の奥底で、なにげない陽だまりの日々にあこがれてたんだと思う。これまでは魔道の求道で、ずっとその気持ちを抑え込んでいた。でも私との日々であふれ出し、今のかわいらしい見た目相応の女の子に変われたんだ……」

 その考えには賛成だった。あのあふれんばかりの無邪気さは、これまでできなかったことへの裏返し。今のリルは心の底から、普通の日々を満喫しているように思えるのだ。 

「――ねえ、陣くん。もしここでリルが誰かと契約したらどうなると思う?」
「昔のように戻ってしまう可能性があると、いいたいのか?」
「うん、今はフリーだから魔道の執着が薄れてきてる。でも、本来の役目に戻った時、リルは再び魔道へ堕ちてしまう気がする……。そうなったら今のリルの夢のような時間が、おわりを告げちゃう! そんなの嫌なの! リルにはこれまで味わえなかった陽だまりの日々を、もっと謳歌おうかしてほしい!」

 まるでそれは自分のことのように。切実にうったえてくる灯里。
 彼女の危惧きぐは正しいのかもしれない。今はいわば、役目を果たすまでの羽休み。本来の役目に戻れば、かつてのリル・フォルトゥーナのように魔道の道へ堕ちていくだろう。なぜならいくらリル自身がそれを拒んでも、彼女は擬似恒星なのだ。おそらくその特性に縛られてしまうはず。

「だからなんとしてでも、この擬似恒星を手放すわけにはいかないの! 力を渇望かつぼうした先なんて、絶望しかない! そんなもののせいで、リルの今の幸せが奪われるなんて我慢ならないよ!」

 灯里は拳をきしむほどにぎりしめ、その未来に対する怒りをあらわにさけぶ。
 彼女からしてみれば、大切な人が絶望の道へみずから進んで行ってしまうのだ。その相手が本当の姉妹のように仲がいいリルゆえ、よけいに認められるはずがないのだろう。

「――あはは……、こんなにも強く想うのは、リルが私のあったかもしれない未来の姿だからかもね……。もしあのまま魔道を肯定して突き進んでいたら、どうなっていたか……。うん、だから私はよけいにリルを放っておけないんだと思う……」

 遠い目をして、しみじみと納得する灯里。
 どうやら陣だけでなく、リルにもシンパシーのようなものを感じているようだ。きっと二人の間には、何かしらの共通点があるのだろう。それゆえ他人事とは思えず、必要以上にリルへ執着してしまっているらしい。

「――灯里……」
「これはもう水無瀬灯里の意地! たとえどれだけ危険でも、引き下がるつもりはないから! たとえ陣くんとぶつかることになっても!」

 灯里は手をバッと前に出し、声高らかに覚悟を宣言する。その瞳には揺るがない強い意志がこもっていた。

「それがリルを手放したくない、本当の理由か……。――ははは……、これだとオレがリルの所有者になるって説得をしたとしても、聞き入れてくれないよな」
「もちろん! それだけは絶対に認められないよ! 陣くんだけにはなにがあっても渡すわけにはいかないの……。もし、リルほどの擬似恒星と陣くんが契約したら、もう魔道の最果てコースまっしぐら。どこまでも堕ちていって、二人とも正気でいられ続けるかどうか……。うん、まさに私にとって最悪のケースになりかねない。リルだけじゃなく、陣くんまで失うことになるんだから……。それならほかの人に渡った方が、数倍ましだね!」

 陣の案を、灯里はきっぱりと否定する。そしてその結果引き起こされる未来に対し、悲痛げに目をふせた。

「正論すぎて、なにも言い返せないな」
「あはは、こっちの事情を話しおえたところで、そろそろ本題に入ろう! 陣くん、勝負しようよ。私が勝ったらリルのことはあきらめて」

 灯里はビシッと指を突き付け、いつもの明るい感じで提案してきた。

「なるほど、そうくるか」
「リルのことをあきらめてもらうには、これが一番手っ取り早いでしょ?」
「確かに。じゃあ、オレが勝った場合はどうなるんだ?」
「――うっ、その時は……、もう一度考えてみてあげてもいいかななんて……? あはは……」

 純粋な疑問に、目を逸らしながら笑ってごまかしてくる灯里。

「おい、それずるくないか? 灯里の条件だと、オレが勝ったらリルを手放すぐらいでないとダメだろ?」
「いいの! ハンデよ! ハンデ! 陣くんはただでさえ戦闘慣れしてるっぽいし、それぐらい多めに見てくれてもいいよね? さあ、つべこべ言わず始めよう! リルを懸けた戦いを!」

 痛いところを突かれた灯里は、強引に話をまとめだす。そして臨戦態勢をとり開戦の合図を宣言した。



「ハァァァァッ!」
「まだまだーーーー!」

 二人の間には炎や水、風や雷といった様々な魔法が目まぐるしく飛び交う。
 もはや常人がこの戦場の光景を見れば、自身の目を疑うだろう。普通魔法使い同士の戦いは、一度はなてば次の攻撃に数十秒間隔があくもの。だというのにこの戦いには、そんな生易しい間などない。もはや連撃など当たり前。お互い止めどなく魔法を繰り出し、攻防を繰り広げているのだ。
 もはや何度目かわからない魔法のぶつけ合い。両者一歩も退かず、ただただ魔法の応酬を。

(――くっ、ここまでくらいついてくるなんて。灯里もこちらの魔法を、先読みしてやがるな)

 魔法が無数に繰り出される中、両者対応できているのには秘密が。
 それは相手が放とうとする魔法の先読み。陣たちほどの才をもってすれば、相手が形成する魔法の核。その属性や形などを即座に把握はあくすることが可能なのだ。そのおかげで相手の出方を事前に察知し、効果的な対処を行えているのである。
 こうなってくると相手を出し抜くのは至難のわざ。魔法を使う以上出方がばれるため、対応策をとられてしまい決定打を決められない。結果、幾度となく魔法でしのぎを削ることに。

(このままだとらちがあかない。一気に距離を!)

 このままやり合っていても決定打に欠ける。なので陣は魔法の連続行使のさなか、灯里に接近戦を仕掛ける。相手の攻撃を相殺して生まれた道筋を見さだめ、身体強化の魔法で特攻を。魔法がダメなら、陣の得意な接近戦の出番。さすがの灯里も武術の技術までは持っていないはず。陣の格闘で無力化できれば、勝負をつけることが。
 しかし。

「わわわ!? 逃げろー!?」

 なんとか灯里のいた場所まで距離を詰められたが、陣の攻撃は空振りにおわってしまう。
 というのも灯里はいち早く陣の策を読み、後方へと下がったからだ。身体強化の魔法はもちろん、風の魔法も合わせた緊急回避で。一応逃がすまいと追うことはできたが、灯里は魔法で迎撃する用意をしていたためあきらめるしかなかった。

「あはは、陣くん、女の子に暴力を振ろうとするのは、いただけませんなー!」

 灯里はほおに指を当てながら、笑いかけてくる。

「チッ、やっぱり接近戦には持ち込ませてくれないか」

 そう、彼女は陣の接近にかなり警戒していた。おそらく夕方の戦闘を見て、陣のバトルスタイルを把握したのだろう。接近を許せば、格闘が飛んでくると。ゆえに間合いを詰めさせず、距離を保ったままでの戦闘を心掛けているようだ。

「――ははは……、このままじゃ、本当にらちが明かないな」
「あれ? どったの陣くん? もしかして負けを認めてくれるとか?」

 苦笑しながら態勢を立て直す陣に、灯里は不思議そうにたずねてくる。

「ははは、まさか。せっかくの説得のチャンスを、あきらめるわけにはいかないさ。だから灯里、そろそろ勝負を決めようぜ。もう、小細工はなしだ。互いの全力で決着をつけよう」
「まあ、このままだと勝負がつきそうにないしね。いいよ。その話、乗ってあげる!」

 灯里もこのままでは勝負がつかないと判断したのだろう。陣の提案に、覚悟を決めこたえた。

「そうこなくっちゃな。リルを守りたいなら、オレを倒して納得させてみろ!」
「いわれなくても、そうしてあげるよ!」

 そして両者、次の魔法に己が全力を込める。互いに形成するはただ純粋な力。属性に転換てんかんせず、すべてを破壊という名の一点に当てはめた一撃。マナを限界まで注ぎ、力を圧縮していく。もはや二人の形成するあまりの力の塊に、大気が震えるほどだ。

「ジンくん!? さすがにこれは、シャレになってないんじゃないかな?」

 するとリルがあわわてて陣のすぐ隣に現れる。
 どうやら事態があまりにも深刻とみなし、止めに来たのだろう。

「ははは、今回ばかりは、わりと本気だからな」
「――え? なんでなのかな?」
「灯里が退けないように、こっちにも退けない理由があるんだよ」
「それって?」
「なあに、灯里がリルを守りたいのと同じように、オレもあいつの陽だまりの日常とやらを守りたい、そう思っただけさ」

 灯里を見つめ、リルに自身の想いを告げる。

「――ジンくん……」
(なんたって灯里が目指す未来は、オレの本来あるべき姿の一つかもしれないもんな……。魔道を捨て、みんなと陽だまりの日々を……。――ははは……、まあ、オレは無理だけど……、せめて灯里だけは!)

 四条陣と水無瀬灯里は同じ境遇きょうぐうをもつ、いわば同類。だからだろうか。彼女が求める陽だまりの世界が、陣にも好ましく見えてしまうのだ。もし自分がそこにたどり着いていたら、案外わるくないかもしれないと。ただ魔道を否定しきれない陣は、その道に進めそうにない。だからこそ自分の分も、灯里には陽だまりの世界で幸せになってほしい。そんな願いを、いつの間にか抱いてしまっていたのだ。それはまるで灯里がリルを想うように。
 ゆえに灯里にはわるいが、リルを手放してもらわなければならなかった。彼女に降りかかるであろう災厄さいやくを、見のがせないがために。

「灯里、これでおわりだ!」
「陣くん! いくよ!」

 リルが見守る中、陣と灯里は己が想いを胸に最後の一撃を。
 そして互いの渾身こんしんの一撃が激突。視界が真っ白になっていき、二人の戦いに決着の時が。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

合成師

あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。 そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。

名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。

処理中です...