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3章 第2部 姫の休日
127話 少女たちとの日常
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すがすがしい青空の下。メインエリアの醍醐味の一つ、様々なお店が立ち並ぶ街路をレイジたちは歩いていた。ここら一帯は平面ではなく、空中に渡り廊下を張りめぐらせることで立体的な開放感あふれる街並みになっているのだ。さらにいたるところに木々や芝生が設置され緑豊かになっており、噴水や見て楽しめるオブジェの数々なども。あとは街中に宙に映し出された映像や画像が色どり、より近未来感を出していた
あれから結月と合流し、三人でいろんな店を探索しているのだ。主にカノンと結月が先導し、レイジが彼女たちの後ろをついていっているといった感じだ。
「カノンってこれまでも、こういった自由時間をもらったりしてるんだよな?」
わいわいと楽しそうにショッピングを満喫している二人に、気になることをたずねてみた。
「うん、レージく……、久遠さんの言う通りだよ。数か月に一度ぐらいかな。規律を守れば好きにしていいって、休日みたいなのをもらってるの。その時は結月にエスコートしてもらって、こんなふうに街を探索するんだよ」
「カノンには時間が限られてるから、私が会うまでにいろいろとおもしろそうな場所を調べて案内してあげるんだ。メインエリアだけでなく、サーバーエリアにとかもね」
「えへへ、サーバーエリアと言ったら、この前のあの決闘は熱かったなぁ」
カノンはしみじみと思いだしながら、気になることを口に。
「決闘?」
「あはは、カノンの力になるための許可をもらうため、いろいろ頑張ったんだ。口でいくら説得しても、危ないからって却下され続ける。だから勝負して私が勝てば認めるってふうに、話をつけたの。それでサーバーエリアの対戦ゲームを、片っ端からやることになったんだ」
どうやら結月のアイギス加入の裏には、なにやら熱いドラマがあったようだ。
今までデュエルアバター戦に関して無縁だった結月を、カノンがアイギスに入れたのは正直引っかかりを覚えていた。心の優しい彼女のことゆえ、親友の身を案じきっと認めないはずであると。だが結月はくじけず頑張り、決闘の話までもち込んだ。そして勝利し、なんとかカノンを納得させたというわけなのだろう。
「結月、ゲームにすごく強いから全然勝てなくてね。最後は私の得意分野。現実で極めたコントローラーを使うレトロゲームで一騎打ちを申し込んだんだけど、それでも負けちゃったんだよ」
カノンは負けたというのに、すがすがしく笑いながらかたる。なんだか途中から決闘のことなど忘れ、勝負をただ純粋に楽しんでいたような口ぶりであった。
先程聞いた話によると、カノンは他者と接触する恐れがあったためサーバーエリアの方にも行けなかったらしい。ゆえに基本巫女の間でずっと大人しくするしかなかったとのこと。そのため普段から滅多に行けないサーバーエリアを、満喫しすぎたのかもしれない。
「実はカノンの得意そうなゲームは、あらかじめやり込んでいたのよね。現実で特別に招かれた時や、エデンで会う時に何度かやった情報をいかして」
結月は得意げに胸を張りながら、カミングアウトを。
ちなみに結月はレイジのように、現実でカノンと会っていたらしい。片桐家のつながりから、特別彼女のもとへ行くことを許可されているという話だ。ただ頻繁ではなく、こちらも数か月に一度程度。場所の方は秘密保持のため外の景色が見れないままで、序列二位側が連れていってくれるとのこと。
「結月、ずるいんだよ」
「あはは、あれは決闘だもの。勝つために手段は選んでられないよ」
腕をブンブン振りながら詰め寄るカノンに対し、結月は満面の笑顔で応える。
そして二人はキャッキャッと楽しそうにおしゃべりを。勝負のことから、おしゃれや雑貨のことなどなど。女の子トークで盛り上がり始めた。その光景から、どれだけ二人が仲良しなのかがわかってしまう。
そんな二人をほほえましい感じでながめていると、カノンがはしゃぎ気味に声を掛けてきた。
「ねえねえ、レージくん! この服、私に似合うかな!」
カノンは店に飾られていた、白いワンピースを指差したずねてくる。
清楚ではかなげな雰囲気を持つ彼女に、とても似合う一着であった。
「ああ、カノンのイメージにピッタリだと思う。すごく似合うんじゃないのか?」
「えへへ、ありがとう! そこまで言われたら、買っちゃおうかな!」
カノンははにかんだ笑みを浮かべながら、はずむ足取りで白いワンピースの前へと。そして購入画面をだし、手続きを済ませていく。
「うんうん! 今日はこの調子で、じゃんじゃん買い物をしようかな! 服だけでなくインテリア品とかも! 荷物持ちのレージくんがいることだしね!」
それからバッと振り返り、レイジの方に意味ありげにウィンクしてくるカノン。
「ははは、ここが現実でなくてよかったよ。エデンならアイテムストレージがあるもんな」
「もう、なに言ってるのかな? 雰囲気を出すためにも、入れずに持ってもらうんだよ」
「マジで?」
「えっへへ、ただでついてこれると思ったら、大間違いなんだよ! しっかり働いてもらわないと! はい、これ! 頑張ってね!」
カノンはいたずらっぽい笑みを浮かべながら、袋に入った服を手渡してくる。
購入時本来ならアイテムストレージに送られるが、現実と同じように包装してそのまま持っていくこともできるのだ。
「ははは、わかったよ。これまで狩猟兵団でずっと鍛えてきたんだ。今こそその力を見せてやろう」
ここは男の見せ所と、手をぐっとにぎり気合を入れる。
彼女があまりに楽しそうなので、快く引き受けることしたのであった。
「それは頼もしいんだよ! じゃあ、さっそくあのかわいらしいタンスを!」
するとカノンはいきなり展示されているおしゃれなタンスを指さし、むちゃぶりしてきた。
さすがにあれはお手上げだと、ツッコミを入れるしかない。
「いきなりハードル高っ!? てかカノン、オレを殺す気なのか!? クリフォトエリア以外だと、基本アバターは普通の生身と変わらないんだぞ!?」
「えっへへ、冗談だよ。もちろん、荷物持ちの件もね。はい、回収!」
カノンは子供っぽく笑いながら、レイジの持つ袋をとってアイテムストレージに入れる。どうやらただからかいたかっただけらしい。
「いや。荷物持ちぐらいなら、喜んでやるぞ。それでカノンが満足してくれるならな」
「えへへ、ありがとう。でもアイテムストレージがあるのに、それはひどすぎるよ。レージくんもせっかくなんだから、楽しまないとだよ!」
カノンはまるで慈愛に満ちた天使のごとく、あたたかくもまぶしいほほえみを向けてくる。
もはやそんな彼女を見ていると、この子のためならなんだってやってしまうというような気分にさせられるといっていい。
「カノンと久遠くんって、仲がすごくいいのね。なんだが私、お邪魔みたい?」
そんなレイジとカノンのやり取りを見て、ほほえましそうに感想を口にする結月
「な!? なにを言いだすのかな!? 結月!?」
「だってカノン、私といる時よりも楽しそうだもの。今はいつもの大人びたお姉さんぽい感じじゃなく、普通の年ごろの女の子みたいに輝いているみたいな。あはは、なんだか軽く嫉妬しちゃいそうになるよ」
顔を真っ赤に取り乱すカノンに対し、結月はニヤニヤと意地の悪い笑みを向ける。
「――そ、それは久しぶりに幼馴染に会えたことで、はしゃいじゃってるというか……」
「ふーん、本当にそれだけ? もしかして久遠くんが特別だからとかじゃ」
手をもじもじさせたじろぐカノンに、のぞきこみながらアゴに指を当て首をかしげる結月。
するとカノンは結月の腕を揺さぶりながら、あわあわと抗議を。
「ゆ、結月ー!?」
「あはは、ごめんね。カノンをからかうのって、すごく新鮮だったから。いつもは余裕たっぷりで隙がないから、やられるだけやられて反撃できなかったし。うん、久遠くんに感謝ね。カノンのこんなかわいい、隙だらけの一面を見れたんだもの」
結月はさぞ満足げな様子。親友のかわいい意外な一面が見れて、ノリノリのようだ。
「むー、結月のいじわる……」
「だからごめんって。お詫びに、お邪魔虫は空気を呼んで退散するから! ということで久遠くん、しばらくカノンの相手を頼むね! 私用事ができたから、少し席を外すよ。またあとで合流しよう」
結月は手を合わせて謝りながら、意味ありげにウィンクを。そしてレイジにカノンのことを託してきた。
「ちょっと、それって全然反省してないんだよ!」
「――あはは、じゃあ、久遠くん、がんばって。今のカノンならアイギスの件、押せばなんとかなるかもしれないよ」
カノンのツッコミを笑って受け流し、去り際にレイジへ耳打ちしてくる結月。
どうやらこの空気からいろいろ察したのだろう。今のカノンならレイジのアイギス除名の件を、うまく説得できるかもしれないと。ゆえにもうしばらく二人で話す機会を作ってくれたというわけだ。
「いいのか? せっかくカノンと遊べる貴重な時間なのに」
「カノンとはまた次の機会で遊べばいいもの。だから今はレイジくんの方を優先するべきでしょ?」
快く笑いながら、座標移動でこの場を去っていく結月なのであった。
あれから結月と合流し、三人でいろんな店を探索しているのだ。主にカノンと結月が先導し、レイジが彼女たちの後ろをついていっているといった感じだ。
「カノンってこれまでも、こういった自由時間をもらったりしてるんだよな?」
わいわいと楽しそうにショッピングを満喫している二人に、気になることをたずねてみた。
「うん、レージく……、久遠さんの言う通りだよ。数か月に一度ぐらいかな。規律を守れば好きにしていいって、休日みたいなのをもらってるの。その時は結月にエスコートしてもらって、こんなふうに街を探索するんだよ」
「カノンには時間が限られてるから、私が会うまでにいろいろとおもしろそうな場所を調べて案内してあげるんだ。メインエリアだけでなく、サーバーエリアにとかもね」
「えへへ、サーバーエリアと言ったら、この前のあの決闘は熱かったなぁ」
カノンはしみじみと思いだしながら、気になることを口に。
「決闘?」
「あはは、カノンの力になるための許可をもらうため、いろいろ頑張ったんだ。口でいくら説得しても、危ないからって却下され続ける。だから勝負して私が勝てば認めるってふうに、話をつけたの。それでサーバーエリアの対戦ゲームを、片っ端からやることになったんだ」
どうやら結月のアイギス加入の裏には、なにやら熱いドラマがあったようだ。
今までデュエルアバター戦に関して無縁だった結月を、カノンがアイギスに入れたのは正直引っかかりを覚えていた。心の優しい彼女のことゆえ、親友の身を案じきっと認めないはずであると。だが結月はくじけず頑張り、決闘の話までもち込んだ。そして勝利し、なんとかカノンを納得させたというわけなのだろう。
「結月、ゲームにすごく強いから全然勝てなくてね。最後は私の得意分野。現実で極めたコントローラーを使うレトロゲームで一騎打ちを申し込んだんだけど、それでも負けちゃったんだよ」
カノンは負けたというのに、すがすがしく笑いながらかたる。なんだか途中から決闘のことなど忘れ、勝負をただ純粋に楽しんでいたような口ぶりであった。
先程聞いた話によると、カノンは他者と接触する恐れがあったためサーバーエリアの方にも行けなかったらしい。ゆえに基本巫女の間でずっと大人しくするしかなかったとのこと。そのため普段から滅多に行けないサーバーエリアを、満喫しすぎたのかもしれない。
「実はカノンの得意そうなゲームは、あらかじめやり込んでいたのよね。現実で特別に招かれた時や、エデンで会う時に何度かやった情報をいかして」
結月は得意げに胸を張りながら、カミングアウトを。
ちなみに結月はレイジのように、現実でカノンと会っていたらしい。片桐家のつながりから、特別彼女のもとへ行くことを許可されているという話だ。ただ頻繁ではなく、こちらも数か月に一度程度。場所の方は秘密保持のため外の景色が見れないままで、序列二位側が連れていってくれるとのこと。
「結月、ずるいんだよ」
「あはは、あれは決闘だもの。勝つために手段は選んでられないよ」
腕をブンブン振りながら詰め寄るカノンに対し、結月は満面の笑顔で応える。
そして二人はキャッキャッと楽しそうにおしゃべりを。勝負のことから、おしゃれや雑貨のことなどなど。女の子トークで盛り上がり始めた。その光景から、どれだけ二人が仲良しなのかがわかってしまう。
そんな二人をほほえましい感じでながめていると、カノンがはしゃぎ気味に声を掛けてきた。
「ねえねえ、レージくん! この服、私に似合うかな!」
カノンは店に飾られていた、白いワンピースを指差したずねてくる。
清楚ではかなげな雰囲気を持つ彼女に、とても似合う一着であった。
「ああ、カノンのイメージにピッタリだと思う。すごく似合うんじゃないのか?」
「えへへ、ありがとう! そこまで言われたら、買っちゃおうかな!」
カノンははにかんだ笑みを浮かべながら、はずむ足取りで白いワンピースの前へと。そして購入画面をだし、手続きを済ませていく。
「うんうん! 今日はこの調子で、じゃんじゃん買い物をしようかな! 服だけでなくインテリア品とかも! 荷物持ちのレージくんがいることだしね!」
それからバッと振り返り、レイジの方に意味ありげにウィンクしてくるカノン。
「ははは、ここが現実でなくてよかったよ。エデンならアイテムストレージがあるもんな」
「もう、なに言ってるのかな? 雰囲気を出すためにも、入れずに持ってもらうんだよ」
「マジで?」
「えっへへ、ただでついてこれると思ったら、大間違いなんだよ! しっかり働いてもらわないと! はい、これ! 頑張ってね!」
カノンはいたずらっぽい笑みを浮かべながら、袋に入った服を手渡してくる。
購入時本来ならアイテムストレージに送られるが、現実と同じように包装してそのまま持っていくこともできるのだ。
「ははは、わかったよ。これまで狩猟兵団でずっと鍛えてきたんだ。今こそその力を見せてやろう」
ここは男の見せ所と、手をぐっとにぎり気合を入れる。
彼女があまりに楽しそうなので、快く引き受けることしたのであった。
「それは頼もしいんだよ! じゃあ、さっそくあのかわいらしいタンスを!」
するとカノンはいきなり展示されているおしゃれなタンスを指さし、むちゃぶりしてきた。
さすがにあれはお手上げだと、ツッコミを入れるしかない。
「いきなりハードル高っ!? てかカノン、オレを殺す気なのか!? クリフォトエリア以外だと、基本アバターは普通の生身と変わらないんだぞ!?」
「えっへへ、冗談だよ。もちろん、荷物持ちの件もね。はい、回収!」
カノンは子供っぽく笑いながら、レイジの持つ袋をとってアイテムストレージに入れる。どうやらただからかいたかっただけらしい。
「いや。荷物持ちぐらいなら、喜んでやるぞ。それでカノンが満足してくれるならな」
「えへへ、ありがとう。でもアイテムストレージがあるのに、それはひどすぎるよ。レージくんもせっかくなんだから、楽しまないとだよ!」
カノンはまるで慈愛に満ちた天使のごとく、あたたかくもまぶしいほほえみを向けてくる。
もはやそんな彼女を見ていると、この子のためならなんだってやってしまうというような気分にさせられるといっていい。
「カノンと久遠くんって、仲がすごくいいのね。なんだが私、お邪魔みたい?」
そんなレイジとカノンのやり取りを見て、ほほえましそうに感想を口にする結月
「な!? なにを言いだすのかな!? 結月!?」
「だってカノン、私といる時よりも楽しそうだもの。今はいつもの大人びたお姉さんぽい感じじゃなく、普通の年ごろの女の子みたいに輝いているみたいな。あはは、なんだか軽く嫉妬しちゃいそうになるよ」
顔を真っ赤に取り乱すカノンに対し、結月はニヤニヤと意地の悪い笑みを向ける。
「――そ、それは久しぶりに幼馴染に会えたことで、はしゃいじゃってるというか……」
「ふーん、本当にそれだけ? もしかして久遠くんが特別だからとかじゃ」
手をもじもじさせたじろぐカノンに、のぞきこみながらアゴに指を当て首をかしげる結月。
するとカノンは結月の腕を揺さぶりながら、あわあわと抗議を。
「ゆ、結月ー!?」
「あはは、ごめんね。カノンをからかうのって、すごく新鮮だったから。いつもは余裕たっぷりで隙がないから、やられるだけやられて反撃できなかったし。うん、久遠くんに感謝ね。カノンのこんなかわいい、隙だらけの一面を見れたんだもの」
結月はさぞ満足げな様子。親友のかわいい意外な一面が見れて、ノリノリのようだ。
「むー、結月のいじわる……」
「だからごめんって。お詫びに、お邪魔虫は空気を呼んで退散するから! ということで久遠くん、しばらくカノンの相手を頼むね! 私用事ができたから、少し席を外すよ。またあとで合流しよう」
結月は手を合わせて謝りながら、意味ありげにウィンクを。そしてレイジにカノンのことを託してきた。
「ちょっと、それって全然反省してないんだよ!」
「――あはは、じゃあ、久遠くん、がんばって。今のカノンならアイギスの件、押せばなんとかなるかもしれないよ」
カノンのツッコミを笑って受け流し、去り際にレイジへ耳打ちしてくる結月。
どうやらこの空気からいろいろ察したのだろう。今のカノンならレイジのアイギス除名の件を、うまく説得できるかもしれないと。ゆえにもうしばらく二人で話す機会を作ってくれたというわけだ。
「いいのか? せっかくカノンと遊べる貴重な時間なのに」
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