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5章 第1部 白神家の会談
202話 白神家の会談
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「ところで楓、最近はいろいろなところにアプローチをかけて、急がしそうじゃないか。なにをやってるんだ?」
当主である白神守を待っていると、相馬が楓に話しを振り始めた。
ただそれは世間話みたいな雰囲気ではなく、まるでなにかをさぐろうとしているかのように意味ありげに。
「のちのち楽ができるように、コネを作ってるだけよ。それよりも相馬兄さんこそ、陰でこそこそやってるみたいじゃない。例えばサージェンフォード家に取り入ろうとしてたりとか。フフ、一体なにをたくらんでいるの?」
対して楓も負けじと意味ありげにさぐりを。
「フッ、俺はいつも通りさらなる権力を手に入れるため、動いてるだけだ。まあ、そこにたくらみはあるが、それはお前も同じじゃないのか? 聞いてるぞ。なんでも父上の極秘の案件を手伝っているそうじゃないか。まさか白神コンシェルンの最重要機密である、管理者の件ではあるまいな?」
「ふっ、さあ、なんのことかわからないわね」
両者不敵に笑いながら、平然と切り返していく。
気づけば相馬と楓による、相手の腹の内の探り合いが繰り広げられていた。そのため穏やかだった空気も、いつの間にか緊迫したものへと。
「ちょっとふたりともぉ! 勝手に企むのはいいんだけど、それにゆきを巻き込まないでよぉ! ゆきは平穏に、電子の導き手の生活を謳歌したいだけなんだからさぁ」
だがそんな空気も、ゆきがテーブルを力強くドンっとたたき抗議することで変わっていくことに。
「ゆき、なにをいってるんだ? 妹なら兄の手伝いを買ってでるのが普通だろうが。今からでも遅くないから、さっさと俺に力を貸せ」
「それには賛成ね。ゆき、いつまでも遊んでないで、お姉ちゃんを手伝ってちょうだい。私もほかにやることがあって、大変なんだから」
なんとさっきまで対立していた二人であったが、急に息を合わせ始めたのだ。
相馬も楓も本当にしかたのない妹だと、あきれながら主張を。
「ねぇ! くおん! いくらにいさん、ねえさんだからといって、この人たちひどくなーい!? いもうとのことなんだと思ってるんだろぉ!?」
ゆきはあまりの扱いに、二人を何度も指さし涙目になりながら同意を求めてくる。
「ははは、ご愁傷様としか言いようがないな」
「こらこら、二人とも、あまりゆきをいじめちゃだめですよ」
そうこうしていると守が会議室に入ってきて、相馬と楓をさとした。
「父上、いじめるとは人聞きの悪い。これはかわいい妹と、じゃれ合ってるだけですよ」
「そうよ。かわいい妹へのスキンシップみたいなものだわ」
すると二人はさぞ当然のように弁解を。
その結果、守はすんなり追求をやめてしまい笑顔に。
「おや、それは失礼。みな仲がよくてお父さんはうれしいですよ」
「父さん、二人にだまされてるからぁ!?」
せっかくできた心強い味方があっけなく言いくるめられてしまい、必死に抗議するゆき。
しかしそうなるのもしかたないだろう。一件、その場を切り抜(ぬ)けるいいわけに聞こえなくもない相馬と楓の主張だが、百パーセント嘘を言っているふうには見えないのだ。その証拠に二人の口元は少し緩(ゆる)んでおり、ゆきに優しい視線を向けている。どうやら本気で妹をかわいがっているみたいなのだから。いじられているゆきにはわるいが、ほほえましさを感じずに入られなかった。
「フッ、さてほほえましい家族のひとときはここまでにして、さっそく会談を始めましょうか」
守は話に区切りを打ち、席へと着く。
「ブリジットさん、恭一さん、久遠さん、今日はわざわざうちの子たちの付き添(そ)いで来てもらい、ありがとうございます」
それから守はレイジや恭一といった、付き添いの者たちにまずあいさつを。そしてアゴの下に両手を当て、真剣な趣で話を進めていった。
「じゃあ、みな、議題についてだが、現状の白神コンシェルンについてです。今、我々はかなりやっかいな事態に巻き込まれているといっていい」
「父さん、具体的にどうなってるのぉ?」
ゆきは手を上げ、質問を。
その感じからして、あまり彼女は白神コンシェルンの内情にくわしくないみたいだ。
「アポルオンが白神コンシェルンの運営に、干渉しようとしているのです」
「え? あのアポルオンがですか?」
まさかこんなところにもアポルオンの名前が出てくるとは思わず、つい守にたずねてしまう。
「はい、もうここにいる全員はアポルオンのことを知っていますよね? 彼らはこの世界だけでなく、エデンの世界をも自分たちの手で管理したいみたいなんですよ」
守は肩を落とし、深刻そうな口調で説明してくれる。
「えー、エデンの管理の仕事は、白神コンシェルンに与えられた役目だよねぇ? そんな身勝手な話、断固拒否するべきだよぉ」
そう、アポルオンが世界の経済を任されているように、エデン関係は白神コンシェルンに一任されているのだ。だというのに彼らは世界の経済だけでは飽き足らず、エデンの管理にまで手をだそうとしているらしい。確かにこれは白神コンシェルン側にとって一大事かもしれない。下手すれば、セフィロトから与えられた役割を奪われる事になるかもしれないのだから。
「もちろんそうしたいのが山々なんですが、向こうの言い分がやっかいでね。パラダイムリベリオンによって生まれたこの現状を、これまで通りに管理していくのは困難ではないだろうかと。近年エデン財団の管理はままならず、エデン内での対応も遅れてきている。もはや白神コンシェルンに、この現状を任せるのは荷が重すぎる。ゆえにこれからはアポルオンと共同して、事に当たるべきだと」
「ハハハ、ようは白神コンシェルンがふがいないから、これ以上任せてはおけないということだな。反論しようにも実際その通りだから、なにも言い返せないと」
頭を痛める守に、相馬はズバッと本当のことを口に。
「相馬のいうとおりです。エデン財団の独立化は誰が見ても明らか。こちらの指揮系統は届かず、彼らの好き放題なんですからね。管理不足と言われてもしかたない」
元は白神コンシェルンの指揮下にあったエデン財団だが、近年独立化が進んでいると聞いたのを思い出す。そのことはエデン財団上層部の行動からも明らかであり、もはや責任問題を問われてもおかしくはなかった。
「さらにデータの奪い合いが当たり前になったこの世界で、白神コンシェルンのやることは多すぎる。最近は人手がたりなくなり、対応にも遅れが出てしまっているほど。大きな問題が発生したとなると、私や楓が直接出向いてるぐらいですしね」
おそらく最近恭一が言っていた守さん案件は、このことを意味していたのだろう。問題を野放しにしていれば、アポルオン側になにを言われるかわかったものじゃない。最悪責務を果たせていないと、強引に介入してくる可能性もあるのだから。
「まあ、そういうわけで彼らの協力を拒みにくいのが、本音というわけです」
守は椅子にどっともたれかかり、肩をすくめる。
「うぅ、確かにそうなるよねぇ」
どうやらエデン財団の件も人手不足の件も、あまり芳しくないらしい。守の口調から、協力を拒み続けるのもそろそろ限界といった感じだ。
「ここで問題なのは協力関係になったあと、我々の立場がどうなっていくか。おそらく内部から徐々に追い出されていき、いずれは乗っ取られる事態になりかねない。このことについて相馬はどう思っていますか?」
「フッ、父上そんな遠回しにせず、はっきりいったらどうですか? お前のやっていることは、白神コンシェルンを破滅に追い込んでいるとね」
守の意味ありげな質問に対し、相馬は不敵に笑いながらとんでもない発言を。
「え? そうまにいさん、どういうことなのぉ?」
「ゆき、相馬兄さんはアポルオン序列二位、サージェンフォード家と手を組んでるみたいなの。しかも権力を手に入れる見返りなのかしらないけど、裏でアポルオンを白神コンシェルンに向かい入れる準備を進めているわ」
楓は相馬の代わりに答えてくれる。
ゆきだけでなくレイジも知らない、白神相馬の暗躍の数々を。
「そんな、どうしてぇ?」
「ハハハ、それがオレの覇道に、必要だからだ。考えても見ろ。今や世界のトップに君臨するサージェンフォード家を、バックにつけられたならもはや怖いものはない。これから先、多くの者たちが俺の前にひれ伏すことになるだろうよ」
相馬は腕を前に出して手のひらにぎりしめながら、みずからの理想を熱弁する。
昔から野心家なのは知っていたが、まさかここまでとは。もはや迷いや罪悪感などなく、どこまでも自身が正しいと信じてやまないようだ。
「相馬、キミは権力のために、白神コンシェルンを売る気なのかい?」
「ハハハ、そう受けとってもらってもかまいませんよ。それで父上、要件は以上ですか? なら俺はここで。このあともやることが山積みなんでね。いくぞ、ブリジット」
相馬はわるびれた様子もなく堂々と答え、席を立った。
そして話はおわりだと、ブリジットに声をかけ会議室を出て行こうと。
「はい、相馬様。では皆さん、これにてわたくしたちは失礼させてもらいます」
それに続きブリジットも相馬のあとを追う。最後、彼女はみなにうやうやしく一礼して、主人と同じようにこの場を去るのであった。
当主である白神守を待っていると、相馬が楓に話しを振り始めた。
ただそれは世間話みたいな雰囲気ではなく、まるでなにかをさぐろうとしているかのように意味ありげに。
「のちのち楽ができるように、コネを作ってるだけよ。それよりも相馬兄さんこそ、陰でこそこそやってるみたいじゃない。例えばサージェンフォード家に取り入ろうとしてたりとか。フフ、一体なにをたくらんでいるの?」
対して楓も負けじと意味ありげにさぐりを。
「フッ、俺はいつも通りさらなる権力を手に入れるため、動いてるだけだ。まあ、そこにたくらみはあるが、それはお前も同じじゃないのか? 聞いてるぞ。なんでも父上の極秘の案件を手伝っているそうじゃないか。まさか白神コンシェルンの最重要機密である、管理者の件ではあるまいな?」
「ふっ、さあ、なんのことかわからないわね」
両者不敵に笑いながら、平然と切り返していく。
気づけば相馬と楓による、相手の腹の内の探り合いが繰り広げられていた。そのため穏やかだった空気も、いつの間にか緊迫したものへと。
「ちょっとふたりともぉ! 勝手に企むのはいいんだけど、それにゆきを巻き込まないでよぉ! ゆきは平穏に、電子の導き手の生活を謳歌したいだけなんだからさぁ」
だがそんな空気も、ゆきがテーブルを力強くドンっとたたき抗議することで変わっていくことに。
「ゆき、なにをいってるんだ? 妹なら兄の手伝いを買ってでるのが普通だろうが。今からでも遅くないから、さっさと俺に力を貸せ」
「それには賛成ね。ゆき、いつまでも遊んでないで、お姉ちゃんを手伝ってちょうだい。私もほかにやることがあって、大変なんだから」
なんとさっきまで対立していた二人であったが、急に息を合わせ始めたのだ。
相馬も楓も本当にしかたのない妹だと、あきれながら主張を。
「ねぇ! くおん! いくらにいさん、ねえさんだからといって、この人たちひどくなーい!? いもうとのことなんだと思ってるんだろぉ!?」
ゆきはあまりの扱いに、二人を何度も指さし涙目になりながら同意を求めてくる。
「ははは、ご愁傷様としか言いようがないな」
「こらこら、二人とも、あまりゆきをいじめちゃだめですよ」
そうこうしていると守が会議室に入ってきて、相馬と楓をさとした。
「父上、いじめるとは人聞きの悪い。これはかわいい妹と、じゃれ合ってるだけですよ」
「そうよ。かわいい妹へのスキンシップみたいなものだわ」
すると二人はさぞ当然のように弁解を。
その結果、守はすんなり追求をやめてしまい笑顔に。
「おや、それは失礼。みな仲がよくてお父さんはうれしいですよ」
「父さん、二人にだまされてるからぁ!?」
せっかくできた心強い味方があっけなく言いくるめられてしまい、必死に抗議するゆき。
しかしそうなるのもしかたないだろう。一件、その場を切り抜(ぬ)けるいいわけに聞こえなくもない相馬と楓の主張だが、百パーセント嘘を言っているふうには見えないのだ。その証拠に二人の口元は少し緩(ゆる)んでおり、ゆきに優しい視線を向けている。どうやら本気で妹をかわいがっているみたいなのだから。いじられているゆきにはわるいが、ほほえましさを感じずに入られなかった。
「フッ、さてほほえましい家族のひとときはここまでにして、さっそく会談を始めましょうか」
守は話に区切りを打ち、席へと着く。
「ブリジットさん、恭一さん、久遠さん、今日はわざわざうちの子たちの付き添(そ)いで来てもらい、ありがとうございます」
それから守はレイジや恭一といった、付き添いの者たちにまずあいさつを。そしてアゴの下に両手を当て、真剣な趣で話を進めていった。
「じゃあ、みな、議題についてだが、現状の白神コンシェルンについてです。今、我々はかなりやっかいな事態に巻き込まれているといっていい」
「父さん、具体的にどうなってるのぉ?」
ゆきは手を上げ、質問を。
その感じからして、あまり彼女は白神コンシェルンの内情にくわしくないみたいだ。
「アポルオンが白神コンシェルンの運営に、干渉しようとしているのです」
「え? あのアポルオンがですか?」
まさかこんなところにもアポルオンの名前が出てくるとは思わず、つい守にたずねてしまう。
「はい、もうここにいる全員はアポルオンのことを知っていますよね? 彼らはこの世界だけでなく、エデンの世界をも自分たちの手で管理したいみたいなんですよ」
守は肩を落とし、深刻そうな口調で説明してくれる。
「えー、エデンの管理の仕事は、白神コンシェルンに与えられた役目だよねぇ? そんな身勝手な話、断固拒否するべきだよぉ」
そう、アポルオンが世界の経済を任されているように、エデン関係は白神コンシェルンに一任されているのだ。だというのに彼らは世界の経済だけでは飽き足らず、エデンの管理にまで手をだそうとしているらしい。確かにこれは白神コンシェルン側にとって一大事かもしれない。下手すれば、セフィロトから与えられた役割を奪われる事になるかもしれないのだから。
「もちろんそうしたいのが山々なんですが、向こうの言い分がやっかいでね。パラダイムリベリオンによって生まれたこの現状を、これまで通りに管理していくのは困難ではないだろうかと。近年エデン財団の管理はままならず、エデン内での対応も遅れてきている。もはや白神コンシェルンに、この現状を任せるのは荷が重すぎる。ゆえにこれからはアポルオンと共同して、事に当たるべきだと」
「ハハハ、ようは白神コンシェルンがふがいないから、これ以上任せてはおけないということだな。反論しようにも実際その通りだから、なにも言い返せないと」
頭を痛める守に、相馬はズバッと本当のことを口に。
「相馬のいうとおりです。エデン財団の独立化は誰が見ても明らか。こちらの指揮系統は届かず、彼らの好き放題なんですからね。管理不足と言われてもしかたない」
元は白神コンシェルンの指揮下にあったエデン財団だが、近年独立化が進んでいると聞いたのを思い出す。そのことはエデン財団上層部の行動からも明らかであり、もはや責任問題を問われてもおかしくはなかった。
「さらにデータの奪い合いが当たり前になったこの世界で、白神コンシェルンのやることは多すぎる。最近は人手がたりなくなり、対応にも遅れが出てしまっているほど。大きな問題が発生したとなると、私や楓が直接出向いてるぐらいですしね」
おそらく最近恭一が言っていた守さん案件は、このことを意味していたのだろう。問題を野放しにしていれば、アポルオン側になにを言われるかわかったものじゃない。最悪責務を果たせていないと、強引に介入してくる可能性もあるのだから。
「まあ、そういうわけで彼らの協力を拒みにくいのが、本音というわけです」
守は椅子にどっともたれかかり、肩をすくめる。
「うぅ、確かにそうなるよねぇ」
どうやらエデン財団の件も人手不足の件も、あまり芳しくないらしい。守の口調から、協力を拒み続けるのもそろそろ限界といった感じだ。
「ここで問題なのは協力関係になったあと、我々の立場がどうなっていくか。おそらく内部から徐々に追い出されていき、いずれは乗っ取られる事態になりかねない。このことについて相馬はどう思っていますか?」
「フッ、父上そんな遠回しにせず、はっきりいったらどうですか? お前のやっていることは、白神コンシェルンを破滅に追い込んでいるとね」
守の意味ありげな質問に対し、相馬は不敵に笑いながらとんでもない発言を。
「え? そうまにいさん、どういうことなのぉ?」
「ゆき、相馬兄さんはアポルオン序列二位、サージェンフォード家と手を組んでるみたいなの。しかも権力を手に入れる見返りなのかしらないけど、裏でアポルオンを白神コンシェルンに向かい入れる準備を進めているわ」
楓は相馬の代わりに答えてくれる。
ゆきだけでなくレイジも知らない、白神相馬の暗躍の数々を。
「そんな、どうしてぇ?」
「ハハハ、それがオレの覇道に、必要だからだ。考えても見ろ。今や世界のトップに君臨するサージェンフォード家を、バックにつけられたならもはや怖いものはない。これから先、多くの者たちが俺の前にひれ伏すことになるだろうよ」
相馬は腕を前に出して手のひらにぎりしめながら、みずからの理想を熱弁する。
昔から野心家なのは知っていたが、まさかここまでとは。もはや迷いや罪悪感などなく、どこまでも自身が正しいと信じてやまないようだ。
「相馬、キミは権力のために、白神コンシェルンを売る気なのかい?」
「ハハハ、そう受けとってもらってもかまいませんよ。それで父上、要件は以上ですか? なら俺はここで。このあともやることが山積みなんでね。いくぞ、ブリジット」
相馬はわるびれた様子もなく堂々と答え、席を立った。
そして話はおわりだと、ブリジットに声をかけ会議室を出て行こうと。
「はい、相馬様。では皆さん、これにてわたくしたちは失礼させてもらいます」
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