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5章 第2部 ゆきの家出
209話 お泊り?
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「あー、すっきりした」
濡れた髪をタオルで拭きながら、リビングの方へと向かう。
時刻はすでに二十時ごろ。ここはレイジが暮らしているマンションの一室。レイジは現在風呂を出て来たところである。
するとリビングのソファーの方から、先に風呂に入っていた少女の声が。
「――はぁ……、やっぱりエデン財団のアーカイブポイントを攻略しようだなんて、夢のまた夢だったよぉ」
水色のパジャマ姿のゆきは、ターミナルデバイスをいじりながらがっくり肩を落とす。
どうやら学園から出た後の出来事を、改めて思い返してしまったようだ。
「いや、どう考えても無理だろ。あそこの防衛力は、政府側のアーカイブポイントをはるかに超えるとかいうレベルだぞ。もう個人がけんかを売れる領域じゃない」
クリフォトエリアの十六夜市にあたる部分。そこにはエデン財団のアーカイブスフィアが保管されている、もはや都市レベルの大きさのアーカイブポイントがあるのだ。エデン財団といえば、世界中のエデン関係の研究者が集う一大組織。そんな彼らのすべてである研究データを管理する場所ゆえ、その防衛の力の入れようはケタ違いといっていい。周辺には常に兵を配置し、襲撃を受けた場合は幾度となく増援が呼ばれまくる。さらにセキュリティゾーンの方も手が込んでおり、大迷宮さながらというウワサも。もはや完全に難攻不落といっていい要塞であった。
ちなみにその中は、研究施設が集まった街になっているらしい。なんでも研究員がクリフォトエリアで仕事ができるよう、権限レベル別に解放されているとか。そしてどういう裏技を使ったのか知らないがアーカイブポイントの内部に、さらにアーカイブポイントを設置しているそうだ。こうすることでたとえ内部の人間が裏切ったとしても、守り通せるしくみだとか
「――そうだけどさぁ……。まさかあそこまで、あっけなくおわるだなんてぇ……」
「ははは、あれは傑作だったな。シティゾーンで人を集めたのはいいが、標的を話した瞬間、みんな一目散に解散してったもんな」
そう、エデン財団のアーカイブポイントを攻め入るため、ゆきはまず戦力集めからおこなった。これに関してはクリフォトエリアの十六夜市方面のシティゾーンで、ヒマをしている者たちをスカウトしまくったのである。そして広場に大勢の味方を集めたまではいいのだが、そこからゆきの説明が始まると事態は一変。みなあまりに無謀すぎるとさとり、またたく間に帰ってしまったのだ。結果、これ以上の作戦続行は困難となり、なにもできないままレイジたちは現実に戻るはめになったのである。
「くそぉ、雇った戦力を戦わせてる隙に、ゆきが内部に侵入。電子の導き手の力をフルに使い、エデン財団のアーカイブスフィアまでたどり着く作戦だったのにー」
両腕を上げ、足をバタバタさせながら悔しがるゆき。
「ははは、どう考えても、途中で撃墜される未来しか見えないがな」
「――うぅ……、まぁ、冷静に考えたら、そうだよねぇ。自分でもどうしてあんな無謀な考えにいたったのか、不思議なぐらいだもん。やっぱり人間、やけくそ状態になったらダメだよぉ……」
レイジの正論に、ゆきはぐったりうなだれ反省を。
その時の彼女はことごとく打つ手を失い、追い込まれていた状態。なので残った最後の希望に、なんとしてもすがりつきたかったのだろう。だからあんな蛮勇にもにた行動をとってしまったみたいだ。
「というか、くおんも止めろよぉ!」
指をビシッと突き付け、ツッコミを入れてくるゆき。
「いや、なんか見てる分にはおもしろかったし」
「こ、このやろぉ!」
「ははは、まあ、その話は置いといてだ。なんでゆきがうちに居座ってるんだ? お前、今日はホテルに泊まるんじゃなかったのかよ?」
さぞ当然のようにくつろいでいるゆきへ、今さらながら抗議を。
今朝会ったときはホテルに泊まるつもりといっていた彼女。しかし実際はレイジの家に預けていた荷物を取りに来た後、そのまま居座ってしまったのである。
「えー、だってもう遅かったし、あそこからホテルに行くのめんどくさかったんだもん。だから今日はくおんの家でがまんしてあげるー。ありがたくおもってよねぇ」
ゆきはソファーに寝ころびながら、なぜか上から目線で主張を。
「――はぁ……、まったく、ずいぶんな言いぐさだな。しかも我が物顔でくつろいでるし」
「わかってるとは思うけど、手を出してきたらただじゃすませないからぁ。そこのとこ、しっかり肝に銘じておいてよねぇ」
あきれていると、ゆきが胸元をガードしてなにやらうったえてくる。
どうやら若い男の家に泊まることへの危険性は、理解しているみたいだ。だが相手は小学生ぐらいの見た目の少女。さすがに変な気を起こすことなどないだろう。ゆえに無用の心配だと笑い飛ばしてやった。
「ははは、安心しろ。そればっかりは絶対ないからさ」
「むっ、その馬鹿にした態度、むかつくなぁ。ふんっだぁ、今に見てろぉ。すぐにゆづきみたいなナイスバディに成長して、見返してやるんだからぁ! くおん、ミルク持ってきてぇ!」
そのまったく気にしていないかのような反応に、ゆきは不本意だとほおを膨らます。そして上体を起こし、瞳をメラメラ燃やしながら牛乳を要求してきた。
「――まあ、夢を見るのは自由だもんな」
まだあきらめずがんばるゆきに、同情の念を覚えずにはいられない。
さすがにレイジと同い年となると、成長はもうほとんど止まっているだろうに。
「ほれ、それより作業なら、効率的にエデンでやった方がよくないか?」
レイジはミルクを入れてやり、彼女の座っているソファー前のテーブルに置いてやる。そしてターミナルデバイスを使って作業しているゆきの隣に座り、素直な疑問を口に。
「せっかくくおんの家にいるんだもん。この新鮮な感覚を味わっておかないと、もったいないかなって思ってさぁ。それにここでやってれば、一人寂しいくおんの話し相手になってあげられるしねぇ」
するとゆきは視線をそらし、髪をいじりながら答えてくる。
「そりゃ、どうも」
ソファーにもたれかかって姿勢を楽にする。
今のところとくにやることがないレイジ。そのため作業するゆきの姿を、ボーっと眺めるだけに。
(――なんだろう、風呂上りのせいか、ゆきの方からいいにおいが。あと、ほてった身体が、妙に色っぽく見えてしまうというか……)
シャンプーの香りだろうか。すぐ隣に座ってしまったせいか、いい香が鼻をくすぐってくる。しかも薄着のパジャマからのぞかせる、風呂上り特有のつややかな肌に視線が奪われてしまう。結果、なにやら邪念がレイジの頭によぎってきた。
(――いかん、さっきの会話のせいか、なんか意識しちまってるぞ。落ち着け、オレ……。相手はあのちんちくりんのゆきだぞ……)
頭を振り、邪念をかき消そうと試みる。
もはやさっきのゆきの主張を、笑い飛ばせないほどになってしまっていた。もしかすると自分はロリコンだったのかという、変な考えまで浮かんでくる始末。
「なぁに、くおん、さっきからゆきの方をじっと見てぇ? あ、もしかして風呂上がりのゆきにどぎまぎしてるとかぁ?」
とり乱していると、ゆきが小悪魔っぽい笑みを浮かべてきた。
どうやらこちらの視線に気づいていたらしい。
「――ははは……、なにバカなことを。そんなはずないだろ……」
「なんか声がうわずってるけどぉ? ふっふーん、もしかして図星ー? そっかぁ、くおんもとうとうゆきの魅力に気づいちゃったかぁ。口ではあんなに言ってたのにねぇ」
ゆきはレイジの腕をつかみ、わざとらしく小首をかしげてくる。そしてニヤニヤと意地のわるい視線を向けてきた。どこかうれしそうにだ。
「――くっ、オレとしたことが一生の不覚……」
「えへへ、このままだと襲われちゃうかもしれないし、あれでもやるかぁ!」
悔いていると、ゆきがターミナルデバイスを持ってソファーから立ち上がる。
「あれだと?」
「せっかくのお泊まりなんだし、遊ばないとねぇ! ということでゲームでもやろうよぉ! くおん!」
それからゆきはゲームタイトルがいくつも映った画面を見せ、テンション高く誘ってきた。
「別にいいが、オレそういうのほとんどやったことないぞ?」
「大丈夫、簡単にできるやつを、ピックアップしてるからぁ! 実はこの前のカノンたちとのお泊りでやってから、対戦ゲームが今のマイブームになってるんだぁ」
ゆきはやりたくてたまらないご様子。期待に満ちた目でレイジを見つめてくる。
その姿があまりにほほえましいため、提案に乗ってやることにした。
「まあ、いいだろう。ただしやるからには負けないぞ」
「ふっふーん、ゆきは強いから覚悟しろよぉ。さぁ、ゲームスタートだぁ!」
こうしてゆきのターミナルデバイスに入っているゲームを、二人でプレイすることに。白熱しながら、夜の時間を過ごすのであった。
ちなみに結果はレイジの惨敗。せめて一勝だけでもとムキになって何度も挑戦するが、ゆきにことごとく敗れていったという。
濡れた髪をタオルで拭きながら、リビングの方へと向かう。
時刻はすでに二十時ごろ。ここはレイジが暮らしているマンションの一室。レイジは現在風呂を出て来たところである。
するとリビングのソファーの方から、先に風呂に入っていた少女の声が。
「――はぁ……、やっぱりエデン財団のアーカイブポイントを攻略しようだなんて、夢のまた夢だったよぉ」
水色のパジャマ姿のゆきは、ターミナルデバイスをいじりながらがっくり肩を落とす。
どうやら学園から出た後の出来事を、改めて思い返してしまったようだ。
「いや、どう考えても無理だろ。あそこの防衛力は、政府側のアーカイブポイントをはるかに超えるとかいうレベルだぞ。もう個人がけんかを売れる領域じゃない」
クリフォトエリアの十六夜市にあたる部分。そこにはエデン財団のアーカイブスフィアが保管されている、もはや都市レベルの大きさのアーカイブポイントがあるのだ。エデン財団といえば、世界中のエデン関係の研究者が集う一大組織。そんな彼らのすべてである研究データを管理する場所ゆえ、その防衛の力の入れようはケタ違いといっていい。周辺には常に兵を配置し、襲撃を受けた場合は幾度となく増援が呼ばれまくる。さらにセキュリティゾーンの方も手が込んでおり、大迷宮さながらというウワサも。もはや完全に難攻不落といっていい要塞であった。
ちなみにその中は、研究施設が集まった街になっているらしい。なんでも研究員がクリフォトエリアで仕事ができるよう、権限レベル別に解放されているとか。そしてどういう裏技を使ったのか知らないがアーカイブポイントの内部に、さらにアーカイブポイントを設置しているそうだ。こうすることでたとえ内部の人間が裏切ったとしても、守り通せるしくみだとか
「――そうだけどさぁ……。まさかあそこまで、あっけなくおわるだなんてぇ……」
「ははは、あれは傑作だったな。シティゾーンで人を集めたのはいいが、標的を話した瞬間、みんな一目散に解散してったもんな」
そう、エデン財団のアーカイブポイントを攻め入るため、ゆきはまず戦力集めからおこなった。これに関してはクリフォトエリアの十六夜市方面のシティゾーンで、ヒマをしている者たちをスカウトしまくったのである。そして広場に大勢の味方を集めたまではいいのだが、そこからゆきの説明が始まると事態は一変。みなあまりに無謀すぎるとさとり、またたく間に帰ってしまったのだ。結果、これ以上の作戦続行は困難となり、なにもできないままレイジたちは現実に戻るはめになったのである。
「くそぉ、雇った戦力を戦わせてる隙に、ゆきが内部に侵入。電子の導き手の力をフルに使い、エデン財団のアーカイブスフィアまでたどり着く作戦だったのにー」
両腕を上げ、足をバタバタさせながら悔しがるゆき。
「ははは、どう考えても、途中で撃墜される未来しか見えないがな」
「――うぅ……、まぁ、冷静に考えたら、そうだよねぇ。自分でもどうしてあんな無謀な考えにいたったのか、不思議なぐらいだもん。やっぱり人間、やけくそ状態になったらダメだよぉ……」
レイジの正論に、ゆきはぐったりうなだれ反省を。
その時の彼女はことごとく打つ手を失い、追い込まれていた状態。なので残った最後の希望に、なんとしてもすがりつきたかったのだろう。だからあんな蛮勇にもにた行動をとってしまったみたいだ。
「というか、くおんも止めろよぉ!」
指をビシッと突き付け、ツッコミを入れてくるゆき。
「いや、なんか見てる分にはおもしろかったし」
「こ、このやろぉ!」
「ははは、まあ、その話は置いといてだ。なんでゆきがうちに居座ってるんだ? お前、今日はホテルに泊まるんじゃなかったのかよ?」
さぞ当然のようにくつろいでいるゆきへ、今さらながら抗議を。
今朝会ったときはホテルに泊まるつもりといっていた彼女。しかし実際はレイジの家に預けていた荷物を取りに来た後、そのまま居座ってしまったのである。
「えー、だってもう遅かったし、あそこからホテルに行くのめんどくさかったんだもん。だから今日はくおんの家でがまんしてあげるー。ありがたくおもってよねぇ」
ゆきはソファーに寝ころびながら、なぜか上から目線で主張を。
「――はぁ……、まったく、ずいぶんな言いぐさだな。しかも我が物顔でくつろいでるし」
「わかってるとは思うけど、手を出してきたらただじゃすませないからぁ。そこのとこ、しっかり肝に銘じておいてよねぇ」
あきれていると、ゆきが胸元をガードしてなにやらうったえてくる。
どうやら若い男の家に泊まることへの危険性は、理解しているみたいだ。だが相手は小学生ぐらいの見た目の少女。さすがに変な気を起こすことなどないだろう。ゆえに無用の心配だと笑い飛ばしてやった。
「ははは、安心しろ。そればっかりは絶対ないからさ」
「むっ、その馬鹿にした態度、むかつくなぁ。ふんっだぁ、今に見てろぉ。すぐにゆづきみたいなナイスバディに成長して、見返してやるんだからぁ! くおん、ミルク持ってきてぇ!」
そのまったく気にしていないかのような反応に、ゆきは不本意だとほおを膨らます。そして上体を起こし、瞳をメラメラ燃やしながら牛乳を要求してきた。
「――まあ、夢を見るのは自由だもんな」
まだあきらめずがんばるゆきに、同情の念を覚えずにはいられない。
さすがにレイジと同い年となると、成長はもうほとんど止まっているだろうに。
「ほれ、それより作業なら、効率的にエデンでやった方がよくないか?」
レイジはミルクを入れてやり、彼女の座っているソファー前のテーブルに置いてやる。そしてターミナルデバイスを使って作業しているゆきの隣に座り、素直な疑問を口に。
「せっかくくおんの家にいるんだもん。この新鮮な感覚を味わっておかないと、もったいないかなって思ってさぁ。それにここでやってれば、一人寂しいくおんの話し相手になってあげられるしねぇ」
するとゆきは視線をそらし、髪をいじりながら答えてくる。
「そりゃ、どうも」
ソファーにもたれかかって姿勢を楽にする。
今のところとくにやることがないレイジ。そのため作業するゆきの姿を、ボーっと眺めるだけに。
(――なんだろう、風呂上りのせいか、ゆきの方からいいにおいが。あと、ほてった身体が、妙に色っぽく見えてしまうというか……)
シャンプーの香りだろうか。すぐ隣に座ってしまったせいか、いい香が鼻をくすぐってくる。しかも薄着のパジャマからのぞかせる、風呂上り特有のつややかな肌に視線が奪われてしまう。結果、なにやら邪念がレイジの頭によぎってきた。
(――いかん、さっきの会話のせいか、なんか意識しちまってるぞ。落ち着け、オレ……。相手はあのちんちくりんのゆきだぞ……)
頭を振り、邪念をかき消そうと試みる。
もはやさっきのゆきの主張を、笑い飛ばせないほどになってしまっていた。もしかすると自分はロリコンだったのかという、変な考えまで浮かんでくる始末。
「なぁに、くおん、さっきからゆきの方をじっと見てぇ? あ、もしかして風呂上がりのゆきにどぎまぎしてるとかぁ?」
とり乱していると、ゆきが小悪魔っぽい笑みを浮かべてきた。
どうやらこちらの視線に気づいていたらしい。
「――ははは……、なにバカなことを。そんなはずないだろ……」
「なんか声がうわずってるけどぉ? ふっふーん、もしかして図星ー? そっかぁ、くおんもとうとうゆきの魅力に気づいちゃったかぁ。口ではあんなに言ってたのにねぇ」
ゆきはレイジの腕をつかみ、わざとらしく小首をかしげてくる。そしてニヤニヤと意地のわるい視線を向けてきた。どこかうれしそうにだ。
「――くっ、オレとしたことが一生の不覚……」
「えへへ、このままだと襲われちゃうかもしれないし、あれでもやるかぁ!」
悔いていると、ゆきがターミナルデバイスを持ってソファーから立ち上がる。
「あれだと?」
「せっかくのお泊まりなんだし、遊ばないとねぇ! ということでゲームでもやろうよぉ! くおん!」
それからゆきはゲームタイトルがいくつも映った画面を見せ、テンション高く誘ってきた。
「別にいいが、オレそういうのほとんどやったことないぞ?」
「大丈夫、簡単にできるやつを、ピックアップしてるからぁ! 実はこの前のカノンたちとのお泊りでやってから、対戦ゲームが今のマイブームになってるんだぁ」
ゆきはやりたくてたまらないご様子。期待に満ちた目でレイジを見つめてくる。
その姿があまりにほほえましいため、提案に乗ってやることにした。
「まあ、いいだろう。ただしやるからには負けないぞ」
「ふっふーん、ゆきは強いから覚悟しろよぉ。さぁ、ゲームスタートだぁ!」
こうしてゆきのターミナルデバイスに入っているゲームを、二人でプレイすることに。白熱しながら、夜の時間を過ごすのであった。
ちなみに結果はレイジの惨敗。せめて一勝だけでもとムキになって何度も挑戦するが、ゆきにことごとく敗れていったという。
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