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デジャヴというよりノスタルジー vol.3
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これでいいのだろうか。昨日からずっと考えていたこと。わざと彼女を怒らせて、喧嘩して、仲直りして、それから...
こんな人の感情を弄んでいるようなこと。たとえそれが彼女のためになるとしても、本当にいいのか?昨日からずっとこの堂々巡りだ。
洗面所で顔を洗い強制的に思考をチェンジ。頭の中を整理する。
◉今日やることリスト
⚫︎大学に退学届を提出
⚫︎先生&友達に事情を説明(できれば納得と応援を得る)
⚫︎ネックレスを買いに行く(もちろんこれは仲直り用だ)
うぅ...一つ目から気が重いな。まあ、やるしかないんだ。一度全てやったこと!やろうと思えばやれる...かなぁ?
残念ながら悩んでいる時間などないので、とりあえず退学届を持って家を出る。...が、大学の門の前でやはり足が止まってしまう。今なら大学を辞めないという選択もできるんだぞ?あの時はほとんど流れで辞めてしまったが、辞めなければできたことだってあるんじゃないのか?
...待て待て待て、違うだろ俺。今日やることのメインは三つ目。一つ目と二つ目は流れ作業でいいんだよ。(いや、ダメか?)
そもそも退学届をもらうために、すでに大学側と面談し、大学を退学したい理由や経緯を述べているのだ。今更やっぱり辞めるのやめます、なんて笑えない。
無理やり気持ちを落ち着かせ俺の指導教諭の部屋をノック。退学届をもらいに行ったとき、初めて俺の指導教諭の名前を知った。そのくらい関わりのない先生だったので俺はあっさりと退学届にサインをもらうことができた。
...それがなんだか物悲しかったりもしたんだけど。
そんな、少し沈んだ心で建築学科の松田教授の部屋をノックする。
「どうぞー」
「失礼します。小田です。」
「おー、晃盛、どうした?」
この教授は生徒との距離が近い。男子は基本下の名前呼びで、タメで話している生徒も少なくはない。それだけでなく、俺は日頃から松田教授の世話になっている。勉強面はもちろん、時には悩みも聞いてもらっている。それこそ亜美のこととか。やっぱり経験値がある男の人の言うことには信憑性があるのだ。
「まあとりあえず座れよ」
「はい、今日はお話があって」
俺の真剣な空気を察したのか、松田教授は作業していた書類を閉じた。
「実は、大学を辞めようと思いまして、退学届に判をいただきたいのですが」
「...あー、そうなんだ。辞めちゃうの?」
「はい」
「ほんとにいいの?後悔はない?」
「はい」
会話はこれだけ。でもこれが全てだ。教授も俺の決意が固まっていることを知ってか知らずか、割とあっさり、という感じだった。
「はい、判押しといたよ」
「ありがとうございます」
「晃盛」
「はい?」
名前を呼ばれで顔を上げると、不意に教授の優しい顔が目に入る。今の教授の顔は教師というよりは、さながら一人の友人として、というものに見えた。
「またいつでも顔出せよ」
「...っ」
ダメだ。また泣きそうだ。
「はい、ありがとうございます!」
でもこれは紛れもない嬉し涙だ。純粋に俺のことを思ってかけてくれたとわかる、シンプルな言葉。これほど嬉しい言葉はない。
その後、教授にコーヒーを入れてもらって少しの間世間話をし、俺は退出。
「失礼しました」
「おう、じゃーな」
なんだか心が軽くなった。その足で俺は生徒課に行き、退学届を提出、受理された。
「退学証明書の発行には二週間から一ヶ月ほどかかりますのであらかじめご了承下さい」
「はい、ありがとうございます」
次に俺は学食に向かう。時間はちょうど昼飯時だ。この時間、あいつらは決まって学食にいる。
「お、晃盛!こっちこっち」
「そろそろくる頃だと思ってたぞー」
俺が気付くよりも先にあいつらが俺に気づき手を振って席を知らせる。
少年のように元気に手を振っている悠太、落ち着いて俺が座る場所を開けてくれてい瞬、一心に目の前のハヤシライスを食べている晴翔、、、
個性豊かな三人、俺といつも一緒にいる親友達だ。三人とも夢は建築家で、俺たちは良きライバルでもあった。そんな、お互いのことを分かり切っているような間柄であるからこそ、俺は自分の気持ちを話すことを躊躇っていた。
見透かされそうだったから。
こいつらはきっと、タイムリープなんかしなくても、俺の本当の気持ちがわかっている。本当は俺が建築家を諦め切れていないこと。その気持ちに蓋をしようとしていること。
...でも、言わなきゃ。前に、進まなきゃ。
「ぃ、ぉーい、おーい、晃盛?聞いてるか?」
顔を覗き込まれていた。やばいやばい、正直全く聞いていなかった。深刻に考えすぎだな。少しはいつも通りの馬鹿話でもするかな。
「あー、悪い、ちょっとぼーっとしてたわ(笑)んで、何の話してたの?」
「お前の話だよ、お前の!」
「晃盛体調悪いんか?今日の講義、来てへんかったやろ?」
「寝坊」
三人が立て続けに声を上げる。
瞬の関西弁がもともとの瞬の性格の良さと相まって俺のことを心から心配しているのが伝わってきた。
...そして晴翔、俺が講義に出なかった理由を勝手に決めんなよ(苦笑)
「あー、それなんだけどな...」
馬鹿話してる暇もねぇか。正直こいつらの反応は亜美よりも怖いところではある。読めているはずなのに、だ。なんとなくだが俺が全く同じことを言ったとしても違う答えが返ってくるのではないか、そんな気がするのだ。
「お前らに話があるから、今日講義が終わった後俺の家来れねぇか?」
「ほんとにどうしたんだよ?」
「せやで、今じゃあかんの?なんでも聞くで?」
「ん」
さすがに晴翔もただ事ではないと感じたのか、スプーンを皿に置き俺の方を見ている。
「いや、もうすぐ午後の講義始まるだろ?ちゃんと説明したいことがあるんだよ。頼む。」
「「でも...」」
「晃盛がこんなに言ってるだから、そうしよう?」
意外にも晴翔が悠太と瞬を制するという構図。あいつは基本的には無口なやつだが、以外にも決断力があり人をまとめる力のようなものを持っている。だからこそ、晴翔の一言で二人も納得してくれたようだった。
「ありがとう」
「ん」
またすぐ無口な晴翔に戻るんだけど(笑)
「まあ、わかったよ。つか、晃盛さっさと昼飯買ってこいよ。ほんとに午後の講義始まっちまうぞ?」
「あー、ごめん、俺、今日はもう帰るよ。待ってるから後で来て。」
そそくさとその場を立ち去......
れるはずもなく、俺は悠太に腕を掴まれる。
「おい!?何言ってんだよ、理由もなく講義サボるようなやつじゃないだろ?...まあ、そのおかげで単位はバッチリだし、サボってもそこまで進級に支障はないだろうけど...」
「せやで!ほんまにどうしたん?やっぱり今全部聞くよ。俺らだって単位は足りてるし、四人全員でサボったってかまへんよ!」
「ん、俺もそう思う」
今回ばかりは三人ともが俺に戸惑いと疑心の目を向ける。
「今話すと長くなるし、そんな簡単に講義サボるとか言うなよ。みんな顔深刻すぎだって(笑)」
「茶化すな、晃盛」
うぅ...無理っぽいな。でも一回目は俺の家だったしなぁ...つか、ちょっと待て、お前ら一回目の時そんなに食い下がらなかったろ?やっぱこいつら読めねぇ...
三人の真剣な視線が俺に降り注ぐ。ここは俺も真剣に言葉を返すほか道はない。
「お前らにはちゃんと全部、正直に話したいんだよ。だから今じゃダメなんだ。頼むよ?」
「「「はぁ...」」」
どうやら諦めてくれたようだ。
「じゃあ俺行くから」
今度こそそそくさとその場を立ち去る。
あいつらが来るまで約6時間ほどの時間がある。だからといって家でダラダラしているわけにはいかない。俺にはこの間にやるべきことがあるんだ。
目の前の煌びやかな建物を前に尻込みする。男一人でこんなとこ入るもんなのか?
そこは有名なジュエリーやアクセサリーのお店。俺が亜美にネックレスを買った店...いや、今から買う店、だな。
決意を決めて前に進む。自動ドアが開き、二度目ましての華やかな店内とほのかに香る香水の香り。
もうすぐ亜美と仲直りできる!(はず...)俺の心は昨日までとは比べ物にならないほど弾んでいた。
「いらっしゃいませ~プレゼントですか?」
「はい!彼女用、なんですけど」
店員の顔が微笑ましそうに綻んだ。
こんな人の感情を弄んでいるようなこと。たとえそれが彼女のためになるとしても、本当にいいのか?昨日からずっとこの堂々巡りだ。
洗面所で顔を洗い強制的に思考をチェンジ。頭の中を整理する。
◉今日やることリスト
⚫︎大学に退学届を提出
⚫︎先生&友達に事情を説明(できれば納得と応援を得る)
⚫︎ネックレスを買いに行く(もちろんこれは仲直り用だ)
うぅ...一つ目から気が重いな。まあ、やるしかないんだ。一度全てやったこと!やろうと思えばやれる...かなぁ?
残念ながら悩んでいる時間などないので、とりあえず退学届を持って家を出る。...が、大学の門の前でやはり足が止まってしまう。今なら大学を辞めないという選択もできるんだぞ?あの時はほとんど流れで辞めてしまったが、辞めなければできたことだってあるんじゃないのか?
...待て待て待て、違うだろ俺。今日やることのメインは三つ目。一つ目と二つ目は流れ作業でいいんだよ。(いや、ダメか?)
そもそも退学届をもらうために、すでに大学側と面談し、大学を退学したい理由や経緯を述べているのだ。今更やっぱり辞めるのやめます、なんて笑えない。
無理やり気持ちを落ち着かせ俺の指導教諭の部屋をノック。退学届をもらいに行ったとき、初めて俺の指導教諭の名前を知った。そのくらい関わりのない先生だったので俺はあっさりと退学届にサインをもらうことができた。
...それがなんだか物悲しかったりもしたんだけど。
そんな、少し沈んだ心で建築学科の松田教授の部屋をノックする。
「どうぞー」
「失礼します。小田です。」
「おー、晃盛、どうした?」
この教授は生徒との距離が近い。男子は基本下の名前呼びで、タメで話している生徒も少なくはない。それだけでなく、俺は日頃から松田教授の世話になっている。勉強面はもちろん、時には悩みも聞いてもらっている。それこそ亜美のこととか。やっぱり経験値がある男の人の言うことには信憑性があるのだ。
「まあとりあえず座れよ」
「はい、今日はお話があって」
俺の真剣な空気を察したのか、松田教授は作業していた書類を閉じた。
「実は、大学を辞めようと思いまして、退学届に判をいただきたいのですが」
「...あー、そうなんだ。辞めちゃうの?」
「はい」
「ほんとにいいの?後悔はない?」
「はい」
会話はこれだけ。でもこれが全てだ。教授も俺の決意が固まっていることを知ってか知らずか、割とあっさり、という感じだった。
「はい、判押しといたよ」
「ありがとうございます」
「晃盛」
「はい?」
名前を呼ばれで顔を上げると、不意に教授の優しい顔が目に入る。今の教授の顔は教師というよりは、さながら一人の友人として、というものに見えた。
「またいつでも顔出せよ」
「...っ」
ダメだ。また泣きそうだ。
「はい、ありがとうございます!」
でもこれは紛れもない嬉し涙だ。純粋に俺のことを思ってかけてくれたとわかる、シンプルな言葉。これほど嬉しい言葉はない。
その後、教授にコーヒーを入れてもらって少しの間世間話をし、俺は退出。
「失礼しました」
「おう、じゃーな」
なんだか心が軽くなった。その足で俺は生徒課に行き、退学届を提出、受理された。
「退学証明書の発行には二週間から一ヶ月ほどかかりますのであらかじめご了承下さい」
「はい、ありがとうございます」
次に俺は学食に向かう。時間はちょうど昼飯時だ。この時間、あいつらは決まって学食にいる。
「お、晃盛!こっちこっち」
「そろそろくる頃だと思ってたぞー」
俺が気付くよりも先にあいつらが俺に気づき手を振って席を知らせる。
少年のように元気に手を振っている悠太、落ち着いて俺が座る場所を開けてくれてい瞬、一心に目の前のハヤシライスを食べている晴翔、、、
個性豊かな三人、俺といつも一緒にいる親友達だ。三人とも夢は建築家で、俺たちは良きライバルでもあった。そんな、お互いのことを分かり切っているような間柄であるからこそ、俺は自分の気持ちを話すことを躊躇っていた。
見透かされそうだったから。
こいつらはきっと、タイムリープなんかしなくても、俺の本当の気持ちがわかっている。本当は俺が建築家を諦め切れていないこと。その気持ちに蓋をしようとしていること。
...でも、言わなきゃ。前に、進まなきゃ。
「ぃ、ぉーい、おーい、晃盛?聞いてるか?」
顔を覗き込まれていた。やばいやばい、正直全く聞いていなかった。深刻に考えすぎだな。少しはいつも通りの馬鹿話でもするかな。
「あー、悪い、ちょっとぼーっとしてたわ(笑)んで、何の話してたの?」
「お前の話だよ、お前の!」
「晃盛体調悪いんか?今日の講義、来てへんかったやろ?」
「寝坊」
三人が立て続けに声を上げる。
瞬の関西弁がもともとの瞬の性格の良さと相まって俺のことを心から心配しているのが伝わってきた。
...そして晴翔、俺が講義に出なかった理由を勝手に決めんなよ(苦笑)
「あー、それなんだけどな...」
馬鹿話してる暇もねぇか。正直こいつらの反応は亜美よりも怖いところではある。読めているはずなのに、だ。なんとなくだが俺が全く同じことを言ったとしても違う答えが返ってくるのではないか、そんな気がするのだ。
「お前らに話があるから、今日講義が終わった後俺の家来れねぇか?」
「ほんとにどうしたんだよ?」
「せやで、今じゃあかんの?なんでも聞くで?」
「ん」
さすがに晴翔もただ事ではないと感じたのか、スプーンを皿に置き俺の方を見ている。
「いや、もうすぐ午後の講義始まるだろ?ちゃんと説明したいことがあるんだよ。頼む。」
「「でも...」」
「晃盛がこんなに言ってるだから、そうしよう?」
意外にも晴翔が悠太と瞬を制するという構図。あいつは基本的には無口なやつだが、以外にも決断力があり人をまとめる力のようなものを持っている。だからこそ、晴翔の一言で二人も納得してくれたようだった。
「ありがとう」
「ん」
またすぐ無口な晴翔に戻るんだけど(笑)
「まあ、わかったよ。つか、晃盛さっさと昼飯買ってこいよ。ほんとに午後の講義始まっちまうぞ?」
「あー、ごめん、俺、今日はもう帰るよ。待ってるから後で来て。」
そそくさとその場を立ち去......
れるはずもなく、俺は悠太に腕を掴まれる。
「おい!?何言ってんだよ、理由もなく講義サボるようなやつじゃないだろ?...まあ、そのおかげで単位はバッチリだし、サボってもそこまで進級に支障はないだろうけど...」
「せやで!ほんまにどうしたん?やっぱり今全部聞くよ。俺らだって単位は足りてるし、四人全員でサボったってかまへんよ!」
「ん、俺もそう思う」
今回ばかりは三人ともが俺に戸惑いと疑心の目を向ける。
「今話すと長くなるし、そんな簡単に講義サボるとか言うなよ。みんな顔深刻すぎだって(笑)」
「茶化すな、晃盛」
うぅ...無理っぽいな。でも一回目は俺の家だったしなぁ...つか、ちょっと待て、お前ら一回目の時そんなに食い下がらなかったろ?やっぱこいつら読めねぇ...
三人の真剣な視線が俺に降り注ぐ。ここは俺も真剣に言葉を返すほか道はない。
「お前らにはちゃんと全部、正直に話したいんだよ。だから今じゃダメなんだ。頼むよ?」
「「「はぁ...」」」
どうやら諦めてくれたようだ。
「じゃあ俺行くから」
今度こそそそくさとその場を立ち去る。
あいつらが来るまで約6時間ほどの時間がある。だからといって家でダラダラしているわけにはいかない。俺にはこの間にやるべきことがあるんだ。
目の前の煌びやかな建物を前に尻込みする。男一人でこんなとこ入るもんなのか?
そこは有名なジュエリーやアクセサリーのお店。俺が亜美にネックレスを買った店...いや、今から買う店、だな。
決意を決めて前に進む。自動ドアが開き、二度目ましての華やかな店内とほのかに香る香水の香り。
もうすぐ亜美と仲直りできる!(はず...)俺の心は昨日までとは比べ物にならないほど弾んでいた。
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