い、異世界だと・・【あるオッサンの普通の転移物語】

オグリギャップ

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第九十四話 マズイ!指名手配?

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 昨日はぐっすりと寝れた。広いフカフカベッドでの睡眠はヤバイ!今までの疲れがぶっ飛んだ様だ。
でも何泊もしてたら破産してしまう。今日は他の宿屋を探さなければ・・・・・
朝風呂を堪能した後、優雅に朝食を食べて宿屋を出た。それにしても人が多いな。何処を見ても人、人、人。ゼウスが歩きづらそうにしている。
時間帯が仕事始めの時間だからか?馬車から道行く人を見ながら安宿を探した。

「やっぱり街の外れになりますかねぇ。安いトコとなると・・・・」

「だろうな。街の中心から外れてるから安いんだからな。でもこの規模の街の宿屋の値段ってどの位なんだろうな?今までよりは高いと思うんだよなぁ。」

「かも知れないですね。人の量が凄いですからねぇ。」

値段を高く設定しても泊まりたくなる魅力がこの街にあるのか・・・それはなんだろ?

この街の周りには何があるんだろう?鉱山なのか、織物なのか、食料品なのか、それとも俺が思いつかない様な物なのか。ナニかが人を引き付けているんだよな。

そんな事を考えながらドラグエラさんをふと見ると、興味深そうに人を観察していた。ドラグエラさんの世界に居た人間よりまだ劣った生活を、ここまでなら許せるなんて感じでみてるのかな?ドラグエラさんの世界の人はやり過ぎて滅ぼされたんだよな。少しは残ってるみたいだけど。

それにしてもハルカ、レイラ、シャロンが大人しい。久し振りのセックスで満足したのか?

そうこうしてる内に城門近くまで来ていた。宿屋を探さなくては!馬車を降りて道を迷っている振りをして門番に安い宿屋を聞いてみた。何だろう?この街の門番は気の良いヤツしか居ないのか?門番は優しく教えてくれた。どこかの門番とは大違いだ。
大体この街の宿屋は1泊銀貨2枚で、ここのすぐそばにもあるみたいだ。
門番にお礼を言って教えて貰った宿屋に向かった。

宿屋に着いて馬車とゼウスを預けて部屋に入った。
昨日泊まった部屋からすれば格段に落ちるが、それでも全然銀貨2枚に見合う良い部屋だ。それに・・・・風呂がある!この国の文化なんだろう。素晴らしい!

街の中心部からかなり離れてしまっているが、この周辺に何があるのか探索しようと街に出た。
宿屋の周辺には酒場が数軒と薬屋があった。市場は他の城門の近くにあるそうだ。
手持ちの薬関係が少なくなっていたので薬屋に入ってみた。

「・・・・いらっしゃい。」

な、何だ?このぶすっとした感じの「いらっしゃい。」は・・・・

「あ、あのー、すまないが、避妊薬と高級ポーションをくれないか?」

「えっ?お客さんだったの?だったら言ってよー♪借金取りかと思ったじゃない!』

あー、そう言う事か。俺を勘違いしたと・・・

「で、何だっけ?避妊薬と高級ポーション?あるよあるよ!あたし特製のいいヤツが!」

後ろの棚からすぐに薬が出てきた。

「ふむ、ポーションは色もいいし、効きそうだな。避妊薬は分からんけど。」

「ちょっと!あたしの作った薬にケチをつける気?あたしの作った薬は世界一だよ!研究に研究を重ねて作った薬だよ!ケチをつけるんだったらとっとと帰りやがれ!この若造が!」

た、短気だなぁ・・・・そう言う意味でいったんじゃ無いのに・・・それに若造って・・・47なんだけどな。見た目若いケド。

「い、いやスマン。そう言う意味じゃないんだ。避妊薬は女性が飲むもんだろ?俺には分からんって事さ。」

「あ、あ、あ、あたしったら・・・・ごめんなさい。あたしの薬がバカにされたと勘違いしちゃった・・・・恥ずかしい・・・」

「君を信じて避妊薬を10本、高級ポーションを2本買うよ。いくらだ?」

「えっ?あ、あの申し訳ありません!そのような格好をされてましたので冒険者と勘違いしてしまいました!お貴族様とは気づかずスミマセン!」

はぁ?また何か勘違いしてるな。まあいいか。薬が買えれば。

「で、いくらだ?」

「は、はい。避妊薬が1本銀貨2枚で高級ポーションが1本金貨6枚です。全部でえーと・・・・・金貨14枚となります!」

相変わらず高級ポーションは高いな。まあ仕方無いな。必要経費だし。俺は金貨14枚を払って店を出ようとした時凄い声が聞こえた。

「ヨッシャアアアアア!借金が返せる!借金返してもまだ余る!また研究に没頭出来るうううぅ!」

あー、この店は潰れるな。多分腕は良いんだろう。でも、根っからの研究者なんだろな。商売に向かない人だ。可哀想に・・・・

薬の瓶が割れたら大変なので一旦宿屋に帰って馬車に薬をしまい込んだ。

これからどうしようかな・・・・まだ午前中だし・・・・そうだ!ギルドに行ってみよう!帝国のギルドを見てみたい。みんなを誘って見に行こう。

「おーい、みんないるか?・・・・あれ?シャロンとドラグエラさんが居ないな?」

「お帰りなさい、ご主人様。シャロンはドラグエラ様が街を見たいと言うので案内をしに行きましたよ。」

案内って・・・シャロンも知らないだろうに・・・

「レイラとハルカは何してる?」

「私達は特にやる事が無いのでお留守番ですね。」

「それなら一緒にギルドに行ってみないか?帝国のギルドを見てみたいんだ。」

「勿論行きます!」
「私も気になります!」

俺達はのんびりと街中を歩きながら中心部に向かった。途中、凄くいい匂いを漂わせているパン屋があったから、甘いパンを買って食べながらギルドへと向かった。
この街は本当にデカイ!中々中心部に着かない。
のんびり歩いたとは言え、軽く1時間は歩いたぞ。
やっとの事でギルドに辿り着いて中を覗いた。

中は大きなカウンターがあり、職員が6名座っている。勿論ちゃんと冒険者の対応をしている。カウンターと離れた所に立ち飲み場がある。ギルドで酒を出すなんて王国と全然違うな。
立ち飲み場の壁には依頼書が張り付けてある。掲示板とは別に飲みながら見て貰おうと言う事か。

俺達はカウンター側の掲示板を見てみた。
薬草採取、店舗の警備、次の街までの商人の護衛、帝都までの罪人の護送、近くの村に出たゴブリンの討伐など沢山あった。

「ご、ご主人様!こ、これは・・・・!

「ん?何だ?」

「冒険者風の男1人女3人のパーティーを探している。その者達は白い大きな馬を連れている。特徴は角飾りを付けている。見つけた者は王宮まで連絡されたし。」

うげっ!?俺達の事か?不味いな。トリューニヒトの件がバレたか?もう少しこの国に居たかったが脱出した方がいいな。

「レイラ、ハルカすまん!トリューニヒトの事がバレたみたいだ。今から買い出しをして明日街を出るぞ。」

「そうですね。知れ渡る前に出た方がいいですね。」

折角いい街に来れたのだが、慌ただしくまた出発の準備をするのだった。







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