俺を召喚したのは神じゃなくて魔王かよ!

オグリギャップ

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新魔王の明るい家族計画

12 ペットを飼うぞ2

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俺は今また再び樹海に来ている。オークの改造に気を良くした俺は、他の魔物でも改造を試したくなったんだ。
それにこれから言葉や人間らしさを教えようと思っている。教えるにあたって、1人に教えるより複数に教えた方が覚えが早いだろうと言う考えに至ったからだ。

(どんな魔物がいいかなあ?ゴブリンは却下だな。アニメとか小説だとサイクロプスや、ハーピー、アラクネ、ワーウルフ、トロール、リザードマン、オーガなんかが有名だよな。この樹海にいるといいな。)

俺は面倒臭い事が嫌いなので、樹海の探索なんかこの50年間してない。狩りも城に近い所にいる魔物を狩って食べていただけだからな。そう言えばリザードマンは鳥籠で闘ったな。俺の服になったけど。

樹海の西側を初めて探索して解った事がある。
四足歩行の動物や魔物は樹海の外れに多く生息していて、それをエサとしている二足歩行の魔物が同じエリアに生息している事だ。
樹海の中心付近の山脈にある、魔王城の周りに魔物が少ない理由が解った。

(それにしても魔物ってこんなに居たんだ・・・・数多すぎて、何が居るのか全然解らん・・・) 

あまりにも多すぎて、探すのが大変なので一旦樹海に降りて歩いて探す事にした。ついでに食料も狩って置こうと思ったのもある。
暫く歩いて居ると、二足歩行の魔物を見つけた。

(ありゃ何だ?二足歩行だけどでか過ぎるな。)

一緒に暮らすには大き過ぎる。4mはあるだろうか。
進撃○巨人ならぬ進撃の魔物だな。却下だ。
デカイ魔物から離れ、右側の方に歩いて行くと、植物の蔓が俺にスルスルと巻き付いて来た。

(ぬお?な、何だ?植物系の魔物か?)

いま俺は蔓に巻き付かれ宙吊りにされた状態である。
すぐに脱出しようとは思ったが、どんな魔物か見てみたかったのでされるがままである。
すると指から蔓を伸ばし、俺を縛り上げている美女が、木の枝に座っていた。

(おお!こ、これはドライアドとか言う聖霊系の植物の魔物なんじゃなのか?喋れるのかな?)

「こんにちは・・・・言葉は解りますか?」

「・・・・・・・・・・・・・・」

やっぱり魔物か・・・・人型の魔物とは言え、言葉までは理解出来ないのか。残念。
俺は肉体強化して体に巻き付いている蔓をブチブチと切り離し、地上に戻った。
ドライアドは驚いた顔をしていたが、再び蔓を俺に伸ばして来た。

(面倒臭いな。蔓を切られた時点で、俺に敵わないと気づけよ・・・)

ちょっとイラッとしたから美女が腰掛けいる枝を風魔法で切ってドライアドを落とした。

「・・・・・オマエ・・・・ナニモノ・・・」

「何だ、言葉解るんじゃないか。俺か?俺は新しい魔王だ。」

「・・・マオウ・・・チガウ・・・オマエ・・・マオウチガウ」

(違うとか言われてもなあ・・・・あ、違うと解るって事は魔王様に会った事があるのかな?)

「お前さん、前の魔王様に会った事あるの?」

「・・・・・アル・・・・」

「へぇーそうなんだ。前の魔王様はちょっと用事で2000年は帰って来れないってさ。その間は俺が魔王代行してるんだよ。」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「この体は前の魔王様が自分の肉体から作ってくれた体なんだ。会った事あるなら解るんじゃ無いか?」

「・・・・タマシイチガウ・・・・」

(ああもう!面倒臭いヤツだな!・・・・ん?待てよ、コイツ聖霊系だから魂で判断してるのか?)

「魂はそりゃ違うさ。俺は他の世界から魔王様に召喚された人間だからな。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

「また遊びに来るから2000年は俺と仲良くしてくれよ?じゃあね。」

俺はウザい女をあしらう様にドライアドの側を離れた。ドライアドもそれ以降は攻撃して来なかった。

(ドライアドって確か本体はデッカイ木だよな?あんな美女をアバターで出すなんて卑怯ってもんじゃないぞ!絶対人間なら騙せるもんな。)

そんな事を考えながらまた魔物の探索を始めた。目ぼしい魔物は中々巡り会えない。俺達の食料となる猪(ボアとか言うヤツ?)とか、長い角が生えた兎とかが襲い掛かって来たけど、倒してアイテムボックス行きにした。

(う~む、本当にコレだ!って魔物が居ないな・・・・今回は諦めて、違う方向に探しにいくか?)

諦めかけていた時、前の世界で鬼と呼ばれてた者に似ている魔物を見つけた!
額から2本の角を生やして、肌は少し浅黒い人型!体はガッシリとしていて、強そうだ。身長は2m位か?
コイツだ!コイツにしよう!

気配を消していたつもりが興奮してしまい、俺の気配は駄々漏れだったらしい。鬼と目が合ってしまい、鬼と戦闘になってしまった。
軽くいなして電撃で気絶させて、城にお持ち帰りした。





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