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新たな仲間編
55 ミリアとアダマンタイト
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俺とミリアは25階層でアダマンタイトを探している。なんでも、数年前までここで取れた実績があるらしい。
ミリアの話に依ると、アダマンタイトは暗い青色をしてるらしい。光に向けると少し青く見えるらしい。しかし、こんな薄暗いダンジョンの中ではそんな確認なんか出来る訳も無く、アダマンタイトの捜索は難航している。ダンジョンの中は湿気が多く、其処ら中にコケが生えていて、それが淡い光を放っている。所謂ヒカリゴケだな。
俺は今まで自分で明かりを付けて来なかった。明かりを付けると魔物が寄って来るからだ。でも仕方無い。ここは使うべきだろう。アダマンタイトの為だ。
「ミリア、明かりを付けるぞ。一瞬眩しいから気を付けろ。」
「はい!」
「ライト!」
別に呪文とか、魔法名なんか言わなくても良いんだが、何となく言ってみた。
「ほ、本当に眩しいですね。」
ミリアは少しの間目を細めていたが、光に目が馴れた様で、またアダマンタイトを探し始めた。
しかしアダマンタイトはどこにあるんだろう?ダンジョンの壁を掘れば出るのか、金の様な鉱石の様に、ある一定の地層にしか無い物なのかは分らない。だから思い付く事は全てやった。やってる最中は騒がしいから、魔物が寄って来る事来る事。本来なら、ただ進むだけなら、3~5匹くらい倒せばボス部屋に辿り着くだろう。俺は既に8匹倒している。一瞬で片が着くから良いんだけどね。
黙って黙々と作業していたミリアだが、かなり疲れているみたいだな。休憩するか。
「ミリア、休憩するぞ。休めよ。」
「・・・・分かりました。では見張りに立ちます。」
何を言ってるんだ?見張りなど・・・ああ、冒険者はそうするよな。
「ミリア、ちょっと来い。」
「はい?何でしょう?」
俺はアースウォールを天井近くまでの高さまで上げて、四方に展開した。
「これで見張りは要らないだろ?」
「・・・・・・・・・・・」
ミリアは上を見上げて呆けている。
さて、食事の仕度とベッドを作るか。先にベッドを作って置くか。ただ土を盛り上げて魔物の毛皮を敷くだけだけどな。次はメインの食事だ。何を作ろうか・・・・。
何を作るか悩んでいるとミリアがモジモジしている。腹も押さえている。ああ!トイレか!そんな事言えば良いのに。俺は角の方に行って深く穴を掘り、掘り出した土を利用して洋式便座を作って設置した。あとは周りに壁を立てて終わりだ。勿論この一連の作業は魔法だ。本当に便利だ。
この世界のトイレは和式だ。穴が開いている所に股がって用をたす。ミリアにはトイレの使い方が分からないと思って呼んで教えた。教え終わった後すぐにトイレに入って行った。かなり我慢してたんだな。悪い事をした。
それより飯だ。何にしよう?今はガッツリと食べたく無いな。スープ物にしようかな。街で買ったインスタントスープは3種類あるから試そう。2種類目はなんだろうな。お湯を沸かしてインスタントスープを入れる。かき混ぜて1クチ・・・・これは野菜スープだな。爽やかな香りと優しい味。じゃあ、野菜スープを作ろうか。ジャガイモとトマト、大根の葉とキャベツを1クチ大に切って鍋に投入して煮込む。
いつの間にかミリアが正面に座っていた。
少し煮込んだ所でもう一度味見をしてみた。旨いけど何か一味足りない。う~ん、肉を入れて見るか?ボアの肉を1クチ大に切って、軽くフライパンで焼いてからスープに入れてみた。暫く煮込んでまた味見をする。おお!これだ!旨い!味に深みが出た!皿にスープをよそってミリアに渡し、食べる姿を見てみると満面の笑顔を見せてくれた。
「美味しいですね!昨日も思ったんですけど、ダンジョンでこんな美味しい物を食べれるなんて奇跡です!」
「旨いな!トマトと肉がいい仕事をしてるな!」
飯をたべながらアダマンタイトはどこにあるのか話あった。もう俺達はこの階層の半分くらいは進んでいると思う。なのに欠片さえ見つからない。取り尽くされた可能性や、ボス部屋にある可能性、ボスを倒した後の宝箱にある可能性なんかを話した。
「少し寝たらボス部屋に行ってみようと思う。ミリアはボス部屋の前で待機しててくれ。」
「はい。分かりました。」
5時間程簡易ベッドで寝て、俺達はボス部屋を目指した。道中ではオーガに1回しか会わなかった。その後すぐにボス部屋に着いた俺達は、打ち合わせ通りミリアを扉の外に待たせて俺だけがボス部屋にはいった。25階層のボスは凶悪そうなオークだったが、軽く3匹を倒してミリアを部屋に呼んだ。なんで今頃オーク?とは思ったが、これはジェネラルとかキングとか言うヤツじゃないか?強そうだし。
ボス部屋に入ったミリアはまだ消えて無いオークを見て驚いていたが、馴れたのかすぐにアダマンタイトを探し始めた。
「見て下さい!!!!この部屋の壁がアダマンタイトで出来ています!この削れている部分は冒険者が取った跡でしょう。」
何ですと!?壁全部がアダマンタイト?確かにライトに照らされた壁は、黒色から暗い青色に輝いて見える。やった!やっとアダマンタイトを見つけた!俺は水レーザーで切り取ろうと思ったが、歯が立たなかった。ありゃー、ダメですか・・・・どうやって回収しようかな?考えろ、考えろ俺!ウ~ム・・・・・固い物を削るには固い物を使わなければならない。ダイヤにはダイヤを・・・か。でも、削るにしても、切り出すにしても手元にアダマンタイトが無い。どうするか・・・・・
「宝箱が出ました!」
俺が考えている内に、オークがダンジョンに飲まれ、宝箱が出てきたらしい。
答えが全然浮かばないので、ミリアと宝箱をチェックする事にした。宝箱の中には高そうなフルプレートメイルと、これまた高そうな盾とショートソードが入っていた。結局宝箱って、殺された人間の持ち物を返還してるだけじゃないの?全部取り出してアイテムボックスに収納した後、宝箱を見るとまだ何かあった。黒い塊だ。手に取って見るとそれは・・・・アダマンタイトだった!光に翳すと青く見える!ヨッシャー!!これで何とかなるかも!
アダマンタイトの塊を、ボス部屋の壁にガンガン叩き付ける。少しだが、壁に傷がついて削れている。これならいけるか?そう思ったが、時間が掛かり過ぎる。何か無いか?ボス部屋の壁と、手にある塊を交互に見て悩む。・・・・・点と面、ぶつかれば点の方が強い筈だ。厚さの問題もあるが、今は横に置いて置こう。手にある塊は弾丸、壁は的と考えてぶつければ或いは・・・・・。やってみよう。手にアダマンタイトの塊を持ち、その塊に圧縮した空気をぶつけるイメージをする。出来るだけ空気を押し潰して圧縮したイメージ・・・・・まだだ、もっともっと圧縮して押し潰して・・・・今だ!アダマンタイトの塊に圧縮空気をぶつけるイメージを解放した。音も無く飛び出したアダマンタイトの塊は、壁に当たり砕け散った。壁には穴が空いていた。壁の周りにはアダマンタイトの欠片が沢山散らばっている。
「ミリア!アダマンタイトを回収して帰るぞ!」
「はいっ!」
ミリアの話に依ると、アダマンタイトは暗い青色をしてるらしい。光に向けると少し青く見えるらしい。しかし、こんな薄暗いダンジョンの中ではそんな確認なんか出来る訳も無く、アダマンタイトの捜索は難航している。ダンジョンの中は湿気が多く、其処ら中にコケが生えていて、それが淡い光を放っている。所謂ヒカリゴケだな。
俺は今まで自分で明かりを付けて来なかった。明かりを付けると魔物が寄って来るからだ。でも仕方無い。ここは使うべきだろう。アダマンタイトの為だ。
「ミリア、明かりを付けるぞ。一瞬眩しいから気を付けろ。」
「はい!」
「ライト!」
別に呪文とか、魔法名なんか言わなくても良いんだが、何となく言ってみた。
「ほ、本当に眩しいですね。」
ミリアは少しの間目を細めていたが、光に目が馴れた様で、またアダマンタイトを探し始めた。
しかしアダマンタイトはどこにあるんだろう?ダンジョンの壁を掘れば出るのか、金の様な鉱石の様に、ある一定の地層にしか無い物なのかは分らない。だから思い付く事は全てやった。やってる最中は騒がしいから、魔物が寄って来る事来る事。本来なら、ただ進むだけなら、3~5匹くらい倒せばボス部屋に辿り着くだろう。俺は既に8匹倒している。一瞬で片が着くから良いんだけどね。
黙って黙々と作業していたミリアだが、かなり疲れているみたいだな。休憩するか。
「ミリア、休憩するぞ。休めよ。」
「・・・・分かりました。では見張りに立ちます。」
何を言ってるんだ?見張りなど・・・ああ、冒険者はそうするよな。
「ミリア、ちょっと来い。」
「はい?何でしょう?」
俺はアースウォールを天井近くまでの高さまで上げて、四方に展開した。
「これで見張りは要らないだろ?」
「・・・・・・・・・・・」
ミリアは上を見上げて呆けている。
さて、食事の仕度とベッドを作るか。先にベッドを作って置くか。ただ土を盛り上げて魔物の毛皮を敷くだけだけどな。次はメインの食事だ。何を作ろうか・・・・。
何を作るか悩んでいるとミリアがモジモジしている。腹も押さえている。ああ!トイレか!そんな事言えば良いのに。俺は角の方に行って深く穴を掘り、掘り出した土を利用して洋式便座を作って設置した。あとは周りに壁を立てて終わりだ。勿論この一連の作業は魔法だ。本当に便利だ。
この世界のトイレは和式だ。穴が開いている所に股がって用をたす。ミリアにはトイレの使い方が分からないと思って呼んで教えた。教え終わった後すぐにトイレに入って行った。かなり我慢してたんだな。悪い事をした。
それより飯だ。何にしよう?今はガッツリと食べたく無いな。スープ物にしようかな。街で買ったインスタントスープは3種類あるから試そう。2種類目はなんだろうな。お湯を沸かしてインスタントスープを入れる。かき混ぜて1クチ・・・・これは野菜スープだな。爽やかな香りと優しい味。じゃあ、野菜スープを作ろうか。ジャガイモとトマト、大根の葉とキャベツを1クチ大に切って鍋に投入して煮込む。
いつの間にかミリアが正面に座っていた。
少し煮込んだ所でもう一度味見をしてみた。旨いけど何か一味足りない。う~ん、肉を入れて見るか?ボアの肉を1クチ大に切って、軽くフライパンで焼いてからスープに入れてみた。暫く煮込んでまた味見をする。おお!これだ!旨い!味に深みが出た!皿にスープをよそってミリアに渡し、食べる姿を見てみると満面の笑顔を見せてくれた。
「美味しいですね!昨日も思ったんですけど、ダンジョンでこんな美味しい物を食べれるなんて奇跡です!」
「旨いな!トマトと肉がいい仕事をしてるな!」
飯をたべながらアダマンタイトはどこにあるのか話あった。もう俺達はこの階層の半分くらいは進んでいると思う。なのに欠片さえ見つからない。取り尽くされた可能性や、ボス部屋にある可能性、ボスを倒した後の宝箱にある可能性なんかを話した。
「少し寝たらボス部屋に行ってみようと思う。ミリアはボス部屋の前で待機しててくれ。」
「はい。分かりました。」
5時間程簡易ベッドで寝て、俺達はボス部屋を目指した。道中ではオーガに1回しか会わなかった。その後すぐにボス部屋に着いた俺達は、打ち合わせ通りミリアを扉の外に待たせて俺だけがボス部屋にはいった。25階層のボスは凶悪そうなオークだったが、軽く3匹を倒してミリアを部屋に呼んだ。なんで今頃オーク?とは思ったが、これはジェネラルとかキングとか言うヤツじゃないか?強そうだし。
ボス部屋に入ったミリアはまだ消えて無いオークを見て驚いていたが、馴れたのかすぐにアダマンタイトを探し始めた。
「見て下さい!!!!この部屋の壁がアダマンタイトで出来ています!この削れている部分は冒険者が取った跡でしょう。」
何ですと!?壁全部がアダマンタイト?確かにライトに照らされた壁は、黒色から暗い青色に輝いて見える。やった!やっとアダマンタイトを見つけた!俺は水レーザーで切り取ろうと思ったが、歯が立たなかった。ありゃー、ダメですか・・・・どうやって回収しようかな?考えろ、考えろ俺!ウ~ム・・・・・固い物を削るには固い物を使わなければならない。ダイヤにはダイヤを・・・か。でも、削るにしても、切り出すにしても手元にアダマンタイトが無い。どうするか・・・・・
「宝箱が出ました!」
俺が考えている内に、オークがダンジョンに飲まれ、宝箱が出てきたらしい。
答えが全然浮かばないので、ミリアと宝箱をチェックする事にした。宝箱の中には高そうなフルプレートメイルと、これまた高そうな盾とショートソードが入っていた。結局宝箱って、殺された人間の持ち物を返還してるだけじゃないの?全部取り出してアイテムボックスに収納した後、宝箱を見るとまだ何かあった。黒い塊だ。手に取って見るとそれは・・・・アダマンタイトだった!光に翳すと青く見える!ヨッシャー!!これで何とかなるかも!
アダマンタイトの塊を、ボス部屋の壁にガンガン叩き付ける。少しだが、壁に傷がついて削れている。これならいけるか?そう思ったが、時間が掛かり過ぎる。何か無いか?ボス部屋の壁と、手にある塊を交互に見て悩む。・・・・・点と面、ぶつかれば点の方が強い筈だ。厚さの問題もあるが、今は横に置いて置こう。手にある塊は弾丸、壁は的と考えてぶつければ或いは・・・・・。やってみよう。手にアダマンタイトの塊を持ち、その塊に圧縮した空気をぶつけるイメージをする。出来るだけ空気を押し潰して圧縮したイメージ・・・・・まだだ、もっともっと圧縮して押し潰して・・・・今だ!アダマンタイトの塊に圧縮空気をぶつけるイメージを解放した。音も無く飛び出したアダマンタイトの塊は、壁に当たり砕け散った。壁には穴が空いていた。壁の周りにはアダマンタイトの欠片が沢山散らばっている。
「ミリア!アダマンタイトを回収して帰るぞ!」
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