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第1章 魔法学園 入学準備号
第3話 その2 「ドッカーンルナリアちゃん事件顛末②」
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もうお嬢さまいい加減諦めてくださいよー
お嬢さまが何をそんなに嫌がっているかと言うと……
* * * *
昨日、ドッカーンとお屋敷を爆破した犯人2人は、アーネスト家自慢の手榴弾のあまりの威力に口アングリ状態。そこから我に帰って青くなって、その場から逃亡を企てた。
その瞬間、どこからともなく湧いてきた、セバス執事長とその配下らしい黒服にその場で引き倒されて後ろ手で拘束されちゃった。
それでもさすがお嬢さま、即文句が出てくるのね。
「セバス、その手をお離しなさい高貴なわたくしに触れっ!?」
セバスの肉厚なナイフがお嬢さまの喉元にピタリと当てられ、その冷たさに文句もピタリ。そして感応するかの如く、青ざめていくお嬢さまの耳元で
「セシリア様といえど、軍備品の無断持出・不正使用は看過できませんな」
「軍法会議は免れぬとお覚悟ください」
お嬢さまが青い顔でコクンコクンと頷くと、喉元からナイフがゆっくりと離された。
その後犯人2名は軍事法廷という名の、近衛兵団の夕食で賑わう食堂に手枷付きで連行されました。
おまけにここ、今回の爆破現場なのよね。屋根が吹っ飛んで青空食堂もとい星空食堂です。オープンエアーです。ゴメンなさい。
「おっ!テロリストお嬢さまのお出ましだー」
「ヒュー、ルナリアちゃんサービス衣装かい! ハハッハー」
などの手厚い歓待を受けあーだーこうだと、酒の肴がわりに和やかに軍法会議が進み。
「判決!」
「此度のテロリスト犯2名には、罰として明日午前中にお屋敷中を謝って回ることをもってその処分とする」
「但し、セシリア様には囚人服、ギフト・ルナリアはその魔法少女衣装のままで、両名ともこのプラカードを首にかけて回ること。以上!」
どっと、食堂に笑いと歓声が上がった。
プラカードは紐で繋がった2枚の板で、首にかけると胸と背中に板が掲げられる。
お嬢さま用は胸に「爆破犯ですわ♡」背中に「猛反省中でしてよ」
わたしのは前が「魔法少女ルナリアちゃん参上♡」で後ろが「爆破しちゃうぞ!」
おまけにお嬢さまの囚人服は青と白の太い横ストライプのワンピース
これでお屋敷中回るのか、あー恥ずかしいだろうな。なんて考えていたら、横でお嬢さまは
「わたしは悪くない……わたしは悪くない……」
って小声で呪文唱え続けておりました。
アーネスト家ってかなり厳しい教育方針なのに、鋼の悪役令嬢は砕けないのね。
* * * *
そんなわけでこれからご朝食を済ませたら、お嬢さまとお着替えして素敵なお屋敷巡りが待ってるのに、お嬢さまってば文句ばっかりなんだもん。ワガママ!
「イヤよ。イヤ!絶対に無理よ。こんなセンスの無い服に袖を通すなどできないわ」
「そうよ、ルナリアあなた1人で回ってちょうだい! ねえ、そうしてお願いよ」
諦め悪いな、このお嬢さま。
「そういうわけにはまいりませんのは、ご自身もよく分かっていらっしゃいますよね」
「もういい加減にお諦めくださいませ、お嬢さま」
「分かってたってイヤなものはイヤなの! イヤって言ったらイヤなんですー」
とうとう「お嬢さま言葉」まで決壊しちゃったのね。お労わしい。
「こんなのイヤイヤ! 誰か代わりなさい。そうよ、イヤなことなんて誰かにやらせればいいのよ」
「この高貴なわたくし、セシリア・フォン・アーネストが自ら矢面に立つ必要などないのよ!」
お嬢さまはもう、悪役令嬢スキル「身代わりを捧げて逃走」が発動しかかってます。
駄々こねくり回してイヤイヤしてたお嬢さまが、突然何かに気づいたような表情を浮かべた。
「はっ! そうだわ。これだわ! 魔法が使えないなら、代わりに使える者に使ってもらえばいいんだわ」
「何故こんなことに気づかなかったのかしら、わたくしとしたことが フフフフ」
どこから出したのか、扇子で口を隠してほくそ笑み出したんですけど。
何、なに、いったいどうしたの?
「そうと決まれば ルナリア! 嫌なことは素早く終わらせましょう」
「サッサと着替えてお屋敷を回りますわよ」
「早く用意なさい」
お嬢さまが突然やる気になったのに面食らいながらも、お嬢さまを青白ストライプの囚人様にモードチェンジさせて首にプラカードっと
あらカワイイ♡
「お嬢さま何をお召しになっても素敵ですわ」
「うっさい駄メイド! さあ、まいりますわよ」
機嫌良くなったのはいいけどお嬢さまのあの扇子の下の笑顔。
絶対これ、またろくでもないことを思いついたんだろうなー
お嬢さまが何をそんなに嫌がっているかと言うと……
* * * *
昨日、ドッカーンとお屋敷を爆破した犯人2人は、アーネスト家自慢の手榴弾のあまりの威力に口アングリ状態。そこから我に帰って青くなって、その場から逃亡を企てた。
その瞬間、どこからともなく湧いてきた、セバス執事長とその配下らしい黒服にその場で引き倒されて後ろ手で拘束されちゃった。
それでもさすがお嬢さま、即文句が出てくるのね。
「セバス、その手をお離しなさい高貴なわたくしに触れっ!?」
セバスの肉厚なナイフがお嬢さまの喉元にピタリと当てられ、その冷たさに文句もピタリ。そして感応するかの如く、青ざめていくお嬢さまの耳元で
「セシリア様といえど、軍備品の無断持出・不正使用は看過できませんな」
「軍法会議は免れぬとお覚悟ください」
お嬢さまが青い顔でコクンコクンと頷くと、喉元からナイフがゆっくりと離された。
その後犯人2名は軍事法廷という名の、近衛兵団の夕食で賑わう食堂に手枷付きで連行されました。
おまけにここ、今回の爆破現場なのよね。屋根が吹っ飛んで青空食堂もとい星空食堂です。オープンエアーです。ゴメンなさい。
「おっ!テロリストお嬢さまのお出ましだー」
「ヒュー、ルナリアちゃんサービス衣装かい! ハハッハー」
などの手厚い歓待を受けあーだーこうだと、酒の肴がわりに和やかに軍法会議が進み。
「判決!」
「此度のテロリスト犯2名には、罰として明日午前中にお屋敷中を謝って回ることをもってその処分とする」
「但し、セシリア様には囚人服、ギフト・ルナリアはその魔法少女衣装のままで、両名ともこのプラカードを首にかけて回ること。以上!」
どっと、食堂に笑いと歓声が上がった。
プラカードは紐で繋がった2枚の板で、首にかけると胸と背中に板が掲げられる。
お嬢さま用は胸に「爆破犯ですわ♡」背中に「猛反省中でしてよ」
わたしのは前が「魔法少女ルナリアちゃん参上♡」で後ろが「爆破しちゃうぞ!」
おまけにお嬢さまの囚人服は青と白の太い横ストライプのワンピース
これでお屋敷中回るのか、あー恥ずかしいだろうな。なんて考えていたら、横でお嬢さまは
「わたしは悪くない……わたしは悪くない……」
って小声で呪文唱え続けておりました。
アーネスト家ってかなり厳しい教育方針なのに、鋼の悪役令嬢は砕けないのね。
* * * *
そんなわけでこれからご朝食を済ませたら、お嬢さまとお着替えして素敵なお屋敷巡りが待ってるのに、お嬢さまってば文句ばっかりなんだもん。ワガママ!
「イヤよ。イヤ!絶対に無理よ。こんなセンスの無い服に袖を通すなどできないわ」
「そうよ、ルナリアあなた1人で回ってちょうだい! ねえ、そうしてお願いよ」
諦め悪いな、このお嬢さま。
「そういうわけにはまいりませんのは、ご自身もよく分かっていらっしゃいますよね」
「もういい加減にお諦めくださいませ、お嬢さま」
「分かってたってイヤなものはイヤなの! イヤって言ったらイヤなんですー」
とうとう「お嬢さま言葉」まで決壊しちゃったのね。お労わしい。
「こんなのイヤイヤ! 誰か代わりなさい。そうよ、イヤなことなんて誰かにやらせればいいのよ」
「この高貴なわたくし、セシリア・フォン・アーネストが自ら矢面に立つ必要などないのよ!」
お嬢さまはもう、悪役令嬢スキル「身代わりを捧げて逃走」が発動しかかってます。
駄々こねくり回してイヤイヤしてたお嬢さまが、突然何かに気づいたような表情を浮かべた。
「はっ! そうだわ。これだわ! 魔法が使えないなら、代わりに使える者に使ってもらえばいいんだわ」
「何故こんなことに気づかなかったのかしら、わたくしとしたことが フフフフ」
どこから出したのか、扇子で口を隠してほくそ笑み出したんですけど。
何、なに、いったいどうしたの?
「そうと決まれば ルナリア! 嫌なことは素早く終わらせましょう」
「サッサと着替えてお屋敷を回りますわよ」
「早く用意なさい」
お嬢さまが突然やる気になったのに面食らいながらも、お嬢さまを青白ストライプの囚人様にモードチェンジさせて首にプラカードっと
あらカワイイ♡
「お嬢さま何をお召しになっても素敵ですわ」
「うっさい駄メイド! さあ、まいりますわよ」
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