8 / 12
8.血盟の夜
しおりを挟む
「そこで何をしている」
調査官アーサー・ラングレイの静かな声が、禁書庫の空気を凍てつかせた。
サロメは父の名が記されたファイルを胸に抱き、ゆっくりと振り返る。
蝋燭の光に照らされたアーサーの瞳は、もはや獲物を見る狩人のものではなく、同じ深淵を覗き込んでしまった者への、奇妙な共感の色を帯びていた。
「あなたこそ、内務省の調査官がこのような場所で何を?」
サロメの声は、挑発的ですらあった。
「君と同じだよ、サロメ・フォン・ヴァイス嬢。あるいは、『聖女』と呼ぶべきかな」
アーサーが一歩踏み出した、その時。
ヒュッ!
鋭い風切り音と共に、二人の間に一本の黒い矢が突き刺さった。それは、アーサーの首があった場所を、寸分違わず通り過ぎていた。
「…っ!?」
アーサーが即座に身を伏せると同時に、禁書庫の入り口から、音もなく複数の人影が滑り込んできた。
王城の衛兵ではない。
全員が黒装束に身を包み、その顔は仮面で覆われている。その手には、殺意を剥き出しにした抜身の刃が握られていた。
「口封じか…!」
アーサーは忌々しげに呟く。
彼らが何者か、すぐに察しがついた。国家が汚れ仕事のために飼っている、秘密部隊「影(シャドウ)」。
彼らがここに現れたということは、国家は、この禁書庫に侵入した者全てを、生かして返すつもりがないということだ。
暗殺者の一人が、サロメ目掛けて無言で斬りかかる。
サロメは、ただ考えた。
——その刃、あなた自身に還りなさい。
暗殺者は、まるで見えざる力に腕を掴まれ、無理やり捻り上げられたかのように、自らの刃で自らの胸を貫いた。
声もなく崩れ落ちる仲間を見て、他の暗殺者たちの動きが一瞬止まる。
その隙を、アーサーは見逃さなかった。
「嬢ちゃん、ただの魔法使いじゃないな!?」
彼はサロメの前に躍り出ると、腰に下げていた細身の剣を抜き放ち、迫りくる第二、第三の刃を驚異的な速さで弾き返した。
それは、実戦で磨き上げられた、一切の無駄がない剣技だった。
「今は、お喋りの時間じゃないようね」
サロメはアーサーの背後で、冷ややかに告げる。
彼女は、次々と襲い来る暗殺者たちを、直接手を下すことなく無力化していく。
ある者は、突然足元の床が沼のように変化し、身動きが取れなくなり、ある者は、振り上げた剣が蝋のように溶け落ち、呆然と立ち尽くす。
アーサーの剣技と、サロメの異能。
敵対していたはずの二人の力が、図らずも完璧な連携を生み出していた。アーサーが物理的な攻撃を防ぎ、サロメが概念的な攻撃で敵の戦意を奪う。
だが、敵の数はあまりに多い。
「キリがない! 奥へ逃げるぞ!」
アーサーは叫ぶと、サロメの腕を掴み、禁書庫のさらに奥深くへと走り出した。
追ってくる暗殺者たちを妨害しながら、二人は迷路のような書架の間を駆け抜ける。そして、行き着いたのは、この禁書庫で最も厳重に封印された一室だった。
「ここまでか…!」
アーサーが扉を背に剣を構える。
サロメは、その扉に刻まれた紋様に目を奪われた。
それは、父の研究ファイルの表紙にあったものと同じ、『プロジェクト・プロメテウス』の紋章だった。
サロメは扉に手を触れ、考えた。
——開きなさい。
何重にもかけられていたはずの古代魔法の封印が、まるで赤子の手をひねるように解かれ、重々しい音を立てて扉が開いた。
二人が部屋に飛び込み、すぐさま扉を閉ざすと、そこは静寂に包まれていた。
部屋の中央には、巨大な水晶が一つ置かれているだけ。だが、その水晶は、まるで呼吸をするかのように、淡い光を放っていた。
「ここは…一体…」
アーサーが息を呑む。
その時、サロメが胸に抱いていた父のファイルが、水晶の光に呼応するように、ひとりでに開いた。
羊皮紙のページが、目に見えない風に捲られていく。そして、あるページで止まった。
そこに記されていたのは、衝撃的な事実だった。
『プロジェクト・プロメテウス。それは、神の領域への挑戦。世界の法則を記述する「創世の書」にアクセスし、その記述を書き換えることで、現実を改変する禁忌の魔法理論。
被験体となった我が娘、サロメは、その副作用として、思考の一部を現実化する能力を得た。
しかし、この力はあまりに危険すぎる。人の精神が、世界の法則に直接干渉するなど、あってはならないことだ。
我々はこの研究を封印し、国を抜ける。この力が、誰にも悪用されぬように…』
サロメの力の正体。それは、神の奇跡などではなかった。
世界を書き換える、禁忌の魔法の副作用。
彼女自身が、歩く「創世の書」だったのだ。
サロメは、自分の人生を規定したその数行を、ただ呆然と見つめていた。
感情を殺す訓練も、婚約者からの罵倒も、学園での孤独も、全てはこの「力」のせいだった。望んで得たわけではない、呪いのような力。
その真実の重さに、彼女は立ち尽くすことしかできなかった。
静寂を破ったのは、アーサーの静かな吐息だった。
彼は、サロメが読んでいたのと同じ文章に目を落とし、全てを理解した。
そして、サロメの横顔に視線を移した。そこにいるのは、国を揺るがす「聖女」でも、危険な「能力者」でもなかった。
ただ、国家の身勝手な野望によって生まれ、両親を奪われ、その人生の全てを歪められてしまった、一人の少女の姿だった。
「…そうか」
アーサーの声は、驚くほど冷静だった。
「君のその力は、君が望んで得たものじゃなかった。君はずっと…この国の、被害者だったのか」
その言葉は、サロメの心の奥深く、凍てついていた場所に、じんわりと染み込んでいくようだった。
初めて、誰かが彼女の力を「呪い」として、その境遇を「悲劇」として、理解してくれた瞬間だった。
アーサーは、ゆっくりと剣を鞘に収め、サロメに向き直った。その瞳に、追跡者の光はもうなかった。
「すまなかった。私は、何も知らずに君を追い詰めていた」
彼は、深く頭を下げた。
「サロメ・フォン・ヴァイス。私は、内務省調査官としての任務を、今ここで放棄する。
私の正義は、こんな腐りきった国家を守ることじゃない。君のような被害者を、これ以上一人たりとも生まない世界を作ることだ」
そして、アーサーは顔を上げ、サロメに手を差し出した。
その手は、断罪者の手ではなく、同じ痛みを分かち合う、同志の手だった。
「君がこれまでしてきたことは、復讐だったのかもしれない。だが、これからは違う。
君の両親の無念を晴らし、この国の膿を出し尽くすための、戦いだ。
そのために、君の力を貸してくれないか。いや…君と共に、戦わせてほしい」
追う者と、追われる者。
国家の最も暗い秘密を共有し、互いの痛みを理解した二人は、血煙の舞う禁書庫の奥で、今、初めて同じ未来を見つめていた。
それは、世界そのものに戦いを挑む、あまりにも無謀な血盟の始まりだった。
調査官アーサー・ラングレイの静かな声が、禁書庫の空気を凍てつかせた。
サロメは父の名が記されたファイルを胸に抱き、ゆっくりと振り返る。
蝋燭の光に照らされたアーサーの瞳は、もはや獲物を見る狩人のものではなく、同じ深淵を覗き込んでしまった者への、奇妙な共感の色を帯びていた。
「あなたこそ、内務省の調査官がこのような場所で何を?」
サロメの声は、挑発的ですらあった。
「君と同じだよ、サロメ・フォン・ヴァイス嬢。あるいは、『聖女』と呼ぶべきかな」
アーサーが一歩踏み出した、その時。
ヒュッ!
鋭い風切り音と共に、二人の間に一本の黒い矢が突き刺さった。それは、アーサーの首があった場所を、寸分違わず通り過ぎていた。
「…っ!?」
アーサーが即座に身を伏せると同時に、禁書庫の入り口から、音もなく複数の人影が滑り込んできた。
王城の衛兵ではない。
全員が黒装束に身を包み、その顔は仮面で覆われている。その手には、殺意を剥き出しにした抜身の刃が握られていた。
「口封じか…!」
アーサーは忌々しげに呟く。
彼らが何者か、すぐに察しがついた。国家が汚れ仕事のために飼っている、秘密部隊「影(シャドウ)」。
彼らがここに現れたということは、国家は、この禁書庫に侵入した者全てを、生かして返すつもりがないということだ。
暗殺者の一人が、サロメ目掛けて無言で斬りかかる。
サロメは、ただ考えた。
——その刃、あなた自身に還りなさい。
暗殺者は、まるで見えざる力に腕を掴まれ、無理やり捻り上げられたかのように、自らの刃で自らの胸を貫いた。
声もなく崩れ落ちる仲間を見て、他の暗殺者たちの動きが一瞬止まる。
その隙を、アーサーは見逃さなかった。
「嬢ちゃん、ただの魔法使いじゃないな!?」
彼はサロメの前に躍り出ると、腰に下げていた細身の剣を抜き放ち、迫りくる第二、第三の刃を驚異的な速さで弾き返した。
それは、実戦で磨き上げられた、一切の無駄がない剣技だった。
「今は、お喋りの時間じゃないようね」
サロメはアーサーの背後で、冷ややかに告げる。
彼女は、次々と襲い来る暗殺者たちを、直接手を下すことなく無力化していく。
ある者は、突然足元の床が沼のように変化し、身動きが取れなくなり、ある者は、振り上げた剣が蝋のように溶け落ち、呆然と立ち尽くす。
アーサーの剣技と、サロメの異能。
敵対していたはずの二人の力が、図らずも完璧な連携を生み出していた。アーサーが物理的な攻撃を防ぎ、サロメが概念的な攻撃で敵の戦意を奪う。
だが、敵の数はあまりに多い。
「キリがない! 奥へ逃げるぞ!」
アーサーは叫ぶと、サロメの腕を掴み、禁書庫のさらに奥深くへと走り出した。
追ってくる暗殺者たちを妨害しながら、二人は迷路のような書架の間を駆け抜ける。そして、行き着いたのは、この禁書庫で最も厳重に封印された一室だった。
「ここまでか…!」
アーサーが扉を背に剣を構える。
サロメは、その扉に刻まれた紋様に目を奪われた。
それは、父の研究ファイルの表紙にあったものと同じ、『プロジェクト・プロメテウス』の紋章だった。
サロメは扉に手を触れ、考えた。
——開きなさい。
何重にもかけられていたはずの古代魔法の封印が、まるで赤子の手をひねるように解かれ、重々しい音を立てて扉が開いた。
二人が部屋に飛び込み、すぐさま扉を閉ざすと、そこは静寂に包まれていた。
部屋の中央には、巨大な水晶が一つ置かれているだけ。だが、その水晶は、まるで呼吸をするかのように、淡い光を放っていた。
「ここは…一体…」
アーサーが息を呑む。
その時、サロメが胸に抱いていた父のファイルが、水晶の光に呼応するように、ひとりでに開いた。
羊皮紙のページが、目に見えない風に捲られていく。そして、あるページで止まった。
そこに記されていたのは、衝撃的な事実だった。
『プロジェクト・プロメテウス。それは、神の領域への挑戦。世界の法則を記述する「創世の書」にアクセスし、その記述を書き換えることで、現実を改変する禁忌の魔法理論。
被験体となった我が娘、サロメは、その副作用として、思考の一部を現実化する能力を得た。
しかし、この力はあまりに危険すぎる。人の精神が、世界の法則に直接干渉するなど、あってはならないことだ。
我々はこの研究を封印し、国を抜ける。この力が、誰にも悪用されぬように…』
サロメの力の正体。それは、神の奇跡などではなかった。
世界を書き換える、禁忌の魔法の副作用。
彼女自身が、歩く「創世の書」だったのだ。
サロメは、自分の人生を規定したその数行を、ただ呆然と見つめていた。
感情を殺す訓練も、婚約者からの罵倒も、学園での孤独も、全てはこの「力」のせいだった。望んで得たわけではない、呪いのような力。
その真実の重さに、彼女は立ち尽くすことしかできなかった。
静寂を破ったのは、アーサーの静かな吐息だった。
彼は、サロメが読んでいたのと同じ文章に目を落とし、全てを理解した。
そして、サロメの横顔に視線を移した。そこにいるのは、国を揺るがす「聖女」でも、危険な「能力者」でもなかった。
ただ、国家の身勝手な野望によって生まれ、両親を奪われ、その人生の全てを歪められてしまった、一人の少女の姿だった。
「…そうか」
アーサーの声は、驚くほど冷静だった。
「君のその力は、君が望んで得たものじゃなかった。君はずっと…この国の、被害者だったのか」
その言葉は、サロメの心の奥深く、凍てついていた場所に、じんわりと染み込んでいくようだった。
初めて、誰かが彼女の力を「呪い」として、その境遇を「悲劇」として、理解してくれた瞬間だった。
アーサーは、ゆっくりと剣を鞘に収め、サロメに向き直った。その瞳に、追跡者の光はもうなかった。
「すまなかった。私は、何も知らずに君を追い詰めていた」
彼は、深く頭を下げた。
「サロメ・フォン・ヴァイス。私は、内務省調査官としての任務を、今ここで放棄する。
私の正義は、こんな腐りきった国家を守ることじゃない。君のような被害者を、これ以上一人たりとも生まない世界を作ることだ」
そして、アーサーは顔を上げ、サロメに手を差し出した。
その手は、断罪者の手ではなく、同じ痛みを分かち合う、同志の手だった。
「君がこれまでしてきたことは、復讐だったのかもしれない。だが、これからは違う。
君の両親の無念を晴らし、この国の膿を出し尽くすための、戦いだ。
そのために、君の力を貸してくれないか。いや…君と共に、戦わせてほしい」
追う者と、追われる者。
国家の最も暗い秘密を共有し、互いの痛みを理解した二人は、血煙の舞う禁書庫の奥で、今、初めて同じ未来を見つめていた。
それは、世界そのものに戦いを挑む、あまりにも無謀な血盟の始まりだった。
0
あなたにおすすめの小説
[完]聖女の真実と偽りの冠
さち姫
恋愛
私、レティシア・エルメロワは聖女としての癒しの力を発揮した。
神託を聞き、国の為に聖女として、そして国の王太子の婚約者として、努力してきた。
けれど、義妹のアリシアが癒しの力を発揮した事で、少しずつ私の周りが変わっていく。
そうして、わたしは神ではなく、黒魔術を使う、偽りの聖女として追放された。
そうしてアリシアが、聖女となり、王太子の婚約者となった。
けれど、アリシアは癒しの力はあっても、神託は聞けない。
アリシア。
私はあなた方嫌いではな。
けれど、
神は偽りを知っているわ。
聖女の復讐~私、本当にいいのか確認しましたよね?こうなったのは全て、王太子殿下の自業自得ですよ?~
バナナマヨネーズ
恋愛
聖女と呼ばれた少女は、愛する人を失った。聖女と呼ばれた少女は、その原因となった王太子に復讐を誓う。
復讐の果てに少女は何を得るのか……。
この物語は、愛する人を失った少女の復讐の物語。
全10話
※小説家になろう様で掲載していた短編作品を加筆修正した連載版になります。
【完結】義姉上が悪役令嬢だと!?ふざけるな!姉を貶めたお前達を絶対に許さない!!
つくも茄子
ファンタジー
義姉は王家とこの国に殺された。
冤罪に末に毒杯だ。公爵令嬢である義姉上に対してこの仕打ち。笑顔の王太子夫妻が憎い。嘘の供述をした連中を許さない。我が子可愛さに隠蔽した国王。実の娘を信じなかった義父。
全ての復讐を終えたミゲルは義姉の墓前で報告をした直後に世界が歪む。目を覚ますとそこには亡くなった義姉の姿があった。過去に巻き戻った事を知ったミゲルは今度こそ義姉を守るために行動する。
巻き戻った世界は同じようで違う。その違いは吉とでるか凶とでるか……。
聖女の力は使いたくありません!
三谷朱花
恋愛
目の前に並ぶ、婚約者と、気弱そうに隣に立つ義理の姉の姿に、私はめまいを覚えた。
ここは、私がヒロインの舞台じゃなかったの?
昨日までは、これまでの人生を逆転させて、ヒロインになりあがった自分を自分で褒めていたのに!
どうしてこうなったのか、誰か教えて!
※アルファポリスのみの公開です。
運命の秘薬 〜100年の時を超えて〜 [完]
風龍佳乃
恋愛
シャルパド王国に育った
アリーリアはこの国の皇太子である
エドアルドとの結婚式を終えたが
自分を蔑ろにした
エドアルドを許す事が出来ず
自ら命をたってしまったのだった
アリーリアの魂は彷徨い続けながら
100年後に蘇ったのだが…
再び出会ってしまったエドアルドの
生まれ変わり
彼も又、前世の記憶を持っていた。
アリーリアはエドアルドから離れようと
するが運命は2人を離さなかったのだ
戸惑いながら生きるアリーリアは
生まれ変わった理由を知り驚いた
そして今の自分を受け入れて
幸せを見つけたのだった。
※ は前世の出来事(回想)です
あなたが「いらない」と言った私ですが、溺愛される妻になりました
有賀冬馬
恋愛
「君みたいな女は、俺の隣にいる価値がない!」冷酷な元婚約者に突き放され、すべてを失った私。
けれど、旅の途中で出会った辺境伯エリオット様は、私の凍った心をゆっくりと溶かしてくれた。
彼の領地で、私は初めて「必要とされる」喜びを知り、やがて彼の妻として迎えられる。
一方、王都では元婚約者の不実が暴かれ、彼の破滅への道が始まる。
かつて私を軽んじた彼が、今、私に助けを求めてくるけれど、もう私の目に映るのはあなたじゃない。
「輝きがない」と言って婚約破棄した元婚約者様へ、私は隣国の皇后になりました
有賀冬馬
恋愛
「君のような輝きのない女性を、妻にするわけにはいかない」――そう言って、近衛騎士カイルは私との婚約を一方的に破棄した。
私は傷つき、絶望の淵に落ちたけれど、森で出会った傷だらけの青年を助けたことが、私の人生を大きく変えることになる。
彼こそ、隣国の若き皇子、ルイス様だった。
彼の心優しさに触れ、皇后として迎え入れられた私は、見違えるほど美しく、そして強く生まれ変わる。
数年後、権力を失い、みすぼらしい姿になったカイルが、私の目の前に現れる。
「お久しぶりですわ、カイル様。私を見捨てたあなたが、今さら縋るなんて滑稽ですわね」。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる