ヴァンパイアよ死神から逃げよ

ナカムラ

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繰り返された悲劇

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 ローズは、それ以来、ジョセフ達に付いていって人間の血を吸いに行った。
ジョセフ達と同じように、人間の血を吸うことが、難なく出来た。
 しかし、オリバーは、まだ出来ないでいた。いつの間にか、オリバーが飲むための血を、ローズが用意するようになった。
 アリスは、ジョセフに、こっそり言った。
「これでは、立場逆転ね。」

 それから、数日後、ローズは、良からぬ噂を聞いてしまった。
 ローズの旦那が、ローズがヴァンパイアになり、多くの人を殺したと恨まれ、焼き討ちにあい、死んでしまったと…。

 ローズは、打ちひしがれて、しばらく、呆然としていた。
 アリスが、優しく語りかけた。
「私もね。ヴァンパイアになった時、焼き討ちにあい、家族を失ったの…。辛いわね。ローズ…。いいのよ…。泣いて…。」
 ローズは、堰を切ったように泣き出した。
「ウッ!ウッ!…。」
 オリバーは、何も声をかけることが出来なかったが、ローズの横に座って、ずっと肩を擦って、心配そうな表情で、ローズを見つめていた。
 いつもならば、オリバーの手を振り払う筈の、気の強いローズだったが、暫く、頭をオリバーの肩にもたげた。

 何時間も、そうしていたローズだったが、すくっと立ち上がった。

 ローズの赤い目の奥が、ギラッと光った。
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