ヴァンパイアよ死神から逃げよ

ナカムラ

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意外な新しい仲間

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 しばらくして、ジョセフ達は、人間の血を吸い、通りから寝床に帰ってくるところだった。

 ジョセフ達が、寝床で一息ついていると、けたたましくドアがノックされた。
ノア以外は、一斉に警戒した。
 ノアは、笑いながら言った。
「そろそろかなと、思っていた。やっと、お出ましか。まぁ、堪えた方だな」

 ジョセフは、ノアの態度と言葉を不思議に思った。
「なんのことだ。ノア、誰がいるのか、わかっているような口振りだな」

 ジョセフが警戒しながら、ドアを開けると、息も絶え絶えで、やっと立っているブルーノの姿があった。
「助けて……」
そう言うなり、ブルーノは、その場に倒れ、意識を失った。

 ノアが言った。
「さぁ、中に運び込むぞ」
アリスは、怒った。
「なぜ、なぜこんなヤツ、助けるの? ノア、あなたは、どうかしてるわ。あなたは、襲われたのよ。忘れたの? ブルーノは、私達のことを裏切ったのよ」
ノアは、笑った。
「ワッハッハ!! よく考えてみろ。ブルーノは、私達と会わなかった長い間、ずっと、死神クライドに追いかけられて、戦っていたんだぞ。普通のヴァンパイアなら、すぐに、この間に、首を狩られていたところだ。ブルーノには、見込みがある。ジョセフも言ってたよな。いい仲間になれるはずだったって」
ジョセフが溜め息をついた。
「確かに言ったが、コイツは、我々を裏切ったんだ。そんな危険なヤツを寝床に招き入れろというのか? アリスの言う通りだ。どうかしてる。ノア、それは、無理だ」
ノアは、また、笑った。
「まぁ、大丈夫だ。私が監視する。何か危害を与えるようであれば、私の力で追い出すさ」

 ジョセフは、頷いた。
「まぁ、仕方ない。ノアがそこまで言うなら、確かにルイスという強いヴァンパイアが、かつていた。コイツも、私達の戦力になってもらおう。ノア、ブルーノを中に入れろ」

 ノアが、寝床の中にブルーノを入れて、しばらくすると、ブルーノが、意識を取り戻した。

 ブルーノは、意識を取り戻すと、ひたすら、ジョセフ達に頭を下げた。
「済まなかった。本当に済まなかった。あんなに死神が恐ろしいとは……」
 アリスは、もう落ち着いていて、血が入った銀のワイングラスをブルーノに渡した。
 ブルーノは、明らかに、今まで飢えていたように、ゴクゴクッとすぐに、血を飲み干した。
「済まない。ありがとう」
 皆は、ブルーノを受け入れた。
ただ、オリバーは、一度裏切ったブルーノに怯えていた。
 ローズに言った。
「ブルーノのこと、本当に信じて大丈夫かな?」
「大丈夫よ。ノアがいざとなったら、追い出すでしょう」
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