ひまわり ♥ᕱ⑅ᕱ アンコンシャスネス

越知鷹 けい

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3.

***


「キミは、この世に未練があって、成仏できずにいるのか?」

青年が怯えている様子を見て、私はクスリと笑う。

――ちょっと、イタズラをしてやろう。

私の中の、ひとりが提案をしてきた。感情が揺れ動く。
こうなってしまうと、抵抗がむずかしい。それに この感情は嫌いではない。

私は、彼女に身体の主導権を与えることにした。


「えへへ、キミって可愛いね。私より年下っぽいし」
「質問に答えてくれないか?」

どうやら彼女のイタズラは、失敗に終わったようだ。
私はふたたび、主導権を取り戻しす。

「ごめんね、ちょっとふざけすぎたみたい。私は、別に君を取って食おうとしているわけじゃないんだよ」
「そ、そんなことは信じないからな! 絶対に」

ものすごく距離を取られてしまった。
これだと目的が果たせない。――どうしてくれるのよ。


ちょっぴり彼女に 怒りを覚えながらも、私はこの状況が可笑しかった。

「うふふ、警戒しているね」

無防備となった私に、もうひとりの人格が 青年との会話に割って入ってきた。

「私は、杏子と申します」と名乗った。

「アンズ?」
「はい、漢字ではこう書きます」そう言うと、砂の上に文字を書いてみせた。

『杏子』

それは、私の名前だった。

どこにでも居る普通の看護師だった。
いや、正確には普通というわけではない。

いまは、4つの人格を持つ多重人格者であり、同時に、霊感を持っている。

いわゆる「超能力者」みたいなものだ。

この物語は、私が体験した怪異の数々を 書き連ねたものである。



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