1 / 16
プロローグ
しおりを挟む
ピーヨ ピーヨ 何処かで鳴く鳥の声が聞こえている。
起き上がろうとすると身体の自由が効かない。目の前には霞がかかりぼんやりとして何処にいるのかわからない。
(ん、どうなってるんだ…… あ、そういえば!)
突然起きた大地震で発生した巨大な地割れに乗っていた車ごと飲み込まれてしまった事を思い出した。
ーー数時間前ーー
俺は明日から始まるゴールデンウィークは日本アルプスでクライミングをする予定だった。
仕事を終え家に戻ると死んだ親父が残してくれた四駆で買い出しに行き、購入した荷物を車に積み込むと一人で中央高速を長野方面に向けて走った。
1人で向かったのは車が遊び道具の倉庫になっていて常時2人しか乗れないのに助手席に大きなクーラーボックスを乗せてしまったので1人しか乗れない状態だからだ。
歌を歌いながら車を走らせていると、1時間ほどで待ち合わせ場所のサービスエリアが見えてきた。
「到着っと、あいつらもう着いてるかな」
先に出発した友人の待つはずのサービスエリアに到着したので駐車スペースを探していると、コーヒーショップから出てきた友人達が目に入る。その時、ゴゴゴという音が聞こえ始め、そのすぐ後に大きな揺れが襲ってきた。車外を見ていると駐車エリアの車が波打って見えるほど揺れていたがすぐに揺れが収まったので、車を停車させて友人達の元へと歩き始めると再び大きな揺れに襲われた。あまりの揺れに身動きできずにいると突然足元に大きな地割れが発生して周りに駐車していた沢山の車もろとも地面にできた亀裂の中に吸い込まれてしまった。
ーー現在ーー
落ちた瞬間の記憶はあるが、途中からの記憶が全く無い。
(いや、待てよ。地割れに落ちたんじゃなかったっけ?)
地面を体が埋まっていない事にほっとしたが地面の亀裂地割れに落ちたはずなのに体の周りを手で探っても瓦礫や土砂の感触が無い。
少し視力が戻り、ぼんやりとだが自分の手が見えるようになってきたが周囲は霧かっているように真っ白で何も見えなかった。
(ここはどこだ?)
立ち上がろうとするが、やはり体が自由に動かせない。
キョロキョロと目だけを動かして周囲をぐるり見まわしたが、やはり真っ白では何も見えなかった。
(ここは一体どこなんだ?)
何がどうなってこんな場所にいるのか全く意味がわからなかった。
(俺は死んでしまって天国に来てるのか?)
そんな事を考えていると眩しく暖かな光に包まれ、声が聞こえてきたのでその方向を見ると光に包まれた麗人が現れた。
「初めまして、原初の世界を作り出した始神と申します。
この度はあなたには申し訳のないことをしてしまいました、このとおりです申し訳ありません」
目の前に現れたとても綺麗な人の姿をした始神様が頭を下げた。
(一体何の事だろう)
「謝られる意味が分からないんですが、とりあえずは頭を上げてください」
始神は頭をあげ、事の顛末を話し始めた。
「この度は私の不手際であなたを死なせてしまいました」
(やっぱり死んでしまったんだ俺)
「まことに申し上げにくいのですが、あなたの身体は消滅してしまいましたので元の世界へ戻ることができなくなりました。
あなたが望むのなら違う世界に新しい体を与えて生き返らせることが出来ますが、希望されますか?」
(う~ん、どうしようか。このまま死んだら天国に行けるのかな、楽しいのならそれでもいいかな。どうするか決める前に生き返る世界のことを聞いてみよう)
「すみません、この世界はどんな世界なのでしょうか?」
「この世界の事はこの者に説明させましょう。ゴドー、この世界の説明をしてさしあげなさい」
「儂はお前さんが生き返ることのできる世界の神、名はゴドーじゃ! 竜崎剛君かな」
「はい、そうです」
「お前さんのことは始神様から聞いておる、今見えている下の世界は儂が作った世界じゃ。さて、お前さんのことじゃが、始神様がおっしゃるにはお前さんがわしの世界に来てくれる事で多くの事が良い方向に向かうらしい。元の世界に戻りたい気持ちもわからぬではないが、わしの世界のために力を貸してくれないじゃろうか」
(ゴドーと言うこの方はこの世界の神様らしい。この世界で生きていくのは問題ないのだが、言葉も何も知らない世界でやっていけるのだろうか?)
「心配せずとも良い。言葉や生活は困らないようにうまくやっておく。この世界の住人になってわしの手助けをしてもらえるかな?」
(家族や恋人のいない俺は元の世界に未練はない。それにこっちに来ても生活は困らないようにしてもらえるならこの世界で生きていくのも有りだな)
「はい。この世界の住人として生きていこうと思います。でも、ゴドー様の手助けをすると言っても、何をやって良いのかわかりません」
ゴドーはにこりと微笑むとうんうんと頷き、ゆっくりと話し始めた。
「この世界の住人になってくれるか、よかった。わしの手助けと言っても、特に何をするという事は無い。お前さんの存在がこの世界の助けになると始神様は言っておったのでな、自由に生活してくれるだけで良いのじゃ。必要に応じてわしから声をかけることもあるかもしれんが、その時は相談にのってもらえると助かる」
「私からもゴドーの手助けをお願いします」
「わかりました、この世界が良くなるように頑張って見ます」
「そうですか、助かります。お礼と言っては何ですが少しばかりのスキルとプレゼントを送りましたので、あとはゴドーの話を聞いてこの世界を楽しんでください。ではゴドー、よろしくお願いしましたよ」
「承りました、後の事はお任せください」
主神ゴドーがそう言うと始神の姿が蜃気楼のように揺らめき見えなくなった。
「それでは、儂の世界の事を少し話しておこう。
儂の創ったこの世界の名はエンデじゃ。今の文化レベルは地球で言うと中世ぐらいじゃな。
ここは儂が産み出した十二神と九種族の精霊達で管理しておる。
十二神は医療生誕の神・海神・気象神・芸術娯楽の神・工業生産の神・商業神狩猟冒険の神・魔法神・農耕の神・山の神・森の神・食の神
四大精霊は火の精霊・水の精霊・風の精霊・地の精霊でそれぞれに精霊王が一人ずつおる。
それと精霊王のおらぬ五精霊は光の精霊・闇の精霊・氷の精霊・森の精霊・建物の精霊じゃ。
次にこの星のことじゃが、この星には太陽が一つ、それと大きな月と小さな月がある。
エンデの気候は地球とほぼ同じで、1年は12の月に分かれており、それぞれ30日で360日じゃから地球とほぼ同じじゃな。
住んでいる主な種族は人族・獣人族・エルフ族・ドワーフ族・竜人族じゃ。
他にも様々な生き物がおるがこの世界におればそのうち出くわすじゃろう、タチの悪いのもおるから気をつけることじゃな。
重力と空気などの環境も地球とほぼ同じじゃ。他に何か聞きたい事はあるかな?」
「大丈夫です、特にありません。あ、すみません、一つだけ質問。
この世界の食べ物は美味しいでしょうか?」
グルメを自称するだけあって、どうしてもそのことが気になったのだ。
「心配せずともよい。地球より沢山の種類の動植物がこの星には存在しておる。探せば地球にある素材や調味料の元になる物はあるはずじゃ。ただし、この星の半分以上が未開の地じゃからまだ見つかっていない物も沢山あるぞ。食べたい物があれば探してみることじゃ。理や調味料は発達途上でな、あまり味の期待はしないほうが良いぞ」
ちょっとがっかりしたが食材は探せばあると聞いたので少しは期待を持つ事ができた。
「他に聞きたいことは?」
「大丈夫です、頑張れると思います」
根拠はないが楽天的な俺はなぜか生きていける自信があった。
「ならば、お前さんが授けてもらったスキルと加護を見てみよう。どれどれ」
(え、もう加護とかスキルとかもらってるの? そういえば始神様も言ってたな、何も実感ないんだけどまあいいか)
ゴドーは与えられた物が何であるか確認すると
「ほう、儂には意味の分からん物もあるが良い物をもらっているようじゃ。あとで確認してみると良い。
始神様が授けた体は幼子の様じゃが、問題ないようにしておこう。因みにこの世界は15歳で成人じゃ、成人できるまでに十分な時間があるから自分次第で何にでもなれるぞ」
(え!?俺は23歳だったんだけど、新しい体ってなんの事だ?)
「ほっほっほ、自分の姿ををよく見てみることじゃ。とても可愛らしい赤子じゃよ」
そう言われて差し出された鏡の中を見ると、ぷくぷくした可愛らしい赤ん坊が映っていた。
「赤ちゃん・・・ 本当に赤ちゃんだ」
「そうじゃ、可愛らしい赤ん坊じゃよ」
(それで体の自由が効かなかったのか)
「なんじゃ、気がついておらんかったのか、仕方がないのう。
そうそう、お前さんに儂からも加護とスキル、それに少しばかりの贈り物をしておいた、きっと役に立つと思うぞ。
そういえば始神様もお前さんに加護とスキルの他に何か持たせたと仰っておったな。
大事に使うんじゃぞ。
説明はこれくらいにしておこう。
そうじゃ、せっかくこうして顔見知りになったんじゃから、時々で良いから話でもしようぞ、教会に礼拝に来れば会えるのでな。
では、この世界を楽しんでくれ」
そう言われると暖かな光に包まれ、意識が遠のいていくのでった。
起き上がろうとすると身体の自由が効かない。目の前には霞がかかりぼんやりとして何処にいるのかわからない。
(ん、どうなってるんだ…… あ、そういえば!)
突然起きた大地震で発生した巨大な地割れに乗っていた車ごと飲み込まれてしまった事を思い出した。
ーー数時間前ーー
俺は明日から始まるゴールデンウィークは日本アルプスでクライミングをする予定だった。
仕事を終え家に戻ると死んだ親父が残してくれた四駆で買い出しに行き、購入した荷物を車に積み込むと一人で中央高速を長野方面に向けて走った。
1人で向かったのは車が遊び道具の倉庫になっていて常時2人しか乗れないのに助手席に大きなクーラーボックスを乗せてしまったので1人しか乗れない状態だからだ。
歌を歌いながら車を走らせていると、1時間ほどで待ち合わせ場所のサービスエリアが見えてきた。
「到着っと、あいつらもう着いてるかな」
先に出発した友人の待つはずのサービスエリアに到着したので駐車スペースを探していると、コーヒーショップから出てきた友人達が目に入る。その時、ゴゴゴという音が聞こえ始め、そのすぐ後に大きな揺れが襲ってきた。車外を見ていると駐車エリアの車が波打って見えるほど揺れていたがすぐに揺れが収まったので、車を停車させて友人達の元へと歩き始めると再び大きな揺れに襲われた。あまりの揺れに身動きできずにいると突然足元に大きな地割れが発生して周りに駐車していた沢山の車もろとも地面にできた亀裂の中に吸い込まれてしまった。
ーー現在ーー
落ちた瞬間の記憶はあるが、途中からの記憶が全く無い。
(いや、待てよ。地割れに落ちたんじゃなかったっけ?)
地面を体が埋まっていない事にほっとしたが地面の亀裂地割れに落ちたはずなのに体の周りを手で探っても瓦礫や土砂の感触が無い。
少し視力が戻り、ぼんやりとだが自分の手が見えるようになってきたが周囲は霧かっているように真っ白で何も見えなかった。
(ここはどこだ?)
立ち上がろうとするが、やはり体が自由に動かせない。
キョロキョロと目だけを動かして周囲をぐるり見まわしたが、やはり真っ白では何も見えなかった。
(ここは一体どこなんだ?)
何がどうなってこんな場所にいるのか全く意味がわからなかった。
(俺は死んでしまって天国に来てるのか?)
そんな事を考えていると眩しく暖かな光に包まれ、声が聞こえてきたのでその方向を見ると光に包まれた麗人が現れた。
「初めまして、原初の世界を作り出した始神と申します。
この度はあなたには申し訳のないことをしてしまいました、このとおりです申し訳ありません」
目の前に現れたとても綺麗な人の姿をした始神様が頭を下げた。
(一体何の事だろう)
「謝られる意味が分からないんですが、とりあえずは頭を上げてください」
始神は頭をあげ、事の顛末を話し始めた。
「この度は私の不手際であなたを死なせてしまいました」
(やっぱり死んでしまったんだ俺)
「まことに申し上げにくいのですが、あなたの身体は消滅してしまいましたので元の世界へ戻ることができなくなりました。
あなたが望むのなら違う世界に新しい体を与えて生き返らせることが出来ますが、希望されますか?」
(う~ん、どうしようか。このまま死んだら天国に行けるのかな、楽しいのならそれでもいいかな。どうするか決める前に生き返る世界のことを聞いてみよう)
「すみません、この世界はどんな世界なのでしょうか?」
「この世界の事はこの者に説明させましょう。ゴドー、この世界の説明をしてさしあげなさい」
「儂はお前さんが生き返ることのできる世界の神、名はゴドーじゃ! 竜崎剛君かな」
「はい、そうです」
「お前さんのことは始神様から聞いておる、今見えている下の世界は儂が作った世界じゃ。さて、お前さんのことじゃが、始神様がおっしゃるにはお前さんがわしの世界に来てくれる事で多くの事が良い方向に向かうらしい。元の世界に戻りたい気持ちもわからぬではないが、わしの世界のために力を貸してくれないじゃろうか」
(ゴドーと言うこの方はこの世界の神様らしい。この世界で生きていくのは問題ないのだが、言葉も何も知らない世界でやっていけるのだろうか?)
「心配せずとも良い。言葉や生活は困らないようにうまくやっておく。この世界の住人になってわしの手助けをしてもらえるかな?」
(家族や恋人のいない俺は元の世界に未練はない。それにこっちに来ても生活は困らないようにしてもらえるならこの世界で生きていくのも有りだな)
「はい。この世界の住人として生きていこうと思います。でも、ゴドー様の手助けをすると言っても、何をやって良いのかわかりません」
ゴドーはにこりと微笑むとうんうんと頷き、ゆっくりと話し始めた。
「この世界の住人になってくれるか、よかった。わしの手助けと言っても、特に何をするという事は無い。お前さんの存在がこの世界の助けになると始神様は言っておったのでな、自由に生活してくれるだけで良いのじゃ。必要に応じてわしから声をかけることもあるかもしれんが、その時は相談にのってもらえると助かる」
「私からもゴドーの手助けをお願いします」
「わかりました、この世界が良くなるように頑張って見ます」
「そうですか、助かります。お礼と言っては何ですが少しばかりのスキルとプレゼントを送りましたので、あとはゴドーの話を聞いてこの世界を楽しんでください。ではゴドー、よろしくお願いしましたよ」
「承りました、後の事はお任せください」
主神ゴドーがそう言うと始神の姿が蜃気楼のように揺らめき見えなくなった。
「それでは、儂の世界の事を少し話しておこう。
儂の創ったこの世界の名はエンデじゃ。今の文化レベルは地球で言うと中世ぐらいじゃな。
ここは儂が産み出した十二神と九種族の精霊達で管理しておる。
十二神は医療生誕の神・海神・気象神・芸術娯楽の神・工業生産の神・商業神狩猟冒険の神・魔法神・農耕の神・山の神・森の神・食の神
四大精霊は火の精霊・水の精霊・風の精霊・地の精霊でそれぞれに精霊王が一人ずつおる。
それと精霊王のおらぬ五精霊は光の精霊・闇の精霊・氷の精霊・森の精霊・建物の精霊じゃ。
次にこの星のことじゃが、この星には太陽が一つ、それと大きな月と小さな月がある。
エンデの気候は地球とほぼ同じで、1年は12の月に分かれており、それぞれ30日で360日じゃから地球とほぼ同じじゃな。
住んでいる主な種族は人族・獣人族・エルフ族・ドワーフ族・竜人族じゃ。
他にも様々な生き物がおるがこの世界におればそのうち出くわすじゃろう、タチの悪いのもおるから気をつけることじゃな。
重力と空気などの環境も地球とほぼ同じじゃ。他に何か聞きたい事はあるかな?」
「大丈夫です、特にありません。あ、すみません、一つだけ質問。
この世界の食べ物は美味しいでしょうか?」
グルメを自称するだけあって、どうしてもそのことが気になったのだ。
「心配せずともよい。地球より沢山の種類の動植物がこの星には存在しておる。探せば地球にある素材や調味料の元になる物はあるはずじゃ。ただし、この星の半分以上が未開の地じゃからまだ見つかっていない物も沢山あるぞ。食べたい物があれば探してみることじゃ。理や調味料は発達途上でな、あまり味の期待はしないほうが良いぞ」
ちょっとがっかりしたが食材は探せばあると聞いたので少しは期待を持つ事ができた。
「他に聞きたいことは?」
「大丈夫です、頑張れると思います」
根拠はないが楽天的な俺はなぜか生きていける自信があった。
「ならば、お前さんが授けてもらったスキルと加護を見てみよう。どれどれ」
(え、もう加護とかスキルとかもらってるの? そういえば始神様も言ってたな、何も実感ないんだけどまあいいか)
ゴドーは与えられた物が何であるか確認すると
「ほう、儂には意味の分からん物もあるが良い物をもらっているようじゃ。あとで確認してみると良い。
始神様が授けた体は幼子の様じゃが、問題ないようにしておこう。因みにこの世界は15歳で成人じゃ、成人できるまでに十分な時間があるから自分次第で何にでもなれるぞ」
(え!?俺は23歳だったんだけど、新しい体ってなんの事だ?)
「ほっほっほ、自分の姿ををよく見てみることじゃ。とても可愛らしい赤子じゃよ」
そう言われて差し出された鏡の中を見ると、ぷくぷくした可愛らしい赤ん坊が映っていた。
「赤ちゃん・・・ 本当に赤ちゃんだ」
「そうじゃ、可愛らしい赤ん坊じゃよ」
(それで体の自由が効かなかったのか)
「なんじゃ、気がついておらんかったのか、仕方がないのう。
そうそう、お前さんに儂からも加護とスキル、それに少しばかりの贈り物をしておいた、きっと役に立つと思うぞ。
そういえば始神様もお前さんに加護とスキルの他に何か持たせたと仰っておったな。
大事に使うんじゃぞ。
説明はこれくらいにしておこう。
そうじゃ、せっかくこうして顔見知りになったんじゃから、時々で良いから話でもしようぞ、教会に礼拝に来れば会えるのでな。
では、この世界を楽しんでくれ」
そう言われると暖かな光に包まれ、意識が遠のいていくのでった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
【完結】私は聖女の代用品だったらしい
雨雲レーダー
恋愛
異世界に聖女として召喚された紗月。
元の世界に帰る方法を探してくれるというリュミナス王国の王であるアレクの言葉を信じて、聖女として頑張ろうと決意するが、ある日大学の後輩でもあった天音が真の聖女として召喚されてから全てが変わりはじめ、ついには身に覚えのない罪で荒野に置き去りにされてしまう。
絶望の中で手を差し伸べたのは、隣国グランツ帝国の冷酷な皇帝マティアスだった。
「俺のものになれ」
突然の言葉に唖然とするものの、行く場所も帰る場所もない紗月はしぶしぶ着いて行くことに。
だけど帝国での生活は意外と楽しくて、マティアスもそんなにイヤなやつじゃないのかも?
捨てられた聖女と孤高の皇帝が絆を深めていく一方で、リュミナス王国では次々と異変がおこっていた。
・完結まで予約投稿済みです。
・1日3回更新(7時・12時・18時)
包帯妻の素顔は。
サイコちゃん
恋愛
顔を包帯でぐるぐる巻きにした妻アデラインは夫ベイジルから離縁を突きつける手紙を受け取る。手柄を立てた夫は戦地で出会った聖女見習いのミアと結婚したいらしく、妻の悪評をでっち上げて離縁を突きつけたのだ。一方、アデラインは離縁を受け入れて、包帯を取って見せた。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる