1 / 86
1. 出逢い
しおりを挟む
アンナ・ラディウスは、その可愛らしい容姿とは不釣り合いな父の形見である剣を腰にぶら下げて、街の中を疾走していた。
もう直ぐ十八歳になる赤毛の彼女は、本来ならばこのような所に居る人では無かったが、今は訳あって弟と二人でここ王都の市井で暮らしている。
彼女は、ここ王都から西にあるラディウス男爵領の領主の娘だった。
けれども五年前、両親が不慮の事故で亡くなると男爵家は呆気なく叔父に乗っ取られてしまい、アンナは命からがら逃げ出して、今は冒険者ギルドに籍を置き弟と二人身を寄せ合って市井で暮らしているのだ。
幸いにも騎士だった父から剣の手解きを受けていた為、冒険者ギルドの仕事をして今日までやって来れたのだが、しかし今、彼女は窮地に陥っていたのだった。
(どうしよう、完全に出遅れたわ……)
ギルドが開くのは朝の八時。割りの良い仕事は直ぐに埋まってしまうし、それなりの仕事だって一時間もしたら売り切れてしまうのに、今の時刻は午前九時になろうかというところなので大遅刻である。
勿論普段ならば、八時過ぎには到着しているのだが、今朝は仕方がなかったのだ。
月末の今日は、朝一で借りている家の家賃を支払いに大家であるグリニッジ婦人の元へ向かったのだが、一人暮らしである老齢の婦人はアンナの来訪を大変喜び、ここぞとばかりに雑用を頼んできたので、気付いたらこんな時間になってしまったのだ。
(お願いっ、せめて何か一件でも仕事が残っていて……)
アンナは必死に走った。
家賃の支払いとその他の色々な急な出費で、蓄えていたお金は底をついてしまっているのだ。
それどころか今は手持ちのお金さえ無いので、このままでは弟のエヴァンにご飯を食べさせてあげられない。
だから今日は絶対にギルドの仕事をして日銭を稼がなくてはいけなかったのだが、完全に出遅れてしまったのだ。
気持ちが焦る中、全力で走ってギルドに到着すると、アンナは乱れた呼吸を整える間もなく扉を押し開けて、入り口右側にある仕事の依頼が張り出される掲示板を祈るような気持ちで見つめた。
すると、掲示板にはまだ一枚の依頼書が残っていたのだった。
(良かった!!)
アンナは、たとえ一件でも仕事が残っていた事に安堵し、とたんに胸が軽くなった。
しかし、それも束の間。
無慈悲にも彼女の目の前で頭からローブを被った一人の青年が、掲示板に残っていた最後の一枚の依頼書を取り上げてしまったのだった。
「あっ……待ってっ!!!」
アンナは、思わず見ず知らずの青年を呼び止めた。その依頼を取られてしまったら困るのだ。
は直ぐにその青年に駆け寄ると、彼の両手を握って縋るように懇願したのだった。
「お願いです、この依頼書を譲って貰えませんか?!」
依頼書を持っている青年の手を両手でがっしりと掴み、アンナは上目遣いで訴えかけた。
以前、借家の隣に住むお姉さんから、“男の人はこうやってお願いすればなんでも言うことを聞いてれる”と教えて貰っていたので、男の人の手を掴むだなんて抵抗はあったが、それでも、なんとしても今日の仕事を確保しなくてはならなかったので、使える物は何でも使ってやろうと思ったのだ。
けれども、世の中そんなに上手くいく訳がなかった。
知らない人に急に手を握られた青年は明らかに困惑の表情を浮かべて、アンナの手を解き一歩後ろに身を引くと、当然の疑問を口にしたのだった。
「えっ……と……。なんで?」
当たり前である。
いくらアンナが若くて見目の良い女の子であっても、急に見ず知らずの人にこんなことをされては警戒されても仕方ない。
アンナは彼の態度で冷静さを取り戻して、慌てて頭を下げた。
「急にごめんなさい。でも、どうしてもその依頼書を譲って欲しいんです。」
そう言ってこの青年に懇願しつつ、アンナは彼の様子を伺った。
ローブ姿の青年のグレーがかった青い瞳は困惑の色を浮かべているが、それでも直ぐに断りの言葉を口にしない所を見ると、どうやら、まだ依頼書を譲って貰える可能性はありそうに思えた。
なのでアンナは、このまま情に訴えかけようと、すかさず顔を上げて彼の目を真剣な眼差しで見つめて、誠心誠意、こちらの事情を説明したのだった。
「お願いします。先程今月分の家賃を支払ってしまったから、今、本当にお金がない状態なんです。何か今日仕事をしないと、弟にご飯を食べさせてあげられなくなってしまうんです。だから……その依頼書を譲ってください!」
アンナは再び深く頭を下げた。
いつもこんなギリギリの生活をしている訳ではないが、家賃の支払いの他、仕事道具である剣が刃こぼれをおこし修理が必要だった事や、弟が流行り病にかかり医者にかかった事、それから弟が通うアカデミーへの学費支払い……。それらが全て同時ににやってきて、一時的に困窮しているのだ。
とにかく、今はこの見ず知らずの青年の善意に賭けるしかなかった。
だから祈るような気持ちでアンナは彼の返答を待ったのだが、しかし、青年が口にしたのは思いもよらない言葉だった。
「弟って、何歳なの?」
「えっ……?十二歳ですけど……?」
アンナは彼が何故弟の年齢を気にするのか質問の意図が汲み取れず、怪訝に思いながらも事実のみを答えた。
すると、彼女の返答を聞いた青年は、少しアンナに同情するような顔を見せて、それから無慈悲に告げたのだった。
「そっか。幼児ならまだしもそんなに大きい子ならば、一日くらいは我慢出来るよね。」
ここでようやく、アンナは彼の質問の意図を理解した。
十二歳の大きな子供ならば、一食くらい抜いても構わないだろうと言っているのだ。
青年の言い分は一般的には理解出来る。
しかし、弟のことを何より大切にしているアンナにとってそれは、到底納得出来ることでは無かった。
「弟は流行病から回復したばかりなんです。なので、ちゃんとご飯を食べさせて弱ってしまった体力を回復させたいの!!」
「それならば、人に借りるとかも出来ると思うんだけども、それはしないの?」
「それは……」
彼の正論に、アンナは一瞬言葉を詰まらせた。青年の言う通りなのだけれども、彼女にはそれをする事が出来ない理由があったのだ。
「……既に借りてるんです……」
「……成程……切羽詰まってるんですね。」
俯きがちに苦しい家計の事情を説明すると、青年は慎重に言葉を選びながら、気の毒そうに彼女に声をかけた。
彼は明らかに憐れむような目をアンナに向けているが、しかしだからといって、依頼書は譲ってはくれそうには無かった。
「けれども、さっきも言ったように一日位食事を抜いたって平気でしょう?そんなに必死にならなくたっていいじゃないか。」
「そりゃ、私一人だったら良いわよ。けれども、弟にはひもじい思いをさせたく無いの!」
「随分と過保護じゃないかい?弟ってもう十二歳なんだろう?」
「ええ、そうよ。でも何歳だろうと過保護にもなるわ、だってたった一人の弟なんですもの!」
押し問答は平行線だった。青年の言う事はもっともなのだが、本来なら男爵家の嫡男であるはずの弟に、アンナは惨めな思いをさせたく無かったのだ。
「……しつこくてごめんなさい。でも……本当にお願いします。」
アンナは出来るだけ謙虚な態度で、とにかく深く頭を下げ、ただひたすら依頼を譲ってくれるようお願いした。
しかし、どんなに彼女が頼んでも、青年は頷いてはくれなかった。
もう直ぐ十八歳になる赤毛の彼女は、本来ならばこのような所に居る人では無かったが、今は訳あって弟と二人でここ王都の市井で暮らしている。
彼女は、ここ王都から西にあるラディウス男爵領の領主の娘だった。
けれども五年前、両親が不慮の事故で亡くなると男爵家は呆気なく叔父に乗っ取られてしまい、アンナは命からがら逃げ出して、今は冒険者ギルドに籍を置き弟と二人身を寄せ合って市井で暮らしているのだ。
幸いにも騎士だった父から剣の手解きを受けていた為、冒険者ギルドの仕事をして今日までやって来れたのだが、しかし今、彼女は窮地に陥っていたのだった。
(どうしよう、完全に出遅れたわ……)
ギルドが開くのは朝の八時。割りの良い仕事は直ぐに埋まってしまうし、それなりの仕事だって一時間もしたら売り切れてしまうのに、今の時刻は午前九時になろうかというところなので大遅刻である。
勿論普段ならば、八時過ぎには到着しているのだが、今朝は仕方がなかったのだ。
月末の今日は、朝一で借りている家の家賃を支払いに大家であるグリニッジ婦人の元へ向かったのだが、一人暮らしである老齢の婦人はアンナの来訪を大変喜び、ここぞとばかりに雑用を頼んできたので、気付いたらこんな時間になってしまったのだ。
(お願いっ、せめて何か一件でも仕事が残っていて……)
アンナは必死に走った。
家賃の支払いとその他の色々な急な出費で、蓄えていたお金は底をついてしまっているのだ。
それどころか今は手持ちのお金さえ無いので、このままでは弟のエヴァンにご飯を食べさせてあげられない。
だから今日は絶対にギルドの仕事をして日銭を稼がなくてはいけなかったのだが、完全に出遅れてしまったのだ。
気持ちが焦る中、全力で走ってギルドに到着すると、アンナは乱れた呼吸を整える間もなく扉を押し開けて、入り口右側にある仕事の依頼が張り出される掲示板を祈るような気持ちで見つめた。
すると、掲示板にはまだ一枚の依頼書が残っていたのだった。
(良かった!!)
アンナは、たとえ一件でも仕事が残っていた事に安堵し、とたんに胸が軽くなった。
しかし、それも束の間。
無慈悲にも彼女の目の前で頭からローブを被った一人の青年が、掲示板に残っていた最後の一枚の依頼書を取り上げてしまったのだった。
「あっ……待ってっ!!!」
アンナは、思わず見ず知らずの青年を呼び止めた。その依頼を取られてしまったら困るのだ。
は直ぐにその青年に駆け寄ると、彼の両手を握って縋るように懇願したのだった。
「お願いです、この依頼書を譲って貰えませんか?!」
依頼書を持っている青年の手を両手でがっしりと掴み、アンナは上目遣いで訴えかけた。
以前、借家の隣に住むお姉さんから、“男の人はこうやってお願いすればなんでも言うことを聞いてれる”と教えて貰っていたので、男の人の手を掴むだなんて抵抗はあったが、それでも、なんとしても今日の仕事を確保しなくてはならなかったので、使える物は何でも使ってやろうと思ったのだ。
けれども、世の中そんなに上手くいく訳がなかった。
知らない人に急に手を握られた青年は明らかに困惑の表情を浮かべて、アンナの手を解き一歩後ろに身を引くと、当然の疑問を口にしたのだった。
「えっ……と……。なんで?」
当たり前である。
いくらアンナが若くて見目の良い女の子であっても、急に見ず知らずの人にこんなことをされては警戒されても仕方ない。
アンナは彼の態度で冷静さを取り戻して、慌てて頭を下げた。
「急にごめんなさい。でも、どうしてもその依頼書を譲って欲しいんです。」
そう言ってこの青年に懇願しつつ、アンナは彼の様子を伺った。
ローブ姿の青年のグレーがかった青い瞳は困惑の色を浮かべているが、それでも直ぐに断りの言葉を口にしない所を見ると、どうやら、まだ依頼書を譲って貰える可能性はありそうに思えた。
なのでアンナは、このまま情に訴えかけようと、すかさず顔を上げて彼の目を真剣な眼差しで見つめて、誠心誠意、こちらの事情を説明したのだった。
「お願いします。先程今月分の家賃を支払ってしまったから、今、本当にお金がない状態なんです。何か今日仕事をしないと、弟にご飯を食べさせてあげられなくなってしまうんです。だから……その依頼書を譲ってください!」
アンナは再び深く頭を下げた。
いつもこんなギリギリの生活をしている訳ではないが、家賃の支払いの他、仕事道具である剣が刃こぼれをおこし修理が必要だった事や、弟が流行り病にかかり医者にかかった事、それから弟が通うアカデミーへの学費支払い……。それらが全て同時ににやってきて、一時的に困窮しているのだ。
とにかく、今はこの見ず知らずの青年の善意に賭けるしかなかった。
だから祈るような気持ちでアンナは彼の返答を待ったのだが、しかし、青年が口にしたのは思いもよらない言葉だった。
「弟って、何歳なの?」
「えっ……?十二歳ですけど……?」
アンナは彼が何故弟の年齢を気にするのか質問の意図が汲み取れず、怪訝に思いながらも事実のみを答えた。
すると、彼女の返答を聞いた青年は、少しアンナに同情するような顔を見せて、それから無慈悲に告げたのだった。
「そっか。幼児ならまだしもそんなに大きい子ならば、一日くらいは我慢出来るよね。」
ここでようやく、アンナは彼の質問の意図を理解した。
十二歳の大きな子供ならば、一食くらい抜いても構わないだろうと言っているのだ。
青年の言い分は一般的には理解出来る。
しかし、弟のことを何より大切にしているアンナにとってそれは、到底納得出来ることでは無かった。
「弟は流行病から回復したばかりなんです。なので、ちゃんとご飯を食べさせて弱ってしまった体力を回復させたいの!!」
「それならば、人に借りるとかも出来ると思うんだけども、それはしないの?」
「それは……」
彼の正論に、アンナは一瞬言葉を詰まらせた。青年の言う通りなのだけれども、彼女にはそれをする事が出来ない理由があったのだ。
「……既に借りてるんです……」
「……成程……切羽詰まってるんですね。」
俯きがちに苦しい家計の事情を説明すると、青年は慎重に言葉を選びながら、気の毒そうに彼女に声をかけた。
彼は明らかに憐れむような目をアンナに向けているが、しかしだからといって、依頼書は譲ってはくれそうには無かった。
「けれども、さっきも言ったように一日位食事を抜いたって平気でしょう?そんなに必死にならなくたっていいじゃないか。」
「そりゃ、私一人だったら良いわよ。けれども、弟にはひもじい思いをさせたく無いの!」
「随分と過保護じゃないかい?弟ってもう十二歳なんだろう?」
「ええ、そうよ。でも何歳だろうと過保護にもなるわ、だってたった一人の弟なんですもの!」
押し問答は平行線だった。青年の言う事はもっともなのだが、本来なら男爵家の嫡男であるはずの弟に、アンナは惨めな思いをさせたく無かったのだ。
「……しつこくてごめんなさい。でも……本当にお願いします。」
アンナは出来るだけ謙虚な態度で、とにかく深く頭を下げ、ただひたすら依頼を譲ってくれるようお願いした。
しかし、どんなに彼女が頼んでも、青年は頷いてはくれなかった。
0
あなたにおすすめの小説
離婚するはずの旦那様を、なぜか看病しています
鍛高譚
恋愛
「結婚とは、貴族の義務。そこに愛など不要――」
そう割り切っていた公爵令嬢アルタイは、王命により辺境伯ベガと契約結婚することに。
お互い深入りしない仮面夫婦として過ごすはずが、ある日ベガが戦地へ赴くことになり、彼はアルタイにこう告げる。
「俺は生きて帰れる自信がない。……だから、お前を自由にしてやりたい」
あっさりと“離婚”を申し出る彼に、アルタイは皮肉めいた笑みを浮かべる。
「では、戦争が終わり、貴方が帰るまで離婚は待ちましょう。
戦地で女でも作ってきてください。そうすれば、心置きなく別れられます」
――しかし、戦争は長引き、何年も経ったのちにようやく帰還したベガは、深い傷を負っていた。
彼を看病しながら、アルタイは自分の心が変化していることに気づく。
「早く元気になってもらわないと、離婚できませんね?」
「……本当に、離婚したいのか?」
最初は“義務”だったはずの結婚。しかし、夫婦として過ごすうちに、仮面は次第に剥がれていく。
やがて、二人の離婚を巡る噂が王宮を騒がせる中、ベガは決意を固める――。
【完】出来損ない令嬢は、双子の娘を持つ公爵様と契約結婚する~いつの間にか公爵様と7歳のかわいい双子たちに、めいっぱい溺愛されていました~
夏芽空
恋愛
子爵令嬢のエレナは、常に優秀な妹と比較され家族からひどい扱いを受けてきた。
しかし彼女は7歳の双子の娘を持つ公爵――ジオルトと契約結婚したことで、最低な家族の元を離れることができた。
しかも、条件は最高。公の場で妻を演じる以外は自由に過ごしていい上に、さらには給料までも出してくてれるという。
夢のような生活を手に入れた――と、思ったのもつかの間。
いきなり事件が発生してしまう。
結婚したその翌日に、双子の姉が令嬢教育の教育係をやめさせてしまった。
しかもジオルトは仕事で出かけていて、帰ってくるのはなんと一週間後だ。
(こうなったら、私がなんとかするしかないわ!)
腹をくくったエレナは、おもいきった行動を起こす。
それがきっかけとなり、ちょっと癖のある美少女双子義娘と、彼女たちよりもさらに癖の強いジオルトとの距離が縮まっていくのだった――。
本の虫令嬢ですが「君が番だ! 間違いない」と、竜騎士様が迫ってきます
氷雨そら
恋愛
本の虫として社交界に出ることもなく、婚約者もいないミリア。
「君が番だ! 間違いない」
(番とは……!)
今日も読書にいそしむミリアの前に現れたのは、王都にたった一人の竜騎士様。
本好き令嬢が、強引な竜騎士様に振り回される竜人の番ラブコメ。
小説家になろう様にも投稿しています。
田舎暮らしの貧乏令嬢、幽閉王子のお世話係になりました〜七年後の殿下が甘すぎるのですが!〜
侑子
恋愛
「リーシャ。僕がどれだけ君に会いたかったかわかる? 一人前と認められるまで魔塔から出られないのは知っていたけど、まさか七年もかかるなんて思っていなくて、リーシャに会いたくて死ぬかと思ったよ」
十五歳の時、父が作った借金のために、いつ魔力暴走を起こすかわからない危険な第二王子のお世話係をしていたリーシャ。
弟と同じ四つ年下の彼は、とても賢くて優しく、可愛らしい王子様だった。
お世話をする内に仲良くなれたと思っていたのに、彼はある日突然、世界最高の魔法使いたちが集うという魔塔へと旅立ってしまう。
七年後、二十二歳になったリーシャの前に現れたのは、成長し、十八歳になって成人した彼だった!
以前とは全く違う姿に戸惑うリーシャ。
その上、七年も音沙汰がなかったのに、彼は昔のことを忘れていないどころか、とんでもなく甘々な態度で接してくる。
一方、自分の息子ではない第二王子を疎んで幽閉状態に追い込んでいた王妃は、戻ってきた彼のことが気に入らないようで……。
ブスすぎて嫁の貰い手がないから閨勤侍女になれと言われたので縁を切ります、完全に!完全縁切りの先にあったのは孤独ではなくて…
ハートリオ
恋愛
ルフスは結婚が決まった従姉の閨勤侍女になるよう父親に命令されたのをきっかけに父に無視され冷遇されて来た日々を終わらせようとブラコン父と完全に縁を切る決意する。
一方、従姉の結婚相手はアルゲンテウス辺境伯とのことだが、実は手違いがあって辺境伯が結婚したいのはルフス。
そんなこんなの異世界ファンタジーラブです。
読んでいただけると嬉しいです。
崖っぷち令嬢は冷血皇帝のお世話係〜侍女のはずが皇帝妃になるみたいです〜
束原ミヤコ
恋愛
ティディス・クリスティスは、没落寸前の貧乏な伯爵家の令嬢である。
家のために王宮で働く侍女に仕官したは良いけれど、緊張のせいでまともに話せず、面接で落とされそうになってしまう。
「家族のため、なんでもするからどうか働かせてください」と泣きついて、手に入れた仕事は――冷血皇帝と巷で噂されている、冷酷冷血名前を呼んだだけで子供が泣くと言われているレイシールド・ガルディアス皇帝陛下のお世話係だった。
皇帝レイシールドは気難しく、人を傍に置きたがらない。
今まで何人もの侍女が、レイシールドが恐ろしくて泣きながら辞めていったのだという。
ティディスは決意する。なんとしてでも、お仕事をやりとげて、没落から家を救わなければ……!
心根の優しいお世話係の令嬢と、無口で不器用な皇帝陛下の話です。
【完結】これは紛うことなき政略結婚である
七瀬菜々
恋愛
没落寸前の貧乏侯爵家の令嬢アンリエッタ・ペリゴールは、スラム街出身の豪商クロード・ウェルズリーと結婚した。
金はないが血筋だけは立派な女と、金はあるが賤しい血筋の男。
互いに金と爵位のためだけに結婚した二人はきっと、恋も愛も介在しない冷めきった結婚生活を送ることになるのだろう。
アンリエッタはそう思っていた。
けれど、いざ新婚生活を始めてみると、何だか想像していたよりもずっと甘い気がして……!?
*この物語は、今まで顔を合わせれば喧嘩ばかりだった二人が夫婦となり、紆余曲折ありながらも愛と絆を深めていくただのハイテンションラブコメ………になる予定です。
ーーーーーーーーーー
*主要な登場人物*
○アンリエッタ・ペリゴール
いろんな不幸が重なり落ちぶれた、貧乏侯爵家の一人娘。意地っ張りでプライドの高いツンデレヒロイン。
○クロード・ウェルズリー
一代で莫大な富を築き上げた豪商。生まれは卑しいが、顔がよく金持ち。恋愛に関しては不器用な男。
○ニコル
アンリエッタの侍女。
アンリエッタにとっては母であり、姉であり、友である大切な存在。
○ミゲル
クロードの秘書。
優しそうに見えて辛辣で容赦がない性格。常にひと言多い。
【完結】辺境伯の溺愛が重すぎます~追放された薬師見習いは、領主様に囲われています~
深山きらら
恋愛
王都の薬師ギルドで見習いとして働いていたアディは、先輩の陰謀により濡れ衣を着せられ追放される。絶望の中、辺境の森で魔獣に襲われた彼女を救ったのは、「氷の辺境伯」と呼ばれるルーファスだった。彼女の才能を見抜いたルーファスは、アディを専属薬師として雇用する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる