16 / 86
16. 一触即発
しおりを挟む
「他の奴と組んでるんならば、俺たちともだって組めるだろう?何だったらそいつも一緒でも良いし。」
「そうは言っても私一人で決めれることではないし、他を当たった方が良いんじゃない?」
他の冒険者達の注目を集めながら、掲示板前でアンナと剣士との押し問答は続いていた。
「そんなこと言わずに、前は一緒に仕事した仲間だろう?」
その仕事した時に良い思い出がないからこうやって断ってるのに、なんてしつこいのだろうか。一向に引き下がらない男に、アンナはうんざりし始めた。
「とにかく、今組んでる奴にも聞いてみてくれよ。人数が多い方が良いって言うかもしれないだろう?!」
もう何度繰り返したかさえ分からない問答に嫌気が差しながらも、剣士のしつこい問いかけにアンナが口を開こうとしたその時だった。
第三者がアンナの代わりにこの剣士に返答したのだ。
「いいや、断るよ。もう彼女に絡まないでくれるかな?」
アンナと男のやりとりに、第三者であるルーフェスが割って入ったのだ。
「ルーフェス、来てたの?」
「うん。ちょっと前から見てたんだけど、これは助けた方が良いかなって思って。」
「うん。ありがとう。」
ルーフェスがそばに来てくれて、彼が助けに入ってくれて、アンナは自分でも驚くほどに心が落ち着いたのが分かった。
そして心強い味方がそばに来てくれた事で勇気付けられたアンナは、剣士に対して曖昧にかわすのを止めて、キッパリと拒絶の意思を表示することにしたのだった。
「どんなに誘って貰っても、私たちは貴方達とは組みません。だからもう私に構わないでください。」
アンナは剣士と向き合うとじっと目を見て、真摯な態度で深く頭を下げた。
これでもう諦めてください。
ここまで言えば流石にこれ以上は構わないで立ち去ってくれるだろうと思ったのだが、しかし、中々思い通りにはいかないものである。
剣士の男は、ローブの中のルーフェスの顔を見ると怒りの声を上げたのだった。
「なんだよ、結局は顔かよっ!!」
「……は?」
男の素っ頓狂な発言の意味を直ぐに理解できずに、アンナは思わず間の抜けた声を上げてしまった。
剣士の男は、見目の良いルーフェスの顔を見て、アンナが容姿で組む人間を決めていると誤解し余計に激昂したのだ。
「透かした顔して、気に食わねぇな……」
「奇遇だね。僕もお前のこと気に入らないって思ったよ。」
男はルーフェスの前に出ると、敵意を剥き出しにして睨んだ。
それに対して普段は穏やかな表情が多いルーフェスも、とても冷ややかな表情で軽蔑の眼差しを相手に返している。
正に一触即発な空気が漂う中、ギルドに鶴の一声が響き渡った。
「やめないかいあんた達っ!!!それ以上やると出禁にするよ?!!」
受付のお姉さんが、二人を一喝したのだ。
ギルドにおいて、受付の彼女には誰も逆らえなかった。なので彼女が仲裁に入ったのならば、もうそこで絶対に喧嘩を止めなくてはいけない。そうしないと、今後彼女にギルドの仕事を受け付けて貰えないから。それは暗黙のルールだった。
「チッ……いけすかない野郎と傷物女なんて二度と誘わねーよっ!!その軟弱そうな男と、よろしくやってろよっ!!!」
剣士の男は、怒りが収まらないと言った感じで、顔を真っ赤にし捨て台詞を吐き捨ててこの場を去っていった。
その瞬間、ルーフェスが僅かに動いたのをアンナは見逃さなかった。反射的に彼の腕を引っ張って、彼の行動を止めたのだった。
「ルーフェス駄目っ!!」
少しでも遅れてたら、ルーフェスは男に掴みかかっていただろう。
「あいつアンナの事まで侮辱したっ!」
普段の柔らかい雰囲気とは異なり、ルーフェスは明らかに怒っていた。
「アレくらいの悪口、私なら気にしてないから。そりゃ、ちょっと誤解を招く言い方はやめて欲しかったけど……。でも、左腕に大きな傷跡あるのは事実だしね。」
彼が自分の為に怒ってくるているのだと察して、アンナはルーフェスを宥めようと、「私は大丈夫だから落ち着いて」と笑って見せた。
そんな懸命な彼女の様子を見て、ルーフェスは頭を振りかぶって大きく息を吐くと、ゆっくりと怒りを鎮めたのだった。
「君は、もっと怒って良いと思うんだけど……」
「そりゃあ嫌な気分にはなるわ。でもギルドで揉めても良い事ないからね。その時だけだから。ちょっと我慢すればおさまるのだからね、受け流さないと。」
面倒を起こしてギルドでの仕事を失うわけにはいかないので、アンナは今までそうやってずっと、嫌味や悪口をやり過ごしてきたのだ。確かに突き刺さる悪意は胸を痛めつけてはくるが、でも、仕事を失う痛手と比べたらそれ位の我慢は何でもなかった。
「アンナ、君は強いんだね。」
「強くなんてないわよ。ただ、そう処世術が身に付いてしまっただけよ。」
「そういう人を、強かって言うんだよ。」
そう言って穏やかに笑うルーフェスは、すっかりいつも通りだった。
「それにしてもさっきは驚いたわ。もう少しで手を出していたわよね?」
「それについては、腹が立ったから……ごめん。僕は案外気が短いんだ。……怖いと思ったかい?」
「ううん。普段と大分様子が違ったからビックリはしたけども、でも別に怖くはないわ。」
アンナのその返答を聞くと、ルーフェスはホッとした様子を見せた。
「良かった。アンナに嫌われるのは嫌だなって思ってたから。」
「そんな、私がルーフェスを嫌いになるなんて無いわよ。」
「それは、嬉しいな。」
そう言われてアンナはドキっとした。
きっと彼に深い意味は無いのだろうけど、それでも少し顔が熱くなったのだ。
「と、とにかく、助けてくれて有難うね。」
意識すると急に恥ずかしくなって、アンナはルーフェスから少し目線を逸らせて、御礼を言った。
「どういたしまして。さぁ、それじゃあ、今日の仕事を決めようか。」
少しぎこちないアンナに対して、ルーフェスは、いつもと変わらない優しい笑顔で彼女を見つめて、それから掲示板へと視線を移したのだった。
「そうは言っても私一人で決めれることではないし、他を当たった方が良いんじゃない?」
他の冒険者達の注目を集めながら、掲示板前でアンナと剣士との押し問答は続いていた。
「そんなこと言わずに、前は一緒に仕事した仲間だろう?」
その仕事した時に良い思い出がないからこうやって断ってるのに、なんてしつこいのだろうか。一向に引き下がらない男に、アンナはうんざりし始めた。
「とにかく、今組んでる奴にも聞いてみてくれよ。人数が多い方が良いって言うかもしれないだろう?!」
もう何度繰り返したかさえ分からない問答に嫌気が差しながらも、剣士のしつこい問いかけにアンナが口を開こうとしたその時だった。
第三者がアンナの代わりにこの剣士に返答したのだ。
「いいや、断るよ。もう彼女に絡まないでくれるかな?」
アンナと男のやりとりに、第三者であるルーフェスが割って入ったのだ。
「ルーフェス、来てたの?」
「うん。ちょっと前から見てたんだけど、これは助けた方が良いかなって思って。」
「うん。ありがとう。」
ルーフェスがそばに来てくれて、彼が助けに入ってくれて、アンナは自分でも驚くほどに心が落ち着いたのが分かった。
そして心強い味方がそばに来てくれた事で勇気付けられたアンナは、剣士に対して曖昧にかわすのを止めて、キッパリと拒絶の意思を表示することにしたのだった。
「どんなに誘って貰っても、私たちは貴方達とは組みません。だからもう私に構わないでください。」
アンナは剣士と向き合うとじっと目を見て、真摯な態度で深く頭を下げた。
これでもう諦めてください。
ここまで言えば流石にこれ以上は構わないで立ち去ってくれるだろうと思ったのだが、しかし、中々思い通りにはいかないものである。
剣士の男は、ローブの中のルーフェスの顔を見ると怒りの声を上げたのだった。
「なんだよ、結局は顔かよっ!!」
「……は?」
男の素っ頓狂な発言の意味を直ぐに理解できずに、アンナは思わず間の抜けた声を上げてしまった。
剣士の男は、見目の良いルーフェスの顔を見て、アンナが容姿で組む人間を決めていると誤解し余計に激昂したのだ。
「透かした顔して、気に食わねぇな……」
「奇遇だね。僕もお前のこと気に入らないって思ったよ。」
男はルーフェスの前に出ると、敵意を剥き出しにして睨んだ。
それに対して普段は穏やかな表情が多いルーフェスも、とても冷ややかな表情で軽蔑の眼差しを相手に返している。
正に一触即発な空気が漂う中、ギルドに鶴の一声が響き渡った。
「やめないかいあんた達っ!!!それ以上やると出禁にするよ?!!」
受付のお姉さんが、二人を一喝したのだ。
ギルドにおいて、受付の彼女には誰も逆らえなかった。なので彼女が仲裁に入ったのならば、もうそこで絶対に喧嘩を止めなくてはいけない。そうしないと、今後彼女にギルドの仕事を受け付けて貰えないから。それは暗黙のルールだった。
「チッ……いけすかない野郎と傷物女なんて二度と誘わねーよっ!!その軟弱そうな男と、よろしくやってろよっ!!!」
剣士の男は、怒りが収まらないと言った感じで、顔を真っ赤にし捨て台詞を吐き捨ててこの場を去っていった。
その瞬間、ルーフェスが僅かに動いたのをアンナは見逃さなかった。反射的に彼の腕を引っ張って、彼の行動を止めたのだった。
「ルーフェス駄目っ!!」
少しでも遅れてたら、ルーフェスは男に掴みかかっていただろう。
「あいつアンナの事まで侮辱したっ!」
普段の柔らかい雰囲気とは異なり、ルーフェスは明らかに怒っていた。
「アレくらいの悪口、私なら気にしてないから。そりゃ、ちょっと誤解を招く言い方はやめて欲しかったけど……。でも、左腕に大きな傷跡あるのは事実だしね。」
彼が自分の為に怒ってくるているのだと察して、アンナはルーフェスを宥めようと、「私は大丈夫だから落ち着いて」と笑って見せた。
そんな懸命な彼女の様子を見て、ルーフェスは頭を振りかぶって大きく息を吐くと、ゆっくりと怒りを鎮めたのだった。
「君は、もっと怒って良いと思うんだけど……」
「そりゃあ嫌な気分にはなるわ。でもギルドで揉めても良い事ないからね。その時だけだから。ちょっと我慢すればおさまるのだからね、受け流さないと。」
面倒を起こしてギルドでの仕事を失うわけにはいかないので、アンナは今までそうやってずっと、嫌味や悪口をやり過ごしてきたのだ。確かに突き刺さる悪意は胸を痛めつけてはくるが、でも、仕事を失う痛手と比べたらそれ位の我慢は何でもなかった。
「アンナ、君は強いんだね。」
「強くなんてないわよ。ただ、そう処世術が身に付いてしまっただけよ。」
「そういう人を、強かって言うんだよ。」
そう言って穏やかに笑うルーフェスは、すっかりいつも通りだった。
「それにしてもさっきは驚いたわ。もう少しで手を出していたわよね?」
「それについては、腹が立ったから……ごめん。僕は案外気が短いんだ。……怖いと思ったかい?」
「ううん。普段と大分様子が違ったからビックリはしたけども、でも別に怖くはないわ。」
アンナのその返答を聞くと、ルーフェスはホッとした様子を見せた。
「良かった。アンナに嫌われるのは嫌だなって思ってたから。」
「そんな、私がルーフェスを嫌いになるなんて無いわよ。」
「それは、嬉しいな。」
そう言われてアンナはドキっとした。
きっと彼に深い意味は無いのだろうけど、それでも少し顔が熱くなったのだ。
「と、とにかく、助けてくれて有難うね。」
意識すると急に恥ずかしくなって、アンナはルーフェスから少し目線を逸らせて、御礼を言った。
「どういたしまして。さぁ、それじゃあ、今日の仕事を決めようか。」
少しぎこちないアンナに対して、ルーフェスは、いつもと変わらない優しい笑顔で彼女を見つめて、それから掲示板へと視線を移したのだった。
0
あなたにおすすめの小説
離婚するはずの旦那様を、なぜか看病しています
鍛高譚
恋愛
「結婚とは、貴族の義務。そこに愛など不要――」
そう割り切っていた公爵令嬢アルタイは、王命により辺境伯ベガと契約結婚することに。
お互い深入りしない仮面夫婦として過ごすはずが、ある日ベガが戦地へ赴くことになり、彼はアルタイにこう告げる。
「俺は生きて帰れる自信がない。……だから、お前を自由にしてやりたい」
あっさりと“離婚”を申し出る彼に、アルタイは皮肉めいた笑みを浮かべる。
「では、戦争が終わり、貴方が帰るまで離婚は待ちましょう。
戦地で女でも作ってきてください。そうすれば、心置きなく別れられます」
――しかし、戦争は長引き、何年も経ったのちにようやく帰還したベガは、深い傷を負っていた。
彼を看病しながら、アルタイは自分の心が変化していることに気づく。
「早く元気になってもらわないと、離婚できませんね?」
「……本当に、離婚したいのか?」
最初は“義務”だったはずの結婚。しかし、夫婦として過ごすうちに、仮面は次第に剥がれていく。
やがて、二人の離婚を巡る噂が王宮を騒がせる中、ベガは決意を固める――。
【完】出来損ない令嬢は、双子の娘を持つ公爵様と契約結婚する~いつの間にか公爵様と7歳のかわいい双子たちに、めいっぱい溺愛されていました~
夏芽空
恋愛
子爵令嬢のエレナは、常に優秀な妹と比較され家族からひどい扱いを受けてきた。
しかし彼女は7歳の双子の娘を持つ公爵――ジオルトと契約結婚したことで、最低な家族の元を離れることができた。
しかも、条件は最高。公の場で妻を演じる以外は自由に過ごしていい上に、さらには給料までも出してくてれるという。
夢のような生活を手に入れた――と、思ったのもつかの間。
いきなり事件が発生してしまう。
結婚したその翌日に、双子の姉が令嬢教育の教育係をやめさせてしまった。
しかもジオルトは仕事で出かけていて、帰ってくるのはなんと一週間後だ。
(こうなったら、私がなんとかするしかないわ!)
腹をくくったエレナは、おもいきった行動を起こす。
それがきっかけとなり、ちょっと癖のある美少女双子義娘と、彼女たちよりもさらに癖の強いジオルトとの距離が縮まっていくのだった――。
本の虫令嬢ですが「君が番だ! 間違いない」と、竜騎士様が迫ってきます
氷雨そら
恋愛
本の虫として社交界に出ることもなく、婚約者もいないミリア。
「君が番だ! 間違いない」
(番とは……!)
今日も読書にいそしむミリアの前に現れたのは、王都にたった一人の竜騎士様。
本好き令嬢が、強引な竜騎士様に振り回される竜人の番ラブコメ。
小説家になろう様にも投稿しています。
【完結】これは紛うことなき政略結婚である
七瀬菜々
恋愛
没落寸前の貧乏侯爵家の令嬢アンリエッタ・ペリゴールは、スラム街出身の豪商クロード・ウェルズリーと結婚した。
金はないが血筋だけは立派な女と、金はあるが賤しい血筋の男。
互いに金と爵位のためだけに結婚した二人はきっと、恋も愛も介在しない冷めきった結婚生活を送ることになるのだろう。
アンリエッタはそう思っていた。
けれど、いざ新婚生活を始めてみると、何だか想像していたよりもずっと甘い気がして……!?
*この物語は、今まで顔を合わせれば喧嘩ばかりだった二人が夫婦となり、紆余曲折ありながらも愛と絆を深めていくただのハイテンションラブコメ………になる予定です。
ーーーーーーーーーー
*主要な登場人物*
○アンリエッタ・ペリゴール
いろんな不幸が重なり落ちぶれた、貧乏侯爵家の一人娘。意地っ張りでプライドの高いツンデレヒロイン。
○クロード・ウェルズリー
一代で莫大な富を築き上げた豪商。生まれは卑しいが、顔がよく金持ち。恋愛に関しては不器用な男。
○ニコル
アンリエッタの侍女。
アンリエッタにとっては母であり、姉であり、友である大切な存在。
○ミゲル
クロードの秘書。
優しそうに見えて辛辣で容赦がない性格。常にひと言多い。
ブスすぎて嫁の貰い手がないから閨勤侍女になれと言われたので縁を切ります、完全に!完全縁切りの先にあったのは孤独ではなくて…
ハートリオ
恋愛
ルフスは結婚が決まった従姉の閨勤侍女になるよう父親に命令されたのをきっかけに父に無視され冷遇されて来た日々を終わらせようとブラコン父と完全に縁を切る決意する。
一方、従姉の結婚相手はアルゲンテウス辺境伯とのことだが、実は手違いがあって辺境伯が結婚したいのはルフス。
そんなこんなの異世界ファンタジーラブです。
読んでいただけると嬉しいです。
田舎暮らしの貧乏令嬢、幽閉王子のお世話係になりました〜七年後の殿下が甘すぎるのですが!〜
侑子
恋愛
「リーシャ。僕がどれだけ君に会いたかったかわかる? 一人前と認められるまで魔塔から出られないのは知っていたけど、まさか七年もかかるなんて思っていなくて、リーシャに会いたくて死ぬかと思ったよ」
十五歳の時、父が作った借金のために、いつ魔力暴走を起こすかわからない危険な第二王子のお世話係をしていたリーシャ。
弟と同じ四つ年下の彼は、とても賢くて優しく、可愛らしい王子様だった。
お世話をする内に仲良くなれたと思っていたのに、彼はある日突然、世界最高の魔法使いたちが集うという魔塔へと旅立ってしまう。
七年後、二十二歳になったリーシャの前に現れたのは、成長し、十八歳になって成人した彼だった!
以前とは全く違う姿に戸惑うリーシャ。
その上、七年も音沙汰がなかったのに、彼は昔のことを忘れていないどころか、とんでもなく甘々な態度で接してくる。
一方、自分の息子ではない第二王子を疎んで幽閉状態に追い込んでいた王妃は、戻ってきた彼のことが気に入らないようで……。
崖っぷち令嬢は冷血皇帝のお世話係〜侍女のはずが皇帝妃になるみたいです〜
束原ミヤコ
恋愛
ティディス・クリスティスは、没落寸前の貧乏な伯爵家の令嬢である。
家のために王宮で働く侍女に仕官したは良いけれど、緊張のせいでまともに話せず、面接で落とされそうになってしまう。
「家族のため、なんでもするからどうか働かせてください」と泣きついて、手に入れた仕事は――冷血皇帝と巷で噂されている、冷酷冷血名前を呼んだだけで子供が泣くと言われているレイシールド・ガルディアス皇帝陛下のお世話係だった。
皇帝レイシールドは気難しく、人を傍に置きたがらない。
今まで何人もの侍女が、レイシールドが恐ろしくて泣きながら辞めていったのだという。
ティディスは決意する。なんとしてでも、お仕事をやりとげて、没落から家を救わなければ……!
心根の優しいお世話係の令嬢と、無口で不器用な皇帝陛下の話です。
【完結】辺境伯の溺愛が重すぎます~追放された薬師見習いは、領主様に囲われています~
深山きらら
恋愛
王都の薬師ギルドで見習いとして働いていたアディは、先輩の陰謀により濡れ衣を着せられ追放される。絶望の中、辺境の森で魔獣に襲われた彼女を救ったのは、「氷の辺境伯」と呼ばれるルーファスだった。彼女の才能を見抜いたルーファスは、アディを専属薬師として雇用する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる