恋愛エントロピー

帯刀通

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ROUND2

03

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さて、もう1回"仕切り直し"だ。
気合いを入れて口唇をギュっと噛んだら血の味がした。暴走しないように、痛みで冷静さを保つ。

もう一度仰向けにして、両方の手を握りこむ。優しく、優しく、傷つけないように。せめて今夜だけでも。

キスから始めて、少しずつ下に降りていく。すっかり蕩けた蜂蜜みたいに甘い甘い身体は、ほんの少しの刺激にも敏感に反応してオレを喜ばせる。

胸から筋肉のついた腹の溝に舌を這わせて、もうパンパンに膨れ上がってズボンを押し上げている中心を指で撫で上げれば、電流が走ったみたいに全身がわなないた。

ジッパーを下げてズボンをおろしただけでもう、ヤバいくらいに勃ち上がってるのが見てとれる。ツラそうだな、と下着の上に手を置いただけで、くぅっと頭上から必死な声。可愛いが過ぎる。

とろとろとした先走りですっかり色が変わってしまったボクサーパンツを口に咥えて引き下ろすと、信じられないものを見たって顔してこっちを見下ろしてる。してやったり、だ。オレだって子犬じゃないんだ。

はち切れそうに張りつめたそれは、ちょっと一瞬ひるむくらい長くて大きくて、自分が挿れる立場で良かったと心底しみじみ思わせられるくらいには狂暴な凶器だった。これ挿れられたら確実に死ぬ。だってもう串刺しじゃん。

この人をネコにしてくれた神様に感謝しつつ、一度深呼吸をしてから、一気にはむっと咥えた。

「ひぃぁっ、やぁあ"、ん"ん"っ」

確実に想定外のことが起きたのだろう。喉を反らしてしなる全身を、抑え込むように深く咥える。喉まで届いてもまだ飲み込みきれない長さに、同じ男として若干の敗北感を味わいながらも、上下に動かしていくと、もはや言葉にならない喘ぎ声をあげながら必死にオレの身体を押し退けようとする余裕のない態度。口の中で膨れ上がる巨体な竿に舌を這わせれば泣き、雁首をちゅぽちゅぽと行き来すれば足をバタつかせ、裏筋を舐めあげれば更に質量を増す。

オレの行為ひとつひとつに、こんなにも可愛く反応してくれるなんて、ホント何なのこの人。ひとかけらも残さず丸ごと喰ってしまいたい。そして、もっと、啼かせたい。

少し激しく上下に動かせば、限界まで張りつめた中身が弾けそうに膨れ上がり、俺の肩を押しやろうとする指先に力がこもった。

「ふっふぇふぃふぃほぉ」

咥えたまま、イッていいよと促すと、一際高く喉をつまらせて仰け反る。何度か扱くように吸い上げれば、濁った喘ぎ声をあげて口の中一杯に苦い味が拡がった。初めて飲んだその何とも言えない生臭い匂いと味に、思わず顔が歪んだ。

「っ、お、まえっ…っは、ぁ、っばか、なのっ!?」

驚きよりは怒りに近い詰るような声だけど、身体はすっかり蕩けきって身動ぎですら億劫だといわんばかりに瞳も焦点がブレ始めている。

「んー、まぁ正直ウマくはないけど、イケなかないっす」

好きな人のならね、と注釈つきで笑えば、もう疲れように目元を腕で覆ってしまった。あれ?何か変だったか?副部長には太鼓判押してもらったんだけど。

"とにかく受けの気持ちを理解すること。して貰うんじゃなくて、自分がして欲しいこと、されて気持ちいいことを率先してやれ。なんなら攻めは一回受けを体験してみろ、と僕は本気で思ってるぞ"

それは暴論かなぁ、と困った顔で頬を膨らませる部長をまたもや完無視して続けた。

"まず抵抗出来ないくらいに気持ちよくして、身体中どろどろに溶かすぐらいじゃないと次には進めないからな"

有難い師匠の教えを忠実に守らなきゃ。欲を吐き出してすっかり萎えた(それでも充分デカいけど)ソレを弱めにこすって扱くとまた、ムクムクと芯が入る。揺れる腰がねだってるのか誘ってるのか、オレの理性が試されてるとしか思えない。

さてと。仰向けに寝転ぶ身体にマウントをとって、両足の間にもう一度身体を入れる。膝を立たせて、いわゆるM字開脚。ベッドサイドに用意したローションを手にとって、手のひらに馴染むまで温めたら、さてと。気合い入れていきますか。

右手で扱きながら、左指をそっと周りに這わせる。ピクリと反応するのを確かめながら、少しずつ押し込んでいく。拒むように押し返してくる肉をほぐすには、まだまだ焦らないこと。そっと傷つけないように、柔らかくなるまで…と思ってたら、急につぷんっと膜が破れるように中に指が入り込んだ。

…柔らかい。この人ってば、また…。自分がやればいいって準備してきたんだろうけど、それって独りよがりじゃないの?オレが、気持ちよくしてあげたいのに。

今日のところは仕方ない。中に飲み込まれた指をバラバラと動かせば、右手の中の硬さがググっと増す。

「声、我慢しないでね」

一応釘を差すと、ふるふると泣きそうな目がオレの方を向いて、否定なんだか肯定なんだか、口がパクパクと動いている。目を逸らさないまま、指で内襞を撫でると、ひぃっと短い泣き声。師匠の教えてくれたとおり、ちょっとずつ範囲を広げてソレを探す。

ある一ヶ所を指先が掠めた瞬間、腰が激しく揺れた。

「……見ぃつけた」

思わずニヤリと口の端が上がるオレを、怯えた顔をして凝視する。まさかこんな早くバレるとは思ってなかった、って表情だけど、甘いんだよなぁ。

「先輩の、イイトコロ」

グイっと潰すように痼を押し込むと、あられもない絶叫。腰が大きく揺れてズリズリと上に逃げようとする。それを片手で掴んで引き寄せると、後はひたすら啼かせるだけ。

中の指を増やして、恥も外聞もないくらい、ぐしゃぐしゃに泣かせてイカせて、もう譫言みたい喘ぐしかなくなるまで気持ちよくしたい。オレの指だけでこんなにドロドロになって、もはや意味のない叫びしかあげられないクセに、時々確かめるように手を伸ばして不安そうな声でオレの名前呼ぶのとか、ホント、堪んない。

もう、オレも限界。

一気に服を全部脱いで、この人のも脱がせて、隠すところなんか一つもない状態で、ピタリと肌を合わせる。抱き締めて、安心させるようにキスをして、もうちゃんと見えてんのかも分かんない視界には、ただオレだけを映して。
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