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第1章【初めまして、異世界】
第1話【気付けば異世界】
しおりを挟むあぁ、暖かい。ここは何処だろう?少し目を開けてみた。透明な、草? 光? 花も咲いている? 意味が分からないが、光や花の咲いた蔦に包まれている。
「ここは、どこ……え?」
自分の口から出た声に驚く。私の声はもっとこう、低かった。電話に出れば男と間違えられるくらいに。そして驚いた拍子に光などは消えてしまった。
さっきの自分の声はどうだろう。高くて鈴のようで、女子が憧れる様な可愛い声だ。
「あー、あー……あー」
一応低めの声も出るらしい。気をとりなおし周りを見ると森だった。
「も、もりぃぃぃぃぃぃぃ?!」
叫んでも仕方ないよね、うん。ビックリすることは誰にだってあるもんね。
あれ、遠くからガサガサって音が聞こえる。
『お目覚めですか! 姫!』
「……えーと、きつね?」
『はい。 私は狐の精霊です!』
どうやら狐の精霊らしい。どういう事だ。
『あ~っ、精霊姫~』
『お目覚め? お目覚め?』
『遊ぼ~よ~っ! あ~そ~ぼ~』
ティ○カーベルみたいなのが出てきた。あの、ディ○ニーのティンカー○ルだよ。羽が生えていて、小さくて、皆似ているようで違う。
「あれ、せーれーひめってどういうこと?」
『そのままです。貴女は精霊や妖精をまとめる王__精霊王の子供なのです』
「なら、せーれーおーは?」
『居ません』
「……え?」
いやいやいや、子供が居るんだからさ。子供を置いていなくなるなんて事は流石に__
『精霊王は人間達の仕出かした戦争を止める為に深手を負いました。流石におかしいと思い調べてみたら……人間達は、魔神と戦っていました』
「……まじん」
『はい。魔王よりずっと強い人です。人間達は怒らせなければ良い存在を怒らせ、挙句の果て殺そうとした。精霊王は
魔神を止めたんです』
成程。腐っても精霊王は精霊の王様。人間如きに負けるわけが無いって事か。
『そして、それを知った神は人間達を見放しました。稀に神の加護を持って生まれる者もいますが特に強くなる訳ではありません。それなのに強いと信じる……馬鹿です』
この世界の人間は一体何をしたんだ……。話を聞いてる限り結構なとんでもないことしてる気がするんだけど。
『おっと話が逸れました。結局の所精霊王は休んでいるんです』
「なら、パパはあんぜんなところなんだね!」
『はい。あぁ、そうだ。精霊王が名前を付けてくれたんです。名前はネルフィス』
「ネ、ルフィス……」
『はい。ネルです。あっ、貴女は今前世の記憶があると思います。大体の精霊はそうなんで、安心を』
まさかの皆前世の記憶あるとか。へー、普通は自分以外地球の存在知らないとかじゃないんだ。
『貴女は見た目は3才ですが、中身は7___』
「わあああああああ! いわないで!」
『はい。それと見た目が成長してるのは、妖精は成長が早いからです。ネルは生まれて1ヶ月なんですよ』
生まれて1ヶ月で3才の見た目……精霊ってなんでもありなんだね、お母さん。
『前世のネルのお母さんはもう天国に__』
「わあああああああああ! なんでひとのこころよめるの?!」
『そういう精霊だからです!』
「あぁ、そう……」
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