異世界の精霊姫になりました!

夜草

文字の大きさ
1 / 4
第1章【初めまして、異世界】

第1話【気付けば異世界】

しおりを挟む


   あぁ、暖かい。ここは何処だろう?少し目を開けてみた。透明な、草?  光?  花も咲いている?  意味が分からないが、光や花の咲いた蔦に包まれている。


「ここは、どこ……え?」


   自分の口から出た声に驚く。私の声はもっとこう、低かった。電話に出れば男と間違えられるくらいに。そして驚いた拍子に光などは消えてしまった。

   さっきの自分の声はどうだろう。高くて鈴のようで、女子が憧れる様な可愛い声だ。


「あー、あー……あー」


   一応低めの声も出るらしい。気をとりなおし周りを見ると森だった。


「も、もりぃぃぃぃぃぃぃ?!」


   叫んでも仕方ないよね、うん。ビックリすることは誰にだってあるもんね。

   あれ、遠くからガサガサって音が聞こえる。


『お目覚めですか!  姫!』

「……えーと、きつね?」

『はい。 私は狐の精霊です!』


   どうやら狐の精霊らしい。どういう事だ。


『あ~っ、精霊姫~』

『お目覚め?  お目覚め?』

『遊ぼ~よ~っ!  あ~そ~ぼ~』


   ティ○カーベルみたいなのが出てきた。あの、ディ○ニーのティンカー○ルだよ。羽が生えていて、小さくて、皆似ているようで違う。


「あれ、せーれーひめってどういうこと?」

『そのままです。貴女は精霊や妖精をまとめる王__精霊王の子供なのです』

「なら、せーれーおーは?」

『居ません』

「……え?」


   いやいやいや、子供が居るんだからさ。子供を置いていなくなるなんて事は流石に__


『精霊王は人間達の仕出かした戦争を止める為に深手を負いました。流石におかしいと思い調べてみたら……人間達は、魔神と戦っていました』

「……まじん」

『はい。魔王よりずっと強い人です。人間達は怒らせなければ良い存在を怒らせ、挙句の果て殺そうとした。精霊王は
魔神を止めたんです』


   成程。腐っても精霊王は精霊の王様。人間如きに負けるわけが無いって事か。


『そして、それを知った神は人間達を見放しました。稀に神の加護を持って生まれる者もいますが特に強くなる訳ではありません。それなのに強いと信じる……馬鹿です』


   この世界の人間は一体何をしたんだ……。話を聞いてる限り結構なとんでもないことしてる気がするんだけど。


『おっと話が逸れました。結局の所精霊王は休んでいるんです』

「なら、パパはあんぜんなところなんだね!」

『はい。あぁ、そうだ。精霊王が名前を付けてくれたんです。名前はネルフィス』

「ネ、ルフィス……」

『はい。ネルです。あっ、貴女は今前世の記憶があると思います。大体の精霊はそうなんで、安心を』


   まさかの皆前世の記憶あるとか。へー、普通は自分以外地球の存在知らないとかじゃないんだ。


『貴女は見た目は3才ですが、中身は7___』

「わあああああああ!  いわないで!」

『はい。それと見た目が成長してるのは、妖精は成長が早いからです。ネルは生まれて1ヶ月なんですよ』


   生まれて1ヶ月で3才の見た目……精霊ってなんでもありなんだね、お母さん。


『前世のネルのお母さんはもう天国に__』

「わあああああああああ!  なんでひとのこころよめるの?!」

『そういう精霊だからです!』

「あぁ、そう……」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります

きむらきむこ
ファンタジー
ダンジョンができて十年。年金の足しにダンジョンに通ってます。田中優子61歳

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!

カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。 前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。 全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

クラス召喚されて助かりました、逃げます!

水野(仮)
ファンタジー
クラスでちょっとした騒動が起きていた時にその場に居た全員が異世界へ召喚されたみたいです。

弁えすぎた令嬢

ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
 元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。彼女が父親を亡くしてからの爵位は、叔父(父親の弟)が管理してくれていた。  彼女には亡き父親の決めた婚約者がいたのだが、叔父の娘が彼を好きだと言う。  彼女は思った。 (今の公爵は叔父なのだから、その娘がこの家を継ぐ方が良いのではないか)と。  今後は彼らの世話にならず、一人で生きていくことにしよう。そんな気持ちで家を出たコロネだった。  小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

おばさんは、ひっそり暮らしたい

波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

処理中です...