王子に憧れ、王子になろうとしていたらヒロイン達に出会ってしまったんですがそれは。

夜草

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プロローグ

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   私は前世の記憶を思い出した。高熱とかで思い出したんじゃなく、絵本を読んでもらって王子に憧れた瞬間に。

   私の前世はその……学生だった。しかも中学生になって間も無く死んだ。

   まあ、前世の事は置いといて。この世界は所謂乙女ゲーム。「異世界で貴方に恋をする」というゲーム。人気度は普通位。私はそのゲームで一切出てこない、モブに転生した。

   まあ確かに今の世界はゲームじゃなくて現実なんだから名前も知らない人がいるよね。私の名前はルトアシーユ・フェンタニル。フェンタニル家の次女。


「どうしたのかしら?  ルトア」

「……お姉様!  僕、将来は王子様になります!  なるのが無理でも、なるべく近くなる!」


   と宣言した後に思い出すとは……。自分の呼び方も「ルトア」から「僕」に変えました。お姉様は……


「ル、ルトア……」


   あ、混乱してる。そうだよねー、可愛い妹に絵本を読んであげていたら急に王子様になるとか言われたもんねー。


「とても良い考えですわ!  私、応援します!」


   えぇー、お姉様?  止めてよ。それに私別になりたい訳じゃないから!  でも言っちゃったものは仕方ない……か?

   ここから私の王子様修行は始まってしまうのです。
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