王子に憧れ、王子になろうとしていたらヒロイン達に出会ってしまったんですがそれは。

夜草

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第1章 幼少期でも修行する

第2話

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「きゃああああああ!  素敵ですルトア様!」

「あ、あぁ……ありがとう」

「本物の王子様みたいですよ!」


   鏡を覗くと、誰だこいつとなる位に変わった。ニコッと笑ってみると鏡の中の私は爽やかに笑う。

   ………いや、本当に誰だよこいつ。お兄様か?  お兄様なのか?  私は認めたくないぞ、お兄様じゃないからな……。


「このまま昼食食べに行きましょう」

「分かった」


   モモが食堂?  広間?  の扉を開けてくれる。中には既にお兄様、お姉様、お父様、お母様……って全員じゃないですかやーだー。


「お父様、遅れてしまいすみません」

「……………」

「お父様?  大丈夫ですか?」

「……はっ、だ、大丈夫だ」

「きゃあああああああああっ!」

「むぐっ」


   横から、何か柔らかいのが……なんだ、お姉様のか。ちょ、お姉様苦しい。貴女のソレは凶器なんですよ!  と言うが「モゴモゴ」という言葉になって聞こえておらず。


「ソルキ、ソルキ。……ソルキ?  ソルキ!  ソルキアンネ!!」

「はっ、ついうっかり……。レオお兄様、ルトア、ごめんなさい」

「い、良いのですお姉様」


   お兄様があんなに声出したの初めて聞いた……。いつもお兄様は穏やかで優しい爽やかな人だから。お兄様に大声出させるなんてお姉様恐ろしい。


「それにしても、本当にルトアか?  髪色と目の色、声で判断しているが……」

「はい、僕はルトアシーユです」

「ルトアちゃんがこんなに変わるなんてねぇ~。お母様びっくりよ?」


   頬に手を当てて言うお母様は、見ていて癒される。綺麗と言うより可愛い系なのだ。

   それからは色々話して解放してもらった。


「ルトア様」

「もっ、モモ……?  顔が怖いよ?」

「ルトア様には王子が着るような服もお似合いになるということが分かりました」

「ありがとう……?」


   これは褒められている?  いや、でもなんか怖い。なんかモモが怖い。


「しかし、どんな色合いも似合うのか、軍服のようなものも似合うのか、それは分かりません」

「あ、あぁ……そうなんだね」

「それを調べる為に今から試着会です」


   ニコッと笑い私の手を握る。これは逆らえない。そう察した。

   そのあとはひたすら着せ替え人形になった。王子のような服や軍服、そして執事が着る執事服まで着せられた。王子じゃなくて王が着るような服も着せられた気が……。

   晩御飯の時ゲンナリしている私を見て心配するが、何故かツヤツヤしているモモを見て皆「あぁ」と頷いた。
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