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[1]高砂・飛遊午
-6-:果たして、ちゃんと戦えるマスターなのかい?
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空防機による機関砲攻撃が、黒側の盤上戦騎キャサリンにHITした。
「スゴイなぁ…捉えられへん相手に攻撃当てとるで・・」
ベルタのパイロットを務めるルーティが舌を巻いた。
そう言えば…。
レーダーロック無しでもバルカン砲攻撃は可能だったよな…。
遠い目をしながら、ベルタのエネルギータンク役を務めるハメになった高砂・飛遊午は戦闘機の仕様を思い出していた。
それにしても空防機の、変態と言う名のスペシャリストぶりには驚かされる。
とはいえ、総弾数500発チョイのバルカン砲では2~3射もすれば弾切れを起こしてしまう。
それに。
どう見てもキャサリンにダメージを与えているとは思えない。
透明の外殻装甲は傷一つ付けるどころか、焦げ跡すらも付けていない。
ココミの言う通り、この世界の兵器では盤上戦騎は倒せないのか?
「見事だ!称賛に価するよ。彼らは」
ライク・スティール・ドラコーンと呼ばれた少年は何も無い大空に向かって称賛の叫びを上げている。
この子、大丈夫??…。
“鈴木くれは”はココミ・コロネ・ドラコットの対戦相手と思われる少年を、冷めた眼差しで見つめていた。
「あの子が対戦相手?」囁くようにココミに訊ねた。
「はい。彼が」「僕がドラケン王国王家の分家ドラコーン家次期当主のライク・スティール・ドラコーンだ。冗談みたいな名前だけど本名だよ」
自分で言ってらぁ…。
「そして!」まだあるのかよ?と、クレハの眼差しは冷ややかなまま。
「そして、この魔導書“百鬼夜行”の契約に基づき死なざる者たちを率いて此度の王位継承戦に臨んだ次第である!」
せっかく自己紹介してくれているのだから、拍手くらいはしてあげないと。
クレハたちは拍手を送った。
すると、彼女たちにつられて彼に従う黒髪の執事も拍手。
「ありがとう君たち!ではココミ、そこの寝起き姿の彼女を僕に紹介してくれないか?」
「はい」素直に答えるココミの背中にドン!クレハは平手を食らわせた。
寝起きとは失礼な!
これでも髪は整えているつもりだし、ジト目は生まれつきなのよ!
「私の名前は鈴木くれは!ベルタに乗ってる、高砂・飛遊午の友人よ」自ら名乗った。
「これでようやくゲームになるというワケだね。やっと駒たちの主人を得たようだけど、果たして、ちゃんと戦えるマスターなのかい?」
その人を小馬鹿にしたような態度に、クレハはカチン!ときた。
「少なくともアンタんとこの馬鹿よりも数周回先をブッ飛ばしてマシよ!何アレ?どこから銃撃してきてるのよ?有効射程距離くらい、ちゃんと把握させておきなさいよ」
啖呵を切ると言うよりも、馬鹿にハサミを持たせるな!と苦情をぶちまけた
。
その瞬間、首筋に冷たいものを感じた…。
いや、実際に冷たい何かを突き付けられている。
「坊ちゃんに対して口の利き方がなってないようですね。全く…。悪い娘だ」
背後からの静かに呆れる男性の声。
目線だけで探すも黒髪の執事の姿が見当たらない。
間違いなくアイツだ。
「止めろ。ウォーフィールド」ライクの声によって冷たい何かが首筋から離された。
振り向くと。
「失礼致しました。クレハ様」
ウォーフィールドと呼ばれた執事がクレハに90度角のお辞儀をしていた。その際に後ろ手に隠すナイフが目に映った。
(ナイフだったの!?今の)
急に膝が笑い出したかのようにガクガクと震えだした。
(怖ぇー。コイツら。怖ぇー!!)
こんな状況で敵側のボスと対峙していても大丈夫なの?ココミに視線をやる。
「彼女は此度の戦いには無関係な方です。彼女に手出しは無用に願います」
(遅ぇーよ!!)だけど、恐怖のあまり声が出ない。
「スゴイなぁ…捉えられへん相手に攻撃当てとるで・・」
ベルタのパイロットを務めるルーティが舌を巻いた。
そう言えば…。
レーダーロック無しでもバルカン砲攻撃は可能だったよな…。
遠い目をしながら、ベルタのエネルギータンク役を務めるハメになった高砂・飛遊午は戦闘機の仕様を思い出していた。
それにしても空防機の、変態と言う名のスペシャリストぶりには驚かされる。
とはいえ、総弾数500発チョイのバルカン砲では2~3射もすれば弾切れを起こしてしまう。
それに。
どう見てもキャサリンにダメージを与えているとは思えない。
透明の外殻装甲は傷一つ付けるどころか、焦げ跡すらも付けていない。
ココミの言う通り、この世界の兵器では盤上戦騎は倒せないのか?
「見事だ!称賛に価するよ。彼らは」
ライク・スティール・ドラコーンと呼ばれた少年は何も無い大空に向かって称賛の叫びを上げている。
この子、大丈夫??…。
“鈴木くれは”はココミ・コロネ・ドラコットの対戦相手と思われる少年を、冷めた眼差しで見つめていた。
「あの子が対戦相手?」囁くようにココミに訊ねた。
「はい。彼が」「僕がドラケン王国王家の分家ドラコーン家次期当主のライク・スティール・ドラコーンだ。冗談みたいな名前だけど本名だよ」
自分で言ってらぁ…。
「そして!」まだあるのかよ?と、クレハの眼差しは冷ややかなまま。
「そして、この魔導書“百鬼夜行”の契約に基づき死なざる者たちを率いて此度の王位継承戦に臨んだ次第である!」
せっかく自己紹介してくれているのだから、拍手くらいはしてあげないと。
クレハたちは拍手を送った。
すると、彼女たちにつられて彼に従う黒髪の執事も拍手。
「ありがとう君たち!ではココミ、そこの寝起き姿の彼女を僕に紹介してくれないか?」
「はい」素直に答えるココミの背中にドン!クレハは平手を食らわせた。
寝起きとは失礼な!
これでも髪は整えているつもりだし、ジト目は生まれつきなのよ!
「私の名前は鈴木くれは!ベルタに乗ってる、高砂・飛遊午の友人よ」自ら名乗った。
「これでようやくゲームになるというワケだね。やっと駒たちの主人を得たようだけど、果たして、ちゃんと戦えるマスターなのかい?」
その人を小馬鹿にしたような態度に、クレハはカチン!ときた。
「少なくともアンタんとこの馬鹿よりも数周回先をブッ飛ばしてマシよ!何アレ?どこから銃撃してきてるのよ?有効射程距離くらい、ちゃんと把握させておきなさいよ」
啖呵を切ると言うよりも、馬鹿にハサミを持たせるな!と苦情をぶちまけた
。
その瞬間、首筋に冷たいものを感じた…。
いや、実際に冷たい何かを突き付けられている。
「坊ちゃんに対して口の利き方がなってないようですね。全く…。悪い娘だ」
背後からの静かに呆れる男性の声。
目線だけで探すも黒髪の執事の姿が見当たらない。
間違いなくアイツだ。
「止めろ。ウォーフィールド」ライクの声によって冷たい何かが首筋から離された。
振り向くと。
「失礼致しました。クレハ様」
ウォーフィールドと呼ばれた執事がクレハに90度角のお辞儀をしていた。その際に後ろ手に隠すナイフが目に映った。
(ナイフだったの!?今の)
急に膝が笑い出したかのようにガクガクと震えだした。
(怖ぇー。コイツら。怖ぇー!!)
こんな状況で敵側のボスと対峙していても大丈夫なの?ココミに視線をやる。
「彼女は此度の戦いには無関係な方です。彼女に手出しは無用に願います」
(遅ぇーよ!!)だけど、恐怖のあまり声が出ない。
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