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第六章 その祈り、届かなくとも……
467 街道場へ
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年越し祭の日程を確認したところ、大聖堂では聖者様が十日程前に祭の日を発表するということで、天候から予想すると来月の半ばになるのでは? という話だった。
我が故国であるミホム王国では国の花として知られる雪割草の花が咲いた翌週が年越し祭だったので、所変われば祭の日程の決め方も違うということを実感する。
詳しく聞くと、祭の内容もかなり違うようだ。
祝い年の子たちを輿に乗せるのは同じなのだが、街のなかを練り歩いて、最後は湖前の大広場に集まって、聖者様の祝福を受けるという流れらしい。
ミホム王国では、その土地の領主や地主に穀物と水を届けて、その見返りに祝い金をもらうという流れなので、だいぶ違うな。
ミハルは俺どころではなく、全く違う風習の国から来ているので、祭への参加についても本人に聞いたほうがいいだろう。
俺と聖騎士でミハルを迎えに行くつもりだったのだが、話を聞いた俺達の世話係であるノルフェイデさんが、自分達が迎えに行くので、うかつに大聖堂の敷地から出ないで欲しいとお願いされてしまった。
「どういうことだ?」
「民が興奮しているのです。勇者様方が悪魔に支配されていた東の地を救ったという英雄譚が吟遊詩人によって広まってしまっていて、しかもあなた方は以前街のほうでも活躍しておられるので顔が知られています。街に降りれば大変な騒ぎになるでしょう」
「え? クルスはともかく俺は関係ないだろう?」
「……ダスター様は、以前ご自分達が何を成したかお忘れですか? 甲冑イナゴの群れから街を守ったのですよ?」
「あれは、メルリルがやったことで……」
「街を守る一般の兵士達はあなたとメルリル様のお顔を決して忘れたりしないでしょう」
なんてこった。
メルリルのサポートをしただけの俺が過剰に持ち上げられてしまっているらしい。
待てよ、そうなると勇者関係者で東から来たミハルは大丈夫なのか?
「なぁ、クルス。ミハルを預けるときにどう言ったんだ?」
「馴染みの騎士が開いている道場があるのです。魔力持ちで騎士を目指しているので存分に鍛えてくれと頼みました」
「うーん」
聖騎士の知り合いならあまりツッコんだことは聞かないでくれるかもしれない。
俺はミハルという少女を思い出す。
生真面目で、情熱が先走っている感じがあるが、その感情が暴走することなく、おとなしげな雰囲気の少女だった。
少なくとも自分から身の上話をするタイプではないだろう。
「やっぱり俺が行ったほうがいいだろう。こっちには知り合いがほとんどいない娘だから知らない人間が迎えに来ても不安になるだけだしな。俺は周囲に紛れるのは得意だから大丈夫だ。少なくとも勇者達のように目立つことはないだろう」
ノルフェイデさんはそれでも少し不安そうな顔をしていたが、任せてくれることになった。
大聖堂を囲むように広がる門前町は、大聖堂への巡礼者としてやって来てこの地に留まった人や大聖堂で奉仕を行っていたが還俗した人などが中心に出来上がった街だ。
そのため基本的にはかなり街中が親密な関係にある。
ただし、巡礼者は日々訪れているし、年越し祭を控えたこの時期にはよそ者が爆発的に増えるので、見知らぬ顔が街を歩いていてもそれほど気にするような土地柄ではないのだ。
巡礼者の多くがそうしているように、武器を携えずにフード付きのローブを深くかぶっていればそうそうに俺が誰だかバレる心配はない。
なにしろ勇者達のような華やかな容姿ではないからな。
俺は大聖堂の正面の橋ではなく、裏口にある通用門に繋がるほうの橋を渡って湖を越えると、街へと入った。
聖騎士に書いてもらった地図を頼りに、ミハルのいる道場を探したが、ここで予想外のことが発覚した。
聖騎士は正面の橋を渡った大通りからの道順を書いていたので、裏口からの行き方がわからなかったのだ。
先に地図を確認しなかった俺の失態である。
仕方がないので、酒屋を探して入った。
「失礼する」
「へい、いらっしゃい」
「すまないが、土産用に抱えて行ける大きさで好き嫌いの少ない酒と、それに合う肴が欲しい」
「はい、まいど! ご予算はいかほどで?」
「三銀貨ぐらいで」
「わかりました」
「それと、この道場がどこにあるか知らないか? 地図の道と違う方向から来ちまってな」
「ああ、ここでしたらうちもご贔屓にしてもらっていますよ。こちらにお持ちするので?」
「そうだ」
「それじゃあうちの者を荷物持ちとして一緒につけましょう」
「それはありがたいが、いいのか?」
「この道場の方々にはお世話になっているんです。このくらいお安い御用ですよ」
と、トントン拍子で話が進み、案内人と荷物持ちを得ることが出来た。
「こちらです」
案内してもらった先は、なかなか立派なお屋敷だった。
有名な引退騎士が自分の屋敷を使った修練道場を開いているということらしい。
俺は荷物持ちと案内をしてくれた青年に心付けとして大銅貨二枚を渡し、開いている門をくぐって入り口の扉の前から呼びかけた。
「ごめんください!」
家のなかはシーンとしていて、人の気配がない。
意識して気配を探ってみると、庭を回り込んだところに人が大勢いるようだった。
「失礼します」
木や草が伸び放題であまり手入れのされていない庭を進むと、少年少女が分厚い道着のような姿で鍛錬しているのが見えた。
一番近くにいる少年に声をかける。
「申し訳ない。先生はご在宅ですか?」
「う、わっ! いつの間に?」
「勝手に入り込んですみません。先生にお会いしたいのですが」
俺に気づいてびっくりした少年だったが、すぐに「呼んで来ます!」と、駆けて行ってくれた。
元気がいいな。
やがてその少年と共に現れたのは、分厚い肉の鎧に覆われた毛むくじゃらの大男だった。
我が故国であるミホム王国では国の花として知られる雪割草の花が咲いた翌週が年越し祭だったので、所変われば祭の日程の決め方も違うということを実感する。
詳しく聞くと、祭の内容もかなり違うようだ。
祝い年の子たちを輿に乗せるのは同じなのだが、街のなかを練り歩いて、最後は湖前の大広場に集まって、聖者様の祝福を受けるという流れらしい。
ミホム王国では、その土地の領主や地主に穀物と水を届けて、その見返りに祝い金をもらうという流れなので、だいぶ違うな。
ミハルは俺どころではなく、全く違う風習の国から来ているので、祭への参加についても本人に聞いたほうがいいだろう。
俺と聖騎士でミハルを迎えに行くつもりだったのだが、話を聞いた俺達の世話係であるノルフェイデさんが、自分達が迎えに行くので、うかつに大聖堂の敷地から出ないで欲しいとお願いされてしまった。
「どういうことだ?」
「民が興奮しているのです。勇者様方が悪魔に支配されていた東の地を救ったという英雄譚が吟遊詩人によって広まってしまっていて、しかもあなた方は以前街のほうでも活躍しておられるので顔が知られています。街に降りれば大変な騒ぎになるでしょう」
「え? クルスはともかく俺は関係ないだろう?」
「……ダスター様は、以前ご自分達が何を成したかお忘れですか? 甲冑イナゴの群れから街を守ったのですよ?」
「あれは、メルリルがやったことで……」
「街を守る一般の兵士達はあなたとメルリル様のお顔を決して忘れたりしないでしょう」
なんてこった。
メルリルのサポートをしただけの俺が過剰に持ち上げられてしまっているらしい。
待てよ、そうなると勇者関係者で東から来たミハルは大丈夫なのか?
「なぁ、クルス。ミハルを預けるときにどう言ったんだ?」
「馴染みの騎士が開いている道場があるのです。魔力持ちで騎士を目指しているので存分に鍛えてくれと頼みました」
「うーん」
聖騎士の知り合いならあまりツッコんだことは聞かないでくれるかもしれない。
俺はミハルという少女を思い出す。
生真面目で、情熱が先走っている感じがあるが、その感情が暴走することなく、おとなしげな雰囲気の少女だった。
少なくとも自分から身の上話をするタイプではないだろう。
「やっぱり俺が行ったほうがいいだろう。こっちには知り合いがほとんどいない娘だから知らない人間が迎えに来ても不安になるだけだしな。俺は周囲に紛れるのは得意だから大丈夫だ。少なくとも勇者達のように目立つことはないだろう」
ノルフェイデさんはそれでも少し不安そうな顔をしていたが、任せてくれることになった。
大聖堂を囲むように広がる門前町は、大聖堂への巡礼者としてやって来てこの地に留まった人や大聖堂で奉仕を行っていたが還俗した人などが中心に出来上がった街だ。
そのため基本的にはかなり街中が親密な関係にある。
ただし、巡礼者は日々訪れているし、年越し祭を控えたこの時期にはよそ者が爆発的に増えるので、見知らぬ顔が街を歩いていてもそれほど気にするような土地柄ではないのだ。
巡礼者の多くがそうしているように、武器を携えずにフード付きのローブを深くかぶっていればそうそうに俺が誰だかバレる心配はない。
なにしろ勇者達のような華やかな容姿ではないからな。
俺は大聖堂の正面の橋ではなく、裏口にある通用門に繋がるほうの橋を渡って湖を越えると、街へと入った。
聖騎士に書いてもらった地図を頼りに、ミハルのいる道場を探したが、ここで予想外のことが発覚した。
聖騎士は正面の橋を渡った大通りからの道順を書いていたので、裏口からの行き方がわからなかったのだ。
先に地図を確認しなかった俺の失態である。
仕方がないので、酒屋を探して入った。
「失礼する」
「へい、いらっしゃい」
「すまないが、土産用に抱えて行ける大きさで好き嫌いの少ない酒と、それに合う肴が欲しい」
「はい、まいど! ご予算はいかほどで?」
「三銀貨ぐらいで」
「わかりました」
「それと、この道場がどこにあるか知らないか? 地図の道と違う方向から来ちまってな」
「ああ、ここでしたらうちもご贔屓にしてもらっていますよ。こちらにお持ちするので?」
「そうだ」
「それじゃあうちの者を荷物持ちとして一緒につけましょう」
「それはありがたいが、いいのか?」
「この道場の方々にはお世話になっているんです。このくらいお安い御用ですよ」
と、トントン拍子で話が進み、案内人と荷物持ちを得ることが出来た。
「こちらです」
案内してもらった先は、なかなか立派なお屋敷だった。
有名な引退騎士が自分の屋敷を使った修練道場を開いているということらしい。
俺は荷物持ちと案内をしてくれた青年に心付けとして大銅貨二枚を渡し、開いている門をくぐって入り口の扉の前から呼びかけた。
「ごめんください!」
家のなかはシーンとしていて、人の気配がない。
意識して気配を探ってみると、庭を回り込んだところに人が大勢いるようだった。
「失礼します」
木や草が伸び放題であまり手入れのされていない庭を進むと、少年少女が分厚い道着のような姿で鍛錬しているのが見えた。
一番近くにいる少年に声をかける。
「申し訳ない。先生はご在宅ですか?」
「う、わっ! いつの間に?」
「勝手に入り込んですみません。先生にお会いしたいのですが」
俺に気づいてびっくりした少年だったが、すぐに「呼んで来ます!」と、駆けて行ってくれた。
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やがてその少年と共に現れたのは、分厚い肉の鎧に覆われた毛むくじゃらの大男だった。
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