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夜の訪れ
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快楽に赤く染まった王女の顔は、まだ幼さを残しながら大人の女の妖艶さを感じさせた。
「ふふっ、わらわも共に楽しませてもらおうぞ」
魔王の座を勇者に譲ったサキュバスの元魔王は、王女を縛る鎖を外すと、力なく倒れ込むその体を抱きかかえ、耳朶を甘噛みする。
「ひゃっ! ふううん……ああっ、やめて! もう、そんな!」
甘く濡れた声が咎めるように、誘うようにこぼれ落ちた。
魔王となった勇者が腰を打ち付けることに集中して放置していた二つの乳房を、サキュバスは後ろから手を回して掴むと、きれいに再生した新品のそのなめらかな肌をやわやわと揉みしだいた。
もはや王女は声も出ず、口からこぼれるのは熱い吐息と唾液のみ。
意識は半分方彼方へと飛んでいるようだ。
「新しき魔王さま、おっぱいのさきっぽにある乳首は、ただ赤子に乳を与えるだけの場所とお思いかもしれませぬが、そうではないのですよ。女はここを刺激されるとたまらないのです」
「ほう?」
「こうやって……」
サキュバスは王女の乳首にやさしく触れる。
「あっ!」
「そっとやさしゅう触れることで、華開くように女の快楽は開くのですよ」
上と下から押し寄せる強烈な快感に王女は身悶えた。
「お許しを! もう、もう、……ああっ!」
「もはや乙女ではないはずなのに、まるで何も知らぬ小娘のような無垢な反応だこと。わらわはのぅ、そのような女が大好きじゃ。ああそうそう、そなたの大事なところは、愛する兄上様が治してくれたもうたのであったな。なれば今、改めての初めてを味わっておいでということになろう。どうじゃ? 暴力によらぬ交わりは? 魂もとろけるようであろ?」
サキュバスは王女の乳房を執拗にいじりながら白く細い首筋に舌を這わせ、口づける。
「あっ、あああっ!」
王女はとうとうあまりの刺激に意識を失ってしまった。
「ふふっ、お可愛らしいこと」
そんなサキュバスの様子にふぅと短い息を吐くと、新たな魔王はずるりと己のものを王女の胎内から抜いた。
そしてぐったりと倒れ込んだか細い体を抱き上げる。
「それで、これからどういたします?」
「とりあえずは服を着る」
「まぁ、服など無粋ですわ」
若き魔王はギロリとサキュバスを睨み、口を開く。
「そなた生まれたばかりのネズミを見たことがあるか? うさぎでもいい」
「コウモリの仔なら見たことがございます」
「毛が生えていない姿を醜いとは思わなかったか?」
サキュバスはくくくと笑う。
「わらわはどのような生き物でも等しく愛しく思います。それがサキュバスというモノの本質なのです」
「サキュバスとは愛らしい存在だな」
「嬉しゅうございます」
魔王は王女を抱えて階段を上がりながら更に語る。
「だが私は毛のない赤子を醜いと思った。毛に覆われた生き物は美しいのにな。……人はあの醜い赤子と同じよ。自ら美しい毛皮を持つことが出来ぬ。だからこそ人は衣装を羽織るのだ」
「美しくなろうとすることは尊いことですわ」
「であろう」
魔王は自分のこだわりに己自身がおかしく思ったのかクスリと笑った。
「服を着たら、そうしたら我が祖国を訪れて、愚かな過ちを繰り返す者どもを命の坩堝に還してやろう。そして正しき快楽に溢れ、痛みのない世界を創ろうぞ」
「大きいのか、小さいのか判断出来ぬ野望じゃな」
サキュバスは勇者であった新しき魔王にしなだれかかると、その腰をなぞってへその下へと手を伸ばす。
「ここにぶら下がるあなたさまのようじゃ」
「お前は快楽を基準にしかものを考えられぬのだな。だが、それでいい。それこそが正しき世界よ」
世界はやがて闇に覆われる。
その闇は赤子が母の胸で眠るがごとく、とろとろとぬるく悦楽に満ちた夜のごとき闇であった。
「ふふっ、わらわも共に楽しませてもらおうぞ」
魔王の座を勇者に譲ったサキュバスの元魔王は、王女を縛る鎖を外すと、力なく倒れ込むその体を抱きかかえ、耳朶を甘噛みする。
「ひゃっ! ふううん……ああっ、やめて! もう、そんな!」
甘く濡れた声が咎めるように、誘うようにこぼれ落ちた。
魔王となった勇者が腰を打ち付けることに集中して放置していた二つの乳房を、サキュバスは後ろから手を回して掴むと、きれいに再生した新品のそのなめらかな肌をやわやわと揉みしだいた。
もはや王女は声も出ず、口からこぼれるのは熱い吐息と唾液のみ。
意識は半分方彼方へと飛んでいるようだ。
「新しき魔王さま、おっぱいのさきっぽにある乳首は、ただ赤子に乳を与えるだけの場所とお思いかもしれませぬが、そうではないのですよ。女はここを刺激されるとたまらないのです」
「ほう?」
「こうやって……」
サキュバスは王女の乳首にやさしく触れる。
「あっ!」
「そっとやさしゅう触れることで、華開くように女の快楽は開くのですよ」
上と下から押し寄せる強烈な快感に王女は身悶えた。
「お許しを! もう、もう、……ああっ!」
「もはや乙女ではないはずなのに、まるで何も知らぬ小娘のような無垢な反応だこと。わらわはのぅ、そのような女が大好きじゃ。ああそうそう、そなたの大事なところは、愛する兄上様が治してくれたもうたのであったな。なれば今、改めての初めてを味わっておいでということになろう。どうじゃ? 暴力によらぬ交わりは? 魂もとろけるようであろ?」
サキュバスは王女の乳房を執拗にいじりながら白く細い首筋に舌を這わせ、口づける。
「あっ、あああっ!」
王女はとうとうあまりの刺激に意識を失ってしまった。
「ふふっ、お可愛らしいこと」
そんなサキュバスの様子にふぅと短い息を吐くと、新たな魔王はずるりと己のものを王女の胎内から抜いた。
そしてぐったりと倒れ込んだか細い体を抱き上げる。
「それで、これからどういたします?」
「とりあえずは服を着る」
「まぁ、服など無粋ですわ」
若き魔王はギロリとサキュバスを睨み、口を開く。
「そなた生まれたばかりのネズミを見たことがあるか? うさぎでもいい」
「コウモリの仔なら見たことがございます」
「毛が生えていない姿を醜いとは思わなかったか?」
サキュバスはくくくと笑う。
「わらわはどのような生き物でも等しく愛しく思います。それがサキュバスというモノの本質なのです」
「サキュバスとは愛らしい存在だな」
「嬉しゅうございます」
魔王は王女を抱えて階段を上がりながら更に語る。
「だが私は毛のない赤子を醜いと思った。毛に覆われた生き物は美しいのにな。……人はあの醜い赤子と同じよ。自ら美しい毛皮を持つことが出来ぬ。だからこそ人は衣装を羽織るのだ」
「美しくなろうとすることは尊いことですわ」
「であろう」
魔王は自分のこだわりに己自身がおかしく思ったのかクスリと笑った。
「服を着たら、そうしたら我が祖国を訪れて、愚かな過ちを繰り返す者どもを命の坩堝に還してやろう。そして正しき快楽に溢れ、痛みのない世界を創ろうぞ」
「大きいのか、小さいのか判断出来ぬ野望じゃな」
サキュバスは勇者であった新しき魔王にしなだれかかると、その腰をなぞってへその下へと手を伸ばす。
「ここにぶら下がるあなたさまのようじゃ」
「お前は快楽を基準にしかものを考えられぬのだな。だが、それでいい。それこそが正しき世界よ」
世界はやがて闇に覆われる。
その闇は赤子が母の胸で眠るがごとく、とろとろとぬるく悦楽に満ちた夜のごとき闇であった。
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しずかなエロは、奥深いなあと改めて感じました。
試験的な作品みたいでしたので、物語より作業の方よりに感想です。
なるほど擬音を工夫したほうがよりエロくなるということですね。
エロはほんと奥深いです。
参考にさせていただきます。
ありがとうございました。
少なくとも、暴力的ではない愛でありましょう。
畏れはあっても恐怖は無く、ただただ、魂まで蕩けるような……
らすと段落わけは二行か三行くらい空けると好みなような違うような(断言はできない)
感想ありがとうございました。
ラストの段落分けを三行にしてみました。
正しさも悪もない、ただ快楽の闇のなかで終わる物語を楽しんでいただけたのなら幸いです。