銀の檻と紅の誓い

のぞみ

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快楽と支配の境界線

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「――可愛い声、もっと聴かせろよ」

レオニスの声は低く、甘く、まるで麻薬のように梨乃の耳朶に染み込んでくる。その顔が、太ももを割るように顔をうずめ、熱い舌がぬるりと秘所を這い上がった。

「っ……ぁ、やっ……そこ、舐めないで……ぇ……っ」

否定の言葉とは裏腹に、腰が勝手に浮き上がる。銀の鎖に縛られた両足は無様に開かれ、恥部を晒しながら男の舌に貪られる。

「ふぅ……だいぶ感じやすいな。身体はもう、こっちの世界に馴染み始めてる」

「なじむわけないっ……! あたしは……あたしは、ただの一般人で……っ、んあぁっ……!」

吸われた。ぷちゅっ、と音を立てて、クリトリスを吸い上げられた瞬間、梨乃の身体がビクンッと跳ね上がった。

「ほら……ここ、好きだろ? ぷくっと膨れて、舌先当てただけでこんなに……」

「や……やめ……やぁっ、お願いだから、そんなこと言わないでぇ……!」

羞恥と快感がごちゃ混ぜになって、涙が止まらなかった。けれどレオニスは、その涙を指で拭い、にこりと笑う。

「泣くのはまだ早い。……これからもっと、すごいことしてやるからな」

そして次の瞬間――

「ッ!? やっ……あ、入って……っ……っあぁ……っ!!!?」

梨乃の膣に、熱く硬いものが、ずぶりと押し入った。レオニスの指ではない、それは――彼自身。

「嘘……嘘でしょ……うそぉっ……!?」

「最初から全部は入れないよ。壊れちまう。だから、ゆっくり、な……」

腰をゆるく前後させながら、彼は梨乃の膣奥を撫でるように突いてくる。ぎちっ、ぎちっ、と膣内に押し広げられる感覚に、身体が焼けるような熱を発し始める。

「ふぁ、あっ……いや……こんなの……っ」

「やだ、って言う割に……もう中、こんなに絡みついて……嘘つくなって」

「だってぇ……っ! 体が勝手に……っ、いやぁ……!」

ズンッ、と少しだけ強く突かれた瞬間、梨乃は白目を剥きそうになるほどの快感に襲われた。奥を擦られるたび、膣内が熱を帯び、快楽が脊髄を伝って脳を溶かしていく。

「はぁ……可愛い。こうして、拒んで泣きながら、ちゃんとイくんだ。そういう女、俺、大好き」

「い……っ、イッて……ない……あぁっ、そんなに……奥……だめぇっ!」

レオニスの手が、梨乃の胸をぎゅっと揉みしだく。乳首をつまみ、くりくりと指の腹でいじるたびに、身体が跳ね上がる。性感が、まるで全身に張り巡らされたようだった。

「胸も……小さいけど、いい反応するな。ここ、感じるのか?」

「やだっ……そんな、言い方……っ、んんっ……っ!」

「こっちは素直だな、もう奥までぬるぬるだぞ。……ほら、ここだろ?」

ズン――!

「ひぁぁぁぁぁっ!!? そっ、そこだめぇぇっ……!」

膣奥の一点を突かれた瞬間、意識が白く跳ね上がった。頭が真っ白になる。何も考えられない。ただ、快感の波に翻弄されて、腰が跳ねる。喉から漏れた声はもう、抵抗の響きなどなかった。

「イクなら、イけ。……いいんだぞ。好きなだけ、俺の上で暴れて、鳴いて、泣けよ」

「い、あぁぁっ……イくっ……イっちゃうぅっ……!!」

ぷしゃっ、と液音が響く。梨乃の身体がびくびくと震えながら、絶頂を迎えた瞬間、魔法陣が青白く閃いた。

「よし、発動したな……。やっぱり、“鍵”としての素質は本物だ」

「っ……やだぁ……こんな……あたし、こんなの、望んでないのに……っ」

身体がだらんとベッドに沈む。涙と涎、快楽に濡れた陰部。だらしなく開かれた脚を、レオニスは優しく閉じるように包んだ。

「お前はこれから、何度も何度も――こうして“開かれる”。それがこの世界で、お前に与えられた役割だ」

「やだ……かえりたい……」

レオニスは、優しく額にキスを落としながら囁いた。

「なら、お前の“鍵”で、全部終わらせてみせろよ。世界も、俺も……お前も」

夜はまだ深く、そして快楽の檻は、閉じる気配を見せなかった。
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