千年に一度選ばれる花嫁に異形の魔導師が執着して離してくれません ~処女修道女なのに毎晩塔で愛されすぎて困っています~

のぞみ

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第四章

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ソフィアの背に、ぞくりとした戦慄が走る。
ルゥの声は丁寧で優しかった。だがその奥に潜む“熱”は、アゼルとはまた違う、甘くねっとりとした執着の気配を孕んでいた。

「や……やめて……っ! もう、昨夜のことで……わたし……!」

「ええ、承知しています。あなたは処女だった……その身体が初めて触れられた夜のこと、私は主より全て聞いております」
ルゥは静かに微笑んだ。だがその微笑みには、どこか“恍惚”すら混じっていた。

「私の役目は、あなたを“悦び”に慣らすこと。無理に挿れることはいたしません……けれど、主がこの手で触れられぬ昼の間、私が代わりにあなたの身体を育てるのです」

「な……にを、言って……っ!」

 ソフィアが立ち上がろうとした瞬間、ルゥはさっと指を鳴らした。
 するとベッドの下から淡く光る魔法陣が浮かび上がり、彼女の両足首と手首を柔らかく、しかし決して抗えぬ力で縛りつけた。

「っ……また……!? こんなっ、くっ……」

「これは、痛みを与える拘束ではありません。むしろ、あなたの身体をもっと正直にするためのものです」

 そう言いながらルゥは、彼女の寝間着の裾に手をかけた。
 するりと軽やかに、レースのような布がめくられていく。冷たい空気に太ももがさらされ、ソフィアは全身に鳥肌が立つのを感じた。

「う、うそ……お願い、やめて……っ!」

「恐れなくていい。私は主のような荒々しさは持っていません。あなたが嫌がれば、きちんと待ちます……けれど、嫌がっている“はず”なのに、ここがもう、こんなに……」

 ルゥの指先がソフィアの秘裂をなぞる。
 ぬる、とした感触が生々しく伝わり、ソフィアは羞恥に目を見開いた。

「そんな、そんなわけ……ないっ……!」

「身体は嘘をつきませんよ、ソフィア様。初めての夜を経て、貴女はもう、“塔の空気”に慣れはじめているのです」
 ルゥの声は優しいが、その指は容赦なく、じっくりと陰唇のひだを開き、指の腹で敏感な花芽を撫で上げていく。

「ひゃっ……あっ……そこ、っだめぇ……っ!」
 堪えようと口を閉じても、吐息が勝手に洩れる。
 脚が痙攣する。自分の知らない自分が、暴かれていく。

「ほら……もっと感じて。声にして。ここでは、声を出すことは“義務”なのですよ」
 ルゥは軽く舌を覗かせると、そのままソフィアの花芯に口づけを落とした。

 ぴちゃ……ちゅ……じゅるるっ……

「やぁあっ! いやぁ、そんな……舐め、ないでぇ……っ!!」
 舌が這うたびに、秘所が甘く震え、痺れるような快楽がじわじわと広がる。

 くちゅっ、ぬちゃ、ぴちゃ……

 淫らな音が部屋に反響し、ソフィアの身体は限界に近づいていた。

「だめぇ……だめなのに……ああぁぁっ……!!」

 突如、下腹の奥で爆ぜるような衝撃が走った。
 頭が真っ白になる。背中が反り、声にならない嬌声が喉の奥で弾けた。

「……はい、綺麗に果てましたね。お見事です」

 ルゥは名残惜しそうに舌を引き、唇を指で拭った。
 その瞳は潤み、ほんのわずかに恍惚すら滲んでいた。

「今の快感を、身体が覚えました。もうすぐ、貴女は“自分から欲する”ようになります」

「っ……やめて……っ、やめてよぉ……っ」

 ソフィアは涙をぽろぽろとこぼしながら、全身を震わせていた。
 それでも、太ももの奥ではいまだに熱がくすぶっている。もう一度、と欲しがるような疼き。

「さあ、次の儀式の前に、主の元へ参る準備を整えておきましょう。まだ、これは“導入”に過ぎません」

 ルゥは微笑みながら、彼女の頬を撫でた。
 その手は優しくて、どこまでも淫らだった。

 そして、塔の外ではまた淡い霧が立ち込めていた――
 新たな夜と、新たな悦びを連れて。
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